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“トウド” 牽引   その3 牽引可能(4-ダウン)トウド

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全ての車が牽引可能とは限りません。 トランスミッションの潤滑油機構に依り、牽引走行中にトランスミッションのオイルが循環して焼付けを起こさない構造の物と、起こす可能性のある物、即ち自動車製造メーカーで牽引を保証していない物があります。

牽引可能な車:
気を付るべき点は、オートマチックトランスミッションで牽引可能な物と、マニュアルトランスミッションで牽引可能な物とがあり、又マニュアルトランスミッションでも牽引出来ない物もあります。

牽引可能な車のリストはネットに色々出ていますが、次のサイトにも出ています。
http://www.royrobinsonrv.com/images/pdf/Dinghy-Guide-2004.pdf

http://www.royrobinsonrv.com/images/pdf/Dinghy-Guide-2008.pdf

http://roadmasterinc.com/pdf/dtg_2014.pdf

http://www.toyotapart.com/1992-1999_92-99_TOYOTA_DINGHY_TOWING_GUIDE_T-AX99-004.pdf


人気のあるトウド:
当然、軽い車が牽引に適していますが、大型のRVでキャデラックやフルサイズのピックアップトラックを牽引している人もいます。

人気の傾向は年と共に変化しますが、常に人気の高い車は小型でオートマチックトランスミッションを搭載しているホンダ車、ジープジープの各モデルです。 2000年前後にはGM(ジェネラルモーター)の系列のサターンに多くの人気があり多く見掛けましたが、2009年に製造が中止となり、最近は牽引している人を殆ど見ません。 

ジープは、リバテイー、チェロキー、ワングラー、その他がありますが、オートマチックトランスミッションもマニュアルトランスミッションも牽引可能で、四輪駆動を楽しむ事も出来て昔も今も常に良く見掛けます。 しかし、故障が多いと言う理由でRVフォーラムでの評判は余りよくありません。

以前は殆ど見なかったシボレー製とフォード製の車も最近はよく見掛けます。 以前から牽引可能なオートマチックトランスミッションを搭載していましたが、主な理由は車が小型化したからでは無いかと思われます。 

日本でも走っていますダッジ(クライスラー)のPTクルーザーも以前は時々見ました。 この車はオートマチックトランスミッションは牽引出来ませんが、マニュアルトランスミッションは牽引可能です。

1990年代はスズキのジムニー(4厘駆動)のマニュアルトランスミッションが多数牽引されていて、その後もグランドヴィタラ(日本名?)が6気筒で、小さいながら6人乗れると言う事で多く走っていました。 

スバル フォーリスターもデインジーとして長年人気のある車です。 しかし、マニュアルトランスミッションだけが牽引可能です。

デインジーで一番人気が高い車はホンダのCRVです。 第一世代のCRVには5速(マニュアル)もありましたが、CRVは5速は勿論、オートマチックトランスミッションも牽引可能です。 小型(軽量)で、オートマチックトランスミッション、耐久性(壊れない)が良い等が人気の高い理由と思われます。  RVフォーラムでは常に高く評価されていて、CRVの苦情は見た事がありません。

CRVの大問題:
最近CRVの苦情を読みました。
2014年型までは牽引可能でしたが、2015年型からのCRVは牽引不可能になったそうです。 RVフォーラムでは2015年型は牽引出来ない為に2014年型を購入した人の少なく無く、止むを得ずジープを買ったと言う人もいます。  ホンダはデインジーマーケットを無視している、誤った考えをしている等苦情が沢山出ています。 中には、皆でホンダに抗議をするべきだと言っている人も居ます。 

牽引に対しての注意点:
法律を守り、安全走行を心掛ける事は牽引していても、いなくても当然ですが、その他キーを一段階回して走行中にハンドルが自由に回る状態にして於く事、そしてギヤーがニュートラルの状態でタイヤが自由に回転出来る事、更に重量が増しますので停止距離が増す事にも注意が必要です。 

例え牽引可能なトウドでも特殊な操作や走行制限等もありますので、必ずマニュアルに従う必要があります。 

長距離を牽引する場合は定期的(例えば300Km毎)にエンジンを回転させる事を必要としている車もありまし、最高速度制限(例えば80Km/時)がある場合もあります。
ホンダのオートマチックトランスミッションの場合は、オイルを循環出来る状態にする為に、R(リバース)からでは無く、必ずD(ドライブ)からN(ニュートラル)にシフトレバーを移動する必要があります。  必ずマニュアル等を確認が必要です。

私は之まで、スズキジムニー(1180cc、4駆)、ホンダシビック、1999年ホンダCRV、2011年ホンダCRV、以上に乗りましたが全て牽引用として満足が行く車でした。 シビックだけは、RVが停止中に大きくハンドルの向きを変えるとシビックのハンドルの方向が逆方向になり、その場合は降りてハンドルを修正しなくてはなりませんでした。 少しでも前進していれば全く問題は起こりません。

オイルの循環が理由で牽引が出来ない車も牽引可能にするキットが販売されています。 オイルを循環させる電気ポンプの取り付けキット、ドライブシャフトをレバーで外すキット、ハブで駆動を外すキット、その他があります。

デインジーを牽引しますと10%程度燃費が落ちますが利益も大きく、安心感が増します。 しかし、牽引になれる迄は特に気を付けて運転をする必要がありますが、 直ぐに慣れて、慣れれば牽引には特別気に成りません。  安全運転でRVingを楽しんで下さい。