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〝DEF”オイルに関して

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日本語と英語では異なる意味の言葉があります。  〝DEF”オイルはその様な言葉の一つです。

日本語での〝DEF”オイルと言えばデフオイル、即ちデファレンシャルギヤーの潤滑油の事だと思いますが、英語での〝DEF”オイルは潤滑油では無くてデイーゼルエンジンの排気ガスの触媒装置に使われる液体を意味します。

〝デフオイルと混乱するのでは?”と思われるかも知れませんが、文字に書けば明らかに異なります。
デフオイル:  Diff Oil (Differential Gear Oil)  
排気ガス用触媒液:  DEF Oil (Diesel Exhaust Fluid)
と言う事になり、アメリカに於いてデイーゼルエンジンを搭載したRVに興味がある人やトラック運転手は勿論、デイーゼルエンジン搭載車を所有する人の多くはこの二つの言葉が異なる事を理解していると思います。 

〝DEF”オイルは殆ど全てのトラック用のガソリンスタンド(アメリカではトラックストップと呼ばれる)に燃料ポンプと同様の〝DEF”オイル用のポンプが設置されていて、ガソリンが黒(レギュラーガスは赤)のノズル、軽油が緑のノズルに対して、〝DEF”オイルは青のノズルで販売されており、自動車部品店やウオールマートの様な量販店でもプラスチック容器に入ったDEFオイルが販売されています。

高速道路で見たRVの写真  その3

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アメリカのインターステートハイウエー(I-10、I-40、I-15、I-25、その他)を走ります旅行中のRVを頻繁に見掛けます。  当然、時間帯や場所に依って異なりますが、国立公園や景観の良い地域やそれらの場所に繋がる道では殆どがRVの様な場合もありす。
http://www.net-camper.com/cgi-bin/rv-ken/diarypro/diary.cgi?no=167

アラスカ州の場合は例外で、殆ど全ての幹線一般道でRVが多数走っており、48州(メインランド)に比べ物に成らない数のRVが在ります。  此れは他州から来るRVの数も多いと思われますが、それ以上にアラスカ州に住む人達の多くがRVを所有しているからだと思われます。 実際、道路から見える家の多くにはRVが置いてあるのが見えます。

高速道路で見たRVの写真  その2

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一般的にはトウドをけん引するクラスAやクラスCが多いのですが、今回写真を写した道には砂漠方面に向かうRVや湖に向かうRVも居て、多種類のけん引を見掛けました。  

旅行中に、何もけん引していないクラスAを見るのは稀で、けん引していない多くはナンバープレートで分かりますが、新車RVが工場からデイーラーに届けられている途中の場合が多いです。

高速道路で見たRVの写真  その1

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先日、ミニバン(RVでは無く)で出掛けた際にRVの写真を写しましたので、添付します。 これ等は単に気が向いた時に写した写真で、合計15枚を3回に分けて、写した順に添付します。  


昨年暮れに〝RVが欲しくなる病気“に侵されて、結局負けて仕舞いました。

カミンズエンジン(ISB)が始動しない場合  解決編とレッスン

今回の一連の“カミンズエンジン(ISB)が始動しない場合”は実際に始動しないカミンズエンジンの問題を解決する為に書いたもので、燃料リフトポンプ(トランスファーポンプ)を交換する事で遂に解決したそうです。

故障原因のトラブルシューテイングをする場合は、出来るだけ思い込みを避けて、常に順を追って事実に基づいて問題を解決する事が大切です。

今回の場合は単に燃料フィルターを交換し、ウッカリしてエアー抜きをせずにエンジンを始動して仕舞い、一旦はエンジンが掛かったものの、5秒後にエンジンが停止、その後リフトポンプを起動させてエアー抜きを試みてもエンジンはスタートしなかったそうです。  インジェクションポンプに単にエアーが入って仕舞ったとの思い込みだけで、若しリフトポンプを何度も作動させていたら解決はしていませんでした。 

順を追ってバンジョーフィテイングを緩めても燃料が出て来ない為、新しいリフトポンプに交換したところ燃料が出始め、エアー抜きをして間もなくエンジンがスタートしたそうです。

