アメリカ製キャンピングカーに多く搭載されているオナン発電機。
 本ページはonan社製エメラルドプラスBGEスペックHでの修理事例です。
【症状】
@室内からのリモートにて起動不可(ジェネレーター本体のスイッチでチョークレバーを操作しながらクランキングするとエンジンがかかる場合あり)
A起動して、エアコン・電子レンジ等で負荷をかけてもアイドリング・アップしない。(今にもエンストしそうなアイドリング)
B起動後30〜40分にてエンストする。
プラグ&オイル交換
 まず、ジェネレーターメンテナンスしやすいように、ジェネレーター固定のボルトを外し、スライドさせる手前に引き出します。
 スライドさせたついでにプラグ2本も交換。手前のプラグはいつでも交換できますが、奥のプラグは引き出さないと交換できません。
 その後、オイル量を確認したところ、規定量より多少多めだったため、オイル量を調整。
 (エンジンオイルが多すぎル場合、クランクシャフトでオイル油面をかき混ぜた状態になり、オイルが泡立っち,エンジンオイル油圧スイッチ(センサー)が誤作動を起こす場合や,エアークリナーへオイルが流れ込む場合があります。
 ※このジェネレーターはオイルキャップをねじ込んでオイルレベルを測定します。但し,同じonan社のジェネレーターでもオイルキャップをねじ込まずに測定するタイプもありますのでご自分の車輌に搭載されているジェネレーターがどちらのタイプか知っておく必要があります。(オイルは自動車のエンジンオイル同様多すぎよりも少なめの方がエンジンにとっては良い)
 オイルについては,通常のエンジンオイルでOKです。(オナン日本代理店談)
回路を確認
エンジン始動後,周波数を測定。
電圧は100V出ていました、周波数(本来60Hz)が、70Hzほどの数値を指してましたため,周波数を調整。
その後、しばらく(30分程度)発電機を作動させたところ,やはりにエンストが発生。
動作確認
 エンジンオイル油圧スイッチ(センサー)の不調を疑い、エンジンオイル油圧スイッチを確認する。
 (場所:エンジンの前にあるエメラルドプラスと名が入ってるカバー奥)
 
エンジンオイル油圧スイッチ(センサー)に入ってた線を別にアースを取り、センサーの抵抗値を測定すると瞬間的に抵抗値がゼロになることが判明。
 この発電機はオイルが極端に少ない状態で使用した場合の焼き付を防止するために,この油圧センサーある。
 このため,エンジンオイル油圧スイッチ(センサー)の数値がゼロになる瞬間に燃料電磁ポンプがストップされて燃料がカットされるためエンストが発生という原因である。
 エンジンオイル油圧スイッチを交換して、再度抵抗値の測定を行なうとこれまでの症状は出なくアイドリングも安定。
注  意
○オイル量を必ず確認。
○各ニードルを無闇に回さない。ニードルは基本設定の回転数に!
▲ジェネレーターを引き出す際や取り外す際は,必ず支えを置き安全を確保してください。
▲ジェネレーターを動作させた状態で作業を行なう場合は,感電やクーリングファンによる事故に充分注意しましょう。

制作協力:賢さん
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