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乗り心地に関して、 その6 タイヤ空気圧と温度

此れまでに書きました内容から想像が付くと思いますが、タイヤ空気圧を下げる事で乗り心地を改善出来る可能性が大いにあります。

私は現在トーヨータイヤを使用していますが、トーヨータイヤの空気圧表に依りますとこのタイヤの最低空気圧は70PSIでこの時の耐荷重は3470Lbs、最大空気圧は110PSIで4675PSIとなっています。

計量の結果、前輪2本、後輪4本は全て75 psi (517 kPa) が必要充分な空気圧である事が分かっています。 安全面だけを考えれば75 psi (517 kPa)でも110psi (758) を充填しても問題はありませんが、85psi (586 kPa) を超えますと乗り心地が硬い事が分かり、90psi (620 kPa) を超えますと明らかに不快に感じます。

通常は77-78 psi (531-538 kPa) に設定して出掛けますが、高速道路を走り始めますと直ぐにタイヤ温度が上昇し、路面温度や太陽の当たり具合で異なりますが、空気圧は80 psi (551 kPa) を超えます。 砂漠地帯の45度C前後の場所では92-94psi (634-648 kPa) 程度まで上昇します。

夏の暑い時期に砂漠方面に出掛ける場合、若し規定の75 psi (517 kPa) より少々 (2-3 PSI) 下って居ても、そのまま出掛ける事もあります。

最近は多くのRVerが利用していますが、私もタイヤプレッシャーモニターシステム (TPMS) を取り付けています。 取り付けの最大の理由は走行中に空気漏れ (特にトウドのタイヤ) を起こして空気圧が規定より下ると警報音を発しタイヤの損傷を避ける事が出来る為です。

ロスアンジェルスは何処(長距離)に出掛け場合も夏は高温の砂漠地帯を走りますので空気圧は低目に設定します。しかし、そのまま寒い地方 (アメリカ北部やカナダ方面) に行きますと夜間に温度が下り、空気圧は65 psi (448 kPa) 程度まで下がり警報音が鳴り始める事もあります (警報は設定時の空気圧より10%下ると発する)。 この様な場合は全てのタイヤの空気圧を高くしますが、夜間はTPMSの電源を切る場合もあります。 帰りは急ぐ為か、乗り心地は余り気に成らない為か、空気圧を下げた事は記憶にありません。

正しいタイヤの空気圧調整は走行前に規定の圧力に設定するべきで、私が上に書いた方法は必ずしも正しいとは言えません。しかし、温度が空気圧に影響する事、更には常温(走行前)での空気圧調整の大切さは分かって頂けると思います。

肝心なのは安全圏内で空気圧を下げる事が出来るかです。 空気圧を下げれば乗り心地は必ず柔らかくなりますが、必要空気圧より下げ過ぎますと危険です。 

と言う訳で、キャンピングカーの計量が必要で、充分な空気圧である事を確認する上でも非常に大切で、計量は不可欠だと思います。

乗り心地に関して、 その4 エアーサスペンション

キャンピングカーの乗り心地が硬くて腰の痛みに堪えながら運転している人もあれば、補助のエアーサスペンションを考えている人もいます。

弱ったリーフスプリングをサポートして車高を上げる場合には補助エアーサスペンションは効果的ですが、乗り心地を良くする為には効果は望めません。 現存するリーフスプリング以上に持ち上げる力を強くする訳ですからより硬くなって仕舞います。

昔、乗り心地を良くする為にダットサントラックにエアーサスペンションを取り付けた事がありますが取り付け前以上に硬くなって仕舞った為に結局5本入っていたリーフスプリングの内の厚い(約15mm)スプリングをを含めた2本を抜いて走っていました。 車体は低くなり、キャンピングカーにはお勧め出来ません。一般の補助エアーサスペンションは直径が小さい(細い)為に空気圧は高く、硬くなり過ぎて乗り心地を悪くして仕舞います。

