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RV(キャンピングカー)の選択に関して:

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病気:
私は数日前から軽い病気に掛かって仕舞いました。
此れまでも、何度か掛かりましたが、通常、一週間程度で治ります。

実は“新しいRVが欲しくなる病気”です。

特効薬を探しに:
昨日は近所のRV展示場に行って来ました。  トレーラーや5thホイールと混ざって、約30台のクラスAが在庫されていましたが、“幸運にも”、私の選択条件に合うものは在りませんでした。

治療を続ける:
家に帰って来てネットで長時間調べましたが、フロアープラン(間取り)、エンジン、トランスミッション、製造メーカー(信頼性)、損得、財布の状況、現実、その他を考慮しますと、欲しいと思われるRVは全くありません。  若し私がデザインすれば誰もが欲しくなるRVを製造する事が出来ると思うのですが(実際、RV愛好家のグループでこの事はよく話題になり、皆が同じ事を考えている様です)?

病気は伝染し易い:
恐らく、多くの人が過ちを犯していると思いますが、私も過去に購入した殆どのRVは念入りな準備無しに、一種の衝動買いをして仕舞いました。 特に、現在乗っているRVは、単にRVショーを見て楽しむ積りで行きましたが、家内が病気に掛かって仕舞い、セールスマンは私を無視して家内を攻撃、結局私は二人に負けて仕舞いました?  
この貴重な教訓がある為に、昨日は一人で行きましたし、此れから春になるまではRVショーはありませんので、時間を掛けて冷静に考える事が出来ると思いますし、その内この病気も治ると思います。

RV購入は高価:
間違いを起こさない様に冷静に考えた上で、正しい決断を下す事は非常に大切です。   
以前、このブログで触れた事がありますが、一年に三回もRVを買い替えた人が居ました。 自分でRVデーラーを経営しているのであれば話は別ですが、家や金塊等の売買と異なり、RVの場合は購入後直ぐに価値は下がりますし、手数料や各種税金を考えますと少なくとも数年は楽しまないと(当然、セールスマンや妻の責任にも出来ますが)自分に対しては正当化するのが困難です。 

RV購入は楽しみ:
家族や仲間と一緒にRVで旅行に出掛けるのは楽しく、又、楽しくさせて呉れるRV、特に自分で所有して居る場合は、手入れ(メインテナンス)をしたりより良い状態になる様に愛情を注ぐのも楽しいものです。
同時に、RVを購入前に色々な可能性を想像しながらRV展示場から展示場に足を運んだり、インターネットでフロアープラン(間取り)や装備に関しての仕様を調べるのも楽しいものです。

RV購入の準備は大切:
最初に書きましたが、RVを購入する際に多くの人が衝動買いをしてしまったり、過ちを犯していると思われますが、十分な購入の準備をして後悔の無い様にすると同時に、人生で何度も無い、RV購入という貴重な機会を簡単に終わらせずに大い(長期間)楽しむ冪で、私も今回こそは完全に納得し、出来るだけ妥協は避けて購入判断を下したいと思います。


次回はRV購入の判断材料に関して書く予定です。

“オートパーク”の故障  その5.  “オートパーク”の緊急解除、及び調整

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“オートパーク”に関してRVフォーラム等でよく目にする事柄は、既に説明しました“RGS”の問題と共に、“オートパーク”が誤作動を起こして移動不可能になる問題です。 

今回は“オートパーク”が誤作動(故障)を起こした際に如何にして緊急解除(一時的に)をするか、並びにパーキングブレーキの調整に関して“Oldusedbear”の説明を元にして書きます。 詳しくは次のサイトを参考に為さって下さい。
http://www.rvautopark.com/wp-content/uploads/2013/09/Adjusting-brake-shoes-for-AutoPark-parking-brake.pdf

パーキングブレーキドラムの場所:
一般の乗用車は通常、パーキングブレーキは後輪に取り付けられた走行用ブレーキと兼用していて、パーキングブレーキレバー(フットペダル)を操作する事に依って後輪のブレーキドラム/デイスクを締め付けて作動しますが、“オートパーク”のパーキングブレーキには専用のブレーキドラムがトランスミッション直後のドライブシャフトに別に付いています。 

