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トラベル トレーラーの牽引に関して - その1 牽引の説明をする前に

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大きなクラスAが小さなトウド(牽引される車)を牽引する場合は、果たして後ろに付いて来ているかが心配になるほど何も感じませんが、反対にトラベルトレーラーや5thホイールを牽引する場合は牽引車(TV=Tow Vehicle)の自重より大きくて長い車を牽引するのですから運転に大きな影響を及ぼし、1. TV(牽引車)の能力、2. 重量に関する問題(許容重量、重量配分)、3. 安全性(操縦性や制動距離)、4. 法律面、 その他自力走行のRVに比べて複雑で、牽引タイプのRVの購入を考えている人や所有している人はこれ等の事に大きな関心があると思われます。

牽引タイプRV一般:
1960年代から70年代に掛けて、ガソリン価格が25セント/ガロン(現在のレート換算で8円/リッター)前後の時代のRVはクラスA(モーターホーム)よりトラベルトレーラー(TT)の方が断然多く、バンで牽引をする人も居ましたが、乗用車やステーションワゴンでの牽引が一般的で、大きなエンジンを搭載したキャデラック、クライスラー、オールズモビル等での牽引がよく見られました。  現在の様なピックアップトラックでの牽引は稀で、理由はクルーキャブ(クオッドキャブ)やエクステンデッドキャブ(キャブプラス)のトラックが無くて乗車人数が限られていたからかも知れません。 ピックアップトラックは無かった訳では無く、スライドインキャンパーと呼ばれるピックアップトラックにキャンパー(居住部分)を載せるタイプが流行して、トラックの後ろの窓を外してブーツと呼ばれるビニール製のトンネルの取り付けが一般的で、少々大変ですが、必要があれば運転席側との行き来も出来ました。 クルーキャブも全く無かった訳ではありませんが、工事現場用の特殊車両として製造され、台数は極く限られていました。 

余談:
トラックの荷台に取り付けた牽引装置で牽引する5thホイールが出始めた1970台の前半に私が考えた事は、ピックアップトラックの乗員数は多くても3人迄の為、子供が2人以上居る家庭には5thホイールは向いて居ないRV(?)と思いましたが、その後、5thホイールには走行中に人間が合法的に乗れる事(カルフォルニア州)を知り、又、5thホイールの販売台数が増すに連れて5thホイール側とトラック側の会話の為のウオーキートーキー(無線)もポピュラーに成りましたが、その後ウオーキートーキーは全く話題に成らなく成りました。  携帯電話の普及もあるかも知れませんが、第一の理由は多くの牽引トラックがクルーキャブ(クオッドキャブ)に成って5thホイール側には人が乗らなくなったからだと思われます。 尚、トラベルトレーラーの場合は違法で、走行中に人間が乗る事は出来ません。

牽引型RV(トラベルトレーラー=TT、5thホイール)の利点:
牽引型のRVの第一の魅力は融通性で、若い、特に小さな子供がいる家族が週末や夏休みに牽引車(TV)でトラベルトレーラー(TT)を牽引してキャンピングを楽しむと同時に、普段はTV(牽引車)を通勤や買い物に使う事が出来る事です。  ピックアップトラックやSUVはTVとして人気があります。

又、トラベルトレーラーにはエンジンが付いて居ませんので、自走タイプに比べて価格は低く(ピンからキリまで)、気軽にRVに足を踏み込む事が出来、乗り換え(買い替え)もクラスAやクラスCと異なり、簡単に出来ます。
更に、TTは軽量に出来ていて、同じ居住サイズの自走タイプ(クラスAやクラスC)に比べて、燃費が優れて居ます。 

と言う訳で、経済性、燃費効率は重要な要素で、車やエンジンは必然的に必要最小限の物に興味が集まり、TVの牽引能力も大きな関心事になります。

次回はダッジ1500(ハーフトン)トラックを例に取りながら更にRVの牽引に関して 一般的と思われる(?)説明を試みます。

続く。

オートマチックトランスミッションのトウ/ホール(Tow/Haul=牽引)モード

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最近の、牽引をする可能性のある車、即ちピックアップトラックや大型SUV等にはトウ/ホールモードを備えたトランスミッションが標準装備になって居る様です。 私は、5thホイールを買いたいと思った事がありましたが結局一時の夢となって仕舞い、此れまで5thホイールは勿論、トラベルトレーラーも牽引した事が無く、トウ/ホールモードに関しては全く知りませんので調べてみました。

トウ/ホールモードの概略:
最近のダッジ、フォード、シボレー等、多くの(オプション)ピックアップトラックがトウ/ホールモードと言う名称を使った機能を持っていて、その機能はメーカー、年式に依って大きく異なる様です。

最初は燃費を良くする為のオーバードライブを“オン”にするスイッチとして始まり、その後オーバードライブが一般化した後は牽引時や急な上り坂でオーバードライブを“オフ”にするスイッチと変った印象を受けます。 更に、2000年前にトランスミッションの電子制御が始まってトルクコンバーターのロック機能が出来てからは、オーバードライブの機能とロック機能を考慮したトウ/ホールスイッチに変身、上り坂では高いトルクを得る為により高い回転数を維持、下り坂ではシフトダウンしてエンジンブレーキで減速が可能に成りました。

