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インバーター用リモートコントローラー

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インバーター/コンバーターは適切な設定がされていませんと、DCからAC又はACからDCへの電気変換が正常にされませんし、バッテリーの充電状態も正確に表示されません。 設定はバッテリーの容量(アンプ時)、バッテリーの種類(硫酸鉛、Gel、AGM、..)等に依って異なります。

今回は上の写真(上段左)に写っていますフリーダム 458 (Heart又はXantrex)用のリモートコントローラーで、その説明書を元に要点と気が付いた事柄を書きます。
http://www.xantrex.com/documents/Discontinued-Products/FreedomRemote-445-0191-01-01_Rev-A(Artwork).pdf
  (アドレスのpdfを含めた全てをコピー/貼り付けをしますとリモートのマニュアルが表示されます)

リモートコントローラーの機能:
インバーター/コンバーター(チャージャー)をコントロールする事が出来ると同時に、バッテリーの充電状況、充電状態、更にインバーター/チャージャーの故障等を表示します。

リモートコントローラーを取り付け:
リモートコントローラーを使用する際はインバーター/コンバーター本体の前面のAuxiliary Switch(本体の説明書を参照)をオフの状態にして於く必要があり、又、本体とリモートを繋げる線は出来るだけ他のACやDCの線から離す様にした方が問題が起こりません。
http://www.xantrex.com/documents/Inverter-Chargers/Freedom-458/Freedom458(445-0193-01-01_rev-2).pdf  (アドレスのpdfを含めた全てをコピー/貼り付けをしますとインバータのマニュアルが表示されます)

バッテリーに接続、又は外部AC電源に差込みますと自動的にリモートコントローラーはオンの状態になりますが、リモートコントローラーと本体とのコミュニケーションが成立する迄に4秒程度掛かる事があります。 此の時の状態は写真(上段右)に示されています。

コントローラーのスイッチ(表示)に関して:
“SETUP” 点滅中は設定モードである事を意味します。 
“CHARGE”  グリーンが点灯している時は充電中で、点灯していない時は充電がオフの状態です。 外部電源又は発電機のACが感知されますとグリーのLEDが点灯して自動的に充電が始まります。 チャージャーをオンにして置きますとバッテリーは常に満充電にされます。
“INVERT” グリーンが点灯している時はインバーターが作動していてバッテリーからのDC電気が115VACに変換をしています。 点灯していない場合はインバーターがオフの状態である事を示します。
“POWER SHARE” 外部電源に差し込む前に外部電源のブレーカーのサイズを知り、“POWER SHARE”を押し続けて適切なブレーカーサイズのランプが点灯する様に設定をする必要があります。 例えば15アンプのブレーカーの場合は15ampsが点灯する様に設定します。 頻繁にブレーカーが落ちる様でしたら更に下げる事も出来ます。

リモートコントローラーの設定:
設定は上のチャート(下段左)の表示を参考に行います。
“SETUP” を5秒間押し続けますと設定モードになります(5秒間何もしないと自動的に設定モードが解除となります)。 
“Set Ahrs” バッテリーの容量(アンプ時)を設定します。 容量はバッテリーの種類、大きさ、個数、接続の仕方(直列/並列)等に依って異なりますが、接続してある全容量を入力します。
例えば、100アンプ時の12Vバッテリーを4個又は200アンプ時の6Vバッテリーを4個搭載していますと400アンプ時です。
“Set Idle” 無駄なバッテリー消費を無くする為に最低電力を設定し、それ以下の場合はインバーターが寝ます。 即ち、照明や家電の電源が入れられた時のみインバーターが起動する様になります。 “0”に設定しますと常にインバーターが起動して無駄なバッテリー消費が起こります。
“Set Type”  バッテリーのタイプに依って充電の仕方が異なりますので、種類を入力します。 

インバーターが正常に機能していないと思われる場合は上に表示されているチャート(下段右)を参考にして下さい。 尚、LEDライトの点灯並びに点滅で異常が表示されます。

注意1: サブバッテリーには必ずサイクルバッテリーを使用する事をお勧めします。 自動車用に販売されている一般のバッテリーは頻繁な放電用に作られて居ませんので1年程度の寿命しか期待出来ませんし、過放電を数回すれば数ヶ月も持たない事も考えられます。

注意2: バッテリーは長期間使用しますと電極の表面に皮膜が出来る為、若返らせる為に通常より高い充電電圧を掛けるイクオライジング(Equolizing)と呼ばれる操作があり、硫酸鉛電池では良く使われます。 以前はAGM、Gel等のバッテリーは高電圧はタブーとされていましたが、最近ではこれらのバッテリーにもイクオライジングの操作が使われる事も在る様です。 何れにしても、イクオライジング操作は危険も伴いますので此処では省略します。 


Xantrexの他にもインバーター/チャージャーが有りますが、全て説明書に従って同じ様な初期設定をする必要があります。

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