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RV ウオーターヒーターに関して ― その2 構造とメンテナンス

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ウオーターヒーターは基本的には水を貯蔵するタンクと加熱装置とその他の部品(部品リスト下左)から出来ていますが、サバーバン製とアトウッド製ではタンクの構造が多少違います。

マニュアル
サバーバン(Suburban)製
http://www.cardinalrvclub.org/pdf/Suburban%20hot%20water%20heater.pdf
アトウッド(Atwood)製
http://manuals.adventurerv.net/Atwood-Installation-Instructions-93755-10E.pdf

水を蓄えるタンクの中では異なる金属同士が電気分解を起し長い年月の間に一方の金属(鉄)が腐食(熔ける)して仕舞います。 

サバーバン製のタンクは鉄板にホーロー引き加工が施してある為、アノード(Anode、部品番号34)と呼ばれるアルミ(又はマグネシウム)の棒がタンク内に入れてあり、此れが代わりに熔けてタンクの腐食を防ぎます。

アトウッド製はアルミ板で出来ている為タンク自体が微量づつ熔けて、アノードは付いていません。 プラスチッキ製プラグが使用されていますが必ず同様の物を使用する必要があり、鉄製を使用すると熔けて漏れの原因になります。

どちらの場合も水質によりタンクへの影響は異なりますが、サバーバン製の場合はアノードが完全に消耗するとタンクの腐食に繋がりますので、理想的には数年に一度調べて消耗している場合は交換する必要があります($15前後、写真下右)。
http://www.google.com/search?q=pressure+relief+valve+hot+water+heater&hl=en&rlz=1T4DKUS_enUS281&biw=953&bih=530&tbm=shop#sclient=psy&hl=en&rlz=1T4DKUS_enUS281&tbm=shop&source=hp&q=suburban+anode+rod&aq=0&aqi=g1&aql=&oq=&pbx=1&bav=on.2,or.r_gc.r_pw.&fp=5dbaa129002be11e&biw=950&bih=499

一般的にタンク自体の漏れは殆ど無い様ですが、安全弁(高圧と高温で圧力を軽減)や配管の緩みからの漏れが割合と多い様です。 安全弁(Pressure Relief Valve 部品番号18)からの漏れはタンク内部に蓄積されたカルシュウム分が弁の間に挟まる事が原因で、ポンプで水圧を掛けた状態で何度か開いては勢いよく閉じると直る事もある様ですが多くの場合は新品に交換するのが最善の様です($10弱)。 
http://www.google.com/webhp?sourceid=navclient&ie=UTF-8&rlz=1T4DKUS_enUS281#sclient=psy&hl=en&rlz=1T4DKUS_enUS281&biw=953&bih=547&tbm=shop&source=hp&q=pressure+relief+valve+hot+water+heater&aq=0m&aqi=g-m1&aql=&oq=&pbx=1&bav=on.2,or.r_gc.r_pw.&fp=5dbaa129002be11e

漏れていない安全弁を開くと漏れの原因になる可能性が大いにありますので、触らない方が無難です。 (英語にIf it ain’t broke, don’t fix it. と言う格言があります)

漏れの他にガスが点火しない問題も時々目にします。 この多くは蜘蛛の巣が原因で、エアーノズル等でガス管をきれいにする必要があり、又ガス管のオリフィス(小さな穴)は金属棒でコジルと穴を大きくして仕舞いますので注意が必要です。

ガスバーナーの空気調整は大切で、空気が少な過ぎると火力が弱くなり多過ぎるとパフパフ音がして炎が安定しなく成りますので、丁度良いところに設定します。 次のビデオに調整の仕方が説明されています。
http://www.youtube.com/watch?v=nSjDklZh4ws&feature=related

注意:  安全には充分な注意を払って行って下さい。 
•  安全弁、その他ウオータータンクの漏れを修理をする場合は必ずお湯の温度が低い事を確認
•  ガスに関する整備や調整は事前に充分な知識を用意
•  電気ヒーターを有するモデル(DE)には110VACが来ているので感電に注意