GENERAC発電機
 このページは、アメリカ製キャンピングカーの一部に搭載されているGENERAC(ジェネラック)社製の発電機についての解説です。本ページではNP−30Gという型式の発電機について取り上げていますが、同社の型式が異なっても同一部分がありますので置き換えてご覧ください。
発電機と能力
 同製品は、キャンピングカー用として製造されている発電機であり、単相100V60kHzの機器に最高3,000ワット(3.0KW)まで使用が可能です。(出力AC100V 30A)
 キャンピングカーで使用する機器は、上記出力を上回らないようにしなければなりません。出力が上回るかどうかは、キャンピングカーで同時に使用する可能性のある機器の(W)を合計することで求めることである程度わかります。
 使用する電気製品に(W)の表記がない場合は、【V(ボルト)×A(アンペア)=W(ワット)】で算出することができます。
コントロールパネル
 本発電機のコントロールパネルには、@=燃料プライマー、A=ヒューズ、B=ブレーカー、C=スターターボタンがあります。 燃料プライマースイッチは、しばらく使用しなかった場合に、このスイッチを押し燃料を供給するためのものです。
 また、プレーカーは30Aのものが搭載されており、過負荷がかかると遮断され、発電機を故障から守る働きをします。
オイルゲージは必ず締めこんで測定!
オイルゲージは、左写真の黄色いつまみです。
【オイルレベルの見方】
@水平な場所にキャンピングカーを置く。
A左写真の黄色いオイルゲージを反時計回りにまわし抜いたあと、きれいなウエスでオイルをふき取る。
B再度オイルゲージを差込み、時計回りにまわし閉めこみ元の状態に戻す。
C再度Aのとおりオイルゲージを抜く。
Dこの状態で、ゲージに表記されているFULLの位置付近まであればOKです。ただし、FULL以上入れることは禁物です。
オイルの交換
オイルの交換は、左矢印下にドレンボルトがありますのでそれを外します。また、ドレンボルトの横にはオイルフィルターがあります。できればフィルターも一緒に交換しましょう。
【オイル交換の目安】   運転時間が50時間を経過した場合。
 また、気温の高い状態で運転した場合や、高回転(ルーフエアコンなど負荷が大きいもの)で使用した場合は50時間よりも早めに交換することをお勧めします。
【オイル交換の方法】  数分エンジンをかけ暖気をします。エンジンオイルが温もっている状態でドレンボルトを外しオイルを抜きます。全て抜けたらボルトをしっかり締め付けます。
 オイルは950ml程度(フィルター含む)入ります。
 オイルフィルターは、ホームセンターなどで販売しているフィルターレンチを使えば簡単に取り外すことができます。
【使用するオイル】 夏:SAE30または、10W−30
冬:SAE5W−30
通常の自動車用エンジンオイルでOKです。
その他の消耗品
■ スパークプラグは100時間ごとに清掃します。またプラグギャップは0.76mmになるよう調整します。清掃はワイヤーブラシなどでカーボンを除去します。
■ 燃料フィルターは100時間ごとまたは、1年経過ごとに交換をします。
■ エアークリーナーは25時間または、1年経過ごとに清掃または交換をします。 
キャブのオーバーホール
 長期に使用しなかった場合、キャブレター内のガソリンが腐食しキャブが詰まったりフロートが固着することがあります。長期に渡って使用していないキャンピングカーでエンジンがかからない場合、事例として多い現象です。この場合、キャブレターを分解清掃をすることで直る場合がほとんどです。(ただし、キャブターの詰まりが原因とわかっている場合のみです) 
 キャブレターを取り外します。(黄色い円内)
 キャブレター内をキャブクリーナーを使い清掃します。
 キャブクリーナー液にしばらく漬けておくことも有効です。
 ※ キャブクリーナーはホームセンターなどで手に入ります。
 ▲ ワイヤーブラシなどで擦ることはお勧めしません! 

 清掃後組み込んだらキャブレターの調整を行います。
 また、極端に高度の高い(山頂など)場所で使用する場合にもキャブレターの調整が必要です。山頂などでは、混合を薄くする必要があります。ただし、気圧が低い場所に移動した場合は元に戻さなければなりません。また、極度に燃料を薄く調整すると焼きつきを起こす恐れがありますので十分注意してください。


【アイドルジェット@の調整】
@を時計回りに回転させ、いっぱいに軽く閉めます。(絶対に閉めすぎてはいけません。閉めすぎてニードルが変形したものや折れたものを過去に数台見ました。この状態での使用はエンジンが不安定なばかりか調整ができません。)
Aアイドルジェットを反時計回りに1回転+8分の1回転させます。
Bアイドリングが高すぎる場合や低すぎる場合はAのクリップをペンチなどではさみリンケージを調整してください。 
【仕様】
■最大定格出力 3,000ワット
■定格電圧 AC100V 単相
■定格周波数 60kHz
■エンジン 強制空冷 GN220 電子ガバナー■
▲上記キャブレターのオーバーホールなどは、ガスケットやその他の部品をあらかじめそろえた状態で行いましょう。
▲作業を行う場合は必ずバッテリーの電源を外しセルスターとしない状態で安全を確保して行いましょう。
▲キャブレターの調整は、慎重に行いましょう。キャブレターの調整不良により一酸化炭素が多量に発生し有害となることがあります。 

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