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Norcold冷蔵庫 (models N620, N621, N820, and N821) トラブルシューテイング

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質問:
冷蔵庫、norcold N621 です。
ガス着火で、着火はするのですが10秒程度で消えてしまいます。
パチパチ繰り返してる間は炎は点いています。
考えられる原因わかりますでしょうか?

説明:
サービスマニュアル:
次のサイトをクリックする事でmodels N620, N621, N820, and N821 に関するサービスマニュアルを見る事が出来ます。
http://bryantrv.com//docs2/docs/Nseries.pdf

この機種はかなり高機能(複雑)で、このサービスマニュアルにはガス/ACの切り替え、バックアップ機能、欠陥コード表示、トラブルシューテイング等に関して説明がされていますので、必要操作を理解して於く必要がありそうです。

ガスバーナーが機能しない原因:
点火センサーの欠陥の可能性も在りますが、配線の緩みその他も考えられます。 マニュアルに沿って順を追って調べると解決すると思います。

問題解決の関連頁:
欠陥コード 10頁
プロパンガス点火不良 13頁
炎センサー不良 18頁
トラブルシューテイング機能 19頁 20頁

上に添付したチャートを参考に調べてみて下さい。

部品表:
http://www.google.com/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=2&ved=0CCQQFjAB&url=http%3A%2F%2Fwww.thetford.com%2FLinkClick.aspx%3Ffileticket%3DkQkEdgkOd2s%253D%26tabid%3D494%26mid%3D1309&ei=2jHOVMDPL8a0oQSFr4GIDA&usg=AFQjCNGikVnRCpcjw4dXiKRBuMUPE8nIfg&bvm=bv.85076809,d.cGU


参考:
現在、恐らく欠陥コード“S”が表示されて居ると思われます。 他に欠陥が無いかも調べる必要があると思います。

注意:
法律に従い、安全を最優先に作業を行って下さい。

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バッテリーを有効に使用する為に!

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前回の書き込みで、“バッテリーの使用量(DoD=Depth of Discharge=デプス オブ デイスチャージ)は電圧と密接に関係があって、その関係を示すグラフ又はチャートを参考にすればバッテリーモニターは必要が無い”と書きました。 又、その関係が曖昧なので調べるとも書きました。

調べた結果、バッテリーの使用量と電圧の関係には、此れはと思われる一定の法則は見つかりませんでした(チャート 左上)。  正確な関係を知ってもバッテリーの使用を正確に管理出来る訳ではありませんし、大切なのはバッテリー使用量、即ち電圧の数値がバッテリーの寿命に大きな影響を与え、電圧に応じてバッテリーの使用量を管理する気持ちが大切です。

エンジンバッテリーとデイープサイクルバッテリーの寿命:
日本ではエンジンバッテリーをサブバッテリーに使用している人が多い様な気がして、過去にも何度かエンジンバッテリーを避け、デイープサイクルバッテリーを購入する事を書きましたが、今回この事を示すグラフを見付けました(グラフ 右上)。 
このグラフはサブバッテリーに使用した場合の、自動車に使われるエンジンスタート用のバッテリーとデイープサイクルバッテリーをの寿命の比較をしたもので、縦軸が一回の電気消費量(%)、横軸が寿命(使用回数)です。 

左下のグラフ(赤)は自動車バッテリーを示していますが、縦軸の60%以上の消費を続けますと100回余りの使用で寿命に達する事を示し、10%程度の使用(エンジンのスタートに使用の場合)であれば2000回(20倍の寿命)の使用が可能であるのに対して、デイープサイクルバッテリー(青)の場合は同じ60%の使用を繰り返しても1000回以上の使用に耐える事を示しています(注: 1回は100%充電から使用後に100%充電に戻す、又はそれに近い状況を意味し、サイクルと言う言葉も使われます)。

電気量 VS 電圧:
電気量とはバッテリー内に蓄えられている使用可能な電気量(残量)で、一般的にState of Charge (SoC)と言う言葉が使われます。 この反対の言葉はState of Discharge (SoD)で、此れは使用した電気量を示し、“90% SoC”は僅かに使用した状態、即ち“10% SoD”又は10%の電気消費を意味します。

電圧はバッテリーの電気の力量であると共に電気量で、電気を使用すると共に力量が下がり、電圧も下がります。 10V以下に下がったバッテリーに負荷を掛けますと電圧はゼロに近い状態に下って力量もありません。

此処で大切な事は、100%の状態が12.7V前後で、12.2V前後が50%、12.0V以下はやや危険、11.0V以下はバッテリーに取って非常に危険な状態である事を知って於く事だと思います。

