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RVパークに関して  その5  Why 牽引RV?  Why not 牽引RV?

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今回例に取り上げているRVパークで写した写真を見ますと、トラベルトレーラーや5thホイール等の牽引タイプのRVが多い事と共にピックアップトラックが多い事にも気付かれた事と思います。 5thホイールはトラックの荷台に取り付けられたサドルで牽引する構造になって居ますので当然ですが、トラベルトレーラーも重量のある車、即ちトラックで牽引した方が操縦性が良くなります。

1970年以前はクルーキャブやエクステンデッドキャブの様な2人以上乗れるトラックは有りませんでしたので家族でRV旅行を楽しむにはキャデイラック、リンカーン、クライスラー等の大型の乗用車やステーションワゴンのサスペンションを補強してトラベルトレーラーを牽引して居ました。 1970年以降にはクルーキャブやエクステンデッドキャブのピックアップトラックが徐々に増え始め、ピックアップトラックでトラベルトレーラーを牽引する人が増え始め、同時にこの頃に5thホイールがポピュラーに成り始めました。

トラベルトレーラーや5thホイールはエンジンやトランスミッション等の複雑な駆動装備が付いて居ませんので自力では走行出来ませんが、その分安価に製造出来ますし、維持費も安くなります。 

牽引する車はRVを牽引する以外に普段は通勤や買い物に使え、特にトラックの場合は家の修理や庭仕事にも使えます。 若し、新しい(例えば大きな)トラベルトレーラーや5thホイールに買い替えたい場合は安価な分手軽に買い替える事が出来ます。

アメリカでも都心では小型の乗用車やSUVがポピュラーですが、郊外や地方ではピックアップトラックは非常に実用的で、アラスカ州、テキサス州、モンタナ州、ワイオミング州の様な自然豊富な州では1軒に必ず1台のピックアップトラックが停まっている様な感じを受けます。 当然この様な地方では敷地が広く、駐車スペースは豊富ですのでトラベルトレーラーや5thホイールもポピュラーに成ります。

日本の場合は駐車スペースの問題があり、トラベルトレーラーや5thホイールは敬遠されるかも知れません。 又、人気が無ければ買っても売る時に値が下がり、そうなれば買う事も躊躇されてしまいます。 
従って、日本ではハイエースやキャラバンを改造したRVや軽自動車のRVが最適で、今後も自走タイプのRVが増す事になるのでしょう?  どの様なタイプのRVであっても数が増せばRVパークを活用する人も増し、当然RVパークも増える事になると思いますが、如何にRVパークがRVerを引き寄せる事が出来るか?  又、RVerが如何にそれぞれのRVパークに宿泊する価格、場所、価値等に魅力感じる事が出来るかもRVパークが増すカギになりそうです。

RVパークに関して  その4 異なるRVが集まる

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RVパークに依って集まるRVの種類が異なる傾向があります。  高級リゾート地にある様なRVパークには観光バスを改造したタイプを含めた大型高級クラスA、 RVクラブがグループで集まれる様なRVパークには一般的なクラスA、子供と家族で楽しめる場所にあるRVパークにはトラベル・トレーラーや5thホイールが集まる傾向があります。 又、カルフォルニア州、アリゾナ州、ユタ州の砂漠地帯にはトイホーラーと呼ばれるRVの後部にオートバイやバギーが積載出来る構造のRVが多く集まって来て、その多くはトラベル・トレーラーや5thホイールです。 クラスAのトイホーラーもありますが、クラスAの場合はオートバイやバギーを載せたトレーラーを牽引する人が多く、クラスAのトイホーラーが少ない理由はクラスAの最後尾にオートバイやバギーを積載しますと前輪が軽くなり過ぎて直進性を失い、操縦性に問題が生じるからだと思われます。 又、デイーゼルプッシャーの場合はエンジンが後尾に有りますのでスペース、機能、経済性を考慮すると効率的ではありません。

今回取り上げていますRVパークは子供連れの家族が楽しめる典型的なもので、トラベル・トレーラー、小型/中型の5thホイール、スライドイン・キャンパー等が断然多くてクラスAは僅かです。  
写真に写っているエリアのサイトには全て電源の設備が付いて居ますの電源を必要とする長期滞在者のRVが多いのですが、電源の設備が付いていないエリアにはテント・トレーラー、スライドイン・キャンパー、更にはオートバイで来たテント等が多く、又、1夜限りのクラスAも含めて種々異なるRVが駐車しています。 