DP(デイーゼルプッシャー)には通常エアーコンプレッサーが装備されていてエアーサスペンションが付いていますが、乗り心地が悪い苦情の書き込みをしている人も稀ではありますが、居ます。

従って、エアーは必ずしも乗り心地改善の解決策ではありません。

前回の書き込みのコメント欄で、賢さんが既にヒントを出して下さいましたが、乗り心地を良くする為に先ず最初に確認する必要があるのは必要以上に高いタイヤ空気圧を使ってはいないかです。若し、現在使用している空気圧を安全な範囲で下げる事が出来れば乗り心地は必ずよくなります。

人に依ってはタイヤに記されている空気圧を使用している人が意外と多い様ですが、この数値は最大荷重を支える場合の空気圧であって、むしろこの空気圧(常温で)を超えては成らないと考える冪です。

参考:
乗り心地を良くした高級DP(エアーサスペンション)には直径の大きなエアーバッグが取り付けられています。 取り付け場所のスペースには限界がありますので、エアーバッグの数を増やす(面積を増やす)事で解決している場合も少なくありません。

次回はタイヤ空気圧に関して書く予定です。

乗り心地に関して、 その3 タイヤ選択

乗り心地に影響するタイヤ関係の要素は次の様な物があります。
空気圧
タイヤサイズ
タイヤモデル (ロードインデックス、ロードレインジ=Load Range)
タイヤモデル (構造、材質)

空気圧:
乗り心地に最も影響力のあるのが空気圧で、多くの人が空気圧を下げる事で乗り心地を改善しています。 しかし、空気圧は低過ぎますとバーストの大きな原因にも成りますので、タイヤメーカーが定める荷重に対する最低限の空気圧を使用する事は非常に大切です。 DPのエアーサスペンション付きでもタイヤ空気圧が高過ぎれば乗り心地は悪くなります。 この件に関しては後ほど書きます。

タイヤサイズ:
必要な空気圧が非常に高い為に乗り心地を悪くしている場合がありますし、稀ですがオリジナルタイヤサイズでは重量に耐えるに充分では無い場合があります。 この様な場合はタイヤサイズを変更して解決出来ますし、多くの場合はホイールの交換は必要ありあません。 ホイールを交換する場合はホイールが使用空気圧に耐え得る事は勿論、ホイールを交換する事でフェンダーに接触したり操縦性に影響が出ない事を確認する必要があります。

参考: 出来ればタイヤモデル変更、又はサイズ交換に留め、余程の理由が無い限りホイール交換はしない方向で解決したいと、私は考えます。
アメリカではタイヤサイズを変更する為にホイールサイズの変更は滅多に無いと思いますが、 アルコアホイールに交換やスーパーシングルに変更に関しての書き込みを読んだ事があります (私は主にクラスAのフォーラムを読みますので、クラスB、クラスCでは異なるかも知れません)。

タイヤモデル (ロードインデックス、ロードレインジ):
タイヤは同じサイズでもサイドウオールの構造その他で最大荷重 (許容重量) が異なります。 多くの場合、安価なタイヤは最大荷重が低くなっていますので気を付ける必要がありあます。 アメリカ車のタイヤにはロードインデックス (LI) は使われておらず、D、E、G等のロードレインジで記されています。 昔はサイドウオールの層の数 (例えば8プライ、10プライ) で強度を示していましたが、最近は使われていません。

タイヤモデル(構造、材質):
乗り心地はタイヤのメーカーやモデル(構造、材質)に依っても異なります。 例えば、ミシュランタイヤの中でもRV用としてポピュラーなモデルにXRV、XZE、XZAがありますが、XRVはRV用に作られていて乗り心地が良い事で知られています。 ミシュランに依りますと日光等によるサイドウオールのひび割れを防ぐ為に特殊材が追加されているそうですが、皮肉にもひび割れの苦情は多く、又、サイドウオールを縁石に擦る事で弱くなり、走行中のサイドウオールのバーストも問題になっています。 XRVを好んで使用している人もいますが、乗り心地が硬くなってもXZEモデルに交換する人も少なくありません。 XZEモデルはバーストの問題は無い様です。 又、XRVの中でも235-80-22.5のサイズは特にバーストの問題が多く、あるキャンピングカーメーカーはミシュランタイヤXRVの235-80-22.5をトーヨータイヤの245-75-22.5 に変更した経緯もあります。

