16iで作動!ルーフエアコンの乗せ換え

 国産、輸入キャンピングカーに限らず、ルーフエアコンは、コールマン、エレクトロラックスなどが取り付けられています。
 しかし、それらのエアコンは消費電流も16A前後(120V使用時)で、日本の一般家庭用外部電源(100V20A)やホンダのEu16i(ポータブル発電機)では動作しないことも例外ではありません。
 そこで、それらの問題を解消するため、今回は国産キャブコンに取り付けられているコールマンマッハVをコールマンの新機種「ポーラカブ」に乗せ変えた事例です。
コールマンポーラカブとは?
 コールマンの新機種「ポーラカブ」。
 これまでのコールマンルーフエアコンが後部排気だったのに対して、本機種は上部排気となります。冷房能力は9000BTU、消費電流は8アンペア。重さは約40キロ。全長約120センチ、前幅約80センチ。
コールマンマッハVからコールマンポーラカブへの乗せ換え
 国産キャブコンに取り付けられているコールマンマッハV。(重さ約50キロ)
 本車輌はジェネレーターは搭載されていないため、外部電源で使用することを前提に取り付けれています。
 室内側のカバーを外しさらにスチール製のシュラウドも外します。このときに、エアコンの配線、コントロール用カプラなども外します。   エアコンは、室内側のボルト4本で固定されているため、このボルトを取り外します。シーリングされている部分はカッターやスクレーパーを使い切ります。
 そのまま持ち上げるとエアコン本体が取り外せます。取り外したあとは、周りに残ったシーリングをスクレーパーで綺麗に取り除き、さらに、油分を完全に拭き取ります。その後雨漏り防止のため変性シリコンを周りに塗ります。  車体開口部と本体のガスケットの位置を室内側から確認しながら本体を屋根に設置します。
 
 室内側の鉄板を入れ、4本のボルトで本体を固定します。右側の穴から送風されます。ここには、プラスチックにビニール製のダクトがついたものを固定します。 
 配線を接続し、室内側のユニットを4本のビスで固定します。本体からの送風ダクトは長い分折り返し、両面テープで固定します。  吸気カバーを取り付け設置完了です。  ホンダEu-16iで動作確認。
 冷房の”強”にしてもアイドルアップはするものの、発電機は安定して動作しました。
取り付け後のポイント
 開口部は現在取り付けられているエアコンを取り外せば無加工で取り付け可能です。また、ルーベントを取り外し本エアコンを設置することも可能です。(但し、ルーベントにも数種類のサイズがありますので加工が必要な場合もあります。また、屋根の耐荷重を確認されることをお勧めします。)

作業時間 作業難易度(5段階)
(5が難易度が高い)
作業のポイント 実用度(5段階)
(5が実用度が高い)
2時間程度 ○ 経年変化などを考えると雨漏り防止の意味から、変性シリコンを使用することをお勧めします。
○ 配線はマッハVの白黒2本に対して、本エアコンは白黒緑があります。緑は使用しません。
○ 本体を固定する4本の長いボルトは締めすぎないようにしてください。締めすぎるとガスケットがつぶれ、雨漏りの原因となるばかりか衝撃を和らげる効果も失います。
交換に必要な道具・・・スパナ、変性シリコン、コーキングガン、プラスドライバー、カッター、スクレーパー
本エアコンの取り扱いは・・・
 本エアコンは一般的に16万〜20万くらいで販売されています。
 NCの協賛企業のトレードウインドやロータスRVで取り扱っています。

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