金曜日から土曜日に掛けては何処のRVパークも混み、サイトの空きが無い場合は〝オーバーフロー・エリア“と呼ばれる溢れ出したRVの為の単に駐車するだけの場所を設けているRVパークも少なくありません(このRVパークにも在る)。

プル・スルー(Pull through):
モーターホームは勿論、トラベル・トレーラー、5thホイール等、全てのRVはバックが可能ですが、モーターホーム(クラスA、クラスB、クラスC)で乗用車やSUVを牽引している場合はバックは出来ません。 バックをしますとトウバーと呼ばれる牽引連結棒に横に曲げる力が加わり、トウバーを壊したり牽引している車を壊す事になりかねません。
その為、多くのRVパークにはプル・スルーと呼ばれる、バックを必要としない、即ち牽引車を外さずに駐車が可能なサイトも用意されています。 上のスケッチの1、14、58、69、70、73、74、81、82等はプル・スルーと呼ばれるサイトです。
日本でも使われていると思いますが、ファーストフードのお店には車を降りずにハンバーガー等を買う事が出来るドライブ・スルーと言う言葉があります。 人に依ってはプル・スルーをドライブ・スルーと呼ぶ人も居ますが、それでも通じます。

RVパークに関して、  その3 RV専門用語 続き

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説明が前後しますが、ホールデイングタンクに関して更に説明します。

ダンプステーション(Dump station):
殆ど必ずと言ってよい位、RVパークには敷地内の片隅にダンプステーションがあります。 ダンプステーションのダンプとは“捨てる”を意味し、ダンプトラックは捨てる機能を持ったトラック、ダンピングは捨てる様な価格でを意味します。 従って、RV専門用語でのダンプはホールデイングタンクを空にする意味します。 町から離れた下水処理が整って居ない地域にあるRVパークにはフルフックアップのサイトは有りませんが、この様なRVパークでも一般的に敷地の片隅にダンプステーションが在りますので、RVパークを後にする前に立ち寄ってホールデイングタンクを空にする事が出来ます。 
ダンプステーションはRVパークに限らず、アメリカでは色々な所に在ります。 よくある所は高速道路のレストエリアの入り口や出口近く、大きなガソリンスタンド(特にトラック用)、市や町が管理する公園の中等です。 アメリカの北西部の州やアラスカ州にフレッド・マイヤーと言う大きなスーパーが在りますが、このスーパーの所在地(RVが多く通過する道路沿い)に依っては無料のダンプステーションとフレッシュウオーター(飲料水)が設置してある所もあります。

スワーホース(Sewer hose):
汚水の事をスーエッジ(Sewage)と言い、汚水を流す下水管をスワー(Sewer)と呼び、RV用語でスワーホースと言えばホールデイングタンクを空にする蛇腹状の汚水ホースを意味します。 

写真上左:
青いサインはダンプステーションの所在を示すもので、高速道路でも時々見ます。 RVパークに設置されたダンプステーションを意味する場合もあり、全て無料とは限りません。
RVのホールデイングタンクは一般的にRVの左側からダンプする構造になって居ますので、ダンプステーションがRVの左側に来る様に駐車します。 この写真のダンプステーションは市が経営する旅行者向けのインフォメーションセンターの駐車場に在り、無料でダンプが出来て10m程前進すればフレッシュウオーターも補充出来る様になっています。 
フレッシュウオーターを必要としない場合も、ダンプが終わった後は速やかに少なくとも10m程度前進して後で来るRVが使える様にする事がRVerの一般常識となっています。

写真上右:
此処はレストエリアの出口近くにあるダンプステーションで、ワシントン州にはこの様に3レーンのダンプステーションが設置されたレストエリアが何か所かあります。 時には全てのレーンが使われていて、待つRVを見る事もあります。 ワシントン州やアラスカ州にはRVでの旅行者が多く、同時にRVを所有する人やRVデイーラーも多く感じられます。

