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キャンピングカーの操縦性の問題 (尻振り) その2 原因

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尻振り(Tail Wagging)の原因には、丁度エンジンが掛からない原因の様に色々考えられます。

エンジンの場合は燃料系、電気系、機械系等に分けて解決の可能性を調べる様に、操縦性の問題の場合も幾つかのグループに分けて考える事が出来ると思います。 次の様に分類してみます。

1. 舵取り機構に関する問題:
ハンドルの遊びが多かったりアライメントが狂っていては真っ直ぐに走る事は不可能です。
• アライメント調整
• ハンドル機構の調整並びに部品交換

2. カーブで左右に傾斜し易い:
車体が傾き易いキャンピングカーは操縦性が良くありません。
• スプリングヘルパー等を取り付けてヘタッタスプリングを補強
• 強めのショックアブソーバーに交換
• スエイバー(Sway Bar)を取り付けて傾きを減らす
• トラックバー(Track Bar、Panhard Bar)等を取り付けて車軸の横移動を防ぐ
• タイヤ空気圧を調整(増す)

3. 重心の位置(前後)
前輪の荷重が少な過ぎると前輪のトラクションが悪く操縦性が良くありません。
• 重い荷物(発電機、道具箱等)は出来るだけ前方に積む。
• 重い装備(水タンク、燃料タンク等)の位置を変更して重心の位置を前方に移す。

アメリカでは日本の様な車検制度がありませんので何年間もアライメントを調べなかったり何万Kmも操舵装置を無視して走っている車があり、中古で購入(操縦性が悪い)した場合に最初に行う問題解決が1. のホイールアライメント調整やハンドルの遊びを無くす事です。 此れで解決する人も居ますが、2. や 3. の問題を抱えているキャンピングカーも少なくありません。 例えば、フォードのF53 シャシーを使用したクラスA 所有者の多くは操縦性を改善する為に前後にトラックバーを取り付けています。 


他にも操縦性を改善する為の部品が販売されていますが、次回はトラックバーに関して書きます。