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メインバッテリーとサブバッテリーに関して、 その3  寿命

バッテリーは高価ですので、バッテリーを8年間使い続ける場合と1-2年に1度買い換えるのではRV維持費に大きな違いが出て来ます。 バッテリーの寿命を短くしたり、駄目にしない為には次の様な点に気を付ける必要があります。  多くは以前書きました繰り返しになりますが。

メインバッテリー (スターテイングバッテリー):
• 電圧を下げ過ぎるとバッテリーに決定的なダメージを与える事に成りかねません、標準装備のバッテリーは健康なエンジンを始動させるには全く問題がありませんが、エンジンの調子が悪くて掛かり難い様な状態が続くと影響が出る事も考えられます。
• エンジンに装備されたオルタネーターが規定より高い電圧で発電をしていますと過充電によりバッテリーの温度が上がり電解液が蒸発して仕舞いますので、発電電圧(マニュアルに従い14.V前後)の確認が必要です。
• 適正発電電圧であってもバッテリーに依っては電解液を徐々に失いますので、電極が液面から露出しない様に定期的に蒸留水の補充が必要です。
• RVとして使用し、停車中にバッテリー電源を使用する場合はサブバッテリー(デイープサイクル)の追加をお勧めします。 スターテイングバッテリーをサブバッテリーの様な使い方をした場合、通常4-5年の寿命は0-1年と言われており、バッテリー、装置(コンバイナー、アイソレーター等)の費用を考慮してもサブバッテリーの追加が経済的です。 
• 保管時(長期駐車)には電圧が下がり過ぎない様に気を付ける事も非常に大切です。

サブバッテリー:
前回、バッテリーの電圧を下げない為に電力消費を抑える方向から見て書きましたが、反対にバッテリーを増やして消費量に対応させる事も出来ます。 頻繁に電圧を下げ過ぎている場合はバッテリーを駄目にした積りで、1個増した方が経済的かも知れません。 こうする事に依ってバッテリーを長期間安心して使用出来ます。

既に書きましたが、バッテリーの寿命(使用回数)は電気使用量(電圧低下量)に大きく左右されます。色々な条件を考慮する必要がありますが、簡単に大よその数値を示しますと、
満充電は12.8V
蓄電量の10%(12.7V)の消費を繰り返す―――5000回の繰り返し可能
蓄電量の25%(12.5V)の消費を繰り返す―――2000回の繰り返し可能
蓄電量の50%(12.2V)の消費を繰り返す―――1000回の繰り返し可能
蓄電量の90%(11.9V)の消費を繰り返す―――400回の繰り返し可能
蓄電量の100%(11.8V)の消費を繰り返す―――?回の繰り返し可能

バッテリーのみを考えた場合の理論上では12.5V(25%使用)程度を繰り返すのが理想の様ですが、現実的には12.2V程度を目途に使用するのが良いのでは無いかと、私は考えます。

注意: 同じ電圧低下を繰り返す事は不可能で、現実的には電圧を下げ過ぎる事も起こりますので、稀でも極端に電圧を下げて仕舞えば上の予想繰り返し回数より下って仕舞う可能性が大です。

電圧低下は出来るだけ控え目にする事も大切ですが、電圧低下の状態を継続させない事も大切です、即ち出来るだけ早く満充電の状態に戻すと長期間の使用が出来ます。 

バッテリーを長期間使用するにはバッテリーの使用方法に注意が必要ですが、既にお気付きの様に、充電器具の取り付けや器具の整備の徹底が非常に大切です。 充電方法や器具に問題があったり疑問がある場合は解決しておかないとバッテリーの寿命を短くする結果に繋がります。

メインバッテリーとサブバッテリーに関して、 その2

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メインバッテリー:
此れはトラック、バスを含む全ての自動車に搭載されている一般にバッテリーと呼ばれているバッテリーで、①エンジン始動、②ヘッドライトや走行機器、③走行に関係の無い機器(室内照明/ラジオ/カーナビ/AC等)の電源に使われます。 