電気量 VS 電圧 グラフ:
アレコレ調べた結果、中には数値がバラツイテ居る物もあり、参考に出来そうな、分かり易い数値が並んでいるチャートを元にグラフを作ってみました(グラフ 左下)。 

バッテリーの寿命に関して:
私は、バッテリーの電圧を極端に、即ち11V以下に下げる様な使い方をしていますとバッテリーは短期間でショートを起こしたり、開放状態に陥って電気を蓄える事が出来なくなり、此れが寿命と思っていました。 ところが、今回調べていて、“蓄電容量が新品状態の半分になった時点が寿命”との定義をしている会社がありました。 確かに、バッテリーの電圧を極端に下げない様に注意して使えば急に壊れる事は少ないと思われます。 私は、サブバッテリーを7-8年使用して昨年夏に交換しましたが、既に寿命になって居た可能性もあります。 

バッテリー寿命グラフ:
面白いグラフがありましたので紹介します(写真 右下)。 同じ様なグラフがアチコチに出て居ましたので、私が気が付くのが遅かったのかも知れません。

縦軸はバッテリーの蓄電容量、横軸はサイクル回数(寿命)です。  DoD(Depth of Discharge)即ちバッテリーの消費加減に応じて3本のグラフ線が示されて居ますが、一番左の100%DoDの消費を毎回続けますと200回前後の使用で寿命に達し、一番右の線の様に30%程度に抑えて使用を繰り返しますと1200回前後の使用に耐える事を示しています(サイクルバッテリーの場合)。  
尚、30%DoD(消費)は70%DoC(残量)ですので、下左のグラフで確認しますと70%残量は12.56Vと言う事になります。

バッテリー使用のスイートスポット、即ち効果的なDoCは75%と言う人も居ますが、50%(12.2V)を目安にしていれば良いと私は考えています。

保管中の電圧:
RVを暫く使用しない場合、例えば冬の間にバッテリーを100%に近いで状態に充電されて置く事も大切です。 20%-30%に下がった状態で長期間放置はバッテリーの寿命に大きく影響します。  シガレットライターに差し込んでダッシュボードに置くタイプのソーラーチャージャーが3000円以下で販売されて居ると思いますが、私の友人は此れを使って9月から放置したトラックが翌年6月に一発でエンジンが掛かったと喜んでいました(当然ですが、屋外駐車で電源が無い場合)。 

参考: 長期間使用しない場合は、特にガソリン車の場合は、燃料を満タンにして於く事も大切です。

如何に経費を下げるか、 バッテリーとタイヤーに関して

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無駄な経費を省き、RVライフを楽しむ為にはメインテナンスが重要ですが、自分で修理を行わない方も次の二つの事で相当効果があると思います。 

その二つとはバッテリーとタイヤのチェック(メインテナンス)です。 何れも“高価”であると同時に定期的に交換が必要な消耗部品だからです。 その為、常に気を配ってより長く使用使用する事で無駄な費用が節約出来ますが、無視をしますと短期間、場合に依っては1年以下で駄目にして仕舞う可能性もあります。 経験者も居る筈です。 簡単なチェックをし、素早く対応する事で安全で経済的なRVライフを楽しめます。

バッテリー:
何度か書きましたが、ハウス用のバッテリーにはサイクル(デイープサイクル)バッテリーが不可欠です。 RVや船に興味がある人以外は馴染みが薄い様で、ホームセンターの店員さんや自動車部品店の店員さんは知らない人が多くて取り扱いをしていません。 以前(3年位前)、ホームセンターの自動車部品売り場に、バッテリー販売(製造?)会社から派遣された方とたまたま話をする機会がありました。 その時に、アメリカでデイープサイクルバッテリーと呼ばれているバッテリーが日本ではサイクルバッテリーと呼ばれ、サイクルバッテリーは余り知られて居ない特殊な物である事を知りました。

マリーンバッテリー:
キャンプ場(道の駅)で宿泊する度に照明を使ったり音楽を聴いてエンジン(自動車)用バッテリーの電圧低下を繰り返しますとバッテリーの寿命は1年以下になる可能性があります。 従って、この様な使用の仕方を続ける際は、エンジン用のバッテリーでは無くマリーンバッテリー(船舶用)の使用をお勧めします。 マリーンバッテリーは一般の自動車エンジン用バッテリーより高価ですが、エンジンをスタート出来る瞬発力と耐久力を兼ね備えていて、又、サイクル(デイープサイクル)バッテリーほど高価ではありません。 アメリカではACデルコのボエッジャー(AC Delco Voyager)がポピュラーでした(昔)が、同じ様なマリーンバッテリーが日本でも手に入れる事が可能だと思います。

