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“トウド” 牽引   その2 3種類の牽引方法

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RVで〝デインジー”を牽引する方法には大きく分けて3通りあります。 
最も一般的なのは既に書きました様にRVに直接繋げて牽引する方法で、4個の車輪が接地している事から通称〝4-ダウン(4-ホイールズ ダウン)”と呼ばれ、”フラットトウ”と呼ぶ事もあります

2番目はトウドーリー(Tow Dolly)と呼ばれる専用の台車に前輪だけを載せて牽引する方法です。 

3番目はトレーラーに載せて牽引する方法です。 

参考:トウドとデインジーと言う言葉には僅かな違いがあります。デインジーはトレーラーに乗せて牽引しても予備の車という意味で使う事が出来ますが、トウドは元々牽引(Towed)すると言う意味の言葉から来ていますので、直接牽引されていないと、即ちトレーラーに乗せられているとトウドでは無くデインジーの方がシックリ行きます。

これ等の方法はどれも長所短所がありますので、少々書いてみます。
1. 4-ダウン(フラットトウ):
RVで小型車を牽引する最もポピュラーな方法で、その一番の理由は装備が簡単で、牽引をする前後の準備が簡単な事でしょう。 トレーラーや台車等は無く、それらを収納するスペースを考える必要はありません。 

トウドに牽引用のベースプレートと呼ばれるトウバー(牽引棒)を繋げる装備を取り付ける必要があります。 最近では、キャデラックやハマー用を含め、牽引可能な殆どの車の専用ベースプレートが販売されていますので、工具を使える人は自分で取り付けも可能です。

短所はバックが出来ない事です。 直線を1m程度バックする事は可能とは思いますが、出来るだけ避けた方が牽引装置やトウドの舵取り機構を傷める事がありません。 トウドのハンドルは好き勝手な方向に回りますので前輪が向いている方向とは異なる方向の力が加わって仕舞う為です。

装備は、ベースプレート取り付けの他、牽引するRVにヒッチ取り付け、トウバー(牽引棒)、トウド用補助ブレーキ(既製品あり)、トウドのブレーキライト(配線)等が必要となります。

全ての車が4-ダウンに適しているとは限りません、牽引に不適切な車も少なくありません。 この事に関しては後日書きます。

参考:
トウバー($500-$1000)、ベースプレート($350-$500)、補助ブレーキ($700-$2000)、ブレーキの配線($20-$100)

2. トウドーリー(Tow Dolly):
長所は、前輪をトウドーリーに載せて固定すれば牽引が出来ますし、バックも可能です。 通常、トウドーリーには電動ブレーキも付いています。 従って、デインジーには手を加える必要は無く、どんな車でも牽引可能です。 但し、長距離を牽引する場合は前輪駆動車、又は駆動車輪を回転させて走行出来るトランスミッションを有する事が条件です。 

昔はトウドーリーを使っての牽引をよく見ましたが最近は少なくなりました。 その理由はベースプレートが普及し、簡単に手に入る様に成ったからでしょう。 即ち、現在の様な既製品のベースプレートが無かった時代は牽引装備を頑丈な金属製バンパーに取り付けたり、車を溶接屋に持ち込んで牽引棒を繋げる事が出来る装備や補強を溶接で取り付けていましたので、トウドーリーは重宝していました。

短所はトウドーリーの置き場所でしょう。 トウドーリーの価格は$1000前後からありますので、4-ダウンに必要な装備を考えますと4-ダウンより安上がりです。 

3. フラットベッド‐トレーラー:
長所は動かなくなった車でも載せて牽引出来ると同時に、オートバイやキャンピング装備等を積む事も可能です。 

トレーラーには箱型のエンクローズド‐トレーラーと呼ばれるタイプもあります。
長所は、飛び石や風雨から保護されますので走行中に傷がつく事が無く、高級スポーツカー、クラシックカーと一緒に旅行をしたい人が利用しています。 レーシングカーやオートバイ用としても使われています。

短所は当然置き場所です。