写真下左:
ダンプをする設備はほぼ同じ形状で、汚水が流れ出さない様に回りが高くなっていて中央にスワーホースを差し込む穴が開いています。 この穴は通常鉄製の蓋がされていますが、たくわん石の様な大きな石が置かれている場合も少なくありません。 横に立っている茶色の棒は水道管で、ダンプをした後にスワーホース等を清掃する為の物で、この水は決して飲んではいけません。 注意書きがありますが、当然フレッシュウオータータンク用でもありません。

写真下右:
フレッシュウオーター用の水はRVを前方に通常10m-20m移動した場所にあります。

RVパークに関して、  その2 RV専門用語

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RVパークで宿泊する際によく使われるRV専門用語が在りますので、既に日本でも一般的に使われて居て多くのRVerが知っているかも知れませんが、其れらを説明します。 

ドライキャンプ(Dry Camp)、ブーンドッキング(Boondocking):
RVで出掛けた際に常にRVパークで泊まるとは限りません。 目的地が長距離の場合は夜遅く迄運転を続けて高速道路のレストエリアや駐車(宿泊)が許可されているショッピングセンターの駐車場で宿泊する場合もあります。 この様な電源、水道、下水等の設備が無い所にRVを停めて宿泊する事を言います。 例えば、砂漠地帯や州立公園内にある簡易RVパークには電源、水道、下水等の設備が無い所も在りますが、この様な所に泊まる場合もドライキャンプ(Dry Camp)、ブーンドッキング(Boondocking)と呼びます。

フルフックアップ(Full hookup):
電源、水道、下水の全てを纏めてフルフックアップと呼びます。 電源を各サイトに設置する事に比べて下水や水道の配管の埋設工事は費用が掛かります。 従って、電源は在っても全てのサイトに水道や下水設備が有るとは限りません。 RVパークで最初に聞かれる事は“フルフックアップが必要ですか?” で電源だけが必要な場合はフルフックアップサイト依りも$5程度安く宿泊出来ます。 

ブラックウオーター(Black water)、グレーウオーター(Gray water)、 ホールデイングタンク(Holding tank):
下水には2種類有り、トイレからの所謂汚水の事をブラックウオーターと呼び、その他の台所やシャワーから出た水はグレーウオーターと呼び、それらの水を集めるプラスチック製容器をブラックウオータータンク、グレーウオータータンクと呼びますが、飲料水(Fresh water)用タンクも含めた全てをホールでイングタンクと呼びます。  尚、一般的にブラックウオーター用やグレーウオーター用のホールデイングタンクは黒色で、飲料水用は白色で出来ています。

ショア―パワー(Shore power):
バッテリー電源のDCの他にAC電源が有りますが、AC電源には外部のコンセントに差し込む外部電源、AC発電機、インバーター(DCをACに変換する機器)の3種類があります。 この外部電源、即ちRVパークや家のコンセントに差し込む電源の事をショア―パワーと呼びます。

セルフコンテイン(Self-contained):
台所やトイレが付いているRVをセルフコンテインRVと呼び、生活設備が整って居る事を意味します。

RVパークに関して、  その1

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最近私が宿泊したRVパークを例に、RVパークに関して2-3回に分けて書いてみます。

キャンピングカーで出掛けて宿泊する施設を日本ではオートキャンプ場と呼ばれている様ですが、アメリカではRVパークと呼んでいます。 RVパークの“パーク“は公園と言うよりは場所を意味します。

場所(環境や状況)、使用目的、その他に依り、様々な施設完備のRVパークが在り、中には高級RVを目的に作られた、ゴルフコース、プール、クラブハウス、その他の娯楽施設が完備したRVパークも在りますが、一般的なRVパークは一泊$20程度から$60程度で宿泊出来ます。 しかし、この様な一般的なRVパークでも大きな催しもの、例えばコンベンションやホットエアーバルーン、自動車レース、有名なロデオ大会等が開催される時期は宿泊価格が跳ね上がります。

家族で遊びを目的として長期間滞在出来る様なRVパークは近くに森や川がある自然の豊富な場所、近くに娯楽施設がある場所等がポピュラーで、国立公園や州立公園の中並びにその周辺には必ず幾つかのRVパークが点在します。  例え何も無い場所でも、長距離を旅行する途中で寝るだけを目的としたRVパークは高速道路の出口に近い便利な場所に在れば結構常に混んでいます。 RVパークは通常は有料ですが、中には自然豊かな場所にRVが駐車出来るスペースが作られているだけの無料の場所も稀にあります。 