サイクル(デイープサイクル)バッテリー:
RVにエンジン用とハウス用の別々のバッテリーが搭載されている場合は、ハウス用には必ずサイクル(デイープサイクル)バッテリー、又はマリーンバッテリーを使用し、自動車エンジン用のバッテリーの使用は避ける冪です。 その方が初期投資は大きくても長い目で見れば、ズーと得に成ります(サイクルバッテリーには異なる種類がありますがここでは省略します)。
しかし、例えサイクル(デイープサイクル)バッテリーでも、電圧を下げればその程度により寿命は短くなります。 バッテリーの寿命は電圧を下げる回数と共に、下げる電圧量に指数関数的に短くなります。 
バッテリーの種類、使用温度、バッテリー会社の見解等により異なりますが、100%満充電は12.8V、0%は10.5V(11.8V)として、妥当な電圧下げ量(DOD=Depth of Discharge)の目安としては約50%、即ち12.2V以下に下げない様に心掛けるのが良いとされています。 時には下げ過ぎて仕舞う事もあって当然ですが、その場合は低い電圧を維持せずに出来るだけ早く満充電に戻す事も寿命を短くしない秘訣です。

バッテリー メインテナンス:
最初に書きました様にメインテナンスは大切です。 バッテリーの場合は電解液が十分に入っていて端子に緑青が付着していたりバッテリー表面に汚れがこびり付いて居ない事を確認します。 一般的に毎月一回と言われて居ますが、此れは何らかの理由で過充電が起こりますと短期間の間に電解液の量が下がって電極が電解液から露出し、バッテリーの寿命を短くして仕舞う可能性があるからです。 電解液が減っている場合は当然、蒸留水を足す必要がありますし、過充電が起こらない事を確認する事も大切です。 即ちオールタネーターの電圧が14.5V以下、長期の充電の際は13.3V以下である事を確認する必要があります。

電解液が自動的に、又は簡単に補充出来る為のバッテリーに取り付ける器具も販売されていますが、意外と高価です($60-$100以上)。  しかし、バッテリーは電解液の量を確認し難い所や補充が難しい場所に格納されている場合が多く、この様な器具を利用する人は珍しくありません。
https://www.google.com/search?q=battery+watering+system&biw=1236&bih=706&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ei=NcSqVO39A4yxogT1x4KIAg&sqi=2&ved=0CAgQ_AUoAw

電解液を減らさないアイデイア:
• ミネラルオイルの添加
完全に密封されているバッテリーの場合は別ですが、バッテリーの上部にキャップが付いている場合は僅かづつ電解液が減ります。 しかし、バッテリーに僅かのミネラルオイルを加える事で電解液の減りを大きく軽減させる事が出来ます。

ミネラルオイルは、便秘用や肉屋さんが使う厚いまな板の割れを防ぐ(Butcher Oil)為に売れれています。 バッテリー専用の同じ目的の添加剤も販売されていますが基本的にはミネラルオイルと思われます。 同様のミネラルオイルは日本でも売られていると思われますし、便秘用のミネラルオイル(ひまし油?)が使えるのではないかと思われます(?)。 

添加する量は一般的に1セル当たり2オンス(約50cc)と言う人が多いのですが、私はバッテリーの中を覗いて適当に入れています。 恐らく20cc以下だと思われ、小さなブッチャーオイルを一瓶買えば余ります。

• ミネラルオイルの効用
ミネラルオイルは電解液より軽く、電解液の表面に被さって充電時にバッテリーからガスが逃げ出す事を抑え、温度差で起こる膨張/収縮や結露に依る水分の減りも抑え、従って、電解液の減りは大幅に減少します。 又、ガスがバッテリー内に留まる事でバッテリーの寿命が長くなるとも言われています。
電解液がバッテリーの外部に出る事が緩和されますので、電解液によるバッテリーのプラスマイナスの端子やケーブル端子の酸化や緑青の発生が無くなり(軽減)接触不良も起こり難くなり、バッテリー上部の汚れも減ります。


バッテリーに関する重要点:
• ハウスバッテリーにはサイクルバッテリー又はマリーンバッテリーを使用
• ハウスバッテリー(サイクルバッテリー)の電圧は12.2V以下に下げると寿命は指数関数的に減少
• エンジンバッテリーは12.5V 程度を限度と考え、出来るだけ満充電を心掛ける
• 電極を電解液から露出させない


