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キャンピングカー用ナビゲーション = RV用ナビゲーションシステム、 その3

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RV用ナビゲーションシステムは目的地迄の単なる道案内以外にRVerに取って大きな利益を提供して呉れ、必要不可欠な装備となりました。 乗用車の場合は〝道案内”が主ですが、RVは乗用車と異なる特殊な装備や機能を備えていたり、車体サイズや重量が大きかったり、燃料消費が大きい為乗用車と異なり、RVを目的として作られたナビゲーションシステムを搭載していますと安全快適に、しかも経済的にRV旅行に出掛ける事が出来ます。

POI (Point of Interest=ポイント・オブ・インテレスト):
POIと言う言葉を聞いた事はありますか?  ポイ(Poi)はハワイのお芋ですがPOIは〝ピーオーアイ”即ちポイント・オフ・インテレストで、興味がある場所や覚えて於きたい場所を意味し、ナビゲーションシステム、特にRVerの間では良く使われる言葉です。 目的地となる場所を含めてガソリンスタンドの所在地、ショッピングセンター、RVパーク、道の駅、遊園地、海水浴場、警察署、郵便局、その他全ての場所がPOIになります。

Waypoint (ウェイポイント):
POIと共に良く聞かれる言葉にウェイポイントがあります。目的地に直行せずに途中で寄り道をする地点(POI)をウェイポイントと言います。 

旅行計画例:
例えば家を出て、①ガソリンスタンドに寄って燃料を入れ、②RVの部品を購入し、③駐車場で昼食を取り、④プロパンガスを充填、⑤ブラックタンクを空にし、⑥食料品を調達、日が暮れる前に⑦RVパークを見付けて泊まる場合を考えますと最適な場所をPOIリストから探す必要があり、⑦RVパークが目的地と考えますと①-⑥はウェイポイントとなります。

RV用ナビゲーションシステムの機能:
RV用に作られたナビゲーションシステムにはRVerに取って非常に便利な機能が沢山備わっています。 例えば、車幅、車高、重量等をナビゲーションシステムに入力して於きますと高さ制限のあるトンネル、重量制限のある橋、車幅制限のある道等は避けて呉れ、又、大型ガソリンタンカーは通行が可能でもプロパンガスを搭載したRVは通行禁止のの様な特殊トンネル等も考慮して道案内をして呉れます。

上の例の①-⑦のPOIを一般のカーナビでも探す事は可能かも知れませんが、RV専用のナビゲーションシステムですとRV目的のソフト、即ち上の例で、①トラック専用又は銘柄別のガソリンスタンドに限定、②RV用の部品販売店、③大きな駐車施設を有するショッピングセンターやレストエリア、⑤RV用のプロパンガスを扱う店、⑥汚水タンク処理施設(無料リストを含めて)等の情報が簡単に引き出せる様に出来ています。 又、自分に最適なPOIリスト、即ち全国の銘柄別のガソリンスタン所在地リスト、トラック専用ガソリンスタンド、汚水ダンプステーション、無料駐車可能場所、ウオールマート所在地、コストコ所在地、その他のPOIリストを作ってRV用ナビゲーションシステムに追加する事も可能です。

POIファクトリー (POI製造元):
自分に最適なPOIリストを作る為のウエブサイトが幾つかあります。 一番ポピュラーで、ナビ製造会社も推薦しているサイトが次のサイトです。
http://www.poi-factory.com/node/25560
このサイトの使用方法は(若し必要な場合)別の機会にするとして、このサイトは一般読者の協力も得て常に情報の改善が続けられています。 ナビ画面の地図上に場所表示(例えばウオールマートの場合はウオールマートのマーク)させるソフトや接近した際にアナウンス(例えば〝この先にウオールマートあり”又は〝この先にレストエリアあり”)をさせるソフトも各種充実しています。

日本のナビは非常に進化している様ですので、私がここに書いた以上の機能が備わっているかも知れませんが、兎に角、一度RV専用ナビゲーションシステムを使いますと、放す事は出来なくなります。 次のビデオを見ますと尚更です。

https://www.youtube.com/watch?v=qyScQTKWuAo
https://www.youtube.com/watch?v=o8Z1K37SHbE
https://www.youtube.com/watch?v=sxUUUaE1O9o

