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RVパークに関して、  その2 RV専門用語

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RVパークで宿泊する際によく使われるRV専門用語が在りますので、既に日本でも一般的に使われて居て多くのRVerが知っているかも知れませんが、其れらを説明します。 

ドライキャンプ(Dry Camp)、ブーンドッキング(Boondocking):
RVで出掛けた際に常にRVパークで泊まるとは限りません。 目的地が長距離の場合は夜遅く迄運転を続けて高速道路のレストエリアや駐車(宿泊)が許可されているショッピングセンターの駐車場で宿泊する場合もあります。 この様な電源、水道、下水等の設備が無い所にRVを停めて宿泊する事を言います。 例えば、砂漠地帯や州立公園内にある簡易RVパークには電源、水道、下水等の設備が無い所も在りますが、この様な所に泊まる場合もドライキャンプ(Dry Camp)、ブーンドッキング(Boondocking)と呼びます。

フルフックアップ(Full hookup):
電源、水道、下水の全てを纏めてフルフックアップと呼びます。 電源を各サイトに設置する事に比べて下水や水道の配管の埋設工事は費用が掛かります。 従って、電源は在っても全てのサイトに水道や下水設備が有るとは限りません。 RVパークで最初に聞かれる事は“フルフックアップが必要ですか?” で電源だけが必要な場合はフルフックアップサイト依りも$5程度安く宿泊出来ます。 

ブラックウオーター(Black water)、グレーウオーター(Gray water)、 ホールデイングタンク(Holding tank):
下水には2種類有り、トイレからの所謂汚水の事をブラックウオーターと呼び、その他の台所やシャワーから出た水はグレーウオーターと呼び、それらの水を集めるプラスチック製容器をブラックウオータータンク、グレーウオータータンクと呼びますが、飲料水(Fresh water)用タンクも含めた全てをホールでイングタンクと呼びます。  尚、一般的にブラックウオーター用やグレーウオーター用のホールデイングタンクは黒色で、飲料水用は白色で出来ています。

ショア―パワー(Shore power):
バッテリー電源のDCの他にAC電源が有りますが、AC電源には外部のコンセントに差し込む外部電源、AC発電機、インバーター(DCをACに変換する機器)の3種類があります。 この外部電源、即ちRVパークや家のコンセントに差し込む電源の事をショア―パワーと呼びます。

セルフコンテイン(Self-contained):
台所やトイレが付いているRVをセルフコンテインRVと呼び、生活設備が整って居る事を意味します。

RVパークに関して、  その1

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最近私が宿泊したRVパークを例に、RVパークに関して2-3回に分けて書いてみます。

キャンピングカーで出掛けて宿泊する施設を日本ではオートキャンプ場と呼ばれている様ですが、アメリカではRVパークと呼んでいます。 RVパークの“パーク“は公園と言うよりは場所を意味します。

場所(環境や状況)、使用目的、その他に依り、様々な施設完備のRVパークが在り、中には高級RVを目的に作られた、ゴルフコース、プール、クラブハウス、その他の娯楽施設が完備したRVパークも在りますが、一般的なRVパークは一泊$20程度から$60程度で宿泊出来ます。 しかし、この様な一般的なRVパークでも大きな催しもの、例えばコンベンションやホットエアーバルーン、自動車レース、有名なロデオ大会等が開催される時期は宿泊価格が跳ね上がります。

家族で遊びを目的として長期間滞在出来る様なRVパークは近くに森や川がある自然の豊富な場所、近くに娯楽施設がある場所等がポピュラーで、国立公園や州立公園の中並びにその周辺には必ず幾つかのRVパークが点在します。  例え何も無い場所でも、長距離を旅行する途中で寝るだけを目的としたRVパークは高速道路の出口に近い便利な場所に在れば結構常に混んでいます。 RVパークは通常は有料ですが、中には自然豊かな場所にRVが駐車出来るスペースが作られているだけの無料の場所も稀にあります。 

今回ご紹介するRVパークは上のスケッチに示しました様に、魚釣りが出来る大きな河の近くに在り、大きな木が密集している約100m x 500mの敷地の中に約100余りのサイトがあります。 各サイトには上下水の完備は在りませんが、水道の蛇口は約10か所、電気、共同のトイレやシャワー施設も完備していて、夏休みに子供と過ごすには最適なRVパークです。  市が管理する汚水タンク処理施設はこのRVパークから2分程の所にあり、無料で使用する事が出来ます。