参考:
私は、約20年程前からこの方法を使っていますが、ここ10年ほどはハウスバッテリーは完全密閉式のバッテリーを使用して居ますので、エンジン(シャシー)用バッテリーだけにミネラルオイルを使用しています。 ミネラルオイルを使用し始めた前(昔)は酸化の為に、銅製のケーブルターミナルが腐食して虫が食った様に減る事もありましたが、ミネラルオイルを使用し始めてからはその様な事は起こりません。 当然、電解液を溢れさせたりすれば腐食は起こります。  以前、ターミナルの酸化を防ぐペースト状の商品を塗った事もありますが、塗らなくても錆びない、乾燥した状態を維持出来ます。

RVを楽しむ為に - 経費削減、メンテナンス、その他

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RVを所有して、旅行計画を立てたり、新しい場所に自由に行ったり、新しい部品やアクセサリーを購入したり、天気のよい日にはRVを洗ったりする事は当然楽しいのですが、問題や頭痛の種を無くする事、無駄な費用を掛けない様にする事も、RVライフを楽しむ為には更に大切な事です。 

RVを所有するのはお金が掛かります。  RVを持って居れば当然ガソリン代は仕方がありません。 普段は下道を走っても、時には高速道路を走って掛かる費用は仕方がありません。

家を乗せた車ですから、現実的に考えて小さな不具合から動けない大きな故障まで、時には問題が生じても仕方がありません。 普段からコツコツとメンテナンスを行えば問題が起こる確率が少なくなるのは確実ですが、中には自分でメンテナンスを始めたいと思いながら色々な理由で先延ばしになっているRVerもいらっしゃると思います。 確かにメンテナンス(修理)は大変かも知れませんが、山登りと同様(?)で、一度メインテナンスの楽しさ、達成感等を知るとヤミツキになります。

修理の例:
ネットキャンパーの書き込み欄に、修理工場を探しているメンバーが居た事に先ほど気付きました。 既に1ヶ月以上経って居ますし、他にも同じ様なケースがあり得ると思われましたので、今回又書く事にしました(RVの為に無駄なお金を費やするのは見ていられません)。

この方はロードトレックにお乗りで、シャシーはシボレー、問題箇所は“フレッシュウオーターポンプ”との事です。 

結論は、近所の水道屋さんに持ち込むのが最適だと思われます。 親切な水道屋さんが居れば、自動車修理工場より適切な処理が出来る筈です。  最近の自動車修理工場(部品屋も同様)の人はマニュアルに従って修理をする様に訓練されており、更にこの様な問題はシボレーのマニュアルには絶対に出て居ません;“フレッシュウオーターポンプ”はシボレーには関係無く、RV製造会社の取り付け分担だからです。

解決法:
http://www.roadtrekchapter.org/uploads/pdfs/2008_210_Winterizing.pdf

正確な問題点、並びに状況が分かりませんので、水が出ない事が問題点として話を進めますが、ポンプを取り外す前にスイッチをオンにしてポンプがどの様な音を発しているかを知るのは問題解決の判断材料になります。 音が出ていなければ、ポンプは作動して居らず、水が出ないのは当然です。 この場合は単にフューズが切れているのか、電気がポンプに来ていないか、又はポンプの故障かも知れません。 テスターがあると非常に便利です。 テスターを使えばポンプに電気が来ているかを調べたり、断線の有無を調べたりする事が出来ます。 電圧、抵抗を測定出来る簡単なテスターは1500円程度で購入出来ると思います。 

ポンプに関連した問題との事ですので、ポンプを取り外せば、少なくとも、ポンプ自体が原因か、ポンプ以外かが判断出来ると思います。 

水が出ない場合は、空気を吸い込んでいる場合も少なくありません。 ポンプとタンクの間の配管に漏れがありますと、其処から空気を吸い込んで水が出なくなります。 ねじの緩みや配管の緩み等に依る原因が考えられますが、タンクを空にした後で水を入れた場合に空気を吸い込んだ場合は空気がポンプに留まってポンプは空回りを起こす事があります。 この場合は、タンクを満タンにしてポンプの出口の管を外してポンプをオンにしますと機能し始めますが、何らかの方法で空気を取り除く必要があります。 

参考:
メンテナンスを自分で行わない場合は当然修理を頼む事になりますが、一寸知って於く事で修理費を下げる事が出来ると思います。 

ポンプに限らず、問題が起きた場合は自分で修理をする積りになって原因を探る事です。 即ち、
• 現状の問題点
• 問題が起こった原因(ガタガタ道を走行、雨、洗車後、速度、しばらく使って居なかった等)
• 変色、匂い、異音(振動)等の異常
• 電気系、燃料系、機械系
• ハウス関係、自動車(車体)関係