キャンピングカー用ナビゲーション = RV用ナビゲーションシステム、 その2

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前回〝アメリカではナビゲーションシステムをRVに搭載する事が約10年位前から徐々に増えた”と書きましたが、良く考えてみますと約10年前から人気、製造機種、販売数量、共に急激に増えた気がします。

私が最初にGPS(ナビゲーションシステム)を購入したのは1990年の半ば頃で、CopilotのDoor-to-Door(入口から入口)と呼ばれる機種を$700前後で購入し、現在では当たり前ですがその機種は目的地までの進路を計算表示出来る数少ない機種でした。 その当時のGPSはナビゲーションシステムと言うより自分が居る場所が分かる単なるPCを使った地図が主流で、マイクロソフト社のMicrosoft Streetsソフトと衛星アンテナのセットや Deloamが販売していた地図ソフトと衛星アンテナのセットがRVerの間でポピュラーでした。私もこの両方を購入しましたが、地図は表示されても自分の居場所を表示する事は出来ず、CoPilot を使用して居た事、忙しかった事(言い訳け)、必要性をそれ程感じなかった事等で本気で解決する気にもならず、GPSアンテナは結局機能しませんでした(使いこなせませんでした)。 

当時GPSは新しい大人の玩具で、RVフォーラムではGPSに関する新しい情報が色々議論されていましたが、中には〝GPSなど必要は無い、ウオールマートの地図(B4サイズの本)があれば十分”と言い張る人も沢山居ました。 時代は変わるものです。 〝小さなな輸入車は事故を起こすと命が危険、大きなアメリカ車に限る”と言う人が大勢居た時代もありますが、恐らくそれらの人の多くも今ではトヨタやホンダの小型車に乗って居る事でしょう。

その後RV向けに各種のナビゲーションシステムが販売され価格も下がり、私の持っていたCopilotのソフト交換は高価である事も理由で、Garmin社がRV用に出したStreet Pilotに買い替え、2-3年後には7インチスクリーンのGarmin7620が出るや否や評判の良さに引かれて此れも購入して暫く使用し続けましたが、数年前(5年?)に地図製作で有名なRand McnallyからRV専用の5インチのTrip-Maker5510が販売され、その数か月後に7インチの7710された時は、又々この機種の好評判に引かれて購入、昨年までGermin 7620 と両方を同時に使用していました。

GPS(ナビゲーションシステム)が出現する前は多くのRVerや長距離トラックドライバーが上の写真に示されて居る様なB4 サイズの本状の地図を搭載して、それを頼りに目的地に向かっていました。 その中でも毎年発行されるウオールマートの地図(全てのウオールマートの所在地が記されている)やGood Sam(RVの会員クラブ)の地図が特に多く出回っていて、地図が発行された直後は定価$10が半額で購入出来ました。

余談になりますが、1980年代にウオールマートが増え始めた当時は殆ど全てのウオールマートの大きな駐車場は無料で一夜を過ごさせてくれていて、RVで長距離を移動する場合に夜遅く駐車して早朝出発する、即ち短時間寝るだけの宿泊にはとても便利でした。 現在も多くのウオールマートの駐車場で夜を過ごす事を許可していますが、許可しなかったりRV宿泊禁止の表示がされているウオールマートも相当増えました。 付近の客を失われるRVパークからの苦情(?)、マナーの悪いRVerを見ての客からの苦情、衛生面や安全面での理由等が考えられます。

それ以前の1970年代、1980年代は長距離旅行に出かける前はAAA(American Automobile Club = 日本のJAF)に行って旅行中に通過する詳細地図(Triptik)を本状にまとめて貰い、一冊約50頁で長距離の場合は2冊になる場合もあり、それを頼りに旅行したものです。

横道に逸れて仕舞いましたが、次回はRV用のナビゲーションシステムに関して書く予定です。

キャンピングカー用ナビゲーション = RV用ナビゲーションシステム、 その1

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日本で呼ばれているナビ(カーナビ)はアメリカではGPSと呼ばれ続けて来ましたが、最近はナビゲーションシステムとも呼ばれる様になって来ました。 日本の殆どの車にナビが搭載されて居る様ですが、アメリカの乗用車には日本ほど普及しておらず、ナビを付けて居ない乗用車の方が断然多く走っています。