タイヤ選択方法:
タイヤ交換、又は購入を考えている場合は次の順に考慮する必要があると思います。
1. 車軸の重量(理想的には軽量で)からタイヤに掛かる最大荷重を算出する
2. 必要なタイヤロードインデックス知る
3. タイヤメーカのブローシュアーを集める
4. ストックメーカーと同じサイズで必要ロードインデックスタイヤを探す
5. 充分なロードインデックスのタイヤが無い場合はタイヤサイズ変更を考慮する
6. 同じホイールに装着可能なタイヤサイズを選択する
7. ロードインデックが適切なタイヤを選択する
8. 外周寸法がオリジナルに近いものを選択する

以上、タイヤサイズ変更はアメリカでも行われているのを読みますが稀です。先ずは適正空気圧を調べて問題解決出来ない場合に考慮して下さい。

安全性を最優先にし、日本では車検制度もある事ですし、充分調べた上で判断して下さい。

次回はタイヤ空気圧に関して書く予定です。

乗り心地に関して、 その2 ショックアブソーバー  補足

F-53 シャシーの乗り心地が硬過ぎる件に関してはよくRVフォーラムの話題になります。 次のサイトは一例ですが、モンローショックアブソーバーにするべきかビルスタインにするべきかの質問に対してのやり取りです。
http://www.rv.net/forum/index.cfm/fuseaction/thread/tid/25724428/srt/pa/pging/1/page/1.cfm

このサイトが偶然目に付きました。前回書きました私の意見と同じ箇所も多数ありますが、更に為に成りそうな書き込みもありますので補足します。

フォードF-53 シャシーはガソリン車のクラスAに使われています。もし、フォードV10 が搭載されていればほぼ間違い無くF-53 シャシーが使われていると思います。現在乗り心地が硬い場合、特にF-53 にお乗りで硬くて困っていらっしゃる方には参考になる点もあるかも知れません。

全く同じシャシーが使われて居ても、キャンピングカーの乗り心地はその間取り、飲料水タンク、ガソリンタンクの配置等によって大きく左右され、その理由は前後の車軸に掛かる重量に因ります。

車軸に許容重量(最大重量)に近い重量が掛かる場合は硬い(強い)ショックアブソーバーが必要ですが、60%-70%程度の重量が掛かっている車軸に余り硬い(強い)ショックアブソーバーが付いていますと鉄棒の様に縮まず、硬い乗り心地になります。

キャンピングカーメーカーに依ってはF-53 にビルスタインがオリジナルとして装備されている物もあるようで、モンローに交換して乗り心地が良くなったと書いている人がこのサイトだけでも数人います。 又、KONI(高価)の代わりにモンローにすれば数回交換出来ると皮肉っている人もいます。

ある人のF-53シャシーは前後の許容車軸重量が7000ポンド/13500ポンド、実際の車軸重量は5500ポンド/13200ポンド、即ち前車軸は軽く、後車軸はほとんど制限重量に近い状態でした。 その理由は380リットルの飲料水タンクが後車軸の真上、285リットルのガソリンタンクが後車軸の後方に、更に53リットルのプロパンガスタンクが先の2個のタンクの間に取り付けられているからだそうです。
と言う訳で、この人は前輪のタイヤ空気圧を下げる事で乗り心地問題を解決しています。(注意:後輪ダブル)

