コールマンダクトエアコンの修理事例

 アメリカンクラスAやクラスCの一部では、ルーフエアコンの排気がエアコン本体からではなく、本体からダクトを使って冷たい風を送る方式のエアコンが装備されているものがあります。
 この方式のエアコンは、車輌の隅々まで冷風を送ることができキャンピングカーを平均的に冷却することが可能です。
 このこのダクトエアコンの基本的な構造は一般的なルーフエアコンとほぼ同じですが、送風ダクトが屋根の間に配管されていることや制御基盤などが多少異なります。
 本ページ、県外から持ち込まれたクラスAのエアコンが動作しない車輌の応急修理事例です。 
ダクト式エアコンの修理事例
 症状は、エアコンのスイッチを入れてファンも回らず、コンプレッサーにも電源が供給されない状況。100Vでもジェネレーターの120Vどでも同じである。
   最初に室外機側のカバーを取り外し、ブロワーファン、コンプレッサー、キャパシティーなどの断線および接点を確認する。   キャパシティーに腐食が発生していたが、キャパシティー単体に電源を流し、動作の確認をすると正常であった。
 コンプレッサーの焼きつきは考えにくいが、念のため単体に電源を流し動作テストをすると正常であった。
 室内側の可能性が高くなったので、制御基盤を取り外し、屋根上の配線との断線確認と回路の分析を行う。この基盤は、オートとマニュアル操作ができるためそれぞれの回路を確認する。   実際にACを流し、それぞれのスイッチ投入時の回路を確認すると、正常に作動していない部分を発見。それぞれ配線をジャンプさせ、さらに配線を追加し、ブロワー、コンプレッサーに電源が流れるように回路を変更。その結果正常にエアコンが動作することが確認できた。
 制御基盤を組み込み、シーリングを取り付けて簡易修理完了。作業時間約1時間30分
簡易修理について・・・・
 本来は、基盤を輸入し交換して動作させるべきところですが、最高気温が38度に達する日が続いている中、オーナーの希望でとにかく回るようにしました。(基盤は修理当日アメリカにオーダー)
 ジャンピングについては回路をよく確認の上配線を行わなければエアコン自体を破損する恐れがあります。また、感電や車輌火災などが発生する恐れもありますので充分注意が必要です。


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