“オートパーク”の緊急解除
電気系統の故障等で油圧ポンプが機能しなく成りますと、オートパークのアクチュエーター内のスプリングが伸びて(自然の状態に戻って)ドラムを締め付けてパーキングブレーキが掛かった状態になり、走行不能になります。  この様な状況下での応急処置として、イラスト左上に示されています様に、クレビスピンを抜いてドラムを締め付けているアクチュエーターを分離する事に依り移動可能に出来ます。

注意:
• ホイールチョークを仕掛けて車が動かない様にしてから作業を開始
• クレビスピンには強い力が掛かっている為、ピンを抜く際はケーブルやレバーに力を加えて、ピンに過度の力が掛かって居ない状態にして抜く
• 指に怪我をしない様に注意

パーキングブレーキドラムの調整の必要性確認:
• 簡単な方法:
パーキングブレーキ調整の必要性確認はRVを傾斜のある場所に移動させて調べる事が出来ます。  即ち、(フットペダル又はプッシュ/プルノブが装備されている場合は解除の状態にして)シフトレバーをパークに入れてオートパークの効力を確認し、若しRVが動き出す場合はブレーキドラムの調整が必要です(当たり前過ぎ?)。  
• 正式な方法
オートパークのアクチュエーターの総移動可能距離は1.45インチ(3.68cm)ですから、アクチュエーターの移動距離を実測して1.45インチ(3.68cm)に近ければ傾斜に於いてブレーキは十分な効力を発揮出来ず、反対に実測値が1.25インチ(3.17cm)以下であればパーキングブレーキが解除の状態でも走行中にブレーキを引きずって居る可能性があります。  
尚、アクチュエーターからドラムの連結デザインから、正しく調整されている場合もアクチュエーターが1.25インチ(3.17cm)移動しても、ドラム部分のケーブルは1インチ(2.5cm)程度の移動距離です。

パーキングブレーキドラムの調整:
パーキングブレーキの調整はイラスト右上に示されていますスターギヤーを回転させて次の要領で行います。 
• ドラムを回転させてドラム面の楕円形の窓が12時の方向、即ちスターギヤーの真上に設定
• フラットドライバー等でスターギヤーを上方に向けて回転させるとドラムを絞め付ける   
• スターギヤーを回転させてライニングがドラムに接触するする直前の状態に調整

オートパークには3つのタイプがあり、フットペダル又はプッシュ/プルノブが装備されている場合はエンジンを掛けた状態でシフトレバーを“ニュートラル”に入れ(オートパークが解除の状態)、フットペダル又はプッシュ/プルノブを操作してパーキングブレーキを作動させ、若し動き出す様であればフットペダル/プルノブに関連した調整が必要ですが、フットペダル又はプッシュ/プルノブが装備されていない場合はドラムの調整でオートブレーキの調整は完了です。

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“オートパーク”の故障  その4.  “イデイオットライト”の点灯

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“オートパーク”の故障は“RGS”に関連したものがダントツですが、他にも幾つかの故障があります。  今回は“イディオット ライト”の点灯、即ちダッシュボードに装備された警告灯に関して説明します。

“イディオット ライト (Idiot Light)”の意味:
ダッシュボードに装備されている警告灯(ウオーニングライト)の事を英語では“イディオット ライト”とも呼びます。 “イデイオット”とは馬鹿、マヌケ等の意味で、例えば油圧警告灯や充電警告灯は単に点灯するだけで、量(十分な情報)は提供して呉れない為にこの名で呼ばれます。 

タイプ2又はタイプ3の“オートパーク”が装備されている(16,000ポンド以上)1994年-2007年のGM/シボレー/ワークホース製モーターホームのダッシュボードにもこの “イディオット ライト”が付いています。 