しかし、RV(キャンピングカー)や長距離トラックの運転手は、長距離の知らない目的地に行く事が多く、更に目的地までの重要な情報(例えば重量制限、高さ制限や長さ制限に従って通行可能な道を選択、交通渋滞回避、事故場所、警察車存在地点等)を提供して呉れます。

日本とアメリカのナビゲーションシステムを比べますと、各々がそれぞれの状況(必要性)に応じて独特の進化を遂げて居る事が明らかです。 日本のナビの機能を詳しくは知りませんが、渋滞中にナビにテレビが映し出さているのをよく目にしますが、アメリカではテレビが映っている車を見た事が在りませんし恐らくテレビ機能が付いたナビゲーションシステムは販売されていないと思います。

しかし、アメリカではナビゲーションシステムをRVに搭載する事が約10年位前から徐々に増え、RVには不可欠な情報が得られる事からRV用のナビゲーションシステムは必要不可欠になっています。  現在は日本では考えられない、又は現実的では無いと思いますが、今後RVが増えますと日本でも恐らく同じ様な機能のナビゲーションシステムやソフトが普及すると思われます。

次回はアメリカに於けるRV用のナビゲーションシステムやソフトに関して紹介します。

〝RVの燃費に関して”

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最近の車には燃費、即ち1リットル当たり走行距離が瞬間燃費や平均燃費で表示されるものも多くなって来ており、又、電子燃料制御の車(RV)には瞬間燃費や平均燃費が簡単に表示出来る機器も販売されています。

長距離を運転していますと時間を持て余し、つまらない事を考えたり気にしたりすると思いますが、私に取って燃費はよく気になります。 瞬間燃費を見て一喜一憂、即ち風向きや道路の傾斜等の状況を考慮した上で良い燃費が表示されて居れば車が快調に走って呉れていてエンジンも調子よく回転している事に快感を覚え、燃費が通常時より悪ければブレーキは引きずって居ないか、タイヤはパンクしていないか、エンジンは大丈夫か、ホイールベアリングは大丈夫か等が気になり、時には心配にもなります。

燃費に影響する要因:
燃費はエンジンの大きさ、車重、車の形状、速度、増速/減速の仕方、エンジン回転数(シフトダウン)、風の抵抗、道の傾斜、道路の状態等は(当然ですが)全て少なからず燃費に影響しますが、これ等の中にはどうする事も出来ない要因も在りますが、長年の観察から燃費を多少でも良くする事が可能だと思われる事柄も在ります。 

エンジンの大きさ:
一般的に、小さなエンジンは大きなエンジンに比べて燃費が良いのですが、エンジンに必要以上の負担を掛けて無理をさせる様な運転をしますと燃費は犠牲になり、返って大きなエンジンより悪くなります。 

車の形状:
当然、流線形であったり、前面面積が小さい方が燃費は良くなり、最近は大型トラックの形状が曲線的であったり高速走行中に乱流(抵抗)を軽減される為に側面や最後尾に大きな金属板を取り付けているトラックが目立ちます。 中には真っ平のホイールキャプを取り付けているトラックを見る事もあります。 高速で長距離を走りますと燃費軽減、更には経費削減になると思われます。https://www.youtube.com/v/27UCsqLn2h4?version=3


風の抵抗:
向かい風ですと抵抗となり燃費は悪くなりますが、追い風ですと燃費を良くして呉れます。 風の方向はその時々で異なる様に思われますが、此れまでにアメリカ西部(カルフォルニア州、アリゾナ州、ユタ州、ニューメキシコ州、テキサス州等)の砂漠地帯を走っていて気が付いた事は、西風又は南に偏った西風の場合がが多く、東に向かって走る場合は追い風になり、西に向かって走る場合は向かい風になる傾向があり、強い西風の為に燃費が普段の60%程度に落ちるのを経験したり、風が治まるのを待つ為にレストエリアにRVやトラックが沢山止まって居るのを何度か目撃した事があります。