メインバッテリーは、①エンジン始動時に短時間に大きな電流が流せる必要があります。  ②と③は一般的に走行中に発電機が電気を供給しながら使用する電気ですのでバッテリーにはそれほど負担に成らず、エンジンを始動出来るバッテリーであれば問題はありません。 エンジン始動時にバッテリー電圧が下っても、エンジン始動後はエンジンに装備された発電機が充電しますので、短時間中にバッテリーは満充電の状態に戻ります。 従ってメインバッテリーは、エンジン始動時に必要な電流を供給出来る機能、即ちメインバッテリーはクランキングパワーが必要条件になります。 

このクランキングパワーとは定められた低温で30秒間に供給出来る電流=CCA(クランキングアンプ)で示され、冬季に温度が大きく下る地方ではこの値が大きい方がエンジンスタートに有利な事になります。 此れは温度が上がるとオイルは硬くなってエンジンは回転し難くなり、更にバッテリー機能が低下する為です。 オーナーズマニュアルに指摘されていると思いますが、目安としては、2000cc以下の小型車乗用車の場合は400CCA前後、2000cc-4000cc程度の乗用車並びにRVは500-600CCA前後、大きなエンジンを搭載したアメリカ車は700-800CCA前後です。 冬季に寒冷地で使用される4輪駆動車等は例え小さなエンジンでも800CCA前後のバッテリーが標準装備になって居る車もあります。

メインバッテリーとして使われるスターテイング(自動車)バッテリーは満充電に保つと長期間使用可能ですが、電圧を下げる回数や下げる電圧量が増しますと直ぐに寿命が短くなり、でんあたす低下を極端に嫌います。 

サブバッテリー:
RVは上の様な状況に加えて、エンジンが停止(発電機が停止)の状態で照明は勿論、飲料水ポンプ、ラジオ/テレビ、冷蔵庫、その他場合に依っては電子レンジ、炊飯器等の使用の為に電気が必要で、(走行中に対して)停車中にこれらを使用しますと当然ながら使用量に応じてバッテリーの電圧は下ります。 これらの使用を目的としたバッテリーがデイープサイクルバッテリーです。 

サブバッテリーは瞬発力は必要としませんが、頻繁に電圧を下げる状態に耐える事の出来る、デイープサイクルバッテリーが必要です。  たとえディープサイクルバッテリーでも、電圧を下げる回数に比例して寿命は短くなり、電圧の下げる量には鼠算式に寿命が短くなります。 例えば、満充電で12.8Vのバッテリーを12.2V(50%使用)程度に留めて使用を繰り返せば8年使用可能なバッテリーも、ウッカリ10V以下に数回下げただけで1年以下にしたり、極端な場合はその場で駄目にして仕舞います。

従って、サブバッテリーにはデイープサイクルバッテリーが必要であると共に、電圧を余り下げない様にする為に充分な電気量を保てるサイズ(アンプ時)が必要です。 アンプ時に関しては前回説明しましたので、今回はどの程度のバッテリーサイズ(アンプ時)が必要か、又はバッテリーの必要個数を知る目安を書いて於きます。

電気消費量(W)と1日の予想使用電気量(一例):
器具――――――――消費電力使用時間――――使用電気量
照明用電球―――――40W=3.3A―――4時間―――13.2アンプ時
蛍光灯―――――――20W=1.6A―――2時間―――3.2アンプ時
ウオーターポンプ――32W=2.6A―――1時間―――2.6アンプ時
ステレオラジオ―――30W=2.5A―――2時間―――5アンプ時
10”TV―――――――60W=5.0A―――3時間―――15アンプ時
(ヒーターファン)――48W=4A
(冷蔵庫)――――――300W=25A
(電子レンジ)――――800W=66A
―――――――――――――――――――――――――――――――――――

