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シリンダーヘッドガスケット

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知人からガスケットに関する質問がありました。 この人とは昨年の夏に旅行先で知り合い今年の夏も会った人で、彼も私と同じエンジンを搭載したキャンピングカーに乗っていたり魚釣りの趣味を持っていたり共通な話題も多く、時々メールのやり取りをしています。 火星に関する写真やビデオはこの人の送って呉れた物です。

この夏に会った際、彼のエンジンも長年冷却水が僅かづつ減ることを知り私の経験を話しました。 今回のメールでは300Km 毎に1リットルの漏れになったのでシリンダー内に入るのが心配になり修理を決意したそうで、質問に対する返信を書いていてMasterさんのブログにもシリンダーヘッドの写真が掲載されていた事を思い出し、私も今回用意した写真を掲載する事にしました。

以前、私のエンジン(カミンズISB)も長年冷却液がごく僅かながら減り、1年(1.2万Km)に1リッター程度を足していました。 常に原因究明をしていましたが旅行先(5000Km離れた)で偶然見つけ、ウオーターポンプと思われましたので旅行先で修理も考えました。

結果的には家に帰って来て修理をして正解でした。 原因はウオーターポンプの上のヘッドガスケットからでした。 

上の写真は漏れた部分と新しいガスケットを示しています。 オリジナルガスケットには付いていませんでしたが、右前部分に新しく金属片が取り付けられていました。 交換時に調べて分かったのですが多くのカミンズエンジン(Bシリーズ)が同じ問題を起こしています。

交換後(7万Km走行?、現在17万Km)は冷却水の減りは全くありませんし、エンジンオイルも全くと言いたい位減りませんのでラッキーで、今の状態が今後ズート続いてくれる事を願っています。 

デイーゼルエンジンは“無理を好む”と言う人も居ますし、馬力を増す部品を取り付けたり改造をする人も沢山居ますが、私はそれらの事には一切興味は無く、下り坂では少々スピードを出しますが、上り坂ではシフトダウンをしてエンジンに負担を与えない様に心がけています。 アメリカには長い急な上り坂も所々にあり、その様な所では歩くようなノロノロ運転で登る重い荷物を積んだ大型トラックもあり、5台、10台と数珠繋ぎになる事もあります。 已む無く追い越しをしますが、荷物を積んでいない大きなエンジンを搭載したこれらのトラックが後ろに来た場合は、心が痛むのですが少々エンジンに無理をさせる事もあります。

私の経験で、オイルは汚れて来ると減るのが早くなりますが、恐らく、年月が経って古くなり粘度が下がるのが理由ではないと思われます。 現在遠心フィルターを使用していてオイルは常に透明の黒色で、此れが効果を発揮しているのではないかと思っています。 

右の写真2枚を見て、両端2個のピストンは上(TDC=Top Dead Center)、中央4個は全て下(BDC=Bottom Dead Center)の位置に見えますが、当然高さは異なります。 参考までにこの点火順序(Firing Order)は153624です(シリンダーの番号は前方が常に1です。