これ等の事を元に、自分で簡単(短時間で)問題を解決出来る事が出来る場合も有れば、問題に関する総合的な状況が分かりますのでネットで調べる事も出来ますし、人に解決法を聞く場合、人に修理を頼む場合にも説明が出来ます。 簡単に故障の原因が分かる場合もありますが、原因を探る“トラブルシューテイング”には長い時間が掛かる場合があります;修理費が高くなります。 状況判断の材料が多ければそれだけ“トラブルシューテイング”の時間が短くなります。

以前、何度か書いていますが、RVの製造分担を知る事も非常に大切です。 RV修理の初心者は次のサイトが参考になると思われます。
http://www.net-camper.com/cgi-bin/rv-ken/diarypro/diary.cgi?no=631


ネットで調べるのも非常に有効です、無料ですし、知識となって残ります。 アメリカの場合は上の様な問題に関しては似たような問題、並びに解決法が沢山出ていますが、日本でも調べる価値は大いにあると思います。 ネットで質問するのも良いと思いますが、質問をする場合は出来るだけ詳しく説明をしませんと答える事が難しく、回答が戻って来ない可能性があります。

上の様な問題(ポンプ)の場合は、例え道具を全く持って居なくて道具を買ったとしても、修理代よりズート安く直せると思います。 例え、シボレーデイーラーや自動車修理屋さんに持って行ったとしても、フレッシュウオーターシステムに関しては素人ですので、時間が掛かる事も考えられ、更に部品が無ければ高価な修理代となります。 恐らく、ポンプは壊れて居ないと思われますが、若しポンプの交換が必要な場合も部品代だけで済み、漏れが原因であれば道具代だけで済みます。 ドライバーやレンチのセットを買ったとしても5000円以下で、修理手間代より安いと思います。

無駄な修理費用を省き、楽しいRVライフを楽しんで頂きたいと思います。

OBD2 スキャナー   その4 購入価値はあるのか?

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趣味で車修理に使用する目的のOBD2スキャナーには$15(1500円)程度から$300(3000円)程度まで各種あります。 低価格のスキャナーはエンジンのトラブルコード(Diagnostic Trouble Code)に絞られていますが、価格が増すにつれトランスミッションやブレーキ、その他、車特有のトラブルコードの読み取りも可能です。 

以前は、トラブルコードの解読は本やネットに頼りましたが、最近のスキャナーにはトラブルコードの一覧表が内臓されていたり、トラブルコードの説明や故障部品の可能性、過去のポピュラーな解決データ等が内臓されて居るものもありますが、当然価格は高くなります。 

又、PCに接続して最新のソフトやデータをダウンロード出来るものもあり、中には携帯電話にダウンロードして、携帯をOBD2スキャナーとして使うタイプもある様です。

携帯、デジカメ、PC等の電子機器同様、機能を全て使いこなせれば非常に便利で、問題解決に多いに役立ちますが、同時に機能が増しますと複雑になり、使いこなせなくなる可能性も出て来ます。 最初は$100前後のスキャナーで十分役立つと思います。 

エンジン故障に役立つ様な器具を購入すると、意外とエンジンは故障が起こらなく、使う機会が出て来ないものです。 保険と思って、安いスキャナーを買うのも良いかも知れません。

トラブルコード(Diagnostic Trouble Code)
1996以降の車には全て2世代目のOBD2と呼ばれる車載コンピューター(ECM、PCM、ECU)が取り付けられています。 従って、OBD2に関連する車の異常が発生した場合はOBD2スキャナーを使用すればコンピューターに保管された問題を示すコード(Diagnostic Trouble Code)を読み取る事が出来ます。 
ネットで調べればコードに関する説明がチャートが示されていますが、基本的には上のチャートに示されている通りに分類されます。

OBD2スキャナーの接続:
通常、運転席に近い、ダシュボードの下の辺りにOBD2スキャナーの端子を差し込める“台形”をしたソケットがあります。 OBD2スキャナーの端子を差し込み、イグニッションキーを“オン”し、説明書に従って簡単な操作をしますとコードを読み取る事が出来ます。

トラブルコード P0302の意味
約1週間前に、高速道路を走行中にエンジン不調に陥りましたが、OBD2スキャナーで調べた結果、“P0302”が表示されました。 上のイラストに表示しました様に、左から順に、
“P0” = エンジンを含む駆動機構
“3” = イグニッション系、又はミスファイヤー
“02” = #2シリンダー  (“06”であれば#6シリンダー)

従って、“P0302” は #2シリンダーがイグニッション(点火)に関連した何らかの理由で正常に機能していない事が分かりました。 

結果的には、#2のスパークプラグが機能不良を起こしてエンジン不調に陥りましたが、イグニッションコイルや配線、その他イグニッションに関連したミスファイヤーを起こす原因の場合も考えられます。


