サバーバンFFヒーターのオーバーホール
と機能UP

 アメリカ製キャンピングカーをはじめ、国産の一部にも採用されているサバーバーン社のFFヒーター。冬の間、酷使され、使用回数が増えれば増えるほど錆やカーボンなどの発生も増えます。
 冷蔵庫とは異なり、オリフィスも大きくそれほど細かくメンテナンスを気にする必要はありませんが、燃焼室の異物の蓄積や、ガスケットの劣化など基本的なメンテナンスを行えば、次のシーズンも100%の機能を発揮できます。
 また、サーバーバーン社FFヒーターは、ヒーター作動中にガスが無くなってしまい朝方気づくと冷たい風が出ていた・・・・本製品を搭載しているキャンピングカーオーナーなら一度は経験したことがあるのではないでしょうか?
 本コンテンツは、FFヒーターのメンテナンス法とガスが無くなった場合に、FFヒーターを停止させる機能への改良についての内容です。
FFヒーターのオーバーホール
 FFヒーターが格納されている排気カバーを取り除きます。  ガス管、配線カプラを取り外します。   車体に固定されているビスを取り除きFFヒーターを引っ張りだします。(型番によっては、排気ダクトを外します)
 取り出したヒーターの燃焼室。カーボンと錆の粉が蓄積されています。(黄色丸)  スパークを発生させるエレクトロード。先端に青錆が発生していました。ペーパーで磨き、ギャップ調整を行います。  バーナー部を取り外すと、その下にもカーボンと錆の山が。。。
 オリフィス  サーモンサー
 バーナーの中からもカーボンと錆が。。。  吸・排気ダクト内部は大粒の錆の塊が発生していました。  排気ダクトは、サンドブラスターで錆を除去し、耐熱塗料で塗装します。
 痛んだガスケットは漏れの原因なるため全て除去し、エンジンシーラーを塗布します。  本体にも耐熱塗装を施し、分解した部品を全て組み込みます。また、ガスが切れた際に自動的に電源を切り、ファンを停止させる基盤を組み込みます。  ファンを制御するための配線を変更し、動作確認を行います。燃焼を始めて数分後にガスの元のバルブを閉じ、ガスが切れた状態を故意に作ります。その後ファンが停止するかどうか確認を行います。
オーバーホール&改良後の使用感
★ 燃焼部や排気部などに錆、錆粉、カーボンなどが発生しいたため除去・防錆することで耐久性を伸ばすことができます。
★ ガス切れによるファンの回りっぱなしを防ぐことができます。(回りっぱなしによる冷風の防止やファンの連続作動によるサブバッテリー上がりの防止などができます。
★ キャンピングカー搭載機器はシーズンオフ時には、メンテナンスを行うことで次シーズンも快適に使用できます。

作業時間 作業難易度(5段階)
(5が難易度が高い)
作業のポイント 実用度(5段階)
(5が実用度が高い)
トータル3時間程度 ○ ガスの配管などの工事は、資格を持った方が行うこと。
○ 組み込む前に動作テストを行い、エレクトロードのギャップ調整などを行うこと。
○ ガスバルブ、サーモセンサー、エレクトロードなどそれぞれの部品の単体チェックを行い、動作が鈍い場合は、次シーズンに向けて部品を注文しておくこと。

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