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フィルターマインダー

ファイル 590-1.jpg

写真は“フィルターマインダー”と呼ばれる一種のバキュームゲージで、殆どのDP(デイーゼルプッシャー)と中にはターボ付きのデイーゼルを搭載したピックアップトラックにも取り付けられています。

目的:
ターボ付きデイーゼルエンジンは大量の空気がエアーフィルターを通過しますので使用状況に依っては短期間で汚れる場合もありますし、フィルターが汚れて目詰まりを起しますとエンジンの効率が落ちます。 その為、エアーフィルターが汚れて交換又はサービスが必要な時期を知らせる為に取り付けられています。

構造:
写真の上部にゴムホースが取り付けられていて、このホースはフィルターの上流に繋がっています。 透明なケースの中には上下に動く黄色の弁があり、負圧が一定の基準を超すとその大きさで弁が移動する構造になっています。 通常、フィルターがきれいな内は写真の下部(正常)に位置していますが、何らかの理由(汚れ?)で負圧が増すと黄色の弁は中央部に移動し、負圧が更に大きくなると赤い部分に移動してその場に留まり、フィルターの交換又はサービスを促します。 透明ケースの下部にはゴム製のデイスクがあり、黄色いデイスクが通常の位置(下部)から移動している場合にはこの部分を押すとリセットされて正常の位置(下部)に戻ります。

黄色い弁の移動:
当然ですが、エアーフィルターが汚れて目詰まりを起せば黄色の弁は頻繁に上部に移動します。 しかし、黄色の弁は負圧で移動しますので、大きな負圧になり難い状態で運転をすればフィルターマインダーは常に正常を示し、反対に大きな負圧になり易い状態で運転をすれば異常を示す事を知って於く必要があります。 即ち、急な上り坂では速度を落としたりシフトダウンしてエンジンに負担を掛けない様に運転すればフィルターが少々汚れていてもフィルターマインダーは異常を示さないかも知れません。しかし反対にアクセルを一杯に踏み込んで上り坂を高速で走ったり、重いトレーラーを牽引してエンジンに負担を掛けるとフィルターがきれいでも異常を示す場合もあります。 又、雨降り等で空気が湿って居る時も同じです。 ネットの書込みに依りますと、あるメーカーのフィルターは目が細かい為に新品でもチョッと無理をすると黄色い弁は赤の部分に移動するそうです。

結論は、マインダーの弁が少々移動しても、運転状態を考慮してそれ程神経質になる必要も無いと思います。

参考:
フィルターマインダーは逆さまに取り付けても使用可能です。