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エアーホーン

デイーゼルエンジンを搭載しているDP(デイーゼルプッシャー)には、大型トラックやバス同様エアーコンプレッサーが搭載されていますので、エアースプリングやエアーホーンが装備されています(ここ3-4年エコの理由でデイーゼルエンジンを“前方”に搭載したクラスAがポピュラーになって居ますが、これらはエアーコンプレッサーを搭載しておらず、エアースプリングやエアーホーンは装備して居ません)。

デイーゼルエンジン(エアーコンプレッサー付き)を搭載している全てのRV、トラック、バスには乗用車に使われている電気式の警笛(クラクション)も装備されています。 理由は、エアーホーンは音が大き過ぎて市街地で使用すると迷惑になるからです。 交通法規は州に依って異なりますが、市街地での使用禁止や、夜10時から翌朝7時まで使用禁止の様な州もあります。

アメリカの交通取り締まり警察官は職業トラック運転手に非常に厳しくい為トラック運転手は法規を守り無謀な運転をする人は少なく、市街地では電気式警笛を使用すると思われます(多くのトラックはエアーホーンと電気式のホーンではスイッチが異なる)。 日本同様、アメリカでも滅多に警笛を鳴らしているのを聞く事はありませんが、市街地で大型トラックがカが鳴くような小さな音の電気式警笛を鳴らしているのを聞いた事があります。  

“カルフォルニア州”では大型牽引型トラック(トウドを牽引するRVを含め)の制限速度は最高が時速55マイルです。 従って、一般乗用車(大型バスや牽引していないクラスAを含む)の最高制限速度が時速70マイルの場所でも大型トラックは時速55マイルに近い速度で走ります。

私はカルフォルニア州内では時速58マイル(制限速度55マイル)で走行する様にしていますが、65マイルで走行するクラスA(トウド牽引)も少なくありません。 制限速度を10マイルオーバーですが、クラスAが捕まっているのは見た事がありません。 しかし、トラックが捕まっているのは良く見掛けます。 CBラジオ(チャンネル17と19)を聞いていますと、トラック同士でパトロールカーを見た場所や隠れている場所の情報交換を頻繁に行っています。 場所表示は道路脇に州境から1マイル毎に示されて居ますので、それを使って行います。

本題に戻しますが、日本でDPをお持ちの方でエアーホーンが付いて居るにも拘わらず乗用車の警笛が鳴ったり、電機式警笛が取り付けてあるのを見て不思議に思った方もあるのでは無いかと思います。 必ずエアーホーンと電気式ホーンが装備されていて、切り替えスイッチが付いています。 一般的に、電気式ホーンは常に繋がっていて、スイッチに依りエアーホーンをオン/オフさせる仕組みになって居ます。

日本製デイーゼル搭載バスやトラックはどうなのでしょう? 路線バスは何時もエアーホーンで、電気式ホーンは聞いた事がありませんので、エアーホーンだけが搭載されているのでしょう。

思い出の多かった旅行

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今回は思い出の多い旅行と成りました。

出発直前に家の台所の流しの下から水が漏れ、配管部品一本を交換して直りましたが、修理中は出発を1日延ばす事も考えていました。 

この様な状況であった為、急いで出発用意をして慌ただしく出掛けました。 何時も同じですが、走り始めて30分程度は運転操作や車の調子が気に成ります。 やや落ち着いて運転が出来そうな感じに成ったところで、家内にパスポートを持って来たか尋ねられ、忘れている事に気が付きました。 

直ぐに高速道路を降りましたが、U-ターンして引き返すには少々距離があり過ぎるので最寄のショッピングセンターの駐車場に停めキャンピングカーと家内を残してトウドでパスポートを取りに戻りました。

此れまでに忘れ物をした事は何度もありますが家に取りに戻った事は一度もありません。 殆どの物は忘れても何とかなりますがパスポートだけはどうにも成りません。

パスポートから始まって、今回ほど色々な問題が起こった旅行はありませんでした。 


何時も通りに、天候は最高でした。 目的地でも此れまで“雨ばかりで寒かったがヤットよい天気になった”と人々は口を揃えて話していました。 旅行から帰って来てから目的地で会った人にメールを出したところ、“釣りは最高だが毎日雨ばかり”との返信が戻って来ました。  目的地近辺はマツタケの産地で、8月の中旬にも成っていないにも拘らずボチボチマツタケが取れ始めているとの事で、地元の人に教えてもらった公共松林(写真)に一人で入ってみました(地元の人に熊の方が逃げるとは言われていたものの、心配で早めに退散)。 しかし、数日の晴天の後であった為に乾燥していてマツタケの出る状況ではありませんでした。