“オートパーク”の “イディオット ライト”の機能:
“イディオット ライト”を点灯させるスイッチは2個あります。
スイッチ1はアクチュエーターの後ろに付いていて、油圧が500 psi以下に下がりますとこのスイッチが“オートパーク”の “イディオット ライト”を点灯させます、即ち油圧がゼロ‐500 psiで点灯します。 このスイッチは機能をしていてもいなくても走行には影響しませんが、若しショートを起こしてフューズが切れますと“オートパーク”が作動して、走行中でしたら急ブレーキが掛かって仕舞います(稀の様です)。
スイッチ2(“RGS”)はポンプに付いていて、1200 psi以下になりますとポンプを作動させて、同時に“オートパーク”の “イディオット ライト”を点灯させます。

“オートパーク”の “イディオット ライト”の意味:
従って、スイッチ1は油圧が500 psi以下(異常)に下がりますと“イディオット ライト”を点灯させ、そしてスイッチ2(RGS)が1200 psi以下(正常)に下がりますと(油圧ポンプを作動させると同時に) “イディオット ライト”を点灯させますので、“オートパーク”の “イディオット ライト”は“オートパーク”が正常に機能している時も油圧が下がって異常を起こした時も点灯します。
更に、スイッチ1が典型的な故障を起こした場合、スイッチ2(RGS)の如何に拘わらず“イディオット ライト”は点灯し続け、スイッチ2(RGS)が典型的な故障を起こした場合も、スイッチ1の如何に拘わらず“イディオット ライト”は点灯し続けます。

注意:
“RGS”と全く同じ形状で色が異なるプレッシャースイッチが3種類あります。 それぞれのGMの部品番号は次の通りです。
スイッチ1(RGS):  GM15961566緑 又はGM15034355 茶
スイッチ2:  GM10218778 グレー

既にご存知の通り、プレッシャースイッチは異なる油圧で作動しますので同じ機能をするスイッチと交換をする必要があります。 即ち、ポンプには緑色、又は茶色のスイッチを使用、アクチュエーターにはグレー色を使用する必要があります。

“オートパーク”の “イディオット ライト”の問題の解決法:
と言う訳で、“オートパーク”の “イディオット ライト”が点灯した場合は果たして正常か、其れとも異常かは分かりませんし、それぞれの回路を調べて、何れのスイッチが“イディオット ライト”を点灯させているかを特定しなければなりません。  

ロジャー(Oldusedbear)に依りますと、約$20(2500円)程度の部品代で3個のマジックライトシステムに改造すれば、“オートパーク”が正常に機能しているか異常かが判断出来る様になり、この作業はDIYにはそれほど難しくは無いそうです。  次のサイトに詳しく説明がされています。
http://www.rvautopark.com/wp-content/uploads/2013/09/THE-IMPROVED-3-LIGHT-GENIE-LAMP-ACCESSORY_rev1.pdf

“オートパーク”の故障  その3.  “RGS”、並びにタイプ2/タイプ3の構造

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今回も“Oldusedbear”の説明を主な情報源として書きます。
http://www.wolfswords.com/motorhome/auto_parking_brake/PUMP%20MOTOR%20SWITCH..RGS...replacement.pdf

“RGS”の意味:
“RGS=Rotten Green Switch” (写真上左)とは“厄介な緑色をしたスイッチ”と言う事で、“オートパーク”の多くの故障はこの“RGS”が起因しています。

タイプ2/タイプ3の構造(写真上右):
先ずは、“RGS”が故障原因となる理由を理解する為に、“オートパーク”のタイプ2、タイプ3に構造を簡単に説明します。
タイプ2とタイプ3には基本的に“オートパーク”専用のポンプ、アクチュエーター(シリンダー)、リザボー(オイルタンク)、そして“RGS”が存在していて、此の“RGS”が油圧を一定の範囲に維持します。 

