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タイヤ空気圧並びに温度に依るタイヤ空気圧の変化

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タイヤ空気圧は温度に依って影響を受け、タイヤの温度が上昇するとタイヤ空気圧が上昇する事は既に誰でもが知っている通りです。 

2週間ほど前にカナダ旅行から帰って来ましたが、この旅行で経験した事を元にタイヤ空気圧が温度に依ってどの程度の影響が在るかを書いてみたいと思います。 尚、RVの6本のタイヤと乗用車の4本のタイヤの空気圧はそれぞれのタイヤに取り付けられた空気圧センサーから送られた圧力をパソコンでモニターして居ます。  この様なタイヤ空気圧モニタ―は約20年ほど前に発売され始めて現在では多数が発売されて居り、多くのRVや輸送トラックにも取り付けられています。

空気圧単位: 
日本ではKg/cm2又はキロパスカルが使われて居ますが、アメリカでは“PSI”即ちポンド/平方インチ(pound/in2=lbs/in2)が使われて居ます。

タイヤ温度への影響要素:
走行中のタイヤの温度は当然外気温に依って影響を受けますが、その他に路面温度、路面状態、走行速度、直射日光、タイヤ空気圧の高低等にも影響を受けます。 

適正空気圧:
乗用車の適正空気圧は簡単でメーカーが勧める、即ちオーナーズマニュアルや車に記載されている圧力を維持すれば間違いありませんが、RVの場合は複雑でRVの使い方に依り積載量が大きく異なり、積載量を気にして使う人のRVと何でも積んで積載オーバーの状態で使う人のRVとでは適正タイヤ空気圧に大きな差が出るのは当然です。 従って、現実的にはRVを計量してタイヤの適正空気圧を知る必要があります。 計量をする事無しでは、タイヤ販売会社の店員さんは適正タイヤ空気圧を知る事は出来ず、安全性を考えればタイヤに表示された最高空気圧を乗り心地が悪くても使用する事に成ります。
乗用車の場合は一般的に運転席ドアーの柱部分に適正空気圧が表示されて居ますが、この数値は常温、即ち走行前の空気圧で、走行直後のタイヤの温度が上がって居る状態で空気圧調整しますとタイヤ温度が常温に戻った際は適正空気圧より下がって仕舞います。 従って、走行中にガソリンスタンドに寄ってタイヤの空気圧を調整する場合はタイヤの温度(走行前より高温)を考慮して適正空気圧よりも高く充填する必要があります。

最低/最高空気圧:
タイヤ空気圧はタイヤメーカーの説明に従って車重を支える最低限の空気圧が必要で、この最低限の圧力より低くなりますと走行中にバーストを起こす危険性が発生します。 反対に高過ぎると乗り心地が悪くなりますし、更にタイヤに表示されている最高圧力(常温-走行前の状態で調整)以上に充填する事は出来ませんし危険です。 タイヤ空気圧を高くすればより高い積載重量に対応出来ますが、タイヤに記されている最大空気圧を超える事は出来ません。 
RVのタイヤ交換の際にLT仕様のタイヤにするか乗用車仕様のタイヤにするか悩む人が居る様ですが、名称が問題ではありません。 それぞれのタイヤが車体重量を支える空気圧に耐える事が出来れば問題はありません。 しかし、RVの場合は一般的に殆ど余裕が無い状態、即ちタイヤ、車軸、サスペンション等は許容重量ギリギリに設計/製造されて居ますのでオリジナルタイヤがLT仕様であれば乗用車仕様に変更する事は先ず無理で、唯一の可能性はRVの前輪と後輪を計量し、その数値とタイヤメーカーの許容荷重/空気圧表から判断する必要があります。 各タイヤメーカーがそれぞれのタイヤモデルの許容荷重/空気圧表を必ず提供しています、例えば次の様な内容です。 http://www.rvtirepressure.com/assets/images/extrapages/michelin_rv_load_inflation.pdf

計量盤を使ってRV計量の結果、私のRVの最低空気圧は(やや余裕を持って)前輪2本は95psi、後輪4本は90psi(タイヤメーカーの最高空気圧は130psi)、更に乗用車(ホンダCRV)は前後4本とも28psiを目標としています。