合計  39アンプ時

即ち、この程度の1日の電気使用料でしたら100アンプ時(50%前後使用)のバッテリー1個搭載で間に合います。 しかし、バッテリーを消費した翌日は走行充電又は何らかの方法で満充電にする必要があります。  又バッテリー容量は使用状況や年月により徐々に低下しますので、100アンプ時の表示があってもそれより少ない可能性もあります。                        

メインバッテリーとサブバッテリーに関して、 その1

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既にご存知の方が多いとは思いますが、バッテリー用語を簡単に説明します。

バッテリー電圧:
自動車用バッテリーは通常12Vバッテリーと呼ばれますが、100%充電された電圧は12.8V前後、電気を使用して50%の電圧は12.2V、0%の電圧は11.8Vです。 バッテリーの寿命は電圧を下げる回数にも影響されますが、特に下げる電圧に大きく影響されます。 11.5Vでも照明用ライトは点灯しウオーターポンプは作動しますが、バッテリーの寿命を大きく短縮し、駄目にする事にも成りかねません。

バッテリー容量:
アンプ-時の単位で示され、例えば100アンプ時は10アンプの電流を10時間、100アンプの電流を1時間使用出来る電気量です。 100アンプ時を普段使い慣れている電力に換算しますと電力(W=ワット)は電圧 X 電流 ですので、12Vバッテリーで100アンプ時の場合は、
電力(W=ワット時)= 12V X 100アンプ時
=1200W時
即ち、100アンプ時の12Vバッテリーの場合は計算上100WのTV(器具)を約12時間使用出来る事になります。 しかし、バッテリーの容量全てを使い果たすとバッテリーの寿命を大幅に短くしますので一般的に50%(12.2V)の使用に留めるのが良いと言われています。 従って、実際には6時間前後と考えるべきでしょう(照明、ウオーターポンプ、その他の使用を考慮する必要あり)。

コールドクランキングアンプ=CCA(回転力):
簡単に言いますと、エンジン始動時の瞬発力を示します。 即ちこの数値が小さければ冬季の寒冷地では大きなエンジンやデイーゼルエンジンの始動に支障を来たす事になります。 

バッテリーの種類:
大きく分けて、スターテイング(自動車用)とデイープサイクル(マリーン=船舶用)バッテリーの2種類があります。 

スターテイングバッテリー:
自動車に一般的に搭載されている鉛バッテリーです。

デイープサイクルバッテリー:
鉛デープサイクルバッテリーはスターテイングバッテリーより頻繁の放電/充電を繰り返せる様に厚い鉛電極板が使用されていて、(AGMやGelバッテリーに対して)フラデッド(Flooded)バッテリー、即ち“液に満たされた”バッテリーと呼ばれます。
この他にAGMバッテリー、Gelバッテリーと呼ばれる物があり、AGM、Gel バッテリーは充電が早い、自然放電が低い、より低い電圧に下げても寿命への影響が少ない、完全にシールされていて水を足す必要が無い、室内にどの様な向きでも保管可能、衝撃に強い等の利点があり、船舶や飛行機に多数使われています。 欠点は価格が高い事です。 AGMやGelバッテリーでも20%以下まで使用して電圧を下げ過ぎますと寿命に影響が出ます。 

HWH製レベリングジャッキ

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アメリカ製クラスAやクラスCには駐車中に油圧ジャッキ4本(3本)で車体を水平に保つ“RVレベリングジャッキ”と呼ばれるものがあります。 RV冷蔵庫は水平に保つ必要がありますのでレベリングジャッキがあると便利ですし夜間人が車内を歩いたり動いても車体の揺れが起こりません。 レベリングジャッキの多くはHWH製で、この会社は1960年代後半からの長期間、多くの異なるRVに対応するレベリングジャッキを製造して来ています。 

従って、リフト重量、リフト高さ、取り付け方法、キックダウン機構、その他で多数の種類が製造されて居ますので、故障した場合に代替ジャッキと交換する場合は細心の注意が必要です。 例えばシリンダーの長さを一例に取りますと、AP7001  AP7002に関しては、一方が324mm+- 6mm に対して、他方は349mm+-6mmです。 種類が多い為新しい物と交換するより使用中のジャッキをオーバーホールするのが一般的の様です。