普段、トランスミッションのシフトレバーが“P”(駐車)の状態ではアクチュエーター内の油圧は低くてスプリングの強い力がケーブルを引っ張ってパーキングブレーキが作動した状態ですが、シフトレバーを“P”以外に移動しますと、ポンプが作動してアクチュエーター内の油圧がスプリングを圧縮してパーキングブレーキが解除の状態になります(写真中左)。  この際、油圧が1200 psi以下の場合はポンプが作動し、1600 psiに達しますと電源が切れてポンプは停止します。

“RGS”の構造:
“RGS”の内部には意外と多数のデイスク状の部品が入って居り、次のサイトに写真と共に理解し易く説明されています。
http://www.oemys-performance.com/j71autopark.htm#apversion

“RGS”の故障の過程:
“RGS”に掛かる圧力は1600 psi、家庭の水道の蛇口付近の約20倍の高圧の為、スイッチ内部でオイル漏れが発生しますと電気的な誤作動が始まり、その後オイルは徐々に外部に漏れ出し、更に状態が悪化しますとタンク内のオイルは無くなり、アクチュエーター内に十分な油圧が伝わらなくなればパーキングブレーキは解除出来ない状態になります。  走行中にパーキングブレーキが引きずりを起こす場合も在れば、パーキングブレーキが急に作動してしまう場合もあり、この様な状態ではダッシュボードの警告灯が点灯したり、点滅をする状態の筈です。

“RGS”の付近にオイル漏れ(写真中右)が確認されれば早目に“RGS”の交換をする必要があります。

“RGS”交換部品:
GM製のオリジナル部品は現在も販売されており、ACDelcoの部品番号は15961566で、アメリカに於いては$40-$60で販売されている様です(正価は$100前後?)。

“RGS”交換の際の注意:
“RGS”が取り付けられているアルミ製のアダプター(写真下左)は柔らかい材質の為簡単にねじ山が壊れる為、“RGS”をねじ込む際は2本のレンチを使用し、1本のレンチでアダプターが回らない様に押さ、更に“RGS”が必要以上に強くねじ込まない様に注意する必要があります。

ロジャー(“Oldusedbear”)はアルミ材の代わりにスチール材を使ってこのアダプターを製造していましたが、1個のアダプターを製造に2時間掛かる為、製造を中止したそうです。 

“オートパーク”の故障  その2.  “オートパーク”の機能

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1989年-2007年のGM(シボレー)又はワークホース製シャシーを使用した多くの大型クラスA モーターホームには“オートパーク”が装備されています。 

“オートパーク”の機能:
一般的に、自動変速機が装備されている車(乗用車、バン、トラック)のシフトレバー(プッシュボタン)をパーキング(P)に入れますとトランスミッションに付いているギヤーに爪が入り、ドライブシャフトが回転出来なくなり、パーキングブレーキを掛けなくても車が動かない状態になります。 しかし、重量の大きいクラスA モーターホーム(GVWR 16000ポンド以上)にこの方法を採用しますと爪が折れたり、その他の理由で問題が起こる可能性が考えられ、トランスミッションの回転を止める装置は付いて居ません。 その為、シフトレバーをパーキングに入れてパーキングブレーキを掛け忘れて車を離れる場合を想定して(?)、シフトレバーをパーキングに入れますと自動的にパーキングブレーキが掛かる装置が“オートパーク”です。 

“オートパーク”の種類:
構造上、大きく分けて三種類あります。
• タイプI システム  1989年 - 1994年 (写真左)
パワーステアリングの油圧を利用して、“オートパーク”が機能しますが、フットペダル式パーキングブレーキも兼ね備えていて、ドライブシャフトに取り付けられたブレーキドラムを締め付けます。 

• タイプII システム  1994年 - 1998年 (写真右)
パワーステアリングの油圧の利用の代わりに、 “オートパーク”専用の電動油圧ポンプとオイルタンクが装備され、タイプIと同様にパーキングブレーキ用フットペダルも装備されています。

• タイプIII システム  約1998年 - 2007年 (写真右)
タイプII同様に専用電動油圧ポンプが装備されていますが、タイプIやタイプIIと異なりパーキングブレーキ用ペダルは無く、その代わりにダッシュボードに黄色いプッシュ/プルタイプのパーキングブレーキ用つまみが付いています。

