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カナダ(イエローナイフ)のフェリー

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以前書きました様に、カナダの国道には橋の代わりに無料フェリーが行き来している場所が何箇所かあります。 その一つがイエローナイフの手前(西)約60Kmを流れるマッケンジー川(MacKenzie River)です。

夏の間(5月-1月)は早朝から夜遅くまでフェリーが引っ切り無しに行ったり来たりしています。 グレートスレーブ湖(Great Slave Lake)の北端に近く、此処を流れる水量は多く、相当の速さで北極海に向います。 大きな貨物船も時々通り、流れの方向に進む船は高速で進みますが、逆らって進む船は歩く様な速さで進みます。

この様に流れが速い川も冬になると凍る為フェリーは航行出来ません。 従って、冬の間は凍りついた氷上を車が走る事になります(この地方には道路が少なく、川や湖が凍る冬季だけに自動車で物資を運べる離れた町(部落)もあります)。

川が一晩で急に凍って車が通れる様になって呉れれば良いのですが自然は人間の生活を無視します。 従って凍り始めても車(トラック、バス)の重量に耐えるまで日時が掛かり、解け始めも大きな氷の塊が流れなくなる迄はフェリーは運航出来ません。

昨年(2012年)の11月に長さ1.1Kmの橋(Deh Cho Bridge)が完成した事でマッケンジー川のこのフェリー(Merv Hardie)はリタイヤーしたそうです。 次のビデオはそのフェリーの最後のお勤めです。
http://www.cbc.ca/player/News/Raw+Video/ID/2311664894/

上の写真は知人が送って呉れた、昨年夏に撮影した工事中の橋です。