参考までに、モデル名を記して於きます。

I. キックダウン型
a. 6,000 lb. 車体重量用
• AP7129, AP7164 & AP12447 、 AP8130, AP8242 、 AP0991, AP0992 & AP14070

b. 9,000 lb. 車体重量用
• AP2512 、 AP1206 、 AP7001, AP7002 、 AP3664, AP3706 、 AP8125, AP8251 、 AP0979, AP0980

c. 16,000 lb. 車体重量用
• AP2381 、 AP3677 、 AP8525 、 AP1183

d. 24,000 lb. 車体重量用
• AP3000 、 AP4390

II. ストレートダウン型
a. 6,000 lb. 車体重量用
• AP7786, AP7787 、 AP7729 、AP7900 、AP0130, AP8512 、AP8082 、AP1334

b. 9,000 lb. 車体重量用
• AP9550 、 AP9587

c.10,000 lb. 車体重量用
• AP3326 、 AP0285 、 AP9438 、 AP0360

d.12,000 lb. 車体重量用
• AP3897 、 AP4154 、 AP3898 、 AP9810 、 AP9513

e.16,000 lb. 車体重量用
• AP1301

f.24,000 lb. 車体重量用
• AP0465


上に表示した他にも、ジャッキのピボット角度に依っては次の種類があります。
a. 6,000 lb. 車体重量用
AP0468 、AP1152 、AP1168 、AP1197 、AP1198 、AP1930 、AP2023, AP2024 、AP2025, AP2026 、AP8112 、AP8443 、AP8579 、AP9306 、AP9099 、AP11311, AP11312 、AP14695, AP14696 、AP14797 、AP14916 、AP14917 、AP15196 、AP16076 、AP16077 、AP16112 、AP16113 、AP17805 、AP17919, 、P17920 、AP17942, AP17943 、AP18811, AP18812 、AP19035, AP19036 、AP19037, AP19038 、AP20955 、AP22317

b. 9,000 lb. 車体重量用
AP0154、AP0391 、AP0393 、AP0585 、AP0947 、AP1042 、AP1120 、AP1204 、AP1613 、AP1615 、AP1901 、AP1954 、AP1955 、AP2199 、AP2416 、AP9551 、AP10107 、AP10331 、AP10466 、AP10717 、AP10793 、AP10908 、AP11546 、AP11712 、AP12076 、AP12504 、AP13154 、AP15291 、AP15292 、AP15561 、AP15891 、AP15892 、AP16105 、AP16106 、AP16108 、AP16109 、AP18307 、AP18308 、AP18813 、AP18815, AP18816 、AP20239 、AP20313 、AP20316 、AP20770 、AP20771 、AP21091 、AP21092 、AP22657 、AP22808

c. 12,000 lb. 車体重量用
AP0060 、AP0453 、AP0582 、AP0583 、AP0788 、AP1121 、AP1122 、AP1297 、AP1497 、AP2051 、AP7772 、AP8526 、AP8636 、AP8722 、AP8749 、AP8924 、AP9274 、AP9522 、AP9552 、AP9809 、AP10001 、AP10700 、AP11298 、AP11326 、AP11369 、AP11375 、AP11804 、AP13500 、AP16997 、AP16998 、AP18309 、AP18310 、AP19357 、AP19670 、AP19895 、AP20314 、AP20317

d. 16,000 lb. 車体重量用
AP0375 、AP0377 、AP0424 、AP0436 、AP0438 、AP0944 、AP1123 、AP1205 、AP1246 、AP1612 、AP2200 、AP2270 、AP2417 、AP4790 、AP5436 、AP5762 、AP6095 、AP6986 、AP7351 、AP7607 、AP9073 、AP9128 、AP9271 、AP9553 、AP9823 、AP9824 、AP9647 、AP10933 、AP12174

e. 24,000 lb. 車体重量用
AP0222 、AP0789 、AP2213 、AP3116 、AP5572 、AP6080 、AP6104 、AP6173 、AP9646 、AP10084 、AP11513 、AP19137