地元の人の話しに依りますと、以前は日本向けに$100/Kg以上の値段が付いてよい収入になったそうですが、最近は$5/Kg程度に成って仕舞ったと嘆いていました。

貰ったマツタケでマツタケご飯を作り、何十年振り(殆ど半世紀振り)に食べました。 子供の頃は中国地方に居ましたので、マツタケは割合とよく食べて高級品との感じは持って居ませんでした。

話が逸れましたが、マツタケを食べた事も故障と同様に忘れる事が出来ない思い出に成るでしょう。

終わり。

エンジンが掛からない 1

カナダの燃料価格は常にアメリカより20%程度(辺ぴな場所では40%)高く、カナダに入る前に満タンにし、空に近い状態でアメリカに戻る様にするのが一般的です。 ボーダーに近いガソリンスタンドではジープ缶(18リッタースペアータンク)数個に燃料を詰め込んでいる人も少なくありません。

充分な燃料が残っていましたが、国境を越えてしばらく走った所でガソリンスタンドに入り給油しました。 給油後出発しようとエンジンを掛けようとしましたがインストルメントパネルのランプ類が暗くなってエンジンが回りません。 ガソリンスタンドの給油場所を占領していましたのでトウドで押して移動しようとトウドのエンジンを掛けようとしましたら同様にエンジンが回りません。

仕方なく携帯していたスペアーバッテリーに繋げるとトウドのエンジンは直ぐに掛かりましたので、考えを変えてモーターホームも試みたところ同じく直ぐに掛かりました。 原因が気に成りましたが、走行後は正常の電圧(約14V)を示し続けていましたので走り続けました。

(参考: 牽引中はナビが点きっ放しの為、モーターホームとトウドのバッテリーを繋げた状態にして走行しています。 その為一方の何処かでショートが起こると両方のバッテリーを消耗させる事になります - その内スイッチを取り付けてナビを消す様にします)

翌日再度給油した際、今度はバッテリーは13V以上あるにも拘らずリレーが振動音を出して回転しません。 トウドのエンジンは直ぐに掛かった為、家内に操作を説明してトウドでモーターホームを押して空いていた駐車場に移動させました。

以前、ドロドロ状態の狭い場所で一度止ると絶対に動けなくなると思われた場所でU-ターンが必要で、その際はトウドで後押しの補助をしましたが、今回はモーターホームのエンジンが回転していなかった為ハンドルが重くて殆ど回す事が出来ませんでした。 幸いエアーが充分ありましたので動きましたが、エアーが少なくなると駐車ブレーキが掛かって立ち往生するところでした。

家内にはハンドルには触れず、ブレーキライトが消えたらアクセルを踏み、点灯したら何もしない様に言ってありましたが、僅かのエンジン力で簡単に移動出来たと彼女は驚いていました。

続く。

最悪の“故障”

目的地に着いて数日後に最悪の出来事は起こりました。 人間の“故障”で、朝起きると家内が痛さに苦しんでいました。 

腎臓結石ではないかと想像をしながら救急病院に連れて行きましたが、救急医は“筋肉痛と思われるので専門医に行った方がよい”と他の病院を紹介して呉れました。

2軒目の医者は直ぐに腎臓結石だと言い、“この病院には施設が整っていないので”と最初に行った病院に戻るように言いました。

最初の病院に戻って支払いを済ませ(カナダは国外の為アメリカの保険は使えず、1回診察する度に$560)、前回と異なる医者が尿の検査をしたところ腎臓結石に間違い無いと言い、化膿して膿みが出ているとの事で、抗生物質と痛み止めの薬を処方して呉れて薬局で薬を受け取って3時近くに帰って来ました。 その後薬を飲みながら様子を見ましたが一向に痛みが治まらず、翌朝6時に起きて帰り支度をしました。

アメリカとの国境を越えさえすれば手術の必要があれば入院も可能で保険も効きますので、約1300Kmの距離は1日で走れる距離ではありましたが病人の事も考えて時々休憩を取って余り無理をせず、途中で1泊しました。 翌日昼前に国境近くに着いたのですが長蛇の列で5分停止しては5m動く状態で税関通過に2時間位掛かって仕舞いました。

この頃には薬の効果が現れたらしく痛みは和らいで病院に行く必要は無い状態に回復していました。


約30年前に、旅行の帰りにアリゾナ州で家族全員で風邪を引き、熱に悩まさせられながら運転をして帰って来た事が思い出されますが、病気で旅行を切り上げて帰って来たのは今回が初めてです。