既に書きました様に、トウ/ホール機能はメーカーに依って異なり、“オン”の状態ではオーバードライブに入らなくする物もあれば、燃費を考慮して必要時はトップギヤーにも入る物もあり、又、異なるギヤー比に成ったり、色々です。 同じメーカーのトラスミッションでも異なる物があり、トウ/ホールスイッチを1度押すと4速止まりで5速(OD)には入らず第2速のギヤー比も変更、2度目を押すと3速止まりで4速(OD)5速(OD)には入らなく成り、3度目を押すと元の一般走行(経済走行)に戻る様な手の込んだ物もありあります。

トウ/ホールモードの利点欠点:
トウ/ホールモードは急な上り坂を走行する際はシフトアップが遅目になってエンジン回転数を高く維持しトランスミッションが変速を繰り返す(例えば3速/4速で迷う)事も無くなります。 又、下り坂では自動的にシフトダウンがされエンジンブレーキが効力を発揮し、多くの牽引RVerが好んでいるのがトウ/ホールモードのこのエンジンブレーキ機能です。 ダッヂの最近のカミンズデイーゼル搭載車は排気ブレーキが連動します(デイーゼルは排気ブレーキ無しではエンジンブレーキが効かないので当然ですが)。

欠点は燃費が落ちる事です。 (上り坂で)エンジン回転数を上げて走行すれば燃費は多少落ちますし、下り坂でエンジンブレーキを使用すれば燃費が下がります。

参考:
燃費を良くする方法はブレーキを使わない事です(半分冗談)。 
もう一つの方法は出来るだけトップギヤーで走行する事です。 しかし、上り坂ではシフトダウンをしなければオーバーヒートの原因になりますし、エンジンに悪影響ともなります。

トウ/ホールモード使用方法:
当然、利点もあれば欠点もあり、重量、速度、風速、天候、燃費、運転技術、その他個人の好みもあり、一概には言えませんが、トウ/ホールモードを、必要な時に使用するのが経済的で現実的だと思います。 しかし、RVer、特に5thホイールを牽引する人の多くが常にトウ/ホールモードを使用すると書いています。 車に依ってエンジンを掛ける度にトウ/ホールモードがオンに成るモデルが在ればオフになるモデルもある様で、或るRVerはエンジンを瞬時止めると再度トウ/ホールモードスイッチを押す必要性を苦情として書き込んでいます。 

何れにしても、長い急な上り坂/下り坂での使用は不可欠で、ダッシュボードのトウ/ホールモードのランプの確認も必要です。

トウ/ホールモードの機能、スイッチ使用方法等に関してマニュアルを見て於くのも利益になるかも?

次回は“最大牽引能力に関して”の予定です。

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RV用プロパンガスに関して(アメリカに於ける)

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日本とアメリカでは法律や状況が異なるとは思われますが、プロパンガスは危険を伴いますので常に安全を考えた対処をする必要があります。

RV用プロパンガスに関しては良く知られて居る事も在れば余り知られて居ない事もありますので書いてみますが、日本に於いては果たしてどの程度参考と成るかは疑問です。

タンクには2種類:
プロパンガスのタンクには2種類有り、一つはDOT(Department of Transportation)タンクと呼ばれる物で運輸省規格のタンク、もう一つはASME(American Society of Mechanical Engineers)タンクでASME規格です。  RVには両タイプ(DOT/ASME)のタンクが使用されて居ますが、両者には大きな違いがあります。

• DOT規格タンク
ホームセンターで販売されているバーベキューグリル用や、RVトレーラーやフィフスホイール等に搭載されているよく見る縦型がDOT規格のタンクで、それぞれ認可された日付が刻印されています。 12年以上経つと検査を受けて再認可を受ける必要があり、それ以後は5年毎です。  

• ASME規格タンク
横型で、主にクラスAやクラスCに固定されています。 固定されている事でRVの一部としてASME規格のタンクが使用されているらしく、DOT規格の様な再認可を受ける必要はありません。 しかし、安全の為に目視検査をし、傷や錆の状況を調べて使用に問題が起こらない事を確認、又は処置をする必要があります。  

80%ルール:
良く知られている(話題になる)事は80%ルール、即ちプロパンガスを充填する際はタンクの容量の80%以下でなくては成らず、このルールはRVに搭載されているタンクにも適応します。 RVの殆どのタンクには80%になると自動的に止まる装置が取り付けられていますが、RV以外での使用目的でDOT規格のタンクに充填する場合は、容量では無く、重量を計量する事で80%に抑える場合もあります。

参考: 
私のタンクのゲージには1/4、1/2、3/4、Fullの印がありますが、充填直後の最大は大よそ3/4を示しています。  使用頻度にも依りますが、通常料理用レンジやウオーターヒーター、冷蔵庫等だけに限定しますと2-3年程度使えます。  以前(昔)は、真夏の暑い地域の走行中にはルーフエアーコン用として発電機を使い、実際には未だ使用が可能だったとは思いますが、料理が出来なかったりウオーターヒーターが使えないと困りますので、その場合は約3日程度で充填して居ました。 車のエアコンで十分冷える事を知り、又経済的でもありますので、最近はプロパンエンジンのジェネレーターは殆ど使っていません。  長距離の急な上り坂を走る時にジェネレーターを使う事がありますが、稀です。

