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プロパンガスバルブの交換

幾つかの点に気を付けて行う必要がありますが、エアコンと異なりタンク内の空気を抜く必要はありません。

しかし、“施工してくれるところが見つかりません”が気になります。 RVデーラーや自動車修理工場で簡単に出来る事ですが法律や“経済産業省の通達”が原因でしょうか?

若し技術面以外では問題が無い場合は次の事に気を付けて行って下さい。

• ナチュラルガスは空気より軽く漏れても直ぐに拡散しますが、プロパンガスは空気より重く低い所に溜まる性格がありますので引火による爆発の危険性が高く、作業を行う場所の選択は非常に重要です。

• この機会を利用して、タンク周辺並びに配管全体に石鹸水をスプレーして漏れが無い事を確認する事も必要かと思います。 部品を交換してプロパンガスを充填した後で漏れがありますと、2度手間であるどころか満タンのガスを空にするのは大変です。

• ゲージが空に近付いてからもガスが完全に空に成る迄に相当時間が掛かります(安全を考えて徐々に抜く為)。

• タンクに取り付けられたねじ類の中には逆ねじもありますので緩める方向に注意する必要があります。

• ねじは硬くて緩み難いと思われます。 正確なナットのサイズは覚えていませんが、1-1/8 又は 1-1/4 程度で、家庭では普段使われない相当大きなモンキーレンチ(アジャスタブルレンチ)が必要です。 若し、大きなレンチが無い場合は柄にパイプ等を差し込んで力を加える事も考えられますが、レンチが壊れるたり曲がったりする可能性があります。

• ねじ部には漏れ止めガス専用のテープ又はペーストを使用します(アメリカではガス用は黄色)。 

技術的には以上ですが、法律に関しては市役所、消防署等で確認を為さって下さい。


経験談:
私は購入直後の最初に出掛けた夜、キャンプ場で外部電源を繋げたり上下水の配管を繋げた後にガスの匂いがする事に気が付きました。 ガスの匂いが自分のキャンピングカーからである事が分かってからは爆発が心配で、急いで電気や配管類を外して他のキャンピングカーから離れた場所に移動しました。 漏れたガスが人気の無い谷の方向に行く場所に停めましたが、心配で眠れなかった事を思い出します。 

翌早朝出発して家に戻り、石鹸水をスプレーして確認したところタンクに取り付けられたガス注入バルブのねじ部から漏れて居る事が分かりました。 

日曜日で会社が休みの大きな駐車場に行き、配管の一部を外して1/4程度残っているガスを抜きました。 最初は時々バルブを大きく開きましたが、ガスの匂いで人に知られる事が気になってからは、僅かに開いて、4-5時間掛けて空にしました。 ゲージが空を示してからもバルブを取り外せると判断出来るまでは1時間程度掛ったと思います。

バルブのねじ部は漏れ止めが硬く固まっていて、場所的に特大レンチは使えず、緩めるのに時間が掛かりました。 

バルブを取り外した後はタンクとバルブのねじ部に残った漏れ止め剤を先端の尖った小さな氷割り状の物で念入りに取り除き、新しい漏れ止めを塗ってねじ込みました。

最後に:
タンクが完全に空の場合は別ですが、人家の無い安全な場所を選んで、適切な漏れ止めと道具を使って、注意深く時間を掛けて、専門家が行う以上の高品質な作業を行って下さい。