今回ご紹介するRVパークは上のスケッチに示しました様に、魚釣りが出来る大きな河の近くに在り、大きな木が密集している約100m x 500mの敷地の中に約100余りのサイトがあります。 各サイトには上下水の完備は在りませんが、水道の蛇口は約10か所、電気、共同のトイレやシャワー施設も完備していて、夏休みに子供と過ごすには最適なRVパークです。  市が管理する汚水タンク処理施設はこのRVパークから2分程の所にあり、無料で使用する事が出来ます。

スライドアウトに関して

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スライドアウトとはRVの側面が外に飛び出し、室内空間を広くする構造を言います。
スライドアウトは1990年初期にRVメーカーであるニューマーから始まり、最近のRVにはクラスBでさえもスライドアウトが付いて居る物があり、クラスAには全てにスライドアウトが付いて居ます。 1個のスライドアウトから2個、3個、4個とありますが、FWS(Full Wall Slideout)と呼ばれる片側側面の殆どが飛び出すタイプもあります。 スライドアウトは電気モーター式と油圧式があり、RVメーカーに依って異なります。

スライドアウトが1個でも付いて居ますと内部空間が広くなって良いのですが、欠点も幾つかあります。
スライドアウトの欠点:
• RVの総重量が増す
• 故障の原因となる
• キャビネットスペースが少なくなる

欠点があるとは言え、今ではスライドアウト無しのクラスAを探すのは不可能な状況です。 

トウバー(牽引棒)並びにトウド接続/取り外しの作業

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最近、トウド牽引に関して書きましたし、以前も何度か書いています。
http://www.net-camper.com/cgi-bin/rv-ken/diarypro/diary.cgi?no=599
http://www.net-camper.com/cgi-bin/rv-ken/diarypro/diary.cgi?no=151

今回はトウバー購入の視点から、トウバーと、トウバーの接続/取り外しの作業に関して書いてみたいと思います。

A. トウバーの種類:
トウバーの種類には色々あります。 ヨーロッパ式とアメリカ式、強度的に軽量の簡易タイプやクラスⅢ(5000ポンド=2300Kg)/クラスIV(10000ポンド=4500Kg)、ボールヒッチと2インチ角挿入タイプ、その他トウバー製造メーカー固有の接続金具が装着されています。

トウバーは昔から在りました(当然)がチューブやアングル材等を曲げて作った物が主でした。 トウドが1980年前後から急にポピュラーに成り、1980年台半ばに一方のアームが伸縮出来て牽引をしない時はトウドの全部に横向きに折りたためるタイプが登場、それまでの固定した形状のトウバーに比べてトウドに接続も容易に成りました。
同じ頃に、左右のアームの伸縮可能なトウバーを折りたたんでRVの後部に収納するタイプも登場、1990前後には7-8社がこの伸縮型トウバーを製造、どれも同じ様に売れて居ました。しかし、その後RV産業が停滞した時期に消滅した会社もあり、現在はこのタイプ(RVの後部に収納)の80%以上はブルーオックス製と思われます。 その理由はブルーオックス社は一連の牽引関連グッズを製造し、特に種々のベースプレートの販売を始めて牽引装備選択を簡単にした為だと思われます。 ベースプレートの数は異なる自動車メーカー、モデル、年式用に恐らく数百種類を製造していると思われます。
http://www.blueoxtowbars.com/

以前はトウド前方収納型のトウバーを良く見ましたが、最近は殆どがブルーオックス製のRV後部収納型です。 

トウドを牽引して走行中にトウバーが外れたり壊れたりすれば大事故につながる可能性が髙いのは当然ですし、接続部分の遊びが大きいと前後左右に余分の大きな力が生じて危険な状態になる可能性が出て来たり、トウドの摩耗を早めたり、安全運転にも影響を起こします。 
トウドを牽引して走行中にトウバーが外れたり壊れたりすれば大事故につながる可能性が髙いのは当然ですし、接続部分の遊びが大きいと前後左右に余分の大きな力が生じて危険な状態になる可能性が出て来たり、トウドの摩耗を早めたり、安全運転にも影響を起こします。 
日本では海外から輸入されたトウバーが多く、送料を軽減する為にプレス加工をした金属板やアングル材をネジで組み立てるタイプも多いと思われますが、全てのトウバーのねじが緩んで居ない事を時々確認する必要があります。