充填時の安全配慮:
これも良く知られて居る事ですが、プロパンガスの充填時はウオーターヒーター、冷蔵庫等、全てのプロパンガス器具の使用を止め、動物(犬)を含めてRV内に留まる事は出来ません。 これは法律で決められて居る事で、プロパンガスを充填する作業員は必ず実行します。  昔(30-40年前)は、この事が徹底されて居らず、嫌がらせかとも思った事がありますが、今は当然の事となって居ます。  事故が起きれば当然問題になりますが、起こらなくても違法行為の事実が分かれば会社や州からの処分もあると思われ、作業員は必ず確認します。

ガスの種類:
ガスにはプロパンガス(C3H3)の他にナチュラルガス(CH4)、ブタンガス(C4H10)等があり、それぞれの密度が異なります。 ナチュラルガス(0.668Kg/m3)は空気(1.205Kg/m3)より軽く、プロパンガス(1.882Kg/m3)は空気より重く、熱量も異なります。 

例えばナチュラルガスが適正な燃焼をする為には空気とガスの比が25:1に対してプロパンの適正燃焼の比は10:1です。 従って、それぞれ異なるバーナーやレギュレーターが必要となります。 エンジン式ジェネレーターを購入する際は、プロパン用かナチュラルガス用の設定かを、バーベキューグリルを購入する際もプロパン用かナチュラルガス用の設定かを確認する事は非常に大切で、間違ったレギュレーターやバーナーですと正常に機能しません。

注意:
ナチュラルガスは空気より軽い為に発散しますが、プロパンガスは重い為に低い所に溜まる傾向があり、爆発の危険が依り大きくなります。

アリゾナ州 クオーツサイト  その4 バッテリー使用量

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今回はバッテリーモニター、即ちサブバッテリーの残量を知る事が出来る計器に関して書きます。

砂漠の中でのキャンプは勿論、道の駅、トラックストップ(大型トラック用ガソリンスタンドで豊富な駐車場)、レストエリア等、外部電源が無い場所での宿泊をドライキャンプと言います。 毎日転々と移動する旅行の場合は連日走行しますのでサブバッテリー充電は左程問題はありませんが、外部電源無しで同じ場所に2泊、3泊となるとジェネレーター(ガソリン、軽油、プロパン)、ソーラーパネル、風力等の電源が必要になります。  当然ながら計画的な電気消費と充電は大切で、常にバッテリーの充電状態を知る必要があります。  この目的のバッテリーモニターが市販されています。

バッテリーモニターは常時次の状況を表示する事が可能です:
• 電圧
• 消費電流(プラス数値)、充電電流(マイナス数値)
• %電気量(残量=DOC=Depth of Charge)

バッテリーモニターの取り付け概要:
バッテリーモニターはモニター本体、シャント(電流を測定する為の抵抗)、太いバッテリーケーブル、モニターへの細い線からなり、配線は上のスケッチに示されている通りで、状況を知りたいバッテリー(サブバッテリー)の電気は全てシャントを通る様にし、従ってバッテリーを出入りする電気、即ちシャントを通過する電気が計算されてバッテリーの%電気量もモニターに表示されます。

既に何度も書いて居ます様に、バッテリーの寿命は電気使い過ぎが大きく影響します。 満充電の50%(12.2V)程度を目安にして使用するのが現実的で、経済的だとされています。

参考例:
今回のドライキャンプでのバッテリーモニター例を参考として示して於きます。 実際に使用した電化製品や使用時間は記録しませんでしたので予想です。

使用バッテリー:
• Lifeline  GPL-4CT6V (220 Amp-Hr)
• 個数   4個
• 合計容量   440Amp-Hr

推定使用時間(早朝から深夜まで):
• 小型テレビ      12時間
• 照明 (12V)     6時間
• ウオーターポンプ   45分
• PC、携帯、電子機器充電   5時間
• ジェネレーターで充電 1.5時間
• 電子レンジ   10分
冷蔵庫はプロパンガスに設定、インバーターは常時オンにしていました。

翌朝に示されていたバッテリーの電圧は12.3V、消費電気量は約40%(残り60%)と言う事で無難な電気使用量でした。  テレビの時間が長過ぎるかも知れませんが、2匹の犬がテレビが好きで外出中もテレビを付けっ放しにしてありました。  インバーター(2.8Kw)がオンの場合はACを使用していない状態でも2-3アンプ程度は消費していると思われます。

バッテリーモニターは必要無し:
バッテリーの電気残量(%、又はアンプ時)はバッテリーの電圧と深い関係にあります。 従って、電圧を知れば電気残量が分かり、バッテリーモニターの必要はありません。 即ち、デジタル式電圧計を取り付け、その横に電圧と電気残量の関係を示す表やグラフを貼って於けばモニターと同様の機能を果たします。

デジタル式電圧計はネットで1000円以下で販売されて居ますので、サブバッテリーとメインバッテリーの両方の電圧をモニター出来る様に色分け(赤、緑、青、黄?)して2セット取り付けをお勧めします(運転中に見る事が出来る位置と後部に1セットづつあると便利です)。