以上が“オートパーク”の種類ですが、中にはタイプIでありながらプッシュ/プルタイプのつまみが付いて居たり、その他“オートパーク”を装備しながら乗用車同様のトランスミッションロック機能が付いて居る例外もあるそうです。 

従って、“オートパーク”が装備されているRVにお乗りの方は、先ずはどのタイプの“オートパーク”が装備されているかを知る必要があります。

“オートパーク”の問題点:
タイプIIやタイプIII、即ち専用のポンプを装備している“オートパーク”はタイプIに比べて問題(故障)が多く、パーキングブレーキが解除出来なくなって動けなくなったり、反対にパーキングブレーキが作動しなくなったり、その他ダッシュボードのパーキングライトの点灯等の問題が多数報告されています。 原因は幾つかに限られていて、ロジャー(“オートパーク”のエクスパート)に依りますと、ある程度の機械知識があれば簡単に修理が出来るとの事です。

次回は“オートパーク”に関する故障原因の種類を説明する予定です。 恐らく、故障が起こる前のメインテナンスや、必要予備部品の必要性の判断に役立つと思います。

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“オートパーク”の故障  クラスAモーターホーム(P-30シャシー )  その1

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1989年-2007年の間に製造されたシボレー(GM)製のシャシー(P30、P32)を使用した重量級(通常16000ポンド以上、例外もあり)のクラスA モーターホームには“オートパーク”と呼ばれるパーキングブレーキが装備されています。 

この“オートパーク”に関しては多数の故障が報告されていて、“オートパーク”が解除出来なくなれば走行不可能となり、走行中に突然“オートパーク”が掛かって仕舞えばブレーキの焼き付けを起こして仕舞います。 

シボレー(GM)製のシャシー(P30、P32)は非常に多く、ウイニベーゴー、アイタスカ、エアーストリーム、コーチマン、ナショナルRV、フリートウッド、その他に使用されていて、1989年-2007年の間に製造されたガソリンエンのクラスAの半数以上が該当します。

今回は“オートパーク”に関して何度かに分けて、オートパークの機能、故障の原因、応急処置、修理の仕方、スペアー部品等に関して説明します。

尚、私は“オートパーク”を装備したRVを所有した事がありませんし、修理の経験もありません。 しかし、“オートパーク”の故障に関しては相当前(10年?)からRVフォーラムで読んだ事があり、この問題に関して豊富な知識を持っている人が居る事も知っていました。 その人の名前は“Oldusedbear”(ロジャー)で、今回は彼の許可を得て、彼の書いた内容を元に説明をしますと同時に、若しネットキャンパーのメンバーから私が説明出来ない質問が有りましたらロジャーが助けて呉れる事になっています。 

ロジャーの書いた説明は多数ありますが、次の二つのサイトから大部分の問題は解決出来ると思います。  次回からこれらを元に説明をします。
http://www.wolfswords.com/motorhome/auto_parking_brake/PUMP%20MOTOR%20SWITCH..RGS...replacement.pdf

http://www.rvautopark.com/wp-content/uploads/2013/12/NEED-HELP-WITH-LOCKED-UP-AUTOPARK-PARKING-BRAKE-SYSTEM.pdf

続く

RVのメインテナンス(修理)   その8: ABS(ブレーキの効きの問題) 続き

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制限速度が110Km/時の道を走行中に信号が見えて来ますと流石に緊張します。 下り坂を除いて、私のRVでの最高速度は93Km/時(58マイル/時)と決めていますが、それでも信号が青であれば何時黄色に変化するかヒヤヒヤです。 前方に乗用車が走っていたり、周りに乗用車が居れば私の前で急ブレーキを掛ける可能性を想定して車間距離や速度を加減します。 信号が早目に黄色になったり赤であると何となくホッとします。  

現在のRVを購入以来、約16年間ブレーキの効き方に満足出来ませんでした、即ち乗用車の様にブレーキペダルの上に足を軽く乗せただけではブレーキは効かず、急停車をする為にはブレーキペダルを力一杯踏まなくては成りませんでした。