上のイラストの説明:
2種類のトウバー、即ち現在多くのRVerが使用しているアーム〝伸縮RV後部収納タイプ”(上左)と〝簡易タイプ”(上右)の比較が説明してあります。
〝伸縮RV後部収納タイプ”はレバー(リングやボタンを押すタイプもある)を押せばアームが伸縮する事が出来ますので接続時にトウドを正確な場所に停める必要はありません(中左)。 此れに対して〝簡易タイプ”は左右前後、正確な位置に駐車をしませんと接続用ピンが入れる穴が一線上に並ばない為に、何度も前進後退を繰り替えしたり無理をして接続する様な事に成ります(中右)。 
〝簡易タイプ”のトウバーでも可能ではありますが、牽引RVとトウドとの間に角度がある場合でも〝伸縮RV後部収納タイプ”でしたら左右のアームの長さを自由に変える事が出来ますので、簡単に接続する事が出来ます(下左)。

B. トウド接続:
トウドを牽引する際は、トウバーの接続以外に、トウドのブレーキライト、トウドの補助ブレーキの準備も必要ですが、今回はトウバー接続/離脱に的を絞ります。

トウド牽引を何度か繰り返しますと当然の事であり、又RVerはそれぞれ特異な方法で行っている方もいらっしゃるかも知れませんが、私が〝伸縮RV後部収納タイプ”を使って毎回行っている順番を書きます。
1.RVの後ろに、トウバーの左右のアームとも接続出来る範囲の位置にトウドを停車させる。  この場合トウバーが接続出来さえすればRVとトウドは一直線上に無くても、即ち異なる方向を向いていても全く問題はありません。

2. RVとトウドの向いている方向は自由ですが、バーの長さは出来るだけ同じ(10cm以内)ですと接続後にトウドを後退させる事で簡単にアームはラッチ(固定化)します。 異なるアームの長さ(ラッチされて居ない)の状態でも牽引を始めますとトウドが1-2回左右に蛇行した後アームは伸びた状態でラッチ(固定化)しますが、蛇行をする事で無理な力も掛かりますし、車や人と接触事故を起こしたり、急ブレーキが必要に成ればトウドはRVに追突状態になりアームを曲げたり壊したりする可能性も起きます。 従って、私は走行を開始する前にアームをラッチさせています。

3. アームが長い方にハンドルを切って左右のアームの長さを同じにさせる積りでトウドを後退させますと、通常一度で左右のアームがラッチ(固定)します。 片側だけが固定した場合は何度か切り返しが必要になりますが、助けを借りて固定した方のレバーを押さえてフリーにすれば前後に移動出来る距離は大きくなり、簡単に両方のアームを固定する事が出来ます。 

4. 安全ケーブル(チェーン)、トウドブレーキ用電気ケーブルを接続します。
一つ気を付ける必要がある点は、安全チェーン(ワイヤー)をアームが短い状態で繋げて十分な余裕無い場合、アームが完全に伸びず、固定させる事が出来ません。 この状態で走行をしますとトウドは左右に大きく蛇行を続けます。

5. キーをイグニッションに差し込み、通常アクセサリーの位置にしてハンドルが自由に回転する状態にし、トウドの補助ブレーキ点検、ブレーキライト/方向指示灯/パーキングライト等が正常に機能をしている事を確認し、車メーカーの指示に従ってギヤーをニュートラルの状態にします。

C. トウド離脱:
〝簡易タイプ”のトウバーを使用している場合は、RVとトウドが直線状態になってから停止する必要があります。 曲がった状態で〝簡易タイプ”のトウバーを外すと抵抗が大き過ぎてピンはキツクて抜くのが難しく、特にカーブやUターンが出来ない事が分かってからのトウバーの取り外しは最悪で、悪夢です。 

1. RVとトウドが直線状態で停車が好ましいのではありますが、〝伸縮RV後部収納タイプ”のトウバーを使用している場合は必ずしもその必要はありません、短く成りたがっている方のアームのレバーを押しますとトウバーに掛かっている無理な力が無くなります。

2. アームが自由になった状態で最初にサイドブレーキ(パーキングブレーキ)を引きます。 ブレーキを掛けずにウッカリ、ピンを抜いて仕舞いますとトウドは逃げ出して仕舞う事もあります。

