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網戸の修理

幸運にも、私は未だ(RVの)網戸の張り替えをした事がありませんので調べてみました。 その結果相当数の人が網戸の外し方が分からなかったり、前オーナーが無理をして壊して仕舞った等の理由で、外し方や部品に関して質問をしていました。

RVフォーラムでの回答は千差万別で、“簡単に外れる”から“窓ガラスのフレームを外す”との回等もありました。 実は全て正解の様です。


アメリカ製RVの殆どがHEHR社製の窓(スクリーン=網)を使用しているようですが、この会社のサービスマニュアルにはスクリーン(網戸の網)の取り付け方が5種類に分けて説明されています。  網戸の張り替えはほぼ中間下の“SCREENS: REPLACEMENT AND RESCREENING”に説明されています。
http://www.hehrintl.com/pdf/Hehr%20Service%20Manual.pdf

網の張り替え説明自体は全て同じですので、簡単に外し方を書きます。

1.  WINDOWS WITH “PERMANENT SPLINED” IN SCREEN:
“永久型”は網戸では無く、ネジを全て外して窓を窓穴から外す必要があります。

2.  WINDOWS WITH “HANGING TRACK” SCREENS:
“吊り下げ型”は窓を完全に開き、網戸を持ち上げながら下部のクリップから外す様にします。 横幅の狭い網戸は網戸の縦フレームを多少変形させる必要があるかも知れませんが、曲げて仕舞わない様に注意が必要です。

3.  WINDOWS WITH “METAL WIRE SPRING CLIPS”:
“針金製スプリングクリップ型” は最初にプラスドライバーで開閉用付属品を取り外した後、薄い金属ヘラ(Putty knife)の様な物を使って外します。 付属部品(ハンドル類)部分にゴム製の特殊穴埋めが施されている物もありますが、見た目を良くする必要があれば網戸全体を買い換えると良いでしょう。

4.  WINDOW WITH “SCREEN SLIDING” IN WINDOW FRAME:
“網戸が窓枠内をスライドする型”は網戸を上方の溝の奥に押し入れる感じで底辺を回転させながら外します。 上方の溝にプラスチック製スプリング入って居ますので壊さない様に注意が必要です。

5.  SQUARE SCREENS WHICH SLIP INTO THE WINDOW FRAME:
“角型網戸が窓枠内をスライドする型”は現物を見ないと分かり難いのですが、網戸部分は室内側で上下のスライド部分は窓枠の後ろ側にある様です。 このタイプは指で網戸を開いた状態に押さえ付けておいて、上部に押しながら下部を回転させて枠から外します。


参考:
このサービスマニュアルには網を取り付ける際に引っ張り過ぎて網戸が変形しない様にサイズに切った板を枠に挟める方法が記されていましたが、此れは家庭の網戸修理にも使えそうです。

“long nose pliers”が頻繁に出て来ますが、此れはラジオペンチの事でスクリーンが留めてあるゴム紐を引き出す時に使用を勧めています。 特別必要な訳ではありません。

日本のホームセンターにも“ゴム製紐=Spline”が販売されていますが、同じサイズを選ぶ必要があります。 

RVフォーラムに依りますと、取り付けが上下逆になっている物もある様です。 その場合は下方に押す必要があります。