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自動車に使用される電線の太さ

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線の太さはアメリカではAWG (アメリカンワイヤーゲージ) 即ちゲージと呼ばれる単位が使われ、日本ではスケアが使われています。

ゲージ:
ゲージ(AWG)の規定は少々複雑で、ゲージ数は特別な寸法を意味するものでは無く単なる数値です。 No.36、又は#36が直径0.005インチ (0.127mm)、#0000 又は4/0は直径0.46インチ (11.684mm) で、それを40等分してあります。 従って、細いほど数値が大きく、太いほど数値が小さくなり、更にゼロの数が増えます。

自動車にはオールタネーターやメインの配線等には10ゲージ前後、ヘッドライト、燃料ポンプ等には14ゲージ前後、インストルメント、ブレーキライト、ラジオ等には電流を余り必要としない細めの線で16ゲージ前後が使用されます。

家庭の115VACの配線には12ゲージ、14ゲージ、16ゲージ等がよく使われます。

バッテリー等に使われる太い線は“0”の数で決まり、 #0000 (4/0)、#000 (3/0) 等の呼び方はそれぞれ“フォー オート(four aught)”、“スリー オート(three aught)” 等と呼ばれ、頻繁に使われませんので知らない人も多いと思います。 私は以前、バッテリーケーブルの配線変更並びにインバーターを取り付けた際に電気効率を良くする為に太いケーブルを使って最短距離で配線しましたが、太いケーブルを探すのに苦労し、最終的には溶接器具を販売する会社から4/0 (フォーオート) を購入しました。 尚、両端に取り付けるターミナルも4/0の刻印がされています。

参考:
ゲージは薄い金属板の厚さを示す場合にも使われる事がありますが、インチを小数点や分数で表示するのが一般的です。


スケア:
ゲージに対してスケアはメートル法の単位でスクエアー(Square)、即ち2乗(又は四角)の意味から来ていて断面積 (平方mm) を意味し、直径では無い事を意味しています。


参考:
スケアの対象表が日本語サイトに色々出ていますが、値が異なるものが沢山ありました。 特に多かったのは、No.12 (AWG) に対して3,0、3.3、3.4、4.0等の異なったスケアの値が表示がされていました。 上の対照表は実際の断面積 (mm2)、即ちスケアの数値を表示しました。

数学の2乗の事はスクエアーですが、ルート(√͞ )は英語ではスクエアールート(The Square Root)と言います、即ち2乗の “元 (Root)” の値と言う事です。

スケア (Scare) は驚かす又はビックリさせると言う意味です。 日本語ではサプライズ (Surprise) も驚かす又はビックリの意味ですが、スケアは怖がらせて驚かす意味で、サプライズは予期しない方法で驚かす場合に使います。