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“ワイドボデイー” と “ナローボデイー”

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NCメンバーの中には車幅が96インチ(8フィート)のクラスA、特にデイーゼルプッシャー(DP)に興味のある方がいらっしゃる様ですので少々調べてみました。

1990年代前半に102インチ(8.5フィート)が現れた頃は96インチが標準幅で102インチは“ワイドボデイー”と呼ばれて珍しがられましたが、2000年代に入ると特殊なものを除いてDPは多くが102インチになり、現在は102インチが標準幅で96インチは“ナローボデイー”と呼ばれて非常に貴重な存在に成って仕舞いました。 

102インチ幅のモーターホームが現れ始めた頃は多くの州で違法でしたが、モンタナ州だけが違反取締りをし、それも製造元からデーラーに配送するプロドライバーのみを捕まえる事で話題になりました。 オーニングを外すとOKになって配送をさせて呉れた様です。

一般キャンピングカーオーナーが罰金を取られた人は居ないようですが、最近でも田舎道を走っていて捕まり警告を受けた人は居ます。 現在も幾つかの州で96インチ以上の車幅車両は法規上主要道路に限られていてそれ以外は条件付とされています。

参考:
条件付の州は次の州です。
アラバマ州、アリゾナ州、デラウエアー州、ワシントンDC、フロリダ州、ジョージア州、イリノイ州、ケンタッキー州、ルイジアナ州、メリーランド州、ミシガン州、ネブラスカ州、ニュージャージー州、ニューヨーク州、ノースキャロライナ州、オクラホマ州、ペンシルバニア州、ウエストバージニア州

RVフォーラムを調べていましたら、“ナローボデイー”を探している人は意外と多く、日本と同様に98インチ(オーストラリアの場合)の規制を満たす為に探しているオーストラリアの人が何人か居ました。 オーストラリアの場合は最大幅98インチの他に運転席が右、出入り口が左、リヤーオーバーハング比等日本より厳しいそうで、運転席を移動させる為に更に$30,000掛かると予想していました。 また、個人で輸入する場合は15年以上経っているキャンピングカーである事も条件の様です。 
アメリカ人で“ナローボデイー”を探している人達の多くは狭い事に依って空気抵抗が減り燃費が良くなるとの考えからです。 (参考: 時速80Km程度までは空気抵抗より重量の影響の方が大きいのでは?との意見が大勢です)

キャンピングカーの展示販売場に行ってみましたら2011年型のDPを見つけました。 此れがイラストのTiffin社製“アレグロ ブリーズ”です。
http://www.tiffinmotorhomes.com/allegroBreeze/floorPlans.php

仕様に表示されています様に車幅は95インチで、長さは2種類、29フィート7インチと33フィート2インチが有ります。 恐らく燃費を良くする為に車幅を狭くして車高も低くしたと思われ、タイヤは多くのDPの標準サイズ22.5インチの代わりに19.5インチが使われて居ます。 日本ではウイニベーゴがポピュラーでTiffin社は余り知られて居ないかも知れませんが、品質の良いクラスAを製造する事と販売後のサービスの良さで定評があります。 現時点での購入者の満足度はナンバー1と思われます。

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