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ブレーキ整備

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6-7年前にブレーキパッドを交換して以来点検をしておらず、ブレーキの効きも“今一”と感じられる為、長距離旅行の前にブレーキパッドを新品に交換する事を決意しました。

前輪のパッドを外してみて驚きました。 RVは長距離走行が多く、此れまでの経験でパッドは未だ未だ使用出来るものと信じていましたが、パッドには細い割れ目が3箇所(写真左上)あり、未だしばらく使用は可能ですが、相当磨耗が進んでいました。 使用中のパッドはセラミックのパッドを購入した積りでしたが、パッド表面の様子と手触りからセミマイメタリックのパッドを使用していました。 恐らく、相当減りの早いパッドを使用して居たものと思われます(オリジナルパッドは交換時に全くと言って良いほど磨耗をしていませんでした)。

新品パッドを入れる際にキャリパーピストンを押し戻しますとブレーキフルイッドがリザボーに逆流しますので、リザボーの蓋を外したところ空の状態(写真右上)でした。 前輪片側のキャリパーピストンを押し戻してもブレーキフルイッドは全く増さずに空の状態が続きました。

通常は前輪の左右を終えてから後輪、又は後輪左右を終えてから前輪に移るのですが、今回は残りの前輪を終わらせる前に、後輪のパッドの形状確認と同時に時間の掛かる後輪を先に終わらせる事にしました。 私の車は4輪全て同じパッドを使用するディスクブレーキで、ペアーで入っている2箱の新品パッドを購入しました。 前輪片側に使用した箱の残りのパッドを後輪に使用する事も考えましたが、若しかしたらパッドが多少異なる可能性もあると思い、新しい箱を開けました。  箱の外見は全く同じでも、“若しかしたら若しか”が起こりました。 写真左下の様に明らかに異なる構造でした。  恐らく、機能は同じとは思いますが、材質(粒子の混合比)が多少でも異なれば左右のブレーキの効きがアンバランスに成ったり、左右の磨耗速度に相違が起ったかも知れません。 もし、前輪の残りのパッドを後輪に取り付けた後で気が付いていたら恐らくタイヤ(ダブルタイヤ、スタッド+ナット)を取り外してやり直しをしていた事でしょう。 箱をチェックした事をラッキーに思い、得した気分に成りました。

後輪のキャリパーピストン(2個目のキャリパー)を押し戻して初めてブレーキフルイッドがリザボーに戻って来て量が増え始め、4本のパッドを交換して最終的にはリザボーの4分の1程度までに成りました。

乗用車の多くの場合、プラスチックリザボーで外からもフルイッドレベルを確認出来ますが、私のキャンピングカーは鉄製のリザボーで、確認をする為には時間が掛かる面倒な状況でした。 オイルの量は昨年プレッシャーコンバーター(マスターシリンダー)を修理した際に満杯にしたにも拘わらず、減っていました。 各キャリパーには大きなピストンが2個付いていますのでパッドの消耗がブレーキフルイッド低下に大きく影響したものと思いますが、プレッシャーコンバーターを修理した際に空気が入って仕舞った可能性も考えられます。 しかし、これ程フルイッドが減って仕舞ったのは少々不思議(心配)です。 此れからは暫く旅行前に確認をする積りです。

未だ、テスト走行はしていませんが、ローターの状態は良く、新しいパッドが装着されましたし、“ブレーキフルイッドは充分入って居ます”のでブレーキの効きは良くなった事と期待しています。

ブレーキライニングの場合はドラムを外さなくては成りませんので、誰でもとは行きませんが、ディスクブレーキの場合はタイヤを外せば或る程度パッドの状態を確認出来ますので、皆様もパッドの状態とブレーキフルイッド量を確認してみては如何でしょう?