キャンピングカーに搭載されている発電機の中でも代表的なオナン社のジェネレーター。
 メーカーが指定しているメンテナンス(オイル、オイルフィルター、燃料フィルター、プラグなどの交換)していればほぼノントラブルで使用できます。しかし、稀にボルテージレギュレターやガバナー機構などが不良となることがあります。
 特に、ボルテージレギュターは、故障しても発電機は通常どおり作動するため、不良を見落としがちになります。
 ボルテージレギュレターが不良になった場合、キャンピングカーの電化製品の基盤が焼けたり装備に悪影響を及ぼしたりするため発電機を使用する際は、日頃から常に電圧の監視を行うことが大切です。
 本ページは、故障したボルテージレギュレター交換についての解説です。
ボルテージレギュレターの交換
 コントロールパネルを取り外します。(作業前には、外部フックアップ、発電機本体のブレーカー、サブバッテリーの端子などを外した状態で行います。)  ボルテージレギュレターは、通常コントロールパネル付近にあります。黄色の丸印。レギュレターがあります。(マイクロライトや、マイクロクワイッエト、エメラルド、エメラルドプラス、マーキーなどシリーズによって位置が異なります。)  固定されている2本のボルトナットをはずし、ボルテージレギュレターを取り外します。  取り外したボルテージレギュレター。
 国内でも手に入るが、4万円〜8万円と高価なためアメリカの数社から見積もりをとり、一番安いショップから輸入をする。7kwのジェネレーター用で日本円にして約2万円(送料含)。注文から商品到着まで4日間。  アメリカのショップから到着したばかりのボルテージレギュレターを開封すると、取り付け説明など重要な部分には手書きで赤線を引いてくれていました。  交換前は、160V前後出力されていたが、交換後121.9Vで正常に戻りました。
もし、高い電圧が出力されていたら・・・・
 すぐに発電機を停止させます。
 テスターなどの電圧を確認した測定器不良の可能性もあるため、 (テスター(測定器)を家庭のコンセントで測定し、100Vの測定が出来れば測定器の異常ではないと判断できます。)
 発電機のブレーカーをOFFにして、発電機を作動させます。次に、発電機からの出力配線を測定し電圧を確認します。この状態で150〜170Vの出力が出ていれば、ボルテージレギュレターの可能性が高いといえます。
 ボルテージレギュレターは、アメリカでは消耗品として考えられており、アメリカではキャンピングカーパーツショップ以外でも様々なショップで在庫しています。
 
もし、故障に気付かずに使用を続けたら・・・・
 ボルテージレギュレターが不良になった場合、発電機(エンジン)は普段と変わりなく作動します。また、高電圧が各コーチ部コンセント、電化製品へ出力されます。
 もし、この状態で使用を続けたら、電化製品の基盤が焼け損傷するばかりか最悪の場合車輌火災になる恐れがあります。
 冷蔵庫、電子レンジ、テレビなど電源を入れたと同時に待機状態になる製品は特に注意が必要です。

故障の早期発見は・・・・
  壊れているかどうかの判断は、日頃からコンセントにテスターをあて、電圧を測定したり、コンセント専用の電圧計で測定したりする習慣をつけましょう。
 (アメリカにはキャンピングカー用としてコンセント専用アナログ電圧計が製造・販売されています。
修理後の出力測定は・・・・
 ボルテージレギュレターを交換後の電圧の測定は、発電機のブレーカーを落としたまま発電機の出力側で行います。
 もし、ボルテージレギュレター以外の原因の場合、電化製品を損傷する恐れがあるからです。

部品の入手は・・・・
 国内の業者でも入手可能ですが、先にも述べていますが非常に高価です。また、本製品を販売している業者でも発電機のスペックなどの違いで、適合するボルテージレギュレターの適合について分からない場合や、詳しい知識のない場合もあります。
 アメリカでは、発電機の型名、シリアルを知らせれば、どの品番が適合するという明確な回答をもらうことが可能です。輸入はリスクも伴いますが、価格、納期、知識の面からもアメリカからの直輸入はぜひお勧めです。
作業時間 作業難易度(5段階)
(5が難易度が高い)
作業のポイント 実用度(5段階)
(5が実用度が高い)
30分程度 ○ ショートを避けるため、バッテリー、外部電源などは、全てカットしておくこと。
○ カプラなどの接点部分はシリコングリースなどを塗布しておくと酸化劣化を防止することができます。
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