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ボイラー(ホットウオーターヒーター)の掃除

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ウオーターシステムに取り付けるアキュミュレーターに関して書きましたので、ついでにホットウオータータンクの掃除に関して説明致します。 日本ではボイラーと呼んでいる様ですが、RV用や家庭用の湯沸かし器は(ホット)ウオーターヒーターと呼び、ボイラーは高圧水蒸気等を収納する肉厚金属容器(タンク)を意味します。

掃除方法を示すビデオサイトを最後に添付しますので、先ずは次の説明を読んでからご覧になって下さい。

タンク説明:
アメリカで製造されたRVに装備されたウオーターヒーターにはサバーバン製とアトウッド製があり、ウオーターヒータータンクの内部は毎年清掃を行うのが理想です。
サバーバン製:
• 鉄製タンク
• アノードが使われている
• アノード自体が溶解して鉄製タンクの溶解を防ぐ
• 排水はアノードロッドを緩めて抜く
• アノードは消耗品で周期的に交換が必要

アトウッド製:
• アルミ製タンク
• アノードの必要性は無い
• 排水はドレーンプラグを緩めて外す

清掃方法:
1. ビデオでデモに使われているウオーターヒーターはアトウッド製(説明者の友人のRV)で、清掃を始める前にポンプのスイッチをオフにし、タンク内の水が熱くない事を確認。
2. プレッシャーリリーフバルブ(減圧弁)のレバーを引いて圧力を無くする。
3. ナイロンプラグ(アトウッド製の場合)を取り外す。
4. サバーバン製の場合はネジが鉄製でさび易く取り外しが難しい。
5. タンク内の水を全て抜いた後、この目的で販売(約$5)されているプラスチック製パイプ(代用品を探すか、真っ直ぐなビニール管内に太目の金属性針金又はチューブを挿入して製造?)をガーデンホースに取り付けて水をタンク内部の全方向に吹き付ける。
6. 水が透明に成った時点でドレーンプラグ(アノード)を元に戻す。
7. ビデオでは50%に薄めた酢を容器より吸い込んでいますが、この場合は酢がタンク内や配管内に残らない様に完全に流し出す必要がある。 電気部品等に酢が付着すると故障の原因になる。
8. 水道に繋ぎ、 プレッシャーリリーフバルブ(減圧弁)のレバーを引いて水が出て来るのを確認してからバルブのレバーを正常の位置に戻し、満タンにする。
9. 満タンの状態で電気又はガスで水が熱湯になるまで熱する。
10. ビデオではこの時点でサバーバンのアノードの説明。
11. ビデオで見るアノードは最近交換した新品(説明者のRV)で、1年程度使用するとアノードの表面は消耗してザラザラになる。 又、錆びて外し難かったねじ部は改良部品に交換してある。
12. 消耗し易いマグネシウムアノードと長持ちするアルミニウムアノードの2種類あるが、使用する水質により選択する必要がある。
13. 温度が下ってから減圧弁で内部の圧力を下げてタンク内の水を抜くのが理想的であるが、熱湯の場合はやけどをしない様に充分注意をする必要がある。
14. 先に5. 6.で行った様にタンク内を清掃したあとドレーンプラグを元通りに戻す。
15. 酢を使用した場合は完全に酢が出るまで清掃をする必要がある。
16. 満タンになった状態で順次車内の全ての蛇口を開き配管内に残っている空気(や酢)を吐き出させれば、完了。

http://www.youtube.com/watch?v=IKg0R9oiMP0&feature=fvst