デジタル式電圧計は小数点以下2桁、即ち12.XXまで表示出来る物をお勧めします。 小数点以下2桁が表示されて居ますとバッテリーが充電中、又は放電中の動向が短時間に分かります(シャントを取り付ければ電流計取り付けも可能)。
http://www.ebay.com/sch/i.html?_from=R40&_trksid=p2047675.m570.l1313.TR0.TRC0.H0.XDC+3.50-30V+4+Digital+LED+Volt+Voltage+Meter+&_nkw=DC+3.50-30V+4+Digital+LED+Volt+Voltage+Meter+&_sacat=0

バッテリーモニターは一種の大人の玩具だと私は思います。 モニターがありますと、電化製品を使って使用電流を見、ジェネレーターで充電して電流(充電中はマイナスで表示)がバッテリーに戻る量を見る事が出来て面白くはありますが、丁度、工事現場で重機が作業をしているのを見るのと同じかも?  工事現場で重機を見るのが好きな人にはバッテリーモニターが欲しくなるかも?  現実的には取り付け費用ほど利益は無く、電圧計(必要であれば電気量チャート又はグラフ)で十分だと思います。

電圧と%電気量の関係を示すグラフとチャートを添付する積りでしたが、余りにも異なる数値が出回って居る為、少々時間を掛けて次回に添付します。 確かな事は50%の電気量は12.20Vにほぼ一致しています。

私は道路工事の重機が作業をしているのを見るのが好きな為Trimeticを取り付けました。 Trimetric電圧、電流、%容量の何れか1つの切り替え表示で、一度に全てを見る訳には行きません。 その為に、全てを一度に見る事が出来るNASA Clipperを取り付けました。 両者共殆ど同じ数値を示しています。


参考:
“アメリカのRVerはバッテリーとタイヤに気を配っている”と以前何度か書きましたが、それを示すのが、前回(その3 ソーラーパネルが大活躍)の写真にも写って居ます白いタイヤカバーです。  此れは日光に依るタイヤ表面の劣化(ひび割れ)を避ける為で、砂漠地帯だけでは無くて、自宅やRVパークで長期間駐車をする際にカバーやダンボールを使う人は少なくありません。

私はタイヤカバーは使いませんが、タイヤの劣化やひび割れに悩んだ事はありません。 秘訣はタイヤ用の化学薬品を使用しない事です。 薄い石鹸水と水で洗うのが一番だと言われて居ますが、私は単に水洗いをするだけで、それも滅多にしません。 タイヤのひび割れは、タイヤを余り手入れをし過ぎる人に起こる様な気がします、即ち宣伝されているタイヤケアー製品をあれこれ使い過ぎているのでは?

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バッテリーでテレビは何時間見れるのでしょう?

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前回、インバーターに関して書きましたので今回はバッテリーの使用可能時間に関して書こうと思います。  

アメリカのRV界ではデイープサイクルバッテリー(サイクルバッテリー、マリーンバッテリー)の必要性(重要性)や、バッテリーの充電(電圧維持)の重要性はよく話題に上り、各々のRVerが電気の使用量には気を付けています。 

RVを楽しく活用する為にはバッテリーは非常に重要であると共に高価でもありますので、如何に長持ちさせるかは当然大切です。  今回書くバッテリーの使用可能時間は日本のRVerが一般的に考えているよりもズート短いと思われますが、若し、バッテリーが4年以下で機能をしなくなる様な経験をされて居る方がいらっしゃれば、それらの方々も使用時間を一寸気にする事でバッテリーの寿命を延ばす事が出来ると思います。

バッテリーの使用可能時間:
バッテリーに蓄えられている使用可能な電気量(アンプ時、又はワット時)と使用する電気器具(アンプ、又はワット)、そして効率(ロス)に依って決まります。

バッテリーの使用可能電気量:
使用温度、バッテリーの種類、大きさ、個数、劣化等に依って異なるのは当然ですが、駐車中に電気器具の電源として使用する際に、バッテリーの寿命を極端に短くしない為には、サイクルバッテリーは満充電の50%(12.2V)、エンジン(一般自動車用)バッテリーは10%(12.6V)と言われています。

エンジン(一般自動車用)バッテリーの場合:
ハイエースのバッテリー“55D26R”(他のサイズもある)を例にした場合、最初の2桁“55”は55アンプ時を意味し、10%の使用可能な電気量は5.5アンプ時で, 5.5 アンペアーが流れる電球を1時間使用出来る電気量で、この電気量をワット時に換算しますと、5.5アンプ時 x 12V = 77ワット時、  即ち、77ワットの電球を1時間使用出来ると言う事になり、ヘッドライトは片側約55ワットですので、ヘッドライト(マーカーライト等を含めて)を30分間点灯し続けた量です。 “55D26R”のバッテリーを装備している場合、これ以上の電気を頻繁に使いますとバッテリーの寿命に影響が出ると考えた方が良いでしょう。

サイクルバッテリー(マリーンバッテリー)の場合:
サイクルバッテリー(マリーンバッテリー)には必ず容量(アンプ時=Amp-Hr)が表示されていて、大きさ(容量)が種々あります。 例えば100アンプ時を例にした場合、使用目安の50%は50アンプ時となり、此れは600ワット時(50アンプ時x12V)、即ち50ワットの小型テレビだけを使用した場合は12時間見る事が出来る計算になります。 しかし、照明、ウオーターポンプ、音響製品、携帯充電等にも使用しますと、それらを使う量に応じてテレビを見れる時間は少なくなります(上記チャート左を参照)。

