オナンン発電機 マイクロライト修理事例

 
ジェネレーター概略
搭載車輌 アメリカ製クラスA
発電機 ONAN MICRO LITE 4キロ
症 状 それまで順調に使用できていたジェネレーターが、ある日突然エンジン始動不能になる。
未使用期間約2週間
症状の確認
 不動エンジンの確認ポイントである火花、燃料をチェックする。プラグをはし、クランキングをさせると火花は出ている。次に燃料ホースを外し、クランキングをさせると、燃料が来ない。このタイプは、車輌のガソリンタンクから、発電機本体の燃料ポンプによって吸い上げる方式であるため、燃料ポンプの疑いが濃厚となる。PCボードを含む電気系の可能性もあるが、取りあえず確認が簡単な部分から消去法で確認していくこととした。
ジェネレーター故障箇所特定
 マイクロライトシリーズのジェネレーターは、カバーに覆われており、非常にメンテナンス製が悪い種類。燃料ポンプも左奥にあるため、ポンプ自体を確認することが困難であるため、ジェネレーターを車体からおろす。  燃料ポンプに直接DCを入力するが、モーターが回転していないため、故障の原因は燃料ポンプと特定する。  写真上が今回輸入した燃料ポンプ(写真上部)と明細書。参考までにと思い、後からこのポンプの国内販売価格を調べたところ何と、輸入した価格の約4倍!
 下は取り外したポンプと燃料フィルター。
 今回の症状から、オイルプレッシャーやその他のパーツ交換が必要な場合を想定して、考えられる複数のパーツを輸入。その際、オーダーの間違いがないように輸入元から部品リストが送られてくる。  新しい燃料ポンプを取り付ける。  正常にジェネレーターが動作するかどうか、アイドル時の回転数、負荷をかけた状態での回転数、周波数、出力電圧などをチェック。車体に取り付けする前に、全てを確認する。
 正常に作動が確認できたため、車体に取り付ける準備をする。  また、今回輸入しておいたレギュレター、イグニッションコイル、プラグコード、その他消耗部品なども新品に交換して、修理完了。  
作業時間 作業難易度(5段階)
(5が難易度が高い)
作業のポイント 実用度(5段階)
(5が実用度が高い)
トータル
約3時間
○ ジェネレターを降ろす前には、サブバッテリーのケーブルを必ず取り外しておくこと。
○ ジェネレーターを降ろす前には、DC12Vのケーブル、燃料ホースなどを事前に取り外すこと。
○ 燃料ホースを外すときなどは、火気厳禁で。
 本修理を終えて。。。
 マイクロライトは、単気筒、オイルフィルターがないジェネレーターです。出力は4キロですが、それほど重さは感じません。1人でもうまくジャッキを使えば簡単におろす事も可能です。
 今回は、オーナーのご希望で、点火系の部品一式も輸入。。。。これだけのパーツを輸入しても、国内で販売されているコントロールボード1個分の値段よりさらに安い。。。。ちなみに、今回輸入パーツを国内で販売されている価格に置き換えて計算したところ、本ジェネレーター本体(1台)の価格とほぼ同額になった。輸入の価格的メリットを今回も実感。

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