余談:
アメリカにはサイドブレーキやパーキングブレーキの事をイマージェンシーブレーキ(緊急ブレーキ?)と呼ぶ人が昔は沢山居ましたが、最近はどうなのでしょう?  トウドの場合はイマージェンシーブレーキに成らない様に注意が必要です。

D. 最後に:
トウバーの動く部分に時々シリコンオイルを付けますと、特に砂利道等走行時には砂埃での摩擦に依る摩耗が減ります。 摩耗は主にピンで起こりますのである程度摩耗すればピンの交換も可能ですし、ブルーオックス社の場合は全ての交換部品が販売されています。 

牽引をする場合は安全性が重要ですし、〝簡易タイプ”と〝伸縮RV後部収納タイプ”では利便性が全く異なります。 少々高価ではありますが、一度買えば一生使えますので〝伸縮RV後部収納タイプ”の購入をお勧めします。

余談:
日本では、トウド牽引には牽引免許が必要と思われますが、アメリカでは必要ありません。 乗用車の免許を持って居れば殆どどんなRVでも運転が出来ます。 40フィートまでのクラスAは乗用車の免許で乗れますし、大型フィフスホイール(牽引)も乗用車の免許で乗れます。

“トウド” 牽引

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“トウド”とは“Towed” (牽引車) = “Toad” = “蛙”、 即ち牽引されている車の事をRV用語では“トウド”と呼んでいますが、Dinghy (デインジー)と呼ぶ事もあります。 デインジーとは大型ヨットが引っ張る小型の船を意味します。 

最近は殆どのクラスAやクラスCが“トウド”を牽引しており、中にはクラスBでも牽引しているのを見掛ける事もあります。  燃費は10%程度下がりますが、目的地に着いてから動き回る際には無くてはならない足であると同時に、目的地に向かう途中でRVが故障した際にも部品調達等で重宝します。 

日本の大都市近郊では駐車の問題があり、RVとトウドを持つ事は難しい状況だと思いますが、地方にお住まいの場合や大型のRVにお乗りの方には、普段乗っている軽自動車等を牽引する事も可能です。


今考えると懐かしい、良い思い出なのですが、忘れられない故障を何度も経験しています。 其の殆どでトウドが活躍しています。 

その内の一つは、約30年前にサンフランシスコのブロードウエー(通りの名前)を走行中に起こりました。 交差点の信号が青に変わり、一旦は前進をしたのですがエンジンを吹かしても後ずさりを始めました。 調べましたらエンジンルームはオイルが噴き出してオイルだらけ、エンジンを回転出来る状態ではありませんでした。 急な上り坂の交差点でしたのでエンジンを掛けずにバックをして走行車線から縁石の近くに移動させて駐車させました。 

故障の原因は、ホースがトランスミッション用クーラーから外れて、外れたホースは振り回りながらオイルが噴き出し、トランスミッションは空回りをする状態でした。 

悪い事に駐車した場所はバス停の真ん前で、牽引型の長いバスが人を乗り降りさせた後にオイルで覆われた走行車線をタイヤを激しく空回りさせて煙を出しながら1m前後、後ずさりさせてから徐々に前進を始める状態で、事故が起きないか非常に気掛かりでしたが、RVの後ろに積んであったオートバイでトランスミッションオイルを探しに行きました。 街中であった為に自動車部品店は無く、見付けたガソリンスタンドは日曜日で閉まっており、20-30分掛けてトランスミッションオイルを4缶買って来ました。

ホースを締め直してオイルを足し、十分なオイルが入っていませんでしたが、前進出来る事を確かめて逃げる様に急いでその場を発ち、幸い事故は無く、警察も来なくて事無きを得ました。 その後、直ぐに自動車部品店に立ち寄り、更に3缶のオイルを足して走行を続ける事が出来ました。


トウドが繋がれている状態ではバックは出来ず、今、冷静になって考えますと、若しトウドを牽引していましたら更なる問題が起きていたかも知れませんが、其の時はトウドを牽引していたらモット沢山のオイルが買えたと感じ、トウドの必要性を感じたのを覚えています。 恐らく、その後直ぐにトウドの牽引を始めたと思います。

トウドに関して、続く

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