電気器具の消費電気量(ワット)(上記チャート右を参照):
電気器具には其々にワット数が表示されて居ますが、実際の消費電力は表示数値より多いと考えた方が良いと思われます。

参考:  バッテリーの容量(大きさ)、アンプ時、ワット時の意味
バッテリーの容量(アンプ時): 100(アンプ時)=100アンプを1時間=50アンプを2時間
バッテリーのワット時: 100(アンプ時)=100アンプ時x12V(ワット時)=600(ワット時)
100(アンプ時)のバッテリー2個使用: 100(アンプ時)x2個=200(アンプ時)
使用電力は各々のワット時の和: 照明(15ワットx4時間)+テレビ(50ワットx3時間)=210ワット時

サイクルバッテリー(マリーンバッテリー)にインバーターを使用する場合:
インバーターを使用する場合は単に照明や12Vの小さなテレビ以外の100Vの家電が使用可能になりますので、ワット数の大きな家電製品を使う事になり、又インバーターが12VDCから100VACに変換する際のロスも加わります。 

照明や電子機器の電気使用量は比較的少なく、其れに反して熱を発する製品、例えばヘヤードライヤー、コーヒーメーカー、トースター、電子レンジ等は大量の電気を消費します。

参考: 
インバーターを搭載する場合はサイクルバッテリーが不可欠で、若しエンジン(自動車)バッテリーだけが搭載されている場合はインバーターの使用は走行中に限定した方が無難でしょう。 

過去に経験した事ですが、RV購入時に付いて来た電子レンジが1000ワットで約120アンプ(実際の測定)の電量を消費する為、800ワットにの電子レンジを試してみました。 しかし、800ワットにも拘らず、実際の消費電流は同じく120アンプでした、即ち800ワットと表示はしてはあるものの実際にバッテリーから消費する電気は1440ワットと言う事になります(ロスを含めて)。  現在使用中の電子レンジは900ワットの表示がありますが、実際の最高時の消費電流は142アンプですので、凡そ1700ワットと言う事になります(再確認)。

インバーターに関して

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インバーターはバッテリーに蓄えられた12V(24V)DC(Direct Current=直流)電気 を家庭で使用する電気と同様の100VAC(Alternate Current=交流)に変換する電気機器で、RV(小型船舶)内で100VACの照明、テレビ、電子レンジ、トースター、掃除機等の家電製品を使用する際に必要となります。 

コンバーター:
似た言葉でコンバーターがありますが、此れはインバーターの反対に100VACから12VDCに変換する電気機器で、家庭、キャンプ場、ガソリン(プロパン、デイーゼル)発電機等の100VAC電気で主にバッテリーの高速充電用として使われます。

インバーターとコンバーターの電圧
コンバーターの中には単に周波数を変換する物や、電圧を変換するだけの物もあり、又、インバーターもコンバーターも使用するバッテリーに依り異なる電圧(12V、24V、48V)がありますので、購入する際には確認する必要があります。  

インバーターの周波数:
AC(交流)電気は直流と異なり電気の進む方向が逆になり、60ヘルツの場合は1秒間に60回変化します。 アメリカは全て60ヘルツですが日本は東日本が50ヘルツ、西日本は60ヘルツとなっています。 パルス(周波数)の数が影響するモーターやタイマー(時計)が使用されている器具は異なる周波数の電源を使用しますと周波数に応じて早くなったり遅くなったりするものもありますが、両サイクルに適応出来る物もあります。

インバーターの波形:
交流電気はサインカーブで、即ち波上に電気の流れる方向が変化し、インバーターがバッテリーからの直流電気を忠実にサインカーブの交流にした場合を正弦波(Pure Sine Wave=True Sine Wave)と呼び、之に対してノコギリの刃や角ばった波形の交流にした場合を擬似正弦波(Modified Sine Wave)と呼びます。 擬似正弦波のインバーターは安価でバッテリーの電気をより効率的に使用出来る場合もありますが、正弦波のインバーターを必要とする家電や電子機器もありますので、RV用としてのインバーターには正弦波インバーターを選択した方が良いと思われます。

必要なインバーターの大きさ:
インバーターの大きさはワット数、即ち出力容量で示されます。 何れの容量が必要かは次の事柄で決まります。
• 使用する最大ワット(W)数 
少なくとも、RV内で一度に使用する家電製品の合計ワット数が必要で、パソコン、携帯等の電子機器の使用や充電は500W以下ですが、熱を発生させる電子レンジ、トースター湯沸かし器等は1000W前後ですので、1500ワット-2000ワットのインバーターが必要となります。 

• バッテリーの容量(アンペアー時間=Amp-Hr)
インバーターはその容量(ワット数)に応じたサイクルバッテリーの容量(電流x時間=アンペアー時)が必要となります。 小さな容量のバッテリーににも拘らず大きな(ワット数)インバーターを取り付けてもバッテリーに十分な電気がありませんので、電気消費の高い電化製品は短時間しか使用出来ませんし、電圧を極端に低くしてバッテリーの寿命を短くして仕舞います。