車重:
軽い方が燃費は良くなると考えて以前はブラックタンクやグレータンクは頻繁に空にし、行き帰りの道中では水も出来るだけ1/3程度に抑えていました。 しかし、前回の旅で重量はそれ程気にする必要が無い(?)事が分かりました。 即ち、軽い場合は上り坂で燃費をそれ程落とさずに上って行きますが、峠を超えて下り坂に差し掛かっても極端な加速はしません。しかし、重量が増しますと上り坂では燃費が落ちる代わりに、下り坂ではその分大きく加速して燃費が良くなります。 此れを如何に効果的に利用するかですが、上り坂では辛抱が肝心でエンジンに無理を与えない程度にエンジンの回転数を余り上げない様に登り、下り坂ではブレーキを踏んだりやエンジンブレーキの使用を避ければ車の重量増しに依る燃費の損失は避ける事が出来ます。 更に燃料を給油する場合は出来るだけ高度の高い場所で行いますと数字の上での燃費は良くなります。 
以上、冗談が半分含まれています。

燃費を良くする運転方法:
私が心掛けている方法が幾つかありますので書きます。

高速走行は避ける:
車体が大きくなれば成るほど巡行速度が燃費に影響し、90Km/時以上で走りますと極端に燃費が悪くなります。 私は出来るだけ(下り坂を除き)57-58マイル/時(92-93Km/時)に抑えて走行する様にしています。 
参考:カルフォルニア州では大型けん引トラック(18ホイーラー)や乗用車を含む全てのけん引車両の最高制限速度は55マイル/時(89㎞/時)です。 従って、乗用車、小型トラック、バス、RV等の制限速度が65マイル/時(105㎞/時), 70マイル/時(113㎞/時)の高速道路でもけん引車は全て55マイル/時(89㎞/時)です。

滑らかな加速:
急発進やアクセルを踏み込んでの追い越しは燃費を極端に悪くします。 平均燃費は同一タンクの走行距離にも依りますが、平均燃費の表示を見ながらアクセルを深く踏み込みますと平均燃費数値は明らかに下がります。 

登坂時の速度:
夏の暑い時に長い急な上り坂を走る場合は予め減速し2段又は3段シフトダウンして登る事が必要な場合もあると思いますが、必要以上に速度を下げてエンジンの回転数を上げますと燃費は悪くなります。 私が最近心掛けている方法は僅かに減速してシフトダウンは控えめにして回転数を一定に保つ事が出来る速度で登る方法です。 上り坂で一度速度を落として仕舞いますとシフトアップする為にはアクセルを踏み込んで回転数を上げる必要があり、速度を増す事が困難になると同時に燃費を悪くして仕舞います。 エンジンの性格やトランスミッション、ギヤー比、車重に依って異なりますので、大切な事は予め上り坂の勾配に応じた最適なエンジン回転数、走行速度、ギヤーシフト位置を知る事です。
この方法はデイーゼルエンジンでは特に有効ですが、若しオーバーヒートの兆候が現れたり、速度を保持出来なくなった場合はエンジンへの負担も考えて減速と共にシフトダウンをする必要があります。

以上、科学的な裏付けは在りませんが、私の経験、考えを書きました。

スライドアウトに関して

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スライドアウトとはRVの側面が外に飛び出し、室内空間を広くする構造を言います。
スライドアウトは1990年初期にRVメーカーであるニューマーから始まり、最近のRVにはクラスBでさえもスライドアウトが付いて居る物があり、クラスAには全てにスライドアウトが付いて居ます。 1個のスライドアウトから2個、3個、4個とありますが、FWS(Full Wall Slideout)と呼ばれる片側側面の殆どが飛び出すタイプもあります。 スライドアウトは電気モーター式と油圧式があり、RVメーカーに依って異なります。

スライドアウトが1個でも付いて居ますと内部空間が広くなって良いのですが、欠点も幾つかあります。
スライドアウトの欠点:
• RVの総重量が増す
• 故障の原因となる
• キャビネットスペースが少なくなる

欠点があるとは言え、今ではスライドアウト無しのクラスAを探すのは不可能な状況です。 

クラスAの後輪に関して

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クラスAの後輪は一般的にダブルタイヤで前後合計で6本のタイヤが付いています。 日本では見ない様ですが、40フィートを越すクラスAには後輪2軸が多く、2種類の2軸があります。 