参考:
20年―30年前は重量オーバーの問題が良く聞かれました。 例えばABCメーカーのXYZモデルは後輪が重量オーバーになる傾向がある為に燃料を満タンする際は飲料水タンクを半分にしたり、重い物は前の方に積む様にしたり、色々な重量オーバーの問題が話題になりました。 今でも、或るモデルのクラスAには10,000ポンドの牽引ヒッチ(牽引棒)が装備されて居ても5000ポンド以上の車を牽引する場合は積み荷を減らしてRV自体の許容重量より重量差だけ下げる必要があるRVがあります。 この問題は牽引する車を含めたRV許容総重量(GCWR)とRV独自の許容総重量の関係から発生するものです。 
従って、車の重量は単にタイヤだけの問題では無く、エンジン、トランスミッション、ドライブシャフトやデフ、サスペンション等にも関係しますので長期間安全にRVを使用する為にはRVの計量をして常に許容重量以下に抑えると共に適正タイヤ空気圧(最低限の空気圧)を維持する事は重要です-重量の問題は飛行機やボクサーだけではありません。

写真の説明:
写真上左はタイヤ空気圧を含む、エンジン状態、走行速度、燃費等をモニターするスクリーンで、赤い点線で囲まれた緑色の丸はRVと乗用車のタイヤが正常な空気圧である事を示し、空気圧が下がりますとオレンジ色、更には赤い丸に変化し、数値はそれぞれのタイヤ空気圧です。 この写真に示されている数値は理想的な空気圧、即ち私のRVの場合は100psi前後ですと乗り心地が良くて快適です。 常温で95psi/90psiに調整された空気圧は外気温が20℃前後の滑らかな道路を走行しますと100psi前後に上昇します。 尚、直射日光も影響し、当然ですが日が射す側は高目に成ります。

写真上右は外気温が5℃で走行を始めて間が無い状況で、走行を10分程度走行を続けますと95psi前後に上昇します。 以前は寒い地域に入る前にタイヤ空気圧を増して、帰る途中で乗り心地を良くする為に空気圧下げて居ましたが、今回は空気圧の調整はしませんでした、即ち家を出る前に適正空気圧に調整して、その後は家に帰る迄空気圧は一度も調整しませんでした。 その為、目標とする空気圧よりも可なり低い88℃となって居ます。

低タイヤ空気圧サイン点灯(写真下左):
カナダ北西部は夏でも可なり寒くなる日があり8月20日を過ぎますと秋の気配が感じられて零度前後に下がる日もあります。 キャンプ中は毎朝近くの公共旅行案内所にインターネット使用に行きましたが、その際寒い日はダッシュボードの低タイヤ空気圧サインが点灯しました。 以前、このサインはタイヤ空気圧が4本のタイヤの内の1本だけが他の3本よりも下がると点灯すると聞いていましたので調べた結果、調べる度に全てのタイヤの空気圧は2psi以内でしたのでやや低目でしたが気にしながら乗り続けました。 その後帰って来てから低タイヤ空気圧サイン点灯に関して調べてみましたらホンダCRVの場合は空気圧が24psi以下に成りますと点灯する事が分かりました、即ち写真上右の写真に25psiが示さて居ますが24psi迄下がった為に点灯し、その後タイヤの温度が上昇してもエンジンキーを切る迄はリセットされなかったものと思わます。 旅行中に空気圧調整をしませんでしたが現在も旅行前と同じ28psi前後で、低タイヤ空気圧サインが点灯する事はありません。

写真中左は外気温が32℃前後の場所を走行中で、空気圧は調整し適正空気圧より15psi前後上昇していて、外気温5℃の場合との差は20psi前後に成ります。 真夏の砂漠地帯の外気温45℃前後を走行中のタイヤ空気圧は120psi近くになり、110psiを超えますと乗り心地が明らかに悪くなって木製の車輪が取り付けられた車に乗って居る様な感じになります。

写真中右はアメリカで使用されているpsi単位から日本で使用されているKpaとKg/cm2への換算表です。

寒くなる前に適正空気圧に調整:
夏の高温時の適正タイヤ空気圧は冬に成りますと圧力が低過ぎてタイヤの寿命を減らすと共にバーストを起こす危険性が在ります。 一度空気圧が足らない状態で高速走行をしてタイヤにダメージを与えますと以後適正空気圧を維持してもバーストを起こす危険性が残ります。 タイヤメーカーは、後輪ダブルの1本がパンクをした状態で走行した場合はダブルのパンクをしていないタイヤに負担が掛かってダメージが生じた可能性が高い理由で交換を奨励しています。

温暖な冬の地域では問題が無いと思いますが、頻繁に氷点下になる地域ではRVの水タンクの冬対策と共にタイヤの冬対策も必要だと思われます。

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