重要 - 充電の度合い:
既に何度か書きましたが、バッテリーの充電の状態をSOC(State of Charge)と言い、満充電(100%)は12.8V、完全に使い切った状態(0%)は10.5Vです。

駐車中のRVで照明、TV、ウオーターポンプ、電子機器等に電源として使う場合はサイクル(デイープサイクル)バッテリーが必要で、使用出来る目安は50%(12.2V)で、それ以上下がらない様にして使うのが良いとされています。 無論、時には50%以下になる事があっても直ぐに壊れる事は無いでしょうが、度重なりますと寿命に影響します。    又、バッテリーの電圧が下がった場合は速やかに充電し、長時間低い電圧の状態にして於くのは良くありません。

サイクルバッテリーに対して、自動車に搭載されている、所謂エンジンバッテリーの場合の目安は90%と言われ、12.6V以下に頻繁に下げるとバッテリーの寿命は1年以下と言われています。

インバーターに必要な配線:
インバーターにはその容量により出来るだけ抵抗が少ない配線、即ち太くて短くする必要があります。
細い線を使用しますと抵抗が増してインバーターが機能しなかったり、場合に依っては過度の熱を発生して火災の危険もあります。
配線はインバーターのマニュアルに従う必要がありますが、シガレットライターソケットに差し込むタイプは200W-300Wが限度で、400W以上のインバーターには上のチャートを参考に十分な太さの線(ケーブル)を使って配線をする必要があります。

RVパーク、トレーラーパーク

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今ではRV(Recreational Vehicle)、即ちレクレーショナルビーヘクルと言う言葉が一般的に使われ、文字通りエンジン付きで自力で走行出来るクラスA,クラスB、クラスC、スライドインキャンパー等や、エンジンが付いていない牽引タイプのトラベルトレーラー、フィフスホイール、ポップアップテントトレーラー等、レジャー旅行を目的に作られた車の総称です。 中にはATV(All Train Vehicle - 次のサイトを参照)、即ちオールトレインビヘクルと呼ばれる寝泊りが出来ない車も、レクレーションを目的と言う事でRVと呼ぶ場合もあります。
https://www.google.com/search?q=honda+yamaha+atv&biw=1226&bih=706&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ei=8ZR4VMTQFdXdoASK9IGoCA&ved=0CAgQ_AUoAw#tbm=isch&q=atv

RVと言う言葉は1970年代は殆ど使われず、キャンパー、モーターホーム、トレーラー等と呼んで、中にはメーカーに関わらずクラスAモーターホームは全てウイニベーゴーと呼ぶ人も相当数居ました。 今では不思議に感じますが、その頃は全てのコピー機はゼロックス(会社名)と呼ばれ、“コピーをする”の代わりに“ゼロックスする”が当たり前の時代でした。

RVパーク(写真上):
前置きが長くなりましたが、現在使われているRVパークと言う言葉は、1970年代に於いてはキャンプグラウンドが一般的で、グッドサムキャンプグラウンド(Good Sam Campground)や、KOA(Campgroud of America)が非常にポピュラーでした。 両者共現在もありますが、グッドサムキャンプグラウンドは組織名で個人経営のRVパークがこの組織に加盟しているもので、これに対してKOAは会社組織でアメリカ各地の要所に点在していて人が多く集まる都心やアミューズメントパークの近くにある場合もあれば、砂漠地帯や田舎町のインターステートハイウエー(国道)脇の閑散とした所に宿泊目的である場合もあります。

RVパークの代りにRVリゾート(RV Resort)と言う言葉を使う所もありますが、これらは高級感を感じさせる名前で、その多くはリゾート地や長期間宿泊が目的のRVパークですが、中には単なる名称の場合もあります。

トレーラーパーク:
トレーラーが駐車出来る場所には違いありませんが、RVパークとは大分意味が異なり、移動可能なトレーラー住宅を大型トラックで牽引して来て(写真左下)設置してある住宅地(敷地)を意味します。 設置後のトレーラー住宅は移動を目的しませんので、通常車輪は外して仕舞い、上下水道や電気メーターが取り付けられます。 中にはトレーラー住宅を2列3列に接続して30坪以上の大きさもあり(写真右下)、一般家屋と全く同様の生活が可能です。 設置工事は1-2日で、上の写真の様な大きなものですと1週間から10日程度で終わる様で、一般住宅に比べて低価格で経済的です。

一般住宅街に隣接していたり、リゾート地の立派なトレーラーパークもありますが、伝統的に低所得者が利用する事もあってトレーラーパークは“ネガテイブ”なイメージがあります。トレーラーパークはモービルパークとも呼ばれ、モービルパークの方が多少ポジテイブなイメージかも知れません。

次のサイトはトレーラーパークで検索したイメージです。
https://www.google.com/search?q=mobile+park+wikipedia&biw=1226&bih=706&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ei=m6l4VOeoOY_1oATQ04CwBg&ved=0CAcQ_AUoAg#tbm=isch&q=trailer+park

次のサイトはモービルホームで検索したイメージです。
https://www.google.com/search?q=mobile+park+wikipedia&biw=1226&bih=706&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ei=m6l4VOeoOY_1oATQ04CwBg&ved=0CAcQ_AUoAg#tbm=isch&q=mobile+home+