注意:
ここに書きました事柄はアメリカ国内に於いてで、アメリカで販売された車に関しては、日産、トヨタは勿論、全ての車がOBD2を装備する事が義務付けられています。  日本の国内でも同様だと想定して書きました。 

OBD2 スキャナー   その2 警告サイン

前回、“OBD2 スキャナー”に関して書きましたが、読者の中には警告サインが点灯しても走行を続けても問題が起こらない様な印象を受けられた方もいらっしゃると思われましたので、今回はそれらの方々の為に警告サインに関して簡単に書く事にしました。

何らかの警告サインが点灯しますと、人に依って、又その時の状況に依って感じ方が大きく異なると思います。 車を可愛がっている人や、エンジンに関して神経質な人は直ぐに停車をして修理工場や車に詳しい知人に電話をしたりすると思いますが、中には平気で乗り続ける人も居ます。

警告サインが点きっ放しで走行するのは良い方(?)で、中には警告サインの配線を外したり、ランプを外して走行し続けている人も居ます。  私も知って居ますが、本人は走行可能である事を知っての事だと思います。 しかし、単に大丈夫だと思い込んで走って居れば非常に危険です、即ち修理に高額が掛かったり、エンジンを駄目にしたり、車を駄目にするかも知れません、私の娘の様に。  私の娘は警告サインを無視して走り、家の近くまで来て走れなくなりました。  原因はエンジンのフリーズプラグが外れて冷却水が無くなり、エンジンが焼き付いて仕舞いました。  結果は車買い替えでした。


通常、赤色のサインは緊急を意味し、エンジンオイル圧が無い場合の様に安全な場所に直ぐに停車をさせ必要があります。    

参考: 友人と一緒に旅行中に何気無くエンジンオイルをチェックしてみましたらデイップステイックにオイルが全く付かず、直ぐにオイルを入れる必要性を言いますと、“警告サインが点くから大丈夫”と言いました。  信じられない様な本当の話です、それも理工学部を卒業した人ですが、車の修理は一切しませんし、タイヤ交換も人に頼みます。 今の世の中で珍しい存在だと思いますが?

黄色のサインの場合は赤色ほど緊急を要しませんが、停車して原因を確認するべきで、原因次第では続けて走行可能な場合もあります。  例えば、単にオイル交換の必要性を示唆する為に一定の距離(5000Km?)を走行すると点灯する様なサインもあります。 又、ABSの黄色灯の場合は、ブレーキの制動には問題が無いものの、急ブレーキを踏むとブレーキがロックを起こす危険を示唆しています、即ち急ブレーキや雨道/雪道での運転をする場合は修理が必要ですが、運転継続が全く出来ない訳ではありません。

何れにしても、オーナーズマニュアルを読んだり、簡単なOBD2 スキャナーを購入して使用方法に慣れて於くと警告サインが点灯した場合に少しは心強いと思います。

OBD2 スキャナー

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少々遠い所へ買い物に出掛けましたが、高速道路を走行中に急にエンジンの調子が悪くなり、引き返して来ました。 この車はトヨタのミニバン(6気筒)で2004年型(10年経過)で、3万3千Kmしか走っていません。 オーナーマニュアルで、スパークプラグは10万マイル(16万Km)毎に交換と読んだ事があります。

症状は次の通りです。 
高速道路に入って加速をした際にやや力不足を感じましたが、普段は他の小さな車に乗っていますので、重さのせいと気に成りませんでした。 約1Km程度走って地震でもあった様な揺れが約20秒毎に3-4回感じられ、直後にエンジンチェックランプが点灯しました。 駐車して空ぶかししたところ、時々エンジンが振動を起こして明らかに正常では無いのですが、エンジン回転数は上がり、エンジンチェックライトは消える事もありました。

家に戻ってOBD2スキャナーを取り付けて調べたところPO302のコードと、#2エンジンの不調が表示されました。

早速、前方の#2、#4、#6の3本のスパークプラグを抜き、燃焼状態を調べてみましたら、#2のスパークプラグのセンター端子(小さい)が僅かに黒ずんでいて、3本何れも白っぽくきれいに燃焼していました。 端子間の抵抗値を測定しましたら、正常な筈の#4、#6スパークプラグは導通が無く、#2スパークプラグは190オームありました。

スパークプラグを新品に交換後コードを消去してエンジンをスタートさせたところ正常に回転し、コードも表示されませんでしたので、再度買い物に出掛けました。 約130Km走りましたがエンジンは正常で、エンジンチェックライトは点灯しませんでした。