ショックアブソーバーを余り柔らかくするとカーブの際や横風で車体が傾く恐れがありますが、この様な問題がある場合はスウェイバー(Sway bar)と呼ばれる“コ”の字型に曲げた棒状のスプリングを取り付ける必要があります。 多くの場合は前車軸にはオリジナルで取り付けられていますが、後車軸用は後付け部品として販売されています。
http://www.google.com/search?tbm=isch&rlz=1T4DKUS_enUS281&hl=en&source=hp&biw=833&bih=522&q=motorhome+swaybar&gbv=2&oq=motorhome+swaybar&aq=f&aqi=&aql=&gs_sm=12&gs_upl=4165l6178l0l8502l10l10l0l0l0l0l203l1435l0.8.1l9l0

スウェーバーは乗り心地を硬くすることはありません。

ショックアブソーバーの選択も大切ですが、適正なタイヤ空気圧を使用する事は、乗り心地を良くすると共に、安全の為にも非常に大切です。

次回は空気圧に関して書きます。

乗り心地に関して、 その1 ショックアブソーバー

キャンピングカーの多くはトラック用シャシーを使用していますので、乗用車に比べて乗り心地はよくありません。 又、余り柔らか過ぎてもフワフワして操縦性が悪くなります。

乗り心地はサスペンションとタイヤに密接な関係があります。

サスペンション:
サスペンションに関しては、ショックアブソーバーが大きく影響します。 乗り心地を改善(柔らかく)するには圧縮力が小さく(軽く圧縮出来る)て延長力が大きい(延ばすのに力を必要とする)ショックアブソーバーが有効で、アメリカのRV界ではこの様なショックアブソーバーにKONI製がよく知られています。http://www.konirv.com/why.html
又同じくKONI製で振動の種類に応じて衝撃を吸収する弁の開き方が変化し、乗り心地を良くしている物もあります。
http://www.koni.com/19.html

しかし、多くのショックアブソーバーは圧縮/延長ともに大きな力を必要とする構造の為、揺れを吸収しても路面の凸凹による衝撃を敏感に伝え、乗り心地を悪くする場合もあります。

よく有り勝ちですが、衝撃を少なくする積もりで強い(硬い)ショックを使いますと益々乗り心地は硬くなります。 極端に言いますとショックが効いていない方が柔らかい乗り心地になります。

乗り心地が硬い場合はモンローを、柔らか過ぎてフワフワの為操縦性が悪かったり風の影響を受け易い場合はビルタインの使用が一般的です。
http://www.monroeheavyduty.com/products/rv_gas_magnum_rv_shock.asp
http://www.bilsteinus.com/products/motorhome-heavy-truck/b6-46mm-shocks.html

フォードのF53シャシーは硬くて乗り心地悪いので知られていますが、解決とまでは行かなくても多くの人がモンローに交換しています。

KONIのFSDに対する悪い批評は見た事がありませんが、高価なFSD購入を避けてモンローを勧める人も沢山います。

モンロー、ビルスタイン、KONIのそれぞれの特性に似たショックアブソーバーが日本製でもあると思われますので、ショックアブソーバーを購入の際は目的に応じて選択して下さい。


次回はタイヤ空気圧に関して書きます。

タイヤの交換に関して

以前から書いています様に、アメリカのRVerの間ではタイヤに関しては皆神経質です。  バーストを起こすと大事故になる危険性がありますし、事故にならなくても車体破損をした書き込みはよく見ます。 従って、空気圧の調整とタイヤ交換は多くのRVerの関心事で、トレッドが残っていても6年-10年での交換が一般的です。

タイヤに関する現在議論されているスレッドを2個ご紹介し、気が付いた事を書きます。

最初のスレッドは、タイヤ交換時期を考えている質問者は安く交換出来るタイヤ銘柄又は店を探しています。
http://www.rv.net/forum/index.cfm/fuseaction/thread/tid/25833355.cfm