レベリングジャッキを装備しているRVにはジャッキダウンの警報や発進出来ない装置が装備されていると思いますが、ウッカリ移動させてジャッキを壊す事の無い様に充分気を付けて下さい。

窓ガラスの交換(運転席、助手席横)

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クラスAの運転席(助手席)横の窓ガラスが割れた場合はアッセンブリーで交換する事になると思います。 理由は横の窓ガラスは前面ガラスに比べて飛び石等で割れる事が少なく、交換用オリジナル又は複製を製造しても売れない為に在庫しないそうです。 

この様な問題を解決して呉れる、アルミ製窓枠を寸法に加工してガラスをはめ込む業者が居ます。 アルミ製フレームの窓のアッセンブリーは内側からはめて、外側からピタッタリ合う形状のアルミの板の上からねじで留める様になっています。外部のフレームにはネジ用の穴が25箇所程度あり、内部のフレームにはピッタリ合う場所にネジ穴が切ってあります。 漏れ止めは、一緒に送られて来るスポンジ状の粘着テープを外側のフレームを取り付ける前に側板に貼ります。 重いので2人でやれば確実ですが、一人でも出来ます。

大切なのは、側板(特に大切)の厚さと形状の寸法を正確に測定する事です。 従って、面倒でも現存の窓を外して測定をする事になります。 

私は余裕を考えて側板を僅かに薄く見積もって仕舞った為、余分の漏れ止めテープを貼り、少々余分の時間が掛かりましたが、正確な寸法でしたら1時間掛からずに取り付けが出来ると思います(専門家は電動ねじ回しで15分程度?)。 

窓穴が例え直線で角は鋭角に切り抜かれていても、丸みを持たせた感じの良い形状に仕上げて呉れます。 クラスAの横のガラスは通常、上部が大きな1枚ガラス、下部は網戸付きのスライド可能な2枚ガラスですが、上部、下部のガラスは好みの大きさ(割合)に作って呉れます。 

参考:
私が横の窓(運転席側)を交換した理由は、大きな窓から強い日差しが入って来る為です。 上部のガラスは日を遮る為に色を濃くし、下部のガラスは適度な色付きにしました。 その後も砂漠地帯を走る時は日差しが強い為、外部が透けて見える電動式ブラインドを取り付けました。

注意:
注文する際にガラス屋さんに忠告されましたが、下部のガラスの色を余り濃くしますと夜間に内部の明かり(インストルメントパネル等のライト)や前から走って来る車の明かりが反射してバックミラーが見難くなります(助手席側の窓の場合は?)。 “夜間運転中にバックミラーが見えない”との苦情をRVフォーラムで時々目にしますが、窓ガラスの色を濃くし過ぎた人が多いと思われます。 

日本では観光バス用の窓製造業者が?

配線カプラーを保護

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NCの修理故障メンテナンスサイトで、カプラーから入った水が配線を腐食した事が故障の原因であった事を書いて下さったメンバーがあり、私も以前から気になっていた箇所があり、早速点検しました。

過去の説明:
排気ブレーキを掛けますと吸気温度が非常に高く(150度C以上)なります。 此れは正常な様ですが、チョット長い下り坂では排気ブレーキを30秒も使うとエンジンコンピューターが高温異常を知らせる警告音を発しました。 直ぐに新車補償でエンジンデーラーに持ち込みましたが、簡単に直らずエンジンデーラーに“トランスミッションのコンピュターが原因である為トランスミッションデーラーに持ち込む様に”言われました。

DP(デイーゼルプッシャー)は通常、シャーシー会社(フレートライナーやスパルタンモーター等)がエンジン製造会社とトランスミッション製造会社からそれぞれを購入してシャーシーを製造、キャンピングカー会社(ウイニベーゴー等)がシャーシーを購入してその上に居住施設を製造します。 従って、DPはエンジン、トランスミッション、シャーシー、キャンピングカーの4社が関わっています。

