車を維持していく上で、日本では車検制度があります。定期的に検査を受け、必要な法定費用のほかに検査料などがかかります。この法定費用は必ず納めないとならない費用ですが、検査料は自分で行えば工賃は・・・無料!
 業者に依頼すれば、それなりの費用(手数料・工賃)を徴収されます。
 特にキャンピングカーの場合は、特殊用途自動車に属するため、消耗品やその他調整などなしで約30万円近くの法外な金額を請求されたケースもあるようです。(過去の掲示板から)
 
このページでは車検費用を安く押さえるためのユーザー車検について説明します。
キャンピングカーの車検は?
 キャンピングカーは先に述べたように、特殊用途に属するため、ガス、電気、発電機などの装備品など特別な検査があるのでは?
 答えは、全くありません!普通車と全く同じ検査内容なのです。具体的には、ガス設備が壊れていようと、発電機が壊れていようと、ルーフエアコンが壊れていようと車検には全く関係がないのです!
 つまり、常識で考えても業者に出した場合、普通車より若干高くなる程度の車検代金で済むはずなのです!


業者に出す車検・・・
 キャンピングカーであっても、お近くの車検を行っている整備工場、販売店、国内ディーラー各社でも行えます。
 キャンピングカー業者でなければキャンピングカーの車検を受けることができないということはありません!
 良心的な業者は、車検の折に、水、電気、各種装備品の点検、メンテナンスを無料で行ってくれるところもあるそうです。(無料点検・メンテナンス・調整は、それらについては行った作業に対しての保証はなしという条件が多いようです)
 気をつけなければならないのが、”キャンピングカーだから・・・”といって法外な金額を請求してくる業者には要注意です。


車検の見積もりはできない!
 通常業者に車検を依頼する場合、”車検のみつもりをお願いします”と言っても、具体的な回答はでません・・・というか出せないのが実際の話です。例えば、タイヤを外さないとブレーキパッドの減りがどの程度かわかりません。実際に工場に持ち込んでばらして初めてパッド代金・工賃が分かるのです。
 一般的におおまかな法定費用や大まかな点検料くらいしか分かりません。


業者の車検内容
 車検に出したから・・・オイル交換はしているだろう。クーランとは交換してくれているだろう・・・・と思いがちですが、実際はそれらを行わなくても車検は通ります。また、悪徳業者はオイル交換をしていないのにオイル交換料を請求しているケースもあります。車検は信頼のおける業者に頼むのが安心です。また、オイル交換をしてほしい、クーラントを交換してほしいと依頼することも大切です。

ユーザー車検のメリット
 車検は業者に依頼する方法の他に、自分で国土交通省の各支局に持ち込み検査を受ける方法があります。
 これがいわゆるユーザー車検。ユーザー車検の場合は、工賃、代行手数料、その他手数料などがかからず、その分安く車検を行うことができるのです。自分で持ち込めば軽自動車で4万弱、クラスAでも10万強で済んでしまいます。
 とにかく経費を節約する、自分のキャンピングカーの健康状態を知る上でもユーザー車検はメリットも大きいのです。


ユーザー車検のデメリット
 ユーザー車検を行う上で、全て自分の責任のもとで行わなければならないということです。ある程度の点検・整備をしておかなければ、後からトラブル発生ということにもなりかねません。しかし、業者に出しても完璧ではなく、保証もしてもらえないケースもあります。

ユーザー車検の難易度・・・
 車検と聞くと、業者にしかできない、難しい、専門的な知識や技術が必要・・・・と思いがちですが、そんなことはありません。現在乗っている状態でそのまま車検に持っていっても通ることはまれではありません。・・・これがいわゆる国土交通省民間指定工場において”書類だけで通す”ということです。
 ユーザー車検を行う場合下の項目を参照して点検・整備を行いもし、分からない部分などはトラブルシューティング掲示板をご利用ください。
 ユーザー車検は特別なものではなく、誰でも気軽に行えるものなのです。


ユーザー車検をやってみよう!

