キャンピングカーは架装前のベース車に比べ、様々な装備が追加されているため、ノーマル状態のベース車に比べかなり重さが増えています。重さが増えることで、キャンピングカーを停止させるときの制動力も大きな力が必要となり、その制動力を生み出すブレーキパッドの減りも早くなります。
 ブレーキパッドが無くなった状態でブレーキングをすると危険な他、ブレーキローターに傷が入りローター研磨などの無駄な出費がかかります。
 ブレーキパッドは最近、カー用品店でも在庫しているところもあります。また、輸入車の場合は、ベース車輌(GMやフォード)などからパッドを入手したり、アメリカから直接輸入することも可能です。ちなみに輸入車のパッドを輸入した場合、国内価格の半分の金額で手に入れることが可能です。
 このページではブレーキパッドの残厚の見方と交換方法について説明します。
パッドの残圧の確認
 通常、ブレーキパッドはタイヤがついている状態では見えません。(見えるものもありますが・・)
 パッドの残厚を確認する場合は、ジャッキをしっかりとかけ、タイヤを外し確認します。
 作業前にブレーキパーツクリーナーでブレーキダストを洗い落としておく。
ディスクブレーキの構成と呼称
左写真:キャリパーの構成と呼称

 ブレーキペダルに加えられた力は、オイルによりシリンダーへと伝えられます。
 油圧によりシリンダーからピストンが押し出され、2枚のブレーキパッドがブレーキローターを挟み制動力を作りだしています。
ブレーキパッドの交換【キャリパーの分解】
 キャリパーの背面に通常2本のボルトで固定されています。どちから一方を外すともう1本を軸にキャリパーを跳ね上げ、パッドを外すことができます。
 今回は、2本とも外し、キャリパー自体を取り外します。
 キャリパーの固定ボルトを取り外すのは力を加えやすいめがねレンチを使用します。また、ボルトが硬くしまっており、緩まない場合は潤滑油スプレーなどを使用し緩めます。緩まないからといって,ハンマーで叩くとボルトが折れる場合がありますのでできるだけ避けてください。
パッドの取り外し
 パッドはピンで固定されています。このキャリパーの場合は各パッドと上部に固定で固定されています。車種により異なります。
 このピンを抜くとパッドを取ることができます。
 
パッドの交換

 左の赤いパッドは新品のパッド、右側は磨耗したパッド。
パッドはスチールにパッドば貼り付けられており、このパッドがなくなるとスチールでローターを挟むことになる。つまり、鉄と鉄がこすれ合うため非常に高温になり、ローターに傷が発生します。この状態になった場合,ローターを取り外し,研磨にださなければなりません。
 パッドの中央部の溝は残厚を確認するためのものです。右のパッドはこの溝まで削れていいて危険な状態。
 また、パッドにはインシュレーターと呼ばれる金具が取り付けられているものがありますが,この金具はパッドが磨耗すると、ディスクローターと接触し、キーという音を発生するものです。時々キーと音を発生しながら走る車をみかけることがありますが、パッドの磨耗の可能性があります。
ピストンのメンテナンス
   これは、ピストンのラバーをめくったもの。このピストンに錆びが発生していたらピストンの動きが悪くなり、ブレーキがかかった状態(ひきずり)になることがあります。ひきずりを起こしたパッドは瞬く間に磨り減ってしまいます。
 錆びが発生している場合は錆びを取り除き、異物がないように綺麗なウエスでふき取ったあと、ピストングリースを塗布します。
新しいパッドの組み込み
 新しいパッドを組む場合、ブレーキパッドが磨耗している分、ピストンが押し出されていますのでそれを押し戻さないといけません。専用工具もありますが、てこの応用で長い鉄の棒状のものでこねてやれば押し戻すことが可能です。
 また、パッド裏には薄いステンレスのシム(板)があります。これと、パッドとキャリパーの当たり面にブレーキグリースを塗ります。(通常パッドの箱にカップうどんの薬味ほどの大きさのグリースが付いています)これを塗ることでブレーキの鳴きを防止します。但し、ブレーキグリースを絶対にディスクにつけないようにしてください。ついた場合はブレーキパーツクリーナーなどで完全に取り除きます。
 組み付けはばらしたときと逆の順番で組みつけていきます。
注意!
 ブレーキパッド交換後、エンジンをかけ、数回ポンピングをしてください。ピストンを押し戻した分ブレーキに遊びがでていきなり走り出すとブレーキが利かない状態になります。
ブレーキの全体図
 
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