• ミシュランタイヤは値段が高いのは皆が思って居る事です。 
• ミシュランタイヤの品質に関しては良いと言う意見の人も居ますが、他のタイヤよりヒビが入り易くて品質が悪いと言う意見の人も少なくありません。
• 此れに対して、以前も書きましたが、トーヨータイヤは品質は良く値段も安くて評判が良く、悪く言う人は殆どいません。 住友タイヤの評判も良いのですが、今回は“住友タイヤは買わない”と言って居る人が一人います。 住友の名前は余り知られていなく、この反対の人は住友は中国製と思っている様です。 実際に中国で生産されているのかもしれませんが、他の人の書き込みですとタイで作られている物もあるそうです。
• “ブリジストンを9年間使っていて非常に満足している”との書き込みがあり、これに対して“9年は長過ぎで、5-6年で交換した方が良い”との注意の書き込みがあります。 ブリジストン使用者は“実はブリジストンを7年で買い替え、次のブリジストンを2年使って合計で9年間満足している”と説明しています。


次のスレッドはミシュランタイヤを9年間使用中のRVerの質問です。 1本がもれ始めたのでこの際に6本全ての交換を考えていて、同じミシュランにすると$4500で、トーヨータイヤだと$3000との事で、どちらにするべきか聞いています。
http://www.rv.net/forum/index.cfm/fuseaction/thread/tid/25828995.cfm

• 多くのクラスA用22.5インチタイヤは、多くのタイヤ会社が標準の扁平率の75であるのに対してミシュランは80を使っています。 その為良く話題になりますが、直径が殆ど変わらないタイヤが何れのサイズにもありますので互換性があります。
• 9年間使用したトーヨータイヤを交換した人は、調べた結果ひび割れは一切無く新品同様だったと書いています。
• ミシュランタイヤを使っている一人は2年目でひび割れを経験、もう一人は5年目でひび割れを経験、ミシュラン会社はひび割れは異常では無いと言っているそうです。
• トーヨータイヤと同じ様に評判が良いのがハンコックタイヤ(韓国製?)です。
• コストコのタイヤ価格は低いのですが、大きなRVのタイヤの交換はしてくれません。その為、コストコからタイヤを購入して近所のタイヤ店で取り付けをして貰う人もいます。 
以上


タイヤは高価ですので少しでも長く走らせたいところですが、10年以上走らせると書く人は滅多にいません。

タイヤには製造年月が記されています。古いタイヤを安く売る事で問題になった事もありますので、一度調べてみては如何でしょう?
2000年以降に製造されたタイヤは最初の2つの数字が週を最後の2個の数字が製造年を示します。 例えば2304であれば2004年の23週目(1年52週)を示します。

自動車に使用される電線の太さ

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線の太さはアメリカではAWG (アメリカンワイヤーゲージ) 即ちゲージと呼ばれる単位が使われ、日本ではスケアが使われています。

ゲージ:
ゲージ(AWG)の規定は少々複雑で、ゲージ数は特別な寸法を意味するものでは無く単なる数値です。 No.36、又は#36が直径0.005インチ (0.127mm)、#0000 又は4/0は直径0.46インチ (11.684mm) で、それを40等分してあります。 従って、細いほど数値が大きく、太いほど数値が小さくなり、更にゼロの数が増えます。

自動車にはオールタネーターやメインの配線等には10ゲージ前後、ヘッドライト、燃料ポンプ等には14ゲージ前後、インストルメント、ブレーキライト、ラジオ等には電流を余り必要としない細めの線で16ゲージ前後が使用されます。

家庭の115VACの配線には12ゲージ、14ゲージ、16ゲージ等がよく使われます。

バッテリー等に使われる太い線は“0”の数で決まり、 #0000 (4/0)、#000 (3/0) 等の呼び方はそれぞれ“フォー オート(four aught)”、“スリー オート(three aught)” 等と呼ばれ、頻繁に使われませんので知らない人も多いと思います。 私は以前、バッテリーケーブルの配線変更並びにインバーターを取り付けた際に電気効率を良くする為に太いケーブルを使って最短距離で配線しましたが、太いケーブルを探すのに苦労し、最終的には溶接器具を販売する会社から4/0 (フォーオート) を購入しました。 尚、両端に取り付けるターミナルも4/0の刻印がされています。