今回行ったプリンスルパート近くの河には時期に依って色々なサケが釣れ、居た時はソックアイ(紅鮭)とピンクが沢山釣れて居てCoho(コーホー)サケも釣れ始めていました(私もソックアイを2匹とピンクを2匹釣りました)。

来年も又同じ所に行きたいと思いますが、今回は切り上げて帰って来たお陰で又行く充分な理由に出来ると思います。


この後、更に故障は起こりました。

冷蔵庫の故障 3

その内、今回の旅行中に起きた多くの問題点が明らかになると思いますが、毎回旅行が終盤に近付くと黒板(白板)に修理や改善が必要な箇所を書き留めます。 今回は燃料ホースや冷蔵庫を含め11個を記入しました。

旅行から帰って来て最初に手掛けたのが絶対に直さなくて成らない燃料漏れホースの取り外し(正確な長さを知りホースを購入する為)、そして次に手掛けたのが早く問題の原因を知りたくて楽しみにしていた冷蔵庫の修理でした。

インターネットでトラブルシューテイングのマニュアルを読み、説明されている各抵抗値を確認、旅行中に何十回も行った原因究明作業を繰り返し、全ての部品は問題が無い事を信じざるを得なくなりました。

偶然にも目に付いたテールライトの電球に冷蔵庫のサーキットボードの入力電源を繋げてみましたら点灯せず、LEDは明るく点灯、何らかの原因で電圧は正常でも電流が流れない事を知りました。 早速バッテリーから直接電源を取ってサーキットボードに繋げたところ冷蔵庫は全て正常に作動しました。

その後半日掛けて冷蔵庫側から配線をたどったり(床下で行く先が分からない)、フューズボックス側から問題の線の抵抗が高い理由を探りましたが結局原因が分からず、新しく線を引く事(避けたかったが)で解決しました。

気に成るのは、フューズボックスで本線を外しても冷蔵庫(サーキットボード)に電気(13V前後)が来る事と、もう一つは同じ線が他の電気部品に使われていて将来旅行中に問題を起こす可能性がある事ですが、その内漏電がない事を確認しようと思っています。

今回の場合、電圧がコンスタントに13V近くを示しながら電流が流れない為、接触不良やショートの原因は考え難く、線の一部が断線していたり関係している部品(例えばリレー等の故障)が原因で抵抗が増していると考えています。

理論的に電圧が正常でも抵抗値が高いと電流が流れない事は知って居てもこの様な経験は始めてで、マサカこの様な問題を起こすとは考えても居ませんでした。 アース線が外れていたり錆びて接触不良を起こしてエンジンやその他の調子が悪い原因になる事はよく語られてはいます。

冷蔵庫が故障したお陰でポータブルフリーザーを購入する機会が出来ました。 今後も重宝すると思います。 故障した冷蔵庫に感謝、感謝。


次回は今回の旅行の最悪(冷蔵庫や燃料漏れ以上)の故障を書きます。

冷蔵庫の故障 2

ポートランド市はオレゴン州の北部に位置し、インターステート5号線でコロンビア川を渡ると直ぐにワシントン州です。

冷蔵庫の故障、更には燃料漏れのお陰で予定していた釣竿の購入は見送りになって仕舞いました。 仕方がありません、燃料を減らす為に目的地と反対方向に向かって走る訳にも行きませんでしたので。

ワシントン州の5号線を北に向って1時間程走ってレストエリアで止まり燃料が漏れない事を確認して冷蔵庫の故障原因追究を再度始めました。 

原因の可能性を全て(?)調べましたがコントロールが作動しません、キツネに化かされた様で、全く有り得ない不思議な感じでした。 電圧は何処で調べても満充電の13.3Vをシッカリと示し、アイブラウ、ロワーサーキットボード、配線ケーブルの3点は今まで使用していた物と新しい物の2セットあり、それぞれを交換する事に依って僅かながら異なる振る舞いをするものの作動しません。 

ロワーサーキットボードの在庫が無いと言われたにも拘らず、購入出来たのは若しかしたら不良品の返品だったのかも知れないと考え、RV部品屋を探してロワーサーキットボードをもう1個購入しました。 

考え付く事は他には無く、藁をも掴む思いで購入しましたが、残念ながら問題解決には至りませんでした。

此れまで冷蔵庫修理の為に約2日間を無駄にして仕舞い、これ以上時間を無駄にしたく無く、冷凍が必用な物は購入したポータブルフリーザーを使い、冷蔵庫にはブロックアイスを使って旅行を続ける事に決意しました。