以下は各個所のおおまかなチェック方法です

バッテリー
バッテリー液の確認 減っていればバッテリー液をホームセンターなどで購入し補充
バッテリーの性能 エンジンのかかりが悪い場合や過去にバッテリーを完全放電している場合は、新品と交換。

ヘッドライト
照射角のずれ  簡単な方法として、夜キャンピングカーの正面を壁に1m50〜2mくらに近づけ、ヘッドライトをハイライトにして点灯します。
 壁に照らされたヘッドライト光の照射位置が、左右で同じ高さであればだいたい基準値内であると判断しても良いでしょう。
 もしずれている場合は、ライトの周囲に調整するネジがありますのでそのネジを回して調整します。
バルブ  純正品でなくても光が暗くなければ大丈夫ですし、色についてもホワイト、イエローどちらかの色で統一されていれば大丈夫です。光量不足や照射角のずれがある場合は不合格になります。
 光量不足の場合は、純正と同等のワッテージのバルブと交換。

ステアリング
社外ハンドル装着の場合 ハンドルは直径が36cm以上あってらっぱのマークが付いていれば、純正品でなくても大丈夫です。
らっぱのまーくということは、そうです!正露丸のラベルのらっぱを切り取り貼り付けてもOKなのです。
ガタ ステアリングのロッドにガタがないかチェックし、もしガタがある場合、修理が必要です。また、パワーステアリングのフルードの量もチェックし、不足してるならば補充しておきます。

ホーン
社外ホーン装着の場合 保安基準適合のものであれば交換していてもOKです。検査は、一定の音量を継続して鳴らすことができれば通ります。

ワイパー
ワイパーゴム ふき取りが良くない場合はホームセンターなどで購入し交換。
ウォッシャー液 ウォッシャー液の補充も忘れずにしておきましょう。ウォッシャー液がでないと不合格になります。

ランプ類
ウインカー 球切れ、正常に点灯しないもの、レンズの破損があるものは不合格になります。また、キャンピングカーでも特にクラスBやクラスCの場合、後方斜めから立った位置からフロントのウインカーが見えないものは要注意です。
テールランプ・バックランプ・ハザード 全て正常に点灯・点滅するかどうか確認。切れていれば交換

タイヤ
タイヤ溝 タイヤはスリップサインがでて溝がないものはダメです。
ワイドタイヤ フェンダーからはみ出したものも不合格。インチアップやワイドタイヤにしている場合は、外周が正規のサイズに近いもので、速度計を狂わさない程度ならば大丈夫です。(極端に純正と外周が異なる場合はメーターの検査で引っかかる恐れあり。極力純正で受けることが望ましい)
銘柄・種類 タイヤの銘柄(メーカー)が4本違っていてもOK。スタッドレスタイヤでも検査は受けられます。

サスペンション
ショックアブソーバー・サスペンション ダンパーのオイル漏れや損傷がないか、取付部に緩みやガタがないかをチェックします。サスペンションやショックアブソーバーについては、規格内製品であれば車検はOKです。
車高 車高についてですが、最抵地上高を9cm確保する必要があります。

エアークリーナー
汚れ 汚れていたら掃除しましょう。社外でもOKです。基本的にクリーナーケースを開けてみることはありません。

エンジン
オイル エンジンにオイルが規定量入っているかもチェックしましょう。オイルが極端に少ない場合、オイル漏れの可能性があります。オイル漏れを起こしていると検査は不合格。
ボタつき エンジンがボタ付く場合は、点火系・燃料系などに問題があり、不完全燃焼を起こしていることもあります。不完全燃焼の場合は、排ガスの検査ラインで不合格になる可能性あり。

トランスミッション

オイル ミッションオイルが規定量入っているかチェックします。オートマ車の場合、ATフルードになります。
規定量入っているかのチェックと漏れがないかをチェックします。これも漏れがある場合は不合格。