私の排気ブレーキの問題はエンジン会社でもトランスミッション会社でも原因が分からず、最終的にはエンジン修理専門家、トランスミッション修理専門家に加えてデトロイトからトランスミッションの設計者を呼んで3者で問題を解決しました。 長期間掛かって何とか(完全な修理ではない)修理は出来ましたが、両社はお互いに相手の責任を主張して、私にも修理費請求が来ました。

この様にDP製造は4社が関係している為、故障責任を互いにナスリあって修理が長引く事がRVフォーラムにシバシバ書き込まれています。

前置きが長くなりましたが、この時に修理を終えて帰って来た際、トランスミッションに行く50-60本の配線はそれまであった電気テープは剥がされたままで、線が入ったカプラーも何の保護もされていませんでした。 後輪の後ろで泥水がかかるのは明らかな位置で、直ぐにガスの配管用ビニールテープを巻いて保護して置きました。

その後10年間、時々気にはなっていたのですが、一度も確認はした事がありませんでしたが、昨日カプラー問題を読んで直ぐに保護テープを剥がしてみました。 幸い完全に密閉状態になっていた様で、良い状態でした。 絶縁テープを巻き直して、その上から伸縮性の高いビニールテープ(高価)を巻きました。 次回の旅行までには防水保護(発砲スチロールタイプ)のスプレーをしたいと思っています。 随時写真を追加します。

前面ガラス (ウインドウシールド) の手入れ

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最近のヘッドライトにはプラスチックのカバーがあり、長年乗ると曇りが出ます。 以前、ドリルモーターに研磨ディスクを取り付けて娘の車のプラスチックカバーの曇りを取った事がありますが、同様に、前面ガラスも手入れをする事で新品同様とまで行かなくても見違える様にきれいに成ると思います。

前面ガラスの汚れ取りからヒビ割れ修理に関して書きます。

A. ガラスの汚れ
一見ガラスに傷が付いている様に汚く見えても磨くときれいになる事が次のビデオで説明されています。
http://www.youtube.com/watch?v=D05vX-G9iV4&feature=endscreen&NR=1
1. 必要な物は布切れ、最も細かい(0000)スチールウール、レインX 
2. 細かいスチールウールは専門家も使い、ガラスに傷を付ける事はないそうです
3. ガラス全体をスチールウールで磨いた後、レインXを含ませた布切れでカーワックス同様の方法で磨く 
注意:レインXをペンキの部分に付けない事
4. 10分ほど乾燥するのを待ってから濡れた布切れで拭く
5. その後、乾燥した布切れで拭く

B. ガラスのカスリ傷修理
ガラスの傷は歯磨き粉を使って根気よく磨くと取れると昔聞いた事がありますが、最近は専用の磨き剤が販売されています。
http://www.diamondite.com/diamondite-glass-repair-kit.html
キットの価格は$60で作業方法は次のビデオに示されています。
http://www.youtube.com/watch?v=1FwIC7-bttk&feature=related

専門家は専用電動バッファーを使用して段階を追って特殊ディスクで傷を取る様で、次のビデオで説明されています。
http://www.youtube.com/watch?feature=endscreen&NR=1&v=coZn3KIzLLA
我々が趣味でやるには最初の方法で充分だと思いますが、荒いディスクから順次滑らかなディスクに交換して作業を行う事は参考に成ると思います。

C. ガラスの割れ修理
未舗装道路を走りますと飛び石が当たって前面ガラスにひび割れが入る事がよくあります。 私も簡単に使える修理キットを常にキャンピングカーの中に仕舞っています。 キットは1個$10少々で、ヒビ割れを起こした直後に修理をすると割れ目にゴミが入らず、黒く成らずに完全に修理が出来、又、ヒビ割れが成長して長くなる事も避ける事が出来ます。 使用方法はどれもほとんど同じで、次のサイトに出ている様に多数市販されています。
http://www.google.com/webhp?sourceid=navclient&ie=UTF-8&rlz=1T4DKUS_enUS281#hl=en&gs_mss=widowshie&cp=22&gs_id=1x&xhr=t&q=windshield+repair+kit&rlz=1T4DKUS_enUS281&aq=&aqi=&aql=&um=1&ie=UTF-8&tbo=u&tbm=shop&source=og&sa=N&tab=wf&ei=Fk3pT5P8KcqO2wWC7LSoAg&bav=on.2,or.r_gc.r_pw.r_qf.,cf.osb&fp=3e2c8727f5c690de&biw=793&bih=522