タッグアクスル:
一般的なRV用、即ちフレートライナ-やスパルタンモータース製のRVシャシーの場合はタッグアクスルと呼ばれる後輪2軸で、ダブルタイヤの後ろにシングルタイヤのアクスルが付いて居て、前後合計で8本のタイヤが付いています。 タッグアクスルのタッグとは補助と言う意味で、補助アクスルにはカーブ時に車輪の向きが自動的に変化可能な物も在れば持ち上がる物もあります。

例えば、アメリカでは良く知られたRVメーカーであるニューマーのベンタナやダッチスターの40フィート以上を始めとして、45フィートのマウンテンエアー、ロンドンエアー、エセックス、キングエアーにはこのタッグアクスルを有するシャシーが使用されて居ます。 

タンデムアクスル:
タッグアクスルに対して大型ダンプや大型運送トラックの様なダブルタイヤが付いた後輪2軸の場合はタンデムアクスルと呼ばれます。 

ブレーキフルイッドに関する事実  その4

ブレーキフルイッド(Dot3、Dot4、Dot5、Dot 5.1)に関してアメリカに於ける規格を元に書き始めましたが、この規格は日本では通用しない事が分かりました。 日本ではDot5と表示されたグライコールベースのブレーキフルイッドが普通に販売されて居る様で、恐らくアメリカでは在り得ない事です。

参考までに、次のサイトにDot規格の〝571.116; 自動車用ブレーキフルイッド”が示されています。 https://www.gpo.gov/fdsys/pkg/CFR-2010-title49-vol6/pdf/CFR-2010-title49-vol6-sec571-116.pdf

乗用車、トラック、バス、トレーラー、そしてオートバイ向けのブレーキフルイッドの最低必要条件、テストの方法、テスト装置、容器(パッケージ)等、驚くほど詳細に記述されています。  容器の物理的条件は勿論、規格を満たした認可番号を始め、会社名、住所、年月日、内容物のDot番号、最低沸騰温度、指定された注意書き等の印刷が義務付けられています。

尚、ブレーキフルイッドにはグライコールベースとシリコンベースがあり、非常に大切な事は決して両者をミックスしない事です。 Dot規格では、シリコンベースは紫色又は赤紫に着色が義務付けられていますが、アメリカ国外ではグライコールベースのブレーキフルイッドを紫色に着色している会社があります。

Dot5ブレーキフルイッドに関しては知っておくべき重要な事柄が在りますが、日本でアメリカの規格を元に判断しますと、返って危険を招く恐れがありますので、ブレーキフルイッドに関しては、この辺で終わりにしたいと思います。

ブレーキフルイッドに関する事実  その3

日本のDot5に関する質問サイトを読んで驚きの事実を知りました。

例1:
〝グライコール(グリコール)ベースのフルイッド(フルード)であるDot4にDot5を短期間であれば使用可能”と書かれていましたが、アメリカでは通用しません、問題発生は確実です。 

例2:
〝Dot4にはグライコールベースのDot5をミックスする事は可能”と在りましたが、Dot5の“Dot”は既に書きました様に本来は規格を意味し、Dot5は全てシリコンベースです。 従ってグライコールベースのDot3又はDot4には極く少量でもDot5をミックスする事は出来ません。  しかし、日本では、グライコールベースのDot5が出回って居る様で、若し、此れが一般的である場合は更に複雑で、日本では規格品を使用すると危険な状況になる可能性があり、規格は無視した方が安全な場合も出て来ます。 若し、グライコールベースであればDot5.1であるべきなのですが、Dot5.1とは記述出来ない何らかの理由があるのでしょう。  余り深く考えない方が良いのかも知れません。

例3:
〝ハーレーにDot5の使用”を勧めているサイトが在りました。 ハーレーのオートバイには、年式に依って異なりますが、製造時にDot5が使われている事は事実です。 しかし、日本のグライコールベースのDot5を規格品のDot5にミックスした場合は問題が生じます。

従って、このブログに書かれた事は参考程度にして、日本に於ける事実を元に最終判断を下す必要があります。  

次回は予定通り、Dot5に関して書きます。