一般的にキャンピングカーは外部電源をフックアップしている場合、サブバッテリーへ充電が行われる仕組みになっています。
 これは、外部コンセントから100Vの入力を12Vに変換して、サブバッテリーへ供給される仕組みです。
 この充電するための装置は充電機能のみのチャージャー、充電機能とコーチ部の12Vへ電源製品を使用するための機能とが一緒になっている製品などがあります。
 これらの装置が装備されているにもかかわらず、外部電源をつないでもサブバッテリーが充電されない場合は、この装置の不良やサブバッテリーの劣化が考えられます。
 本ページは、チャージャー・コンバーターの故障によりサブバッテリーへ充電されなくなったケースの修理事例です。
 
充電不良の原因切り分け
@ サブバッテリーが充電されない。
A 走行中は充電されている → サブバッテリーの不良の可能性は低くチャージャーの可能性、断線の可能性が高い。
B チャージャーが動作しているか確認 → サブバッテリーの端子で外部フックアップ時の電圧を測定。
C 外部電源を接続しても電圧は変わらないため コンバーター単体のテストを行う。

チャージャーの取り付け位置
 チャージャーは日常的にメンテナンスを行う製品ではないため、通常、椅子の下や床下など目につきにくい場所に設置されていることが多くあります。 特に床下に設置されている場合見つけるのに苦労するケースがあります。
 突然の故障に備えて、ご自身のキャンピングカーのチャージャーがどこに設置されているか、トラブル発生時に備えて知っておくことは大切なことです。簡易的な見つけ方としては、外部電源に接続した時に”ブーン”という小さな音が聞こえます。
チャージャー・コンバーターの交換
 本車輌の場合は、コンパートメントドアを開き、さらにプラスチック製のカバーを外した床下の奥に設置されていました。通常では、見る事のない部分です。  本車輌に純正で取り付けられていたチャージャー・コンバーター45アンペアの製品です。  単体でテストを行った結果、DCが出力されてないため、ケースを分解し、基盤を確認すると電子部品が焼けている部分を発見。  電子部品を他のジャンク家電から移植すると、電源投入のLEDは点灯したが、DCの出力がないため、交換することに決定。





■チャージャー仕様■
・105−130 60Hz
・975W
・55A出力
・大型クーリングファン搭載
・タイマーリレー搭載
・過充電防止機能付き
 出力が一回り大きい55アンペア出力、スイッチングリレー、タイマーリレーなどが装備されているチャージャー・コンバーターをアメリカのHPで一番安いショップを探し輸入。
 注文から4日間で到着です。送料を含めても2万円以下とお買い徳です。
 左が今回輸入したチャージャー・コンバーター。右側が純正のチャージャー・コンバーター。  本チャージャー・コンバーターは、外部フックアップ時には高電圧で充電を行い、14時間後には、過充電防止機能により電圧を落とす設計になっています。
故障の早期発見は・・・・
 外部電源を使用していない状態で、12V製品を使用し使用可能時間が極端に短い場合や、充電がされていない場合などにチェックが必要です。
 走行充電のみの充分充電されていない状態で完全放電まで使用を続けているとバッテリーの寿命を縮めることになります。
 アメリカでは、キャンピングカー用の充電装置関連商品が充実しいます。輸入はリスクも伴いますが、価格、納期の面からもアメリカからの直輸入はぜひお勧めです。
 但し、入力電圧が国内では100Vのため100%の出力は出ません。
作業時間 作業難易度(5段階)
(5が難易度が高い)
作業のポイント 実用度(5段階)
(5が実用度が高い)
30分程度 ○ ショートを避けるため、バッテリー、外部電源などは、全てカットしておくこと。
○ カプラなどの接点部分はシリコングリースなどを塗布しておくと酸化劣化を防止することができます。
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