ドライブシャフト
ブーツの破れ ドライブシャフトブーツの破損がある場合などは、異音が発生します。その場合は修理・交換が必要。

マフラー
マフラーに穴や亀裂がないかチェックします。穴や亀裂があると検査は不合格。
車検対応マフラーであれば純正以外のものでも大丈夫です。ホームセンターなどにマフラーパテなども売っていますので、とりあえずそれを利用して車検を通す

ブレーキ

ブレーキフルードの量をチェックします。フルードの量が大幅に減ってるようであればブレーキパッドがかなり減っている可能性があります。
ブレーキパッドが減ってくると、ブレーキを踏み込むときのストロークが深くなってくるので早めに交換しましょう。最近ではカー用品店で手軽にパッドは手に入ります。
減って入る場合は交換しましょう。また、できればキャリパーからエアー抜きを行いましょう。
また、パーキングブレーキも引きしろをチェックし、ゆるい場合はワイヤーを調整しましょう。


車検のための消耗パーツ  ワイパー・オイルフィルター・エアークリーナー・オイル・プラグ・バッテリー・電球などなど最近ではホームセンターやディスカウントストアなどでも購入できます。もし、適合する商品がわからない場合は、車検証を持って行き、係員の方に質問すれば教えてもらえます。
 ホームセンターで揃えればかなり安く済みます。
@車検前に準備するもの

(1)自動車検査証(車検証)
(2)
自動車損害賠償責任保険(共済)証明書
(3)
24ヶ月定期点検記録簿(民間車検場による指定整備の場合は保安基準適合証
(4)
自動車税納税証明書

A車検場で購入するもの
(5)継続検査申請書(OCRシート)
(6)自動車検査票
(7)
自動車重量税納付書(印紙含む)

 これらの必要な書類・印紙は車検場に行けば係りの方が全て教えてくれるので心配はいりません!
上記書類を揃えて必要事項を記入し、車検の受付へその書類を提出。書き方がわからない場合は、車検場に雛型がありますのでそれを参考にするか係りの方に質問すれば教えてくれます。
いよいよラインへ(車検)
検査ラインへは自分で運転し、係員の指示に従って車を操作する。
写真:車検ライン
検査内容
サイドスリップの検査 車輪の横滑りの検査
直進性保持の検査
ブレーキの検査 前輪、後輪、サイドブレーキの検査
スピードメーターの誤差検査
ヘッドライトの検査 ヘッドライトの光度検査
ヘッドライトの光軸検査
排気ガスの検査 一酸化炭素濃度の検査
炭化水素濃度の検査
下回りの検査 ステアリング関係の検査
ブレーキパイプ、ホース類からのオイル漏れ、緩み、破れなどの損傷検査
排気ガス漏れ、マフラーの検査
外観の検査 車体番号、登録番号などを確認
外観、車室内、エンジンルーム内の検査
タイヤの摩耗や亀裂の検査
点灯、損傷、汚れなどを検査
冷却系からの水漏れや、ベルト類の検査
駐車ブレーキの引き代の検査など


輸入キャンピングカーは車体番号の位置がどこにあるか陸自に資料がない場合がよくある。事前に輸入元で斜体番号の位置を確認しておくと円滑に検査が行える。
車検合格 継続検査受付窓口で新しい自動車検査証自動車検査標章(ステッカー)を受け取る。
不合格の場合 その日のうちに再度点検・整備して再検査を受ける
再検査にかかる費用は無料で、その日のうちなら合格するまで何度でも受け直すことができます。
または、限定自動車検査証を発行してもらい指定自動車整備工場で整備・検査を受けることができます。これは、定自動車整備工場で不合格箇所を整備・検査してもらい、保安基準適合証を発行してもらう。
後日、保安基準適合証限定自動車検査証を陸運支局に提出すれば、車を持ち込んでの再検査を受けることなく新しい自動車検査証が交付されます。※限定自動車検査証の有効期間は15日間です。

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