次のビデオに一般的な使用方法が説明されています。
http://www.youtube.com/watch?v=Loj2u7CG78g

専門家は次のビデオに示されている様な道具を使用して修理を行いますが、参考に成る事が色々あると思います。
http://www.youtube.com/watch?v=0jr9Gojvt6E&feature=related

ガラス面が風化による曇りガラス状の傷がある場合は、ガラスを良く洗って乾燥させた状態で、傷の部分に上のビデオで使われている修理液をガラス上に薄く流し、乾燥後にビデオに示されている様にナイフで削って磨けば透明に成ると思われます。

キャンピングカーの操縦性の問題 (尻振り) その8 スプリング交換、補助スプリング取り付け例2

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今回はリアースプリングがヘッタっている場合を想定して、既にお馴染みのエアースプリングと補助リーフスプリングの取り付け方法に関して書きます。 軽量の車体には後車軸にコイルスプリングが装備されているものもあり、これらには前回書きました様にスプリン内にエアーバッグ(コイルライト)を挿入する事も出来ます。 

補助エアースプリング:
ファイヤーストン製のエアーバッグはポピュラーでその中にも異なる形状があります。 シャシー(メーカー、年式、モデル)に応じたキットで販売されていて、既存の穴を利用出来る物もあれば、シャシーに穴を足す必要があるものもあります。 次のビデオに異なるエアーバッグ取り付け方法が説明されています。 又、同じサイトに色々な参考になるビデオがあると思います。

Firestone Ride Rite
http://www.youtube.com/watch?v=tohnNhj4I08
http://www.youtube.com/watch?v=e0hcEe4AtDc
http://www.youtube.com/watch?v=vSHzsKuR8Qs&feature=relmfu

スプリングのヘタリがそれほど進んでいない場合に、大きな衝撃には耐えてしかも乗り心地を犠牲にしない方法として次の様な緩衝ストッパーの大きなものもあります。
http://www.youtube.com/watch?feature=fvwp&v=PdF9BQB_Qws&NR=1
http://www.youtube.com/watch?feature=endscreen&NR=1&v=PbgYTvkfegc

補助リーフスプリング:
補助リーフスプリングも多数の会社から販売されていますが、Hellwigの製品がポピュラーな様です。 次のビデオはHellwig社が製作したビデオで、説明の最後に“女の子でも取り付け可能ですので皆さんも上手に取り付けて下さい” とあります。 
http://www.hellwigproducts.com/gallery/videos/so-easy-a-girl-can-do-it/

次のビデオは同じHellwigですが取り付け方法が多少異なり、 "U” ボルトをはずす必要があります。
http://www.youtube.com/watch?v=2OCPtRyoAsQ

次のビデオは異なる会社の補助スプリング取り付け方法です。
http://www.youtube.com/watch?v=-YZqrcvekY8&feature=related

補助リーフスプリングには異なる強度がありますので、必要に応じて適切な強度のスプリングを選択する必要があります。 又、スプリングメーカーに依っては、シャシー(メーカー、年式、モデル)に応じて異なるキットがあります。 次のサイトはHellwig の場合の例です。

http://www.hellwigproducts.com/products/rv-suspension/rv-helper-springs/

補助リーフスプリングはデザイン又は取り付け方法に依って常時シャシーを上げるものもあれば、普段の乗り心地を柔らかい状態に保って衝撃を受けた時にだけ効力を発揮するものもあります。