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アメリカ製キャンピングカーの部品 その3 ― 交換部品(初心者向け)

適切な言葉が見つかりませんでしたので“初心者”と書きましたが、“車の修理をした事が無い人”を意味します。 

故障をしている部品は当然交換しなくてはなりませんが、故障をしていなくても時間の経過や走行距離により交換をしなくてはならない部品も出て来ますし、調整も必要です。 車が若い内は此れらの交換部品を気にせずに乗り続けても旅行中に故障が起こる様な事は少ないかも知れません。 しかし、使用状況(長期無使用、適度、過酷)、環境(雨、乾燥、海水)、新車からの手入れの状態等に依り大きく異なりますが、15年(10年?)を越しますと走行距離には関係なく常に点検をする必要が出て来ます。 

整備や修理をデーラーや整備工場に全て任せている方もご自分で時々点検をしたり、調子の良くない場合は原因を調べるのは大切だと思います。 

私事ですが、数日前にラグナット(ホイール)締め付け用工具を購入しましたので調子を調べて居ましたら、1本は見て明らかな程(約3回転)緩んで居ましたし、タイヤに空気を入れるバルブステムもナットが緩んでいるものがありました。昨年夏の旅行の帰りにタイヤを購入して以来ホイールを外して居ませんので、この間緩んだ事に成ります。色々な解釈が出来ます、ラグナットは1本緩んだだけで事故に繋がらなくて良かった、専門家(タイヤ屋)が締め付けても緩む時は緩む、運に頼るしか無い等。  しかし、矢張り一番確実で安全な方法は自分で行う点検だと思います。

(参考:乗用車用のバルブステム(金属製)の中にはタイヤの内部側にナットが付いている物もありますが、幸い私のは外側に付いていましたのでタイヤをホイールから外さずに9/16レンチで簡単に締め付ける事が出来ました。)

経験を積んだ(古い)キャンピングカーは、新車に比べて普段のチェックが重要です。 部品類、オイル類、不凍液等、定期的に正しい物を使用して整備がされているキャンピングカーは歳を取ってからも若いキャンピングカーの様に文句を言わずに走って呉れますが、交換を怠ったり間違った物(部品や液体)を使用すると老後に影響が出て仕舞います。 例えば、間違ったトランスミッションオイルに交換してシールが傷んで漏れ始めれば、正しいオイルに交換しても手遅れで、分解が必要です。 

日本にも10年以上経過しているキャンピングカーが多数走って居る様ですが、此れらのキャンピングカーにお乗りの方は一度次の部品を点検すると安心です。 状況により異なりますが、時間依存と距離依存の傾向の部品があります。

時間依存に依る交換部品:
•  不凍液、ブレーキオイル等
•  バッテリー
•  モーター類 (スターターモーター、オールタネーター、その他)
•  ゴム製品 (ラジエーター、ヒーター、バキュームホース)
•  エグゾースト関係 (マニフォールド、ガスケットの漏れ、変形やひび割れ、パイプの詰り、マフラーの詰りや漏れ)
•  エンジンセンサー類

距離依存に依る:
•  オイル類 (エンジン、シャーシー、トランスミッション、ブレーキ、パワーステアリング、デファレンシャル、ドライブシャフト等)
•  フィルター (エンジンオイル、エアー、フューエル、トランスミッション、冷却水?等)
•  ブレーキシュー (パッド)
•  ベルト類 (サーペンタインベルト、タイミングベルト、Vベルト等)
•  ポンプ類 (ウオーターポンプ、フューエルポンプ等)
•  タイヤ
•  サスペンションス、プリング
•  バルブ調整

古く成りますと、フューエルフィルターの詰りやエグゾーストパイプの詰りが原因でエンジン不調を来たす事も少なくありません。


次回は部品の購入に関して書く予定です。