今回の旅行から帰って来てABS装置に内臓されたセルフチェック機能を使って調べた結果、全て正常に機能をしている事を確認しましたが、これはABS装置のセルフチェック機能範囲内での正常を意味し、ABS装置の一部であるリレーバルブやその他の部品は範囲外の可能性があり、エアーホースの配管路を変更してリレーバルブ(ABS装置を含めて)を完全に外した状態にして試験走行をしてみました。  その結果、ブレーキの効きが大きく改善されて気を良くしました。 

ABS装置は車輪がロックする事を避ける装置ですが、此れまでブレーキペダルを強く踏んでもロックする状態までには程遠く、ABS装置が必要な状態ではありませんでした。 補償期間中に修理を何度か依頼しましたが全て正常だと言われ、重量の為だと我慢していました。

トレドルバルブ(アクセルバルブ)の先にリレーバルブが2個(前後用)付いていますが、ABS装置の一部であると共に、長いエアーホースの使用を避ける機能があり、即ちアクセルから遠い場所にブレーキが位置しますと送り込む空気量が多く成って時間的遅れが出る為にリレーバルブを入れてホースを短くするのが目的ですが、エアーと油圧を併用しているタイプのブレーキはエアーホースは短く(油圧は圧縮無し)、リレーバルブのABS関連機能以外はそれほど大切ではありません。  

従って、今後ABSを取り除いて使用しても問題は無いのですが、リレーバルブが正常に機能していない事が分かった事で正常な状態に戻す事が出来ると考えました。

長い間の念願であったブレーキの効きが良くなった事でうれしく、数日後に又試験走行に出掛けました。 ところが、思っていた程改善されて居らず、何度も試験を繰り返した結果以前とそれほど変わっていない事に気付きました。

人間は錯覚に陥る事があります。  車を清掃したり、洗車をした後は調子良く走り、乗り心地も良く感じられます。 フィルター類を交換したりオイルを交換しても乗り心地が良く感じられます。  恐らく、今回のブレーキ制動に関する事も同じで、良くなったと感じられたのかも知れません。

以前一度削って薄くなっているローターを交換する事に決め、キャリパーを外して調べた結果、ローター面に無数の細い線が見え、爪で引っかくと段差があり、ひび割れがある事を知りました。 早速ローターを注文、パッドは殆ど減って居ませんでしたが思い切って此れも交換する事にしました。

今回こそはブレーキの効きを良くする為に、そしてそれにはキャリパーが最高の状態である様にピストンとシリンダー内部から錆や凝固した異物を取り除き、キャリパーの移動接触面の錆を全て落とし、潤滑グリースを付けて全て滑らかに動く様にしました。  キャリパー用のグリースの中にはゴムを肥大させる物があり使用には注意が必要です。 即ち、キャリパーのスライドする金属部分のグリースはそれほど問題ではありませんが、シリンダー内のゴム製オーリングやシールにはシリコングリース、リチュームグリース、その他のゴムと相性が良い適正グリースを使用する必要があります。

続く

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RVKen (09/21 15:26) 編集・削除

MKさん、

了解です。  シボレーのオートパークの種々の機能(不調)に関する質問や議論は、以前アメリカのRVサイトでも色々とされていました。 再度調べ直して書き込みをしたいと思います。

現在、旅行中ですので、家に戻りましたら書きます。

RVKen

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RVのメインテナンス(修理)   その7: ABS(ブレーキの効きの問題)解決

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常にブレーキの効きに物足りなく、補償期間にデイーラーで見て貰っても正常だと言われ、それまで乗っていたRVより重量が増した為と半分諦めながら、一方で機会を見付けては改善の可能性を考えていました。 

此れまでにブレーキパッドを2回交換し、現在はレーシングカー用を使用していますし、トレドルバルブ(Treadle Valve=ブレーキペダルに付いているエアーバルブ)も2回、最初はゴムスプリング付き(E-6)、現在はコイルスプリング付きのE-10を使用しています。 それぞれ交換する度に改善に満足を感じられましたが、完全に満足とは行きませんでした。