従って、今回のレッスンは例えリフトポンプが振動音を発しても必ずしもポンプは作動しているとは限らない事です。  同じ様に、部品が新品でも必ずしも正常に機能するとは限りません。 新品部品は常に正常に機能すると思い込むとトンでも無い時間の無駄をしかねません。  私は予備のスターターモーターやオールタネーターを載せて居ますが、購入後は必ず実際に取り付けて機能する事を確認しています。  面倒では在りますが、必要になった時に異なるモデルであったり壊れていては予備を持っている価値は全くありません。  天気の良い、作業が便利に出来る場所で確認して於くのは、環境の悪い所(悪天候、夜中、物騒な場所、その他最悪の時に故障は起こる)で部品を交換するよりズーと簡単で、楽しく作業が出来ます。

以前、砂漠地帯のレストエリアでエンジンに関して余り知らないと思われる若者2人が“度々水を足しても直ぐに沸騰して吐き出して仕舞う”と言って困っていました。  ラジエーターのキャップを外して中を見たところ水は循環をしておらず、サーモスタットが開かない可能性を指摘すると、新品に交換したばかりだとの事でした。 サーモスタットを取り出してみると、中央のピンが曲がっていて、見た目は明らかに新品とは思えませんでした。 サーモスタットを取り除いてエンジンを掛けると水は直ぐに循環し始め、たまたま新品のサーモスタットが壊れていた可能性もありますが、若者2人は恐らく砂漠地帯の悪徳修理業者の餌食になった様な気がしました。 即ち、思い込みは危険です。

カミンズエンジン(ISB)が始動しない場合  続き

燃料フィルターのインジェクションポンプ側(下流側)の緩めたバンジョーフィテイングから燃料が確認出来ない場合は、インジェクションポンプに空気を吸い込んで仕舞って始動出来ない問題とは別に、他の問題があります。 

通常、リフトポンプ(トランスファーポンプ)は10psi前後の圧力で燃料を送りますので、全てが正常の場合は、リフトポンプが作動すればフィルターの緩めたバンジョーフィテイングから燃料が漏れ出して来る筈です。 漏れ出して来ない場合はフィルター自体の問題、リフトポンプ故障、リフトポンプの上流のエアー吸い込み等が考えられます。

フィルター交換時にこの様な問題が起こるのは稀だとは思いますが、次の順に調べる必要があります。

1. 先ず、リフトポンプが振動音を発する事を確認。

2. 振動音を発しない場合は配線を確認、更にはリフトポンプの故障の可能性も?

3. 振動音を発する場合は、リフトポンプの下流側の配管を緩めて燃料が漏れ出す事を確認。

4. 漏れ出さない場合はリフトポンプの故障と共にポンプの上流でのエアー吸い込み、即ち、配管の劣化やひび割れ、その他配管の緩み等の可能性を確認

カミンズエンジン(ISB)が始動しない場合

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燃料フィルターの交換をした際に経験をした事がある人も多いと思いますが、交換後に安易にエンジンを始動しようとしますとエアーを吸い込んでエンジンが始動せず、苦労をします。

今回はデイーゼル(カミンズ)エンジンの燃料フィルターを交換後に始動しない場合の解決法を書きます。

最初に:
デイーゼルエンジンは十分な圧縮があり、正常に燃料が噴射されていれば始動する筈ですが、インジェクターポンプ内にエアーが入りますと始動が困難と成ります。 
この様な場合に、通常はインジェクションポンプからエアーを抜けばエンジンは始動する筈ですが、トランスファーポンプの上流(アップストリーム)の配管が緩んでいたり配管に穴が開いて居ますと空気を吸い込み、始動しない場合もありますし、当然トランスファーポンプが故障していれば始動しません。

フィルター交換後の一般的な始動方法:
燃料フィルターを交換した際はエンジンを始動させる前に、トランスファーポンプを6-7回作動させてからエンジンを始動させ、エンジンが始動後は2分程度は1200rpm程度で回転を続けた方が無難でしょう。 通常、インジェクションポンプ内に残っている燃料でエンジンは始動しますので、インジェクションポンプ内にエアーが入った状態でエンジンを停止させない事が大切です。

