記事一覧

自動車のリコールに関して、  その1 リコールの種類

アメリカに於けるリコールには2種類あります。 

1. リコール(Recall):
一般的によく聞くリコールはアメリカの運輸省内のNHTSA (National Highway Traffic Safety Administration) で安全に関わると判断した場合にリコールが発表されて強制的に修理が必要です。 しかし、中には自動車メーカーが安全には関係無いものの自主的にリコールする場合もありますが、いずれのリコールも全ての費用は自動車メーカーが負担します。
(参考: http://www.nhtsa.gov/

2. TSB(Technical Service Bulletin=技術的警告):
もう一つのタイプのリコールは一般的にTSB と呼ばれ、安全には影響が無いものの部品(改良)、修理方法、マニュアル等の変更があった場合に発表されます。  TSBに引っかかった自動車が保証期間中の場合は無償で修理をしてもらえますが、保証期間が過ぎている場合は多くの場合有料となる様です(参考1)。

TSBの発表は当然ながら故障頻発、又は頻発する可能性があるから発表されるのであって、ご自分の車に関するTSBに目を通しておくと故障解決や将来の故障の可能性に関して大いに役立つと思われます。

リコールは強制的に修理が必要ですので何時まで経っても有効で、年式、メーカー、モデル名等からリコール番号が出ているかを調べる事が出来ますし、改造さえされてなければ日本でも無償で修理をして呉れるものと思われます(参考2)。  しかし、TSBの場合は自動車メーカーの自主的なものですから、TSBが発表されても何年か過ぎると取り下げられて仕舞う事も多く、過去にさかのぼってTSB番号が出たか否かを調べる必要があります。

参考1
昔、92年型のホンダアコードのエンジンが故障でイグナイターの故障を突き止め、デーラーに買いに行きましたら、TSBが出ていて無償で呉れました。  通常は一般部品店で購入しますが、この時は珍しくデーラーの純正部品を買いに行きました。 恐らく自動車購入後それほど年月が過ぎていなかった為だったのでしょう?

参考2
保証には全て無償の場合もあれば材料費を取ったり、労賃を取ったり色々異なります。 
アメリカの或る有名排気マフラーの会社は一生保証を謳い文句にしていますが、話に依りますとマフラー、労賃共に無料ではありますが、使用したパイプは有料だそうです。 
又、アメリカでは一生無料で何時でも交換してくれる工具メーカーが沢山ありますが、日本にあるアメリカの工具メーカーは一生保証にも拘らず修理代を取るようです。
従って、日本では無料では無いかも知れません。

次回はリコールとTSBの調べ方に関して書きます。