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バス事故 - 冷静に判断しましょう、 その2

安全運転は非常に大切です。 しかし、新聞テレビは安全を理由に非現実的な報道をしているとしか思えません。 

私がこの様に思う理由をもう一つ書きます。

オーストラリアの市内観光バスや1日観光バスにはガイドが乗っていません、乗っていないと言うよりもバスの運転手がガイド役を勤めるのが当り前になっています。 運転しながら日本の一般のガイドさんが話す様な建造物の話、歴史の話、運転手個人の話等をします。 又、お客も色々な質問をしますし、それに答えて呉れますので、運転中は殆ど話し続けです。  ツアーの場合は添乗員も乗りますが、観光案内は添乗員よりもバス運転手が行い、話の内容や上手さにも感心させられます。

或る観光バスはアチコチのホテルを回った後、朝7時に出発して途中数箇所立ち寄った後国立公園内を走り回り、5時に帰ってくる予定が5時半になり、最後にホテルに戻った人は恐らく6時近くなったと思います。

オーストラリアの観光バス運転手を見ていますと、交通状況の為にガイドとしての話が途切れる事は全く無く、話す事が運転に影響する事はありません。 訓練又は経験でこの様になったと思われますが、人間の脳は運転に必要な状況判断や運転操作と話をする2つの行動を独立してこなす事が出来る事を証明してくれました。

日本で乗客と話しをしながら運転をしたら何らかの法律に違反すると思いますし、乗客が走行中の運転手に話し掛ければ運転手は答える事を拒否すると思います。 日本ではオーストラリアで行なわれている様な事は絶対に起こらないと思いますが、日本のバス運転手が運転だけを10時間程度、又は700Km程度走って安全運転に影響する様な過酷勤務とは考えられません。

現在、九州の福岡から送られた宅配便は翌日には関東地方の我が家に(1100Km)配達されます(佐川急便)。

今回の事故を起こした運転手は臨時勤務だったとの事ですので、未熟であったり、前日の生活行動が理由して疲労をしていたり、健康に何らかの障害があったりしたのではないかと思われます。