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社外自動車部品の使用に関して

アメリカの修理工場や個人が自動車修理をする場合は社外自動車部品を使用するのが一般的に成って、社外部品の安全性や耐久性を気にする人は少なくなっていると思います。 社外部品の中には一生補償があり、機能しなくなれば無料で交換してくれる部品も少なくありません。 数日前に娘のCRV(8万マイル=12.8万Km)でデイスクブレーキパッドを交換しましたが、一生補償付きで磨耗すれば無料交換して呉れます(購入時、無料交換なので使い過ぎを避けて早めに交換する様にとの支持を受ける)。

製造規格
自動車部品(多くの製品)はASTMスタンダードと呼ばれる規格に基づいて設計製造されていますが、社外品は更に“OEM(Original Equipment Manufacture=純正部品)と同じかそれ以上の品質(?)”として製造/販売していますし、安価です。  しかし、クラシックカーや特別な車の場合は純正部品に固執すると思いますし、デーラーの修理工場は自社製部品の純正部品使用は当然です。 又、自動車修理に関心が無い人の中には高価でも純正部品に拘りたい人は多いかも知れません。  この様な考え方は、経験(良い経験、悪い経験)や知識の入手先等で色々で正しい事を証明する事は不可能に近いと思います(思い込みの場合が?)。

NHTSA
アメリカでは安全基準が厳しく、特に自動車や自動車部品に関してはNHTSA
(National Highway Traffic Safety Administration) の管轄で、次のサイトに説明されています。 http://www.nhtsa.gov/cars/problems/trd/
NHTSAは事故報告や統計を元に独自の法的措置も施しますし、若し消費者/専門家が危険と感じた場合は何時でもNHTSAに問題を報告する事が出来る様になっています。  私も報告をした事がありますが、走行中に起こる人命に関わる安全問題には厳しく、ブレーキ、ハンドル、タイヤ、ホイール、事故防止部品等を特に重視します。 又、多数製造販売された部品に関しては特に重視されます。
一例として、次のサイトに“乗用車には2重マスターシリンダーと前輪デイスクブレーキの法的取り付け強制”の説明されています。
http://www.nhtsa.gov/cars/rules/regrev/evaluate/806359.html

社外部品団体
社外部品の製造会社が所属する団体もあるようで、これらの団体も安全を始め製品の進歩に力を入れている様です。
http://www.sema.org/federal-regulation-aftermarket-parts#Vehicle-Parts-Standards-Overview

中国製純正部品
フォードデーラーからサーペンタインベルトの純正テンショナーを購入した事がありますが、箱には中国製の印刷がありました。 日本で購入する製品の中には製造元が記されていない物もありますが、アメリカでは法的に強制されている様で全て(?)の製品に製造元が記されています。 最近では中国製以外の製品を探すのは難しく、お土産の為に購入した有名ブランド品等で中国製のラベルが貼ってある場合は剥がして仕舞います(違法?)。

社外部品使用に対する訴訟
保険で自動車修理をした際に純正部品を使用しなかった理由で3州(フロリダ、オハイオ、ワシントン)で団体訴訟があったそうですが、それぞれ純正部品の使用の必要性がないと判決されています。
http://www.insure.com/articles/lawsuitlibrary/aftermarket-auto-parts.html

従って、最近はそれほど純正部品に拘る必要は無いと私は感じています。


参考:
社外品 ‐ Aftermarket Parts
純正部品 - Factory Parts、OEM(Original Equipment Manufacture)Parts