RV メンバーシップ   その11 FMCA ラリー に集ったRV  続き6 フロントガラス

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最近のクラスAの前面ガラスは殆どが一枚ガラスで、2005年前後からメーカーやモデルに依り2枚ガラスから1枚ガラスが増え始めました。 二枚ガラスの場合は左右のワイパーブレードは全面ガラスの中央部分に2本が立った状態で静止して居ますが、一枚ガラスの場合のワイパーブレードは全面ガラスの下方の運転席から殆ど見えない位置に水平に静止していますので視野が良くて快適です。

RV メンバーシップ   その10 FMCA ラリー に集ったRV  続き6 外装色 

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クラスAの塗装色に関しては、2000年代初期までメーカーにより稀に赤、緑、青を基調としたものもありましたが白色系が主流で、その上に緑、青、赤等のアクセントとなるストリップが貼り付けらていました。 その後、茶系色がポピュラーになり、此れ等の殆どは“フルペイント”と呼ばれてアクセントは全てペンキの塗り重ねとなりました。 最近は茶系に加えて黒の基調も多くみられ、全てフルペイント仕上げです。

RV メンバーシップ   その9 FMCA ラリー に集ったRV  続き5 衛星放送アンテナ

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RVの殆ど全てにテレビが装備されていますが、クラスAを所有するRVerの殆どは何らかの衛星テレビ放送受信アンテナを使用しています。  

アメリカにはDish NetworkとDirect TVの2社の衛星放送会社があり、何れかに加入して衛星アンテナを所有して居ればアメリカ国内は勿論カナダでも衛星テレビを見る事が出来ます。  

RV用の衛星アンテナには色々な種類があり、RVの屋根の上に常設タイプ/簡易移動タイプ、自動追尾/手動タイプ等があります。  上の写真に見られる様に、クラスAの屋根の上に取り付けられている大きなデイッシは自動追尾のアンテナで、Dish Networkの場合は少なくとも3個の衛星からのシグナルを同時に受信する為に楕円形(左右、上下、回転)をします。  自動追尾の衛星アンテナはRVを駐車すれば数分で自動的に衛星をキャッチしてテレビを見る事が出来ます。 

最近は持ち運びが出来る箱型のポータブル衛星アンテナを使う人も多く、利点は大きな木に囲まれたRVパークでは木々の隙間から衛星が見える場所に設置する事が出来ますし、又、カナダの北部やアラスカでは衛星の位置が水平に近い位置になりますので、衛星方向に少々高い木や建造物が在りますとポータブル衛星アンテナは便利です。

走行中にテレビを見る為にはドーム型の自動追尾の衛星アンテナが必要で、走行中に立体交差やトンネルの中を走行中は、当然ですが、シグナルを失ってテレビは途切れます。 走行中に運転手から見える位置にテレビが在りますと違法であると同時に、ドーム型のアンテナは故障が多い様で、最近はドーム型より大きなデイッシを取り付けているRVの方が多い様に思われますし、木に囲まれた地域ではポータブルタイプをアチコチでよく見掛けます。    

RV メンバーシップ   その8 FMCA ラリー に集ったRV  続き4 スライドアウト

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1990年代にスライドアウト、即ち側面が飛び出して居住空間が広くなる装備が出始めて、瞬く間にポピュラーになりました。 出始めた当初は雨漏りや開いたスライドアウトが閉まらない等の苦情や、更にはスライドアウトを閉め忘れて走るRVを見た情報等がRVフォーラムに頻繁に書き込まれましたが、以前に比べてスライドアウトの問題は少くなりました。 とは言え、矢張りスライドアウトの問題は少なくありません。  

スライドアウトは閉じた状態/開いた状態で固定する装置が在りますが、以前は全てマニュアル式で最近は自動装置もありますがオプション装備が多い様です。 このマニュアル式の固定装置を解除する事を忘れてスライドアウトを作動させる事故が多い様です。  動かない様にしてあるスライドアウトを動力で動かせば何かが壊れて当然です。

