@キャンピングカーの居住空間の重要なエネルギー源
 LPガスはキャンピングカーの重要なエネルギー源です。これがあるとないとでは、生活環境が大きく変わってきます。
 主にガスは熱エネルギーに交換されています。


Aガスオーブン&ガスコンロ
 ガスオーブンはアメリカンクラスCやクラスAに搭載されているものがほとんどです。また、ガスコンロについては、2口〜4口コンロなどがあり、種火式のコンロが最もポピュラーです。国産キャンピングカーにおいても、コンロにはアメリカ製が多用されています。


B 3ウエイ冷蔵庫
 3ウエイ冷蔵庫はガス、100V(115V),12Vの3つのエネルギー源で使用できる冷蔵庫(詳しくはTOPページから3ウエイ冷蔵庫についてをご覧ください)。100Vはキャンプ場の電源のあるサイトや庭に停車中に家庭から100Vを入力して作動させます。
 走行中には12Vで作動させます。ガスはPキャンや電源のないキャンプ場サイトなどで使用します。
 3ウエイ冷蔵庫は家庭用冷蔵庫のようなコンプレッサーがなく熱を利用して冷やしています。3つのエネルギーで最もよく冷えるのがガスだと言われています。

 
3ウエイ冷蔵庫の効率の良い使用法としては、
●キャンプに出る前日から100Vまたは、ガスで庫内を冷やしておく。 
●出発時には12Vに切り替える。
●キャンプ場に到着したら100Vまたはガスに切り替える。
●冷蔵庫に入れるものはあらかじめ冷蔵または、冷凍したものを入れる。

3ウエイ冷蔵庫の使用で注意すること・・・・
●傾斜のある場所で使用しないこと。(冷媒だまりが発生し、冷えない原因となる)
●12V使用時にキャンピングカーのエンジン停車時でも12Vのまま電源が供給されるものがあるのでそのタイプの場合は必ずガスに切り替えるか12Vの電源をカットすること。(常時サブバッテリー上がりを起こす原因となります)
●家庭用のコンセントから駐車中も常に冷蔵庫を作動させている方もいらっしゃいますが(家庭用冷蔵庫と同じ状態)、使用上は問題ありません。但し、使用時間が長くなれば当然各パーツの劣化も促進されます。(特に冷蔵庫背面の冷媒ユニットの部分)
 3ウエイ冷蔵庫を長く大切に使用したい場合は、必要な時に上記の効率の良い使用法をお勧めします。また、使用後は必ず冷気抜きと霜・露取りを必ずするように心がけましょう。またしばらく使用しない場合でも時々、ガス・100Vでスイッチを入れましょう。


Cガスヒーター
 ガスヒーターFFヒーターとも呼ばれ燃焼したニ酸化炭素が車内へ流れ込まないしくみになっています。
 エネルギー源はガスですので、ガスを燃焼させて暖房しています。キャブコンやトレーラーなどの広さではすぐに温まりますが、クラスAの大きさともなれば話は別です。クラスAの室内を暖めるには大量のガスを燃焼させなければいけません。一晩中FFヒーター回しっぱなしの場合、翌朝は5キロのガスが空になっていることもあります。


Dガスボイラー
 ボイラーも電気によるヒートエレメント方式やガス方式などがあります。
 家庭のシャワーを浴びる時と同じレベルの水温をえることができるのがガス方式です。トレーラーなどに使用されている小型のものでは沸かす時間がかかり、さらに浴びている時に徐々に水温が下がってきたりしますが、大型の20リットルクラスのガスボイラーでは心配がいりません。


ELPガスを使用上の注意
●ガスボンベは立てて使用する
 横にするとガスがボンベのバルブを通るときに凍ることがあるばかりかコンロから液状のガスが噴出することがあります

●してはいけないこと
 ガスボンベの形状は容量が違うだけで家庭用の20キロボンベなど取り付けの規格などは共通です。ということは、家庭用ボンベが使用可能です。だからといって、キャンプにでかける時に家庭用ボンベを外し、それを使用することは違法になります。


FLPガスの残量
●ガスは残量が少なくなると多少ガスが残っているにもかかわらず、ヒーターやボイラーが作動しないことがあります。これは、ガスの圧力とガス量が不足しているためです。ヒーターやボイラーなどガス器具が作動しない場合はまずボンベのガス残量を調べましょう。一旦、ガスボンベを取り外し、ボンベのバルブを緩めるとシューっという音ともにガス特有の匂いがして一見、ガスがまだあるのではと錯覚してしまいますが、実際は殆ど入っていない場合があります。
 残量については、ボンベのバルブ部分に圧力計を取り付ける方法やシールをタンクに貼り色の変わり具合で残量を調べるものがあります。
 但し、どちらとも正確ではありません。圧力計タイプは、温度や高度によりガスボンベ内の圧力が常に変化しています。そのため、正確な残量はわかりませんが、かなり有効な目安になります。
 また、シール式はガスボンベの熱変化を色の変化で表し(温度によって色がかわるもの)ます。
 ボンベの熱変化については、例えばヘアースプレーなどをしばらく出しっぱなしにすると缶が冷たくなります。これは、ガスが吐出ときにまわりの熱を奪うために起こる現象でこの現象を利用した製品です。
 つまり、ガス器具を実際に使用している時にしかこのシールは役に立たないことと実際はガスボンベの厚みがありそれほど極端な温度変化がないためあまり実用的ではありません。


GLPガスの充填
●ガスの充填は最寄のプロパンガス屋さんに持っていけば充填してくれます。しかし、ガス屋さんによっても金額が大幅に異なる場合があり、5キロ満タンで1000円前後〜3000円前後と様々です。まず、電話をして金額を聞いたうえで安いところへ持ち込みましょう。また、ガスボンベには法律で決められた耐久年数があります。タンクの表示に従い、耐圧検査を受けなければ充填はしてもらえません。また使用期限の過ぎたものも使用は禁止されています。

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