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ウォーターポンプ交換

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 最近の自動車は、タイミング”ベルト”がタイミングチェーンになっており、タイミングベルトを交換しなくても良い車両が増えてきた。
 タイミングベルト交換と一般的にセットとして交換するのがウォーターポンプ。ウォーターポンプは、タイミングベルトを外すときに外しやすいためと時期的にベルトと同時期にそろそろ不具合がでるからである。
 ウォーターポンプは、LLCを循環させエンジンを冷却する重要な部品である。ウォーターポンプが劣化すると冷却能力が落ちたり、オーバーヒートを起すこともある。特にシールからの大きな漏れなどは、エンジンを焼きつかせ致命傷となる場合がある。
 不具合には、ぺラの磨耗やシャフトのがたつき、シールの劣化によるLLCの漏れなどがあげられる。
 アメリカ製キャンピングカーの場合も、タイミングチェーンが採用されている車両が非常に多い。
 既に10年経過した車両などは確実にウォーターポンプの劣化が進んでいる。
 冷却能力が落ちてきたりLLCが減ってきたりしているようであれば要注意である。キャンピングカーは停車している時間が長く使わないから劣化も進む。
 今回交換したウォーターポンプは、P30シャーシ。べクトラのものである。
 補機類を外しようやくポンプにたどり着く。ネジは固着し、ホースも固着している状態。エンジンは大きいが整備性が悪いため、時間をかなり要する。
 写真では分かりにくいが確認用の小さな穴から、LLCの漏れた形跡がある。ポンプのカバーには、固形物が付着。ポンプは軸が劣化し、新品と比べるとぺラの重さが全く異なる。
 日本国内で流通しているキャンピングカーの多くはタイミングチェーなのでウォーターポンプ交換はしていないことが予想される。
 大きな車両であるため事前の交換を行い、旅先での故障は避けたいものである。 
 ちなみにウォーターポンプは今回輸入したもの。価格は、なんと国内のキャンピングカー関連業者価格の約10分の1。
 
 技術協力:宮崎自動車(0947-49-1002)