幸い、排気ブレーキを使用する事で、通常の減速時は問題は無いのですが、高速走行中に急ブレーキが必要な時は非常に問題です。 今回の旅行で危険な状況は全くありませんでしたが、冷や冷やしながら走行した事は何回かありました。  当然、ロスアンジェルス、サクラメント、シアトル等の大都市を通過する時は車の数が多く、運転者の中にはカーブに差し掛かるとブレーキを踏んだり、前方でブレーキライトが点灯すると減速したり、割り込んで来てブレーキを掛けたり、一般的では無い特徴のある運転をする人も居ますので気を付ける必要があります。 更に、次の様な場所では自然とブレーキが心配になって仕舞います。

日本では考えられない制限速度:
アメリカに於いては、信号のある道路の制限速度は88Km/時(55マイル/時)、カナダでは90Km/時、又はそれ以下が一般的です。 

此れで驚いてはいけません、100Km/時の標識がある所で黄色の信号が点滅していて一般道が横切っている所もあり、110Km/時の所もあります(試験的に行われている)。 都心から離れた田舎で、主に木材を運搬する大型トラックや道路工事や建設現場に運ぶ大型トラックが出入りしたり、住民が横切ったりしますが、この様な交差点では危険を感じる事は殆どありません。 見晴らしが良い直線の場所である事と、道路に入って来るドライバーは走って来る車が見えれば、十分入れる距離であっても入って来ません。 恐らく、車は短距離で止まらない事や事故の恐ろしさを知っているからだと思われます。 更に、この様な制限速度が100Km/時の場所は2車線ですので、入って来ても車線を変更する事が出来ます。

問題は一般的な信号機が付いている制限速度90Km/時の道路です、信号が黄色になれば通り過ごすか止まるかの何れかで、悪いタイミングで黄色になれば急ブレーキを掛けても交差点を通り過ぎた所で停止、ブレーキを掛けなければ赤信号に成ってから通過の危険があり、信号の手前では黄色に成らない様に祈る気持ちで冷や冷やです。  車や歩行者が待っている所を90Km/時で走り抜けるのは悪い事をしている様で余り良い気分ではあませんが、他の車と纏まって走行している時は他の車の様子を見ながら90Km/時に近い速度を維持します。  その大きな理由は殆どのドライバーがクルーズコントロール(オートクルーズ)を使用しているからです。

写真の説明:
上の5枚の写真は同じ道路の約20Km区間です。

写真上左: 往復4車線で制限速度は110Km/時で、数量は多くはありませんが切り出した木材運搬トラック、長距離便、RV等が走っており、この場所は右から小道が入って来ています。

写真上右: 前方を空の木材運搬のトラックが走っていて、右から小道が入って来ています。

写真中左: 所に依っては割合と大きな一般道も横切っていますが、この部分も制限速度は110Km/時です。

写真中右: この先で道路工事があり、制限速度が80Km/時に下がる事を示すサインがあり、右から小道も入って来ています。  5枚の写真には写っていませんが、制限速度はその後60Km/時、50Km/時と下がり、工事現場は50Km/時、約2Km続きました。

写真下左: 工事現場を過ぎると制限速度110Km/時のサインがあり、サインの下の部分に“Thank You、Resume Speed”とあり、”工事に協力ありがとう御座いました、高速走行を再開して下さい” を意味し、道路工事の後に必ず表示されています。


ABSシステムが正常に機能していない可能性:
と言う訳で、制動距離を今より30%程度短く出来ないか時々考えながら走り、此れまで調べた事が無いABSシステムを調べる事にしました。 
私のRVにはABSの中枢が入った重箱程度の大きさのプラスチック製箱が取り付けられていて、その中に此れまでに起こったエラーコードを読み取れる機能も入っています。 それに依りますと、エラーは記録されて居らず、更に正常に機能をしているとのコードも確認しました。

続く。