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トラベルトレーラーと5thホイールに関して、 その1

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日本でもトラベルトレーラーを度々見ますし、これからも更に数を増すことと思います。 アメリカでも多くのRVerが最初は乗用車(トラック、ミニバン等)にテントやキャンピング装備(ギヤー)を積み込んで、小さな子供と出掛け、自然や旅行に魅せられた人達は更にテントトレーラーやトラベルトレーラーにとステップアップして行きます。 

テントトレーラーやトラベルトレーラーには多くの利点があります。

• 先ず第一に最初の購入時の出費が少なくて済みます。 果たしてキャンピング旅行が家族に適しているか否かを知る上で最適です。
• エンジンが付いて居ませんので維持費が安くて済みます。
• 牽引する車を普段は通勤や仕事に使う事が出来ます。
• 買い換えたい時(大きな物やより良い物に)は、それ程損をせずに出来ます。
• 目的地でトレーラーを外し、必要であれば牽引車を使って出掛けることも出来ます。

エアーストリームやその他定評のあるトレーラーを長年乗り続けてキャンプや旅行を続けている人も居れば、クラスC、クラスAに乗り換える人や、意外と多い5thホイールに乗り換える人も居ます。 

しかし、良い事ばかりでは無く、決断する前に次の事も知っておく必要があります。
慣れるまではバックが少々大変ですが、其の他にも乗用車には無い牽引走行特有の運転の難しさや危険性もあります。 トレーラーは“牽引車の最後部”で引っ張られていますから牽引車単体(トレーラー無し)で走るように高速で急ハンドル切ると危険です。 即ち、RV用語でスウェイ(Sway)と呼ばれる慣性力や風圧によるトレーラーの傾き(リーン=Lean)が起り、更にはトレーラーの横滑りを起すことがあり、最悪の場合はトレーラーが牽引車の横や先に来て“ジャックナイフ(Jackknife)”と呼ばれる事故になります。 

牽引車がトレーラーに比べて軽かったり、牽引車のホイールベースが短かったり、トレーラの重心の位置が適切で無かったり、トレーラーの直進性(性能)が悪かったりしますとトレーラーは連続して左右の横滑りを繰り返し“フィッシテール=Fishtail=魚の尾”と呼ばれるハンドルを常に左右に制御しなくてはならない状態が発生します。 

次のビデオは典型的な “フィッシテール”時のハンドル操作が映っていますが、“フィッシテール”、 “ジャックナイフ”、“スウェイ”はトレーラー牽引に関係した、RVerにとっては嫌な言葉です。
http://www.youtube.com/watch?v=GI_EU5vfeF8

次のビデオは典型的な“フィッシテール”のアニメーションですが、ここでは“スウェイ”が使われています。 (厳密には“スウェイ”は高層ビルやキャンピングカーが立っている状態で左右に揺れる現象を意味しますが、この様に使う人も少なくありません)
http://www.youtube.com/watch?v=_hn2YMS0o5c


“フィッシテール”や“ジャックナイフ”が起こり難くなっている牽引型RVが5thホイール(トレーラー)です。 5thホイールに関しては次回書きます。
RVKen