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デイーゼルプッシャーのエアーシステム, その1 エアードライヤー全般

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最近、知人が交換用エアードライヤーアッセンブリーを注文しましたので、自分のRVのエアードライヤーを確認してみました。 その結果、7年前にオーバーホール以後無視をしていましたので之を機会に私もエアードライヤーのオーバーホールキットを購入して、本日エアードライヤーを取り外して内部を確認してみました。 矢張り驚きの状態でした。 7年前