2000年型前後から2個のスライドアウトも珍しくは無くなり、最近のクラスA には3個、4個のスライドアウトも一般的になりました。 又、運転席の後ろから最後尾迄の側面全体のスライドアウトはフル・ウオール・スライドアウト(RVの左側に取り付けられる)と呼ばれ、此れも珍しくは無くなりました。 
https://www.google.com/search?q=newmar+floor+plans&source=lnms&tbm=isch&sa=X&sqi=2&ved=0ahUKEwjMreG19-7SAhUW2GMKHYveDswQ_AUIBigB&biw=1536&bih=744#spf=1

RV メンバーシップ   その7 FMCA ラリー に集ったRV  続き3 トウドブレーキ

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RVでトウドを牽引する際は牽引装置(ベースプレートやトウバー)の他に行わなくては成らない事があります。 一つはトウドブレーキライト、方向指示灯、尾灯等がRVに連動して機能する事、もう一つはトウドに何らかの補助制動装置(ブレーキ)を装備する事です。 

トウドブレーキライト(尾灯)工事:
RVとトウドに繋げる4本線又は6本線の市販されている専用ケーブル使い、トウドの配線工事は専用市販製品を購入しても出来ますが、安価に仕上げる際はダイオードを使っても出来ます($10以下)。

補助フレーキ装置:
アメリカの道路交通法は各州に依って異なり、補助ブレーキ装置の必要性に関しても異なります。  大きなクラスAで軽いトウドを牽引する場合はそれ程制動距離には影響は出ませんし、強制をしていない州もあります。 しかし、事故が起きた場合に補助ブレーキ装置が付いていない場合は事故保険が無効になる場合も考えられるとの事で、殆どのトウドに補助ブレーキ装置を取り付けている様です。

様々なトウド用補助ブレーキ装置が市販されており、簡単に車から車の移動出来る装置もあれば、トウド並びにRVに装備を取り付けるタイプもあります。 前者の場合は牽引前後に装置の取り付け/取り外し時間が掛かりますが、後者は殆ど時間が掛からず簡単です。

RV メンバーシップ   その6 FMCA ラリー に集ったRV 続き2

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既に書きました様に、ラリーに集った殆ど全てのRVが何らかの車を牽引し、その多くは乗用車又はSUV、稀に自動車やオートバイを積んだトレーラーを牽引しています。 トレーラーにはフラットベッドと呼ばれる囲いが無いものとエンクローズドと呼ばれる箱型のもの、更にはオートバイ専用に作られたもの等があり、エンクローズドトレーラーは飛び石等で傷が付いては困る様な車、即ちクラシックカー、高級車、ハーレー等を入れて牽引しています。 

トウドに関して:
牽引される乗用車やSUVはRV用語でトウド(Towd牽引車=Toadカエル)と呼ばれ、トウドを牽引する際は市販されている牽引用の装備(ベースプレート)をトウドに取り付け、トウバーと呼ばれる牽引棒を使ってRVとトウドを接続して牽引します。
http://www.net-camper.com/cgi-bin/rv-ken/diarypro/diary.cgi?no=148
http://www.net-camper.com/cgi-bin/rv-ken/diarypro/diary.cgi?no=678

クラスAで旅行に出ますと観光や買い物に動き回るには大き過ぎて気軽に動き回る事が出来ません。 例え駐車場が在っても4台分又はそれ以上のスペースを占領して他の買い物客に迷惑を掛けます。 又、途中でRVが故障をした際に動き回る手段として便利です。 従ってクラスAにはトウドは必需品ですが、最近はクラスCやバンコンバージョンでもトウドを牽引しているRVerを見掛けます。

トウドを牽引しますと加速が少々悪くなりますが、巡航速度では全く気になりませんし、燃費もそれ程悪くはなりません(10%)。 トウド牽引中はバックが出来ません。 バックをしますとトウバーを壊す恐れがありますのでトウドを外す必要があります。

注意:
全ての車がトウドになるとは限りません、トランスミッションの焼き付けを起す車もあります。
例えば、ホンダのCRVのオートマチック・トランスミッション車は此れまで全て牽引可能でトウドとして最も多く使われて来ましたが、2015以降のCRVは牽引が出来なくなりました。 スバルのフォーレスタ―もトウドとして人気が在りますが、マニュアル・トランスミッション車は牽引可能ですが、オートマチック・トランスミッション車は牽引が出来ません。
アメリカ車ではジープは牽引可能で人気があり、最近はオートマチック・トランスミッションでも牽引可能なGM社の車、即ちシボレー、キャデラック、ビュイック等が人気で、キャデラックを牽引している人も良く見掛けます。