トウド牽引を考えている人の為に: その1 トウド牽引の概要

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今回はトウド牽引を考えている人の為に、必要な装備、注意点、大よその装備価格、トウドに適した車、その他アメリカに於ける現状を書きます。

参考:
http://www.royrobinsonrv.com/images/pdf/DinghyGuide2013.pdf

A. トウドとは:
クラスAやクラスCのRVで牽引する乗用車やバギー等を言います。 この事に関しては以前書きましたので次のサイトを参考にして下さい。
http://www.net-camper.com/cgi-bin/rv-ken/diarypro/diary.cgi?no=286

http://www.net-camper.com/cgi-bin/rv-ken/diarypro/diary.cgi?no=151

大型RV(クラスAやDP)は小回りが効かず駐車スペースも中々無く、目的地に着いてからの移動が不便です。 駐車スペースに恵まれているアメリカでさえ、移動する為に電気や下水道のフックアップを外して動ける状態したり、観光地をアチコチ走り回るのは不便です。 又、移動中に故障、特にエンジンや駆動関係の故障が起きた場合にはトウドがあると部品調達等に役立ちます。 従って、アメリカでは殆どのクラスAがトウドを牽引しており、最近ではクラスCは勿論、クラスBでもトウドを牽引して居るのを見る事が有ります。 燃費低下はそれほど無く(10%以下?)で、運転の仕方(急加速や無理な登坂)、風の抵抗、速度の出し過ぎの方が影響が大きいと思います。 日本では牽引免許が必要かも知れませんが、アメリカでは殆どの州で合法的に乗用車の免許でクラスAは勿論、トウド牽引の運転も出来ます。

B. トウド牽引に必要な装備:
基本的なヒッチ、トウバー、ベースプレートの他に、幾つかの必需品があります。 

1. ヒッチ ($100‐$300)
牽引車(クラスA、クラスC、トラック等)に取り付けられた牽引用の構造物を指し、この後部中央に通常2インチ(他のサイズもある)の四角い穴の開いた金属パイプが取り付けてあります。 この四角い金属パイプ部分をレシーバーと呼びますが、一般的にこの部分もヒッチと呼ばれています。 更にこの四角い金属パイプに差し込まれたヒッチボールの取り付けられた部品をボールマウント呼びますが、ヒッチボールも含めてヒッチと呼ばれるのが一般的です。

ヒッチ(構造物)には牽引強度に応じてクラスI(最大910Kg)、クラスII(最大1600Kg)、クラスIII(最大2300Kg)、クラスIV(最大4500Kg)、クラスV等がありますが、一般的なヒッチはクラスIIIが装備されていると考えた方が無難で、2300Kg以上の牽引をする場合は確認をする必要があります。

注意:
アメリカ製RV(クラスA、クラスC、トラック等)には車内にGVWR=Gross Vehicle Weight Rating(最大許容重量)とGross Combined Weight Rating=GCWRの表示が義務付けられており、この数値の差がトウドの最大重量となります。 従って、この数値より大きな牽引はヒッチを交換しても出来ません。

2. トウバー ($300‐$600)
牽引車(クラスA)と牽引される車(トウド)を繋げる通常三角形をした金属構造物を呼び、機能により数種類あります。 ヒッチに接続の仕方によりボールヒッチタイプと直接レシーバーに差し込むタイプがあります。 トウドを牽引しない場合も常にトウバーを牽引車の後部に固定(保管)するタイプはレシーバーに差し込むタイプが殆どですが、反対にトウバーをトウドに固定(牽引されない場合もトウバーを取り付けたまま)するタイプはボールヒッチタイプが多い様です。
 
トウバーと一緒に必用なのが牽引車とトウドを繋ぐ、両端に差し込みプラグが付いた電気ケーブルで、左右のブレーキライト、アース、その他、方向指示ライトやプラス電源等の4本から7本の線が入ったケーブルが必要です($50-$80)。
トレーラーに乗せたり、前輪を上げて牽引することに対して、トウドをそのまま牽引することをフォーダウン、フラットトウと呼びますが、フォーダウンのトウドを牽引車に接続する為には、トレーラーや前輪を上げる場合と異なり、牽引車とトウドが正確な位置関係に無いと接続が不可能です。 此れを解消する為に最近の多くのトウバーは左右のアームの長さが伸縮出来る様になって居ます。 旧型、又は簡単(安価)な伸縮機能の無いトウバーはトウド接続に時間を要します。

3. ベースプレート(トウイングブラケット)($350‐$500)
トウドの前部にトウバーを接続する構造物で、既存のボルトやナットを利用して最小限の穴あけや加工で取り付けが可能になっています。 

ロードマスター社はトウイングブラケットと呼ぶ様ですが、ここでは一般的なベースプレートの名称を使います。
アメリカで販売されている車の多くは既製品のベースプレートを購入する事が出来ます。 ブルーオックス社とロードマスター社の2社が此れまで多数を製造しており、年式やモデルにより数百種類の異なる取り付け構造のベースプレートが製造されていると思われます。
http://www.rvcharts.com/sites/default/files/Blue%20Ox%202010%20Fit%20List.pdf
http://roadmasterinc.com/bg_/bg_rmi_std.pdf

