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〝RVの燃費に関して”

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最近の車には燃費、即ち1リットル当たり走行距離が瞬間燃費や平均燃費で表示されるものも多くなって来ており、又、電子燃料制御の車(RV)には瞬間燃費や平均燃費が簡単に表示出来る機器も販売されています。

長距離を運転していますと時間を持て余し、つまらない事を考えたり気にしたりすると思いますが、私に取って燃費はよく気になります。 瞬間燃費を見て一喜一憂、即ち風向きや道路の傾斜等の状況を考慮した上で良い燃費が表示されて居れば車が快調に走って呉れていてエンジンも調子よく回転している事に快感を覚え、燃費が通常時より悪ければブレーキは引きずって居ないか、タイヤはパンクしていないか、エンジンは大丈夫か、ホイールベアリングは大丈夫か等が気になり、時には心配にもなります。

燃費に影響する要因:
燃費はエンジンの大きさ、車重、車の形状、速度、増速/減速の仕方、エンジン回転数(シフトダウン)、風の抵抗、道の傾斜、道路の状態等は(当然ですが)全て少なからず燃費に影響しますが、これ等の中にはどうする事も出来ない要因も在りますが、長年の観察から燃費を多少でも良くする事が可能だと思われる事柄も在ります。 

エンジンの大きさ:
一般的に、小さなエンジンは大きなエンジンに比べて燃費が良いのですが、エンジンに必要以上の負担を掛けて無理をさせる様な運転をしますと燃費は犠牲になり、返って大きなエンジンより悪くなります。 

車の形状:
当然、流線形であったり、前面面積が小さい方が燃費は良くなり、最近は大型トラックの形状が曲線的であったり高速走行中に乱流(抵抗)を軽減される為に側面や最後尾に大きな金属板を取り付けているトラックが目立ちます。 中には真っ平のホイールキャプを取り付けているトラックを見る事もあります。 高速で長距離を走りますと燃費軽減、更には経費削減になると思われます。https://www.youtube.com/v/27UCsqLn2h4?version=3


風の抵抗:
向かい風ですと抵抗となり燃費は悪くなりますが、追い風ですと燃費を良くして呉れます。 風の方向はその時々で異なる様に思われますが、此れまでにアメリカ西部(カルフォルニア州、アリゾナ州、ユタ州、ニューメキシコ州、テキサス州等)の砂漠地帯を走っていて気が付いた事は、西風又は南に偏った西風の場合がが多く、東に向かって走る場合は追い風になり、西に向かって走る場合は向かい風になる傾向があり、強い西風の為に燃費が普段の60%程度に落ちるのを経験したり、風が治まるのを待つ為にレストエリアにRVやトラックが沢山止まって居るのを何度か目撃した事があります。

車重:
軽い方が燃費は良くなると考えて以前はブラックタンクやグレータンクは頻繁に空にし、行き帰りの道中では水も出来るだけ1/3程度に抑えていました。 しかし、前回の旅で重量はそれ程気にする必要が無い(?)事が分かりました。 即ち、軽い場合は上り坂で燃費をそれ程落とさずに上って行きますが、峠を超えて下り坂に差し掛かっても極端な加速はしません。しかし、重量が増しますと上り坂では燃費が落ちる代わりに、下り坂ではその分大きく加速して燃費が良くなります。 此れを如何に効果的に利用するかですが、上り坂では辛抱が肝心でエンジンに無理を与えない程度にエンジンの回転数を余り上げない様に登り、下り坂ではブレーキを踏んだりやエンジンブレーキの使用を避ければ車の重量増しに依る燃費の損失は避ける事が出来ます。 更に燃料を給油する場合は出来るだけ高度の高い場所で行いますと数字の上での燃費は良くなります。 
以上、冗談が半分含まれています。

燃費を良くする運転方法:
私が心掛けている方法が幾つかありますので書きます。

高速走行は避ける:
車体が大きくなれば成るほど巡行速度が燃費に影響し、90Km/時以上で走りますと極端に燃費が悪くなります。 私は出来るだけ(下り坂を除き)57-58マイル/時(92-93Km/時)に抑えて走行する様にしています。 
参考:カルフォルニア州では大型けん引トラック(18ホイーラー)や乗用車を含む全てのけん引車両の最高制限速度は55マイル/時(89㎞/時)です。 従って、乗用車、小型トラック、バス、RV等の制限速度が65マイル/時(105㎞/時), 70マイル/時(113㎞/時)の高速道路でもけん引車は全て55マイル/時(89㎞/時)です。

滑らかな加速:
急発進やアクセルを踏み込んでの追い越しは燃費を極端に悪くします。 平均燃費は同一タンクの走行距離にも依りますが、平均燃費の表示を見ながらアクセルを深く踏み込みますと平均燃費数値は明らかに下がります。 

登坂時の速度:
夏の暑い時に長い急な上り坂を走る場合は予め減速し2段又は3段シフトダウンして登る事が必要な場合もあると思いますが、必要以上に速度を下げてエンジンの回転数を上げますと燃費は悪くなります。 私が最近心掛けている方法は僅かに減速してシフトダウンは控えめにして回転数を一定に保つ事が出来る速度で登る方法です。 上り坂で一度速度を落として仕舞いますとシフトアップする為にはアクセルを踏み込んで回転数を上げる必要があり、速度を増す事が困難になると同時に燃費を悪くして仕舞います。 エンジンの性格やトランスミッション、ギヤー比、車重に依って異なりますので、大切な事は予め上り坂の勾配に応じた最適なエンジン回転数、走行速度、ギヤーシフト位置を知る事です。
この方法はデイーゼルエンジンでは特に有効ですが、若しオーバーヒートの兆候が現れたり、速度を保持出来なくなった場合はエンジンへの負担も考えて減速と共にシフトダウンをする必要があります。

以上、科学的な裏付けは在りませんが、私の経験、考えを書きました。

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