参考:
ゲージは薄い金属板の厚さを示す場合にも使われる事がありますが、インチを小数点や分数で表示するのが一般的です。


スケア:
ゲージに対してスケアはメートル法の単位でスクエアー(Square)、即ち2乗(又は四角)の意味から来ていて断面積 (平方mm) を意味し、直径では無い事を意味しています。


参考:
スケアの対象表が日本語サイトに色々出ていますが、値が異なるものが沢山ありました。 特に多かったのは、No.12 (AWG) に対して3,0、3.3、3.4、4.0等の異なったスケアの値が表示がされていました。 上の対照表は実際の断面積 (mm2)、即ちスケアの数値を表示しました。

数学の2乗の事はスクエアーですが、ルート(√͞ )は英語ではスクエアールート(The Square Root)と言います、即ち2乗の “元 (Root)” の値と言う事です。

スケア (Scare) は驚かす又はビックリさせると言う意味です。 日本語ではサプライズ (Surprise) も驚かす又はビックリの意味ですが、スケアは怖がらせて驚かす意味で、サプライズは予期しない方法で驚かす場合に使います。

ラジアルタイヤの直進性問題

此れまでタイヤの空気圧の大切さを何度も書きましたが、幾らタイヤ空気圧を調整しても問題を起こすタイヤがあります。 道路の水はけを良くする為に左側通行の左車線ではやや左に傾斜していて僅かながら傾斜方向に進みますが、キャンピングカー自体 (道路の傾斜以外) の問題で一方向にハンドルを取られる苦情も珍しくありません。

アライメント調整をしても直らず修理屋もお手上げだとの書き込みがあれば、
購入した新車キャンピングカーが一方向にハンドルを取られ、デーラーでどうしても問題解決出来ず、無償で他のメーカーのタイヤに交換して呉れて直ったと言う人もいます。

ラジアルタイヤの場合、内部のスチールベルトが完全にタイヤと平行でないと直進走行に問題が生じ、最近は技術が高くなって問題は少ない様ですが、それでも問題を起こすタイヤもある様です。

又、問題を起こし易かったりそれほど敏感でないキャンピングカー (シャーシー) もある様で、タイヤとキャンピングカーには相性がある様です。 

一方向にハンドルを取られる問題をお持ちの方は次の方法で解決の色口を見付ける事が出来ると思います。

前輪タイヤ (ステイアータイヤ) を左右交換してハンドルが取られる方向が逆になればタイヤの問題、同じであればアライメント)シャーシー)の問題です。 又、左右交換に依ってハンドルを取られる問題が解決した人も少なくありません。 中にはタイヤをリムから外して内側と外側を逆にして問題を解決した人もいます。

以上、直進性の問題がある場合はタイヤの問題かシャシーの問題かを特定した後、タイヤ、又はアライメントの問題を解決しては如何でしょう?

無論、後輪と交換しての解決法もありますが、解決の糸口を見付けるには最初に前輪だけの交換で調べる必要があります。


参考:
大型トラックの場合、前輪用のタイヤトレッドパターンと後輪用のパターンが異なります。 即ちハンドル操作 (ステイアー) をする前輪のタイヤは直進性が重要な為にトレッドは回転方向が主になっていて、後輪は駆動 (ドライブ) が重要な為に横方向が主になっています。 従って前輪タイヤの事をステイアータイヤ、後輪タイヤの事をドライブタイヤと一般的に呼んでいます。 キャンピングカー (ピックアップトラック、乗用車) の場合はステイアータイヤもドライブタイヤも同じトレッドパターンですので、前後どこにでも使用する事が出来ます。