4輪駆動車や軽量車がトウドとしてポピュラーですが、年月と共に重量や価格の変動、更には製造中止や牽引に適した新型モデル登場等で穏やかな変化が見られます。 最近はシボレーの小型乗用車が目に付きますが、過去にはPTクルーザー、スバルフォレスター、スズキジムニー、GMサターン、改造バギー等が多く見られました。 ホンダCRVは1995年に登場して以来トウドとして常に人気があります。 全ての年式やモデルではありませんが、リンカーン、キャデラック、ベンツ、BMW等のベースプレートも多数製造されていますので、現在これ等の車をお持ちの方で牽引を考えている方は牽引出来る可能性が大いにあります。 

4. トウドのブレーキライト用配線 ($30-$50)
牽引中にトウドのブレーキライトや方向指示ライトの作動が必要で、トウドの配線に手を加える必要です。 最近の車は電子制御が使用されて居ますので、電流を逆流させるとエンジンコンピューター(ECM)の故障の原因にも成り兼ねませんので、電流逆流防止のダイオードを挿入してブレーキライトや指示ライトの配線をする必要があります。 高校の理科程度の知識で自分で配線が出来ますが、ダイオードが組み込まれた汎用型キットが安価で販売されていますし、年式やモデルに応じて差込みをするだけで、線を切ったり接続せずに使用出来るセットも販売されています。

5. 安全ケーブル ($50-$80)
何らかの理由で、トウドが牽引車から外れた場合に一人で走り去って行かない為の金属ケーブル、又はチェーンの使用が義務付けられています。 

6. トウドブレーキ ($300-$1200)
牽引中のトウド用ブレーキ作動装置で、10社前後の会社が異なる装置を製造製造しています。 制動時の慣性力を利用したもの、電気、バキューム、コンプレッサー、DPの圧縮空気、金属線を利用した物等様々ですが、急ブレーキの場合だけに作動するタイプと常に牽引車と連携するタイプがあります。 連携するタイプは高価で、このタイプを絶賛するRVerは少なくありませんが、私は普段はトウドのブレーキが作動しないタイプを好みます。 理由は、通常時に小さなトウドのブレーキが作動しても大して影響は無く、滑り易い道路では速度を落とせば安全です。 又、牽引車の大きなブレーキパッドやシューは殆ど減りませんが、トウドのパッドやシューには相当の負担となります。 緊急時に作動すれば充分です。
アメリカ国内ではトウドブレーキを必要としない州もありますが、殆どの州でトウドブレーキの必要性が法律で定められていて、カナダも全州で必用とされています。 カナダのブリテイッシコロンビア州では取締りが厳しいと聞いていますが、他では強制はしてい無い様です。 しかし、問題は事故を起した時で、保険が出なくなる可能性も考えられます。

尚、トウドが外れた場合にトウドにブレーキが作動する装置も必要ですが、此れは誤作動を起してブレーキを焼き付けて仕舞ったりタイヤを駄目にした報告もある為に、個人の判断が必要です。

7. タイヤプレッシャーモニター ($400-$600)
一般にTPMSと呼ばれる装置で、各々のホイールに取り付けられたセンサーが空気圧(温度)を無線で牽引車に装備したモニターに表示します。 
トウドの空気圧が下がっても運転席からは分かりません。 バーストの一番の原因は空気圧不足ですので、取り付けの必要はありませんがバースト回避に役立ちます。 

C.  牽引可能な車
全ての車が牽引可能ではありません。 

1. トウドに適した車
更に重要なのはトランスミッションの構造に依って牽引出来ない車が多数あります。 主にオートマチックトランスミッション付きですが、これ等の車を牽引しますとトランスミッションが焼き付いてしまいます。 一般的に、ホンダ(必用操作あり)、GM(シボレー、ポンテイアック、ビュイック、キャデラック)、ダッジのオートマチック車は牽引が可能ですが、その他の車の場合は一般的にマニュアル車でないと牽引が出来ません。 スバルフォーレスター(全てのスバル車)やトヨタラブ4等はマニュアル車だけが牽引可能です。 しかし、ラブ4の場合10年程前にマニュアルトランスミッションの廃止になり、牽引する為には特殊装備が必要になりました。

2. 全てのオートマチック車は牽引可能
オートマチック車が牽引出来ない場合の理由は牽引時にトランスミッションの潤滑油ポンプが作動しない為に焼付きを起こす為です。 此れを解決する会社がRemco社で、以前はこの問題を解決する改造部品や装備を専門的に販売していて、3種類の方法がありましたが、現在は電動潤滑ポンプと後輪駆動車用に駆動軸を外す装置の2種類を販売して居るようです。
http://www.ocalahitch.com/LubePumps.aspx


既に所有しているオートマチック車が牽引に適していない場合に、トウド(新車、中古車)に使用出来る車を購入するか、既存の車を使用するかの選択は人それぞれ異なりますが、長年使用した愛着や買い替え費用に対して、改造(装備)費用や牽引時の余分の操作や装備のメインテナンス等を考慮する必要があります(当たり前)。


次回はトウド牽引に関して、装備、注意点等、知っておきたい点を書く予定です。