今回書いた理由は、余りにもOBD2の有難さを感じたからです。 昔でしたら、今回の様な問題が起これば、キャブレーター(燃料系)の問題か、電気系の問題か、又は機械系かを調べ、電気系と分かってもどのシリンダーが問題かを突き止めるのに時間が掛かりました。 しかし、今はOBD2スキャナーと言う優れ物があって、今回はスパークプラグを買いに行く時間も含めて40分程度で修理を完了しました。

最近は車が中々壊れません(以前に比べて)ので、OBD2スキャナーの出番は余りありませんが、最近使ったのは、娘の車が調子が悪いとの事でOBD2スキャナーで調べてみましたら間違ったタイプのガソリンタンクのキャップが使用されている事が判明しました(その数日前にガソリンスタンドにキャップを忘れて新しく購入)。
もう一度は同じく娘の車で、警告灯が点灯、原因はタイヤ空気圧のセンサーのバッテリーが消耗してシグナルを発していない事が原因でした。 此れもOBD2スキャナーが助けて呉れました。

多くの方が既にOBD2スキャナーをお持ちと思いますが、若し、ご自分で自動車のメンテナンスをしたいとお考えになっている方で未だOBD2スキャナーをお持ちで無ければ、購入を考えてみては如何でしょう? お勧めします。 価格はピンからキリまでありますが、高価な物で無くても良いと思います。私のはActron製で10年(?)前に$70前後で購入した様な気がします。 安いものは$20前後から、高いものは$300以上の様です。  高価なスキャナーにはより多くの機能と同時にコードの説明も内臓されていて、本やネットでコードの意味を調べる必要は無い様です。

購入時には、使用車種に適合する事を確認する事が大切です。 車の製造国に依っては適合しない場合もある様です。

https://www.google.com/search?q=obd2+%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%8A%E3%83%BC&biw=1236&bih=706&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ei=2q6VVJGPNIHcoASDz4KwCA&sqi=2&ved=0CAYQ_AUoAQ

次のサイトも参考になるかも知れません。
http://www.net-camper.com/cgi-bin/rv-ken/diarypro/diary.cgi?no=289

RVの電気システムの故障修理  その1 RVの部品構成概略

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“RVの初心者向け”としてRVの根本が理解出来て、修理の際に役立つ様に順を追って書きます。  RVを此れから始めようと思っている方や修理を余りした事が無い方を対象に、RVの電気に関連する故障ノミならず、一般的な故障が起った場合に役立つと思われる基礎知識を何度かに分けて書きたいと思います。

• 故障の例
RVの故障には電気に関係している問題が少なくありません。 例えば、①エンジンが掛からない、②方向指示器が点灯しない、③ステップが機能しない等や、④冷蔵庫が機能しない、⑤室内照明が点灯しない、⑥RVの周りに付いているマーカー灯が点灯しない等や、⑦テレビに電源が来ない、⑧電子レンジが使えない等、様々な問題が発生します。 ガレージの中に常に駐車させて置けば別ですが、家を車に積んで走り回り、時にはガタガタ道、時には大雨の中を走るのですから、振動テストや雨漏りテストをしているのと同じで、故障が起きても止むを得ないと考える冪なのでしょう。 後ほど、これ等の故障に関しての概要を説明します。

• 修理は誰にでも出来る
RVを所有していて修理が全く出来なくては大変です;目的地に向う途中で問題が起きたり、定期的な修理経費等は考えただけでも嫌になります。 しかし、RVを所有するからにはこれ等の問題に直面して行かなければ成りません。 よく修理は苦手、電気に弱いと言うような言葉を聞きますが、人間は少しづつやる事で段々得意になって行きます。 例え、全ての修理が出来なくても、自分で出来る修理と専門家に任せた方が良い修理との判断が付く様になりますし、予め故障の説明がある程度出来れば現実離れした法外な修理費を取られる事も無くなると思います。 又、修理の複雑さ、トラブルシューテイングの難しさを知れば高額修理代も納得が行き、気が楽になるかも知れません。 ある程度修理が出来るように成れば、修理工場では時間が掛かって採算が取れない(断られる)修理も自分で時間を掛けて出来る様な修理もあります。

• トラブルシューテイング
電機の故障には単なる使用器具(部品)の故障から、配線の接触問題、断線(ヒューズ)、部品の欠陥等様々ですが、故障の原因を特定、即ちトラブルシューテイングが必要です。 上に電気関係の故障の例を8個書きましたが、これらは異なる系統の故障です。  電気の故障の多くはトラブルシューテイングに時間が掛かり、欠陥修理にはそれほど時間が掛からないのが一般的です。 無論、部品交換が大変な場合もありますが。 

電気に関連した問題の場合、機能しない部品(製品)に近い所に原因がある事もありますが、近くばかりとは限りません、即ち、RV後部の電灯が点灯しない場合に前方にあるバッテリー付近の配線に問題がある場合もあり得ます。 従って、トラブルシューテイングをする為に欠かせないのは全体の構成を知っている事です。 

前置きが長くなりましたが、今回はRVを修理をする場合に知って於く必要のある基礎知識、即ち、RVの製造工程を書きます。

• RV製造工程概略
一般の乗用車や軽乗用車は通常自動車会社一社で製造されます、即ちトヨタ車、日産車、ダイハツ車は、それぞれの工場で全ての部品が取り付けられて完成車になります。 しかし、RVの場合は、特にクラスAやクラスCは自動車会社で完成させたバスやバン、又は半完成品のシャシーをRV製造会社で改造や居住部分を足されて、RVとしての完成車となります。 また、クラスA、特にデイーゼルプッシャーの多くは、シャシー部分はシャシー会社で、エンジン、車軸、サスペンション等が専門会社から寄せ集められて、自社製シャシーに組み立てられて製造されます。 出来上がったシャシーがRV会社に持ち込まれてRVとなります(スケッチ)。

• 車体番号(VIN)、RV番号、エンジン番号、トランスミッション番号に関して
自動車には必ずVIN(Vehichle Identivication Number)と呼ばれる車体番号があります。 エンジンには個々のエンジン番号があります。 同様にRVにはモデル名とRV製造会社の製造番号があります。 
部品を特定する場合にはこれ等の番号が大いに役立ち、時には不可欠な場合もあります。

• VIN(Vehichle Identivication Number=車体番号)
各シャシー固有の17桁のアルファベットを含んだ番号で製造国、メーカー、年式、モデル、製造工場、その他、エンジンやトランスミッション等の使用部品が分かります。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BB%8A%E4%B8%A1%E8%AD%98%E5%88%A5%E7%95%AA%E5%8F%B7
シャシー部品、例えばスターターモーターを探す場合は、“シャシー会社名(フォード、シボレー等)、年式(1995年型等)、モデル名(F350、E350 等)、エンジンサイズ(460CUI)”等が必要です。

• エンジン番号
エンジン固有の番号で、エンジン部品、例えばピストン、排気弁、オイルパン等を特定する場合に必要です。

• トランスミッション番号
エンジン番号同様、トランスミッションの部品を特定する場合に必要です。

• RV製造番号
此れはVINで代用出来る場合もありますが、RV製造会社、例えばウイニベーゴーやナショナルRV等のRV製造会社が必ず発行して番号で、通常キッチンキャビネットの中や運転席の横の壁に表示されてあります。  RVメーカーに直接問い合わせてハウス部分の配管関係部品、配線関係部品、装飾品部品等を特定する場合に役立ちます。 しかし、多くの場合、ハウス部分の使用部品は曖昧で、RV部品販売店で部品を購入する場合は、“RV会社名(アイタスカ等)、年式(1995年型等)、モデル名(サンフライヤー等)、フロアプラン(ICN27RT等)”、これ等があると、例えば飲料水用のウオーターポンプやヒーター等の特定に役立ちます。

• 部品を特定する方法
正しい部品を探す場合に欠かせないのが、部品特定に必要な事項を知る事です。 
例えば、バーノン(クラスC RV)のスパークプラグを買う場合に、“1992年型バーノン”と言って注文しても購入は不可能です。 バーノンはRVの名称であってシャシーとは全く関係がありません。 店員は自動車部品には精通していてもRVに関しての知識は全く無い場合が多く、バーノン、アイタスカ、カリビアン等のRVの名称は聞いた事が無いかも知れません。 又、部品表にはその様な名前では表示されていません。 必要なのはVIN又は“シャシー会社名(フォード、シボレー等)、年式(1995年型等)、モデル名(F350、E350 等)、エンジンサイズ(460CUI)”等の名称です。

VINやエンジン番号が非常に大切な場合があります。それはVINで特定出来た部品はほぼ100%間違いないからです。 例えば、1985年に部品変更があり、1986年型からは異なるデザイン(サイズ)が使用されていて、果たして1985年部品か1986年部品が使用されているのか特定が困難な場合があります。 又、年式、モデル名、装備エンジン等全ての条件が同じでもシャシーの重量、装備等で異なる部品が使用されている場合があります。 ブレーキ部品が良い例で、後輪がダブルタイヤか、4輪全てがデイスクブレーキか等でも異なる部品が使用されている場合があります。 この様な場合はVINが唯一の便りです。 

当たり前の事が書かれていると感じた読者も多いかも知れませんが、少しは役立ったとお感じなる読者がいらっしゃれば良いのですが?

次は電気システムの故障に役立つ基礎を書きたいと思います。

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