参考:トランスファーポンプはイグニッションキーを瞬時にスタートにした後、オンの状態に戻しますと振動音を発して約30秒間作動し続けます。

エンジンが始動しない場合:
始動しなかったり、一度は始動してもインジェクションポンプにエアーが入ってエンジンが停止してしまいますと、始動は非常に困難になります。 この様な状態になりましたら次の方法で解決します。

1. 燃料フィルターの下流(ダウンストリーム(エンジン寄り)のバンジョーフィテイングを緩めて、燃料が現れるまでトランスファーポンプを作動させます。 一般的には直ぐに燃料が漏れ出す筈ですが、トランスファーポンプの上流(アップストリーム)で空気を吸い込んでいたり、トランスファーポンプが機能していない可能性もあります。

2. バンジョーフィテイングから燃料が現れる事を確認出来ましたら、バンジョウフィテイングを締め付けます(18ft-lbs)。

3.(インジェクションポンプから)燃料がエンジンに入る配管を留める6個の内の手の届き易い場所の3個のネジを19mmのオープンエンドレンチを使用して半回転程度緩めます。
参考: 場所に依っては手が届き難かったり、レンチが入り難い(回転し難い)場所もあり、3個が無理の場合は2個で試みる事も可能。

4. 19mmのネジを緩めた状態でトランスファーポンプを作動させ、燃料が現れたネジから順次元の状態に締め付けます(28ft-lbs)。
注意:  配管ネジを緩めた状態でエンジンを始動させると燃料が大量に漏れる可能性があり、全てのネジを締めてから始動を試みる事。
 
5. 緩めたネジから燃料が現れる事を確認、更に全てのネジを締めて漏れた燃料を拭き、通常通りのエンジンの始動を試みます。  最初は1-2気筒が爆発を起こし、徐々に全てのシリンダーが爆発して回転が滑らかになる筈です。 この際、黒煙が出ます。

6.エンジン始動後は2-3分回転させて燃料が漏れていない事を確認して完了です。

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発電機(プロパンガス)が始動しない問題

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前置き:
当たり前の事ですが、エンジンが機能する為には;
ガソリン(プロパン)エンジンの場合:
1. 燃料系、即ちガソリン(プロパンガス)が正常にシリンダー内に入る
2. 電気系、即ちスパークプラグが発火する
3. 機械系、十分な圧縮がある

デイーゼルエンジンの場合:
1. 燃料系、即ち軽油が霧状になってシリンダー内に噴射される
2. 機械系、十分な圧縮がある
デイーゼルエンジンの場合は点火プラグはありません。

エンジンが回転しない場合は上の理由とは別にスターターモーター、又はスターターモーターに接続された配線やリレーの故障が考えられます。

本題:
今回はスターターモーターが回転して、プロパンエンジンが始動しない場合を書きます。
上記3.は最悪の場合で、先ずはスパークプラグを外すか、スパークプラグの点火線を外して予備のプラグを付けるか、スクリュードライバー等を使って、スターターモーターを回転させた際に発火している事を確認します(発火しない場合は今回は飛ばします)。

発火が確認出来れば、次にレギュレーターにガスが届いているかを確認します。 

RVの場合、タンクにメインレギュレーターが付いており、低圧で発電機に取り付けられたレギュレーター迄来ます。 

レギュレーターの種類に依っては丸い部分の後部中央に突起があり、此れを押しますとガス弁が開く様になっており、空気抜き、又は強制的にガスを吸気弁に送る事が出来ます。

少々空気抜きをしてもう一度試し、若しエンジンが始動しない場合はレギュレーターの故障とみて良いのでは無いかと思います。

危険:
プロパンは空気より重く都市ガスの様に発散せず、爆発の危険がありますので注意が必要です。

発電機に取り付けられたレギュレーターは上の写真の様な形状をしていて、直径は約15cm、下の赤いキャップが見えている部分からガスが入り、上の部分からエンジンの吸気弁に向かいます。

参考:
このレギュレーターは非常に良く出来ていて、エンジンが停止している際はガスが出ませんが、エンジンを回転させますと吸気の負圧でガスがエンジンに出て行きます

以前、私の発電機のエンジンが始動しなくなった最、上に書きました順に調べて、結局このレギュレーターが機能していない結論に達し、交換して直りました。