続く。

参考:
購入したポータブルフリーザー(ドーメテイック)は優れもので、
• 温度は-18度をキープ
• 室内で使用しても音は殆ど(全く)聞こえない
• 心配していた熱風は極く僅かで車内を暑くする事は殆ど無い
• 電力消費は少なく、一晩中使ってもバッテリー消費は極く僅か

冷蔵庫の故障 1

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今回の旅行の第一の目的は魚釣りで、途中通過するオレゴン州は消費税が無い為高価な釣竿が少しでも安く買えるので楽しみにしていました(店とは数回電話で話していて購入する竿は大体決まっていた)。

オレゴン州のポートランド市の南40Kmで1泊した朝に冷蔵庫の異常に気付きました。 ガスでもAC110Vでも非常によく冷却はしますが、しばらく(5分-1時間)機能してはコントロールの電源が切れて仕舞い、明らかに冷却ガスの問題では無く、12Vコントロールシステムの問題と思われました。

テスターでショートや断線の無い事を確認、更にサーキットボードに入る電圧が13V以上である事も確認、問題の可能性は冷蔵庫の後ろに取り付けてあるロワーサーキットボード、アイブラウと呼ばれる冷蔵庫の上部に取り付けられているコントロール(サーキットボード)、ロワーサーキットボードとアイブラウを結ぶ配線ケーブルの3点以外には考えられませんでした。

ポートランドでRV部品店を見付け、最初に最も可能性の高いロワーサーキットボード(ダイナソワー)を購入する積りが、店に在庫が無いとの事と店の説明(勧め)でアイブオラウを購入しましたが問題解決には至リませんでした。 ダイナソアー製造元に電話をしたところ私が行ったポートランドの店にダイナソアーを在庫をしている事を確認してもらい再度店に行き、結局4往復(160Km)して上に記した全ての部品を購入しても問題解決には至りませんでした。

翌朝RV部品店に近い所に移動して修理をする事に決め、途中で前日見付けた安いガソリンスタンドでメインと補助タンクを満タンにしたところ、前回書きました様に(話が前後しましたが)ホースの漏れを発見、直ぐに高速道路を走らせました。 メインタンクのホースが漏っていたにも拘らず補助タンクのホースから漏れているものと勘違いして走行中に燃料をメインに移動させた為部品店近くのショッピングセンターのパーキングに駐車させると漏れた燃料は直ぐに地面の傾斜を流れ始めました。 人に気付かれない様に2度移動させて、タオルを敷いてからトウドで部品屋に直行しましたが、燃料漏れが気に成って冷蔵庫の修理は後で考える事にして、ポータブルフリーザーを購入して急いで帰って来ました。

この時冷蔵庫の中は匂い始め、40個の卵の半数は前日に既にゆで卵にしましたが、納豆や野菜の一部、更に大量に買い込んだ餅アイスクリームは全滅となりました。


その場で冷蔵庫を完全に直したかったのですが、部品は全て揃っている自信があり、燃料漏れは依然と続いていて弱まる様子は無い為急いで高速道路に向いました。

続く

燃料漏れ

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思い出に残る出来事の数々の内の燃料漏れは最初に満タンにした時に気が付きました。 

漏れは燃料注入口の後ろから1秒間隔程度で滴り落ちて直ぐに“水”溜りが出来る状態で、処置はホースを新品に交換することでしたが、急いで走らせました。  ガソリンに比べて軽油の漏れの危険性は非常に低いのですが、知らない人が見れば消防車を呼ぶ様な事に成るのが気掛かりでした。

次に注油した際に満タンにはしませんでしたが、注入時にわずかながら漏りましたので応急処置としてダクトテープを巻きつけました。 問題のホースは前輪の後ろの泥除けの後ろに隠れていて、この処置は意外と時間が掛かって仕舞いました。 写真左上がその状況です。 このダクトテープのお陰でその後は全く漏れの問題はありませんでした。

同じ燃料漏れは以前にも経験してホースを交換しましたが、この時は今回漏れのあったホース以後から燃料タンクの間の長いホースで、その際どうして全て交換しなかった悔やまれます。 

写真右上はダクトテープが巻かれた状態、写真左下はひび割れの状態で、帰って来てから外して写したものです。

漏れの激しい部分に於いてはダクトテープの接着剤は溶けてはいましたが、漏れが遅い部分やダクトテープ上は完全に接着されていて漏れの形跡は全くありませんでした。


ダクトテープを常備する事をお勧めします。