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運転免許筆記テスト  問題と回答  補足

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前回書きました運転免許筆記試験の補足をします。  

運転免許筆記試験が如何に難しいかを前回書きましたが、サンプルテストを読んで練習すれば簡単です。 理論的に考えても正解を導き出せない場合が多いと思いますが、反対に試験問題を作った人の好む“決まり文句”や運転免許試験“独特の言葉”を知る事で高得点が得られます。 免許証書き換えは通常10年毎(事故を起こさなければ)ですが、その度に準備が必要です。 準備無しでは合格は無理でしょう。

沢山ありますが、前回の試験問題から幾つか選んで説明します。


1. 大型トラックを追い越す際に必要な注意は?
a. 横、後ろ、そして前方の “ノーゾーン”  (the side, rear and front no-zones)
b. トラックの大きなバックミラー  (the large mirrors of the trucks)
c. トラックの重量  (the weight of the truck)
d. トラックの長さ  (the length of the truck)

追い越しをする際に追い越すトラックの長さは非常に大切ですので正解の様に思えます。  しかし此処で重要な“決まり文句”は “ノーゾーン” 、即ち死角と言う言葉で、常にこの言葉を選択すれば先ず間違えなく正解です。

2. 走行中に追突を避ける為には、どの程度の距離が必要?
a. 4秒  (4 seconds)
b. 3秒  (3 seconds)
c. 10秒  (10 seconds)
d. 5秒  (5 seconds)

車間距離には“3秒ルール”が適応され、オートバイとオートバイの車間距離は“2秒ルール”です。 走行中の距離は速度に依り変化しますので秒数です。

3.次の中で警笛を使うにふさわしいのは?
a. 他の運転手にスピードを上げる様に促す為  (To encourage other drivers to drive faster)
b. 他の運転手と目を合わす為  (To get eye-contact with another driver)
c. 運転ミスをした事を他の運転手に知らせる為  (To let a driver know he has made a driving error)
d. 歩行者に車道から外に出る事を促す為  (To let pedestrians know they should get off the road.)

歩行者、自転車、動物は常に“Right of Way”、即ち優先権があります。 従って、この問題の“歩行者に車道から外に出る事を促す為”は明らかに間違えです。 “他の運転手と目を合わす為”は例外で、一般的に危険な場合を除いて警笛を鳴らす事は禁じられています。

4. 次の中で赤信号で左折出来るのは(左側通行の日本の場合は右折)?
a. 一方通行の道から一方通行の道に曲がる時  (When turning from a one-way street to another one-way street)
b. 表示された決められた時間帯で  (Only during posted time frames)
c. 赤信号の左折は常に禁止  (Left turns can never be made against a red light)
d. 一車線の道から2車線の道に曲がる時  (When turning from a one-lane to a two-lane road)

アメリカやカナダの一般的な交差点では赤信号でも一旦停止後安全であれば右折が出来ます(日本の場合は左折)。 従って、一方通行の場合は左車線から左向きの一方通行への左折が可能です(日本の場合は右折)。

5.道路脇で警察官が事故処理をしている場合に運転者が行っては成らない事は?
a. 事故状況に集中し続ける  (stay concentrated)
b. “ラバーネック”  (rubberneck)
c. 道を見続ける  (keep your eyes on the road)
d. 安全ベルト使用  (use safety belts)

この問題は“ラバーネック”即ち“ゴム製の首”で文字通り首を伸ばして見ると言う意味で、正解に導く“決まり文句”、即ち“交通事故現場=ラバーネック=禁止されている行為”、となります。 事故を起こさない為には事故現場の様子を見たり道を見る事自体は大切でも、ラバーネック、即ち好奇心や気を取られる様な見方をしては成らない事を意味していす。

6.速度を半分に落とさなくては成らない道路状況は?
a. 氷  (Ice)
b. 濡れている  (Wet)
c. 固まった雪  (packed snow)
d. 上の全て  (All of the above)

全てが正解の様ですが、速度を半分=固まった雪、が正解です。 理論的に考えますと、“固まった雪”より“氷”の方が滑り易いと思いますが、“氷”の道では更に速度を落とすと言う事では無い様です。

7.ワイパーの使用が必要な天候状況の場合は次の内どれが必要?
a. ヘッドライトの点灯  (turn on your headlights)
b. 表示制限速度より低い速度に下げる  (drive slower than the posted speed limit)
c. 方向指示灯を普段の2倍の距離使用  (use turn signals for twice the distance)
d. より低いギヤーを使用  (drive in a lower gear)

ヘッドライトは日没後30分迄に点灯が義務付けられていますが、見通しが悪い状況、即ち雨降りや砂埃の場所でも点灯が義務付けられています。 オートバイの場合は走行中は常に点灯、ヘッドライトの点滅も許可されています。 カルフォルニア州では1978年に始まり、現在では全州で許可されています。  日本でも一時“パッシングライト”が流行った記憶がありますが、これはアメリカが先なのでしょうか、それとも日本で禁止になってから売れ残りがアメリカでの販路を見付けたのでしょうか?

今回の書き込みはカルフォルニア州の場合で、他州では異なる場合もあるかも知れません。 自分が住む州で登録された自動車は全州で合法的に走行が可能ですが、運転ルールは各州の法律を守る必要があります。  明らかな違反行為をしなければ何の不便も感じません。