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300両(7Km)のコンテナ貨物列車

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デイーゼルバーノンさんと賢さんが貨車の長さに興味を示されていましたので、調べてみました。

アメリカでもカナダでも貨物列車の長さ制限は無いそうで、走行する地形(カーブ、勾配)に依って安全を考慮して鉄道会社自体が長さを制限している様です。 又、多くの長距離路線は単線で、走行頻度は高い為に長さに対処出来るすれ違い車線も必要になりますし、行き先に応じた貨車配列施設も大いに長さに影響があると思われます。

先頭機関車が牽引するだけの場合も含めて現在の平均長さは7,000フィート(2,133m)-8,000フィート(2,438m)が一般的な様ですが、技術の進歩で今後益々長く成るようです。前後の機関車の駆動とブレーキの連動は自動的に無線で行われて居るそうで、この無線装置にも長さの限度があるそうです。

次のYoutubeには超長いコンテナ貨車の試験走行が紹介がされています。 http://www.youtube.com/watch?v=wbOvwvRbOxE&feature=related
1両の貨車が24mですので300両余りで7200m、即ち7Km以上の長さとなります。 町中では時速30Km以下のノロノロ走行ですので遮断機は15分程度降りっ放しとなりますが、時速15Kmですと30分間降りっ放しとなります。 アメリカの道交法では踏み切りでの一旦停止はありませんので線路で停止の習慣は余りありません。 その為、貨物列車が接近して赤信号が点滅しても遮断機を避けてS-字型に踏み切りを渡る“ばか者”も居ます。 此の為、町中では貨物列車は最徐行をしています。

ビデオをご覧になった方は既にお気付きだと思いますが、機関車は先頭に3両、途中に2両、2両、最後尾に2両の合計9両で駆動しています。

限られた地域を走る貨物列車、例えば農作物の収穫移動や鉄鉱石の採掘移動等に使われている貨物列車は7Km程度又はそれ以上の物も使われていると思われます。


次のサイトにはカンダのCN(カネイデイアンナショナル)とカネイデイアンパシフィック(CP)の貨物列車の長さと安全問題に関して詳しく説明してありますが、CNは此れまで先頭機関車だけで牽引して長さに安全制約があり、此れに対してCPは先頭と最後尾の機関車に依る駆動でより長い貨物列車を安全に運行させ、CPは技術的に優れていて北米で過去13年の内11年最も事故が少なかったそうです。
http://www.nationalpost.com/long+trains/4348592/story.html