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乗り心地に関して、 その2 ショックアブソーバー  補足

F-53 シャシーの乗り心地が硬過ぎる件に関してはよくRVフォーラムの話題になります。 次のサイトは一例ですが、モンローショックアブソーバーにするべきかビルスタインにするべきかの質問に対してのやり取りです。
http://www.rv.net/forum/index.cfm/fuseaction/thread/tid/25724428/srt/pa/pging/1/page/1.cfm

このサイトが偶然目に付きました。前回書きました私の意見と同じ箇所も多数ありますが、更に為に成りそうな書き込みもありますので補足します。

フォードF-53 シャシーはガソリン車のクラスAに使われています。もし、フォードV10 が搭載されていればほぼ間違い無くF-53 シャシーが使われていると思います。現在乗り心地が硬い場合、特にF-53 にお乗りで硬くて困っていらっしゃる方には参考になる点もあるかも知れません。

全く同じシャシーが使われて居ても、キャンピングカーの乗り心地はその間取り、飲料水タンク、ガソリンタンクの配置等によって大きく左右され、その理由は前後の車軸に掛かる重量に因ります。

車軸に許容重量(最大重量)に近い重量が掛かる場合は硬い(強い)ショックアブソーバーが必要ですが、60%-70%程度の重量が掛かっている車軸に余り硬い(強い)ショックアブソーバーが付いていますと鉄棒の様に縮まず、硬い乗り心地になります。

キャンピングカーメーカーに依ってはF-53 にビルスタインがオリジナルとして装備されている物もあるようで、モンローに交換して乗り心地が良くなったと書いている人がこのサイトだけでも数人います。 又、KONI(高価)の代わりにモンローにすれば数回交換出来ると皮肉っている人もいます。

ある人のF-53シャシーは前後の許容車軸重量が7000ポンド/13500ポンド、実際の車軸重量は5500ポンド/13200ポンド、即ち前車軸は軽く、後車軸はほとんど制限重量に近い状態でした。 その理由は380リットルの飲料水タンクが後車軸の真上、285リットルのガソリンタンクが後車軸の後方に、更に53リットルのプロパンガスタンクが先の2個のタンクの間に取り付けられているからだそうです。
と言う訳で、この人は前輪のタイヤ空気圧を下げる事で乗り心地問題を解決しています。(注意:後輪ダブル)

ショックアブソーバーを余り柔らかくするとカーブの際や横風で車体が傾く恐れがありますが、この様な問題がある場合はスウェイバー(Sway bar)と呼ばれる“コ”の字型に曲げた棒状のスプリングを取り付ける必要があります。 多くの場合は前車軸にはオリジナルで取り付けられていますが、後車軸用は後付け部品として販売されています。
http://www.google.com/search?tbm=isch&rlz=1T4DKUS_enUS281&hl=en&source=hp&biw=833&bih=522&q=motorhome+swaybar&gbv=2&oq=motorhome+swaybar&aq=f&aqi=&aql=&gs_sm=12&gs_upl=4165l6178l0l8502l10l10l0l0l0l0l203l1435l0.8.1l9l0

スウェーバーは乗り心地を硬くすることはありません。

ショックアブソーバーの選択も大切ですが、適正なタイヤ空気圧を使用する事は、乗り心地を良くすると共に、安全の為にも非常に大切です。

次回は空気圧に関して書きます。