エンジンルームにあるベルト
 一昔前は、ラジエターの冷却ファンがベルト駆動であったため、ファンベルト主流でした近年の車は電動ファンが主流になり、ファンベルトがない車輌がほとんどです。エンジンルームの中にあるベルトはACGベルト、クーラーベルト、パワステベルトなどです。
 これらのベルトが劣化し、張りが弱まるとバッテリーへ走行充電しなくなったり、クーラーが効かなくなったり、パワステが重くなったりします。また、”ベルト鳴き”が発生したりもします。ベルトが一旦鳴けばベルト自体が劣化します。
 さらに、経年変化でベルトが劣化している場合(小さな亀裂など)は速やかに交換することが必要です。
 日ごろからベルトの張りを確認し必要に応じて交換、調整を行いましょう。
 このページは、ベルトの交換に関しての解説です。
取 り 付 け
 エアコンコンプレッサーなどの補機類のアジャスターボルトを緩めベルトの張りを解除します。  続いて補機類を固定しているボルトを緩めさらにベルトの張りを解除します。  この状態で、エアーコンプレッサーを移動し、ベルトを外します。
 ベルトを外しているところ。  コンプレッサーから外れたベルトは各プーリーからも外し、ファンの羽を手で回しながらくぐらせるようにして外していきます。  同じようにしてパワステベルト、オルタネーターベルトを取り外します。新しいベルトは取り外した順序と逆に取り付けていきます。
ベルトに関する知識
■P30シャーシはVベルトが3本使用されていますが、車輌によってはリブドVベルトが使用されているものや、エアコンコンプレッサーの種類が異なるためベルトの長さがことなる場合などがあります。VINコードでベルトの品番を確認してから注文しましょう。
■ベルト類のたわみは(張り)はプーリーとプーリーの中間くらいを親指で強めに押し(約10キログラム)たときに、約1センチ程度たわみがでるくらいが適当です。
■ねじがきちんと締められていれば、ベルトが緩むことはほとんどありません。ベルトのたわみは磨耗によるものです。
■ベルトがプーリーの溝に深く食い込んでいるようなら磨耗が進んでいます。また、細かい亀裂が入っているものは早期に交換をしたほうが無難です。
■ベルトを張りすぎると、オルタネーターやウォーターポンプのベアリングに過負荷がかかり、ベアリングの損傷を招きます。
■ベルトは極力純正品を使用することをお勧めします。
交 換 時 の 注 意!
■エンジンがが熱いときは、火傷などの事故がないように熱を覚まして作業を行ってください。 
作業時間 作業難易度(5段階) 作業のポイント
3本1時間程度 2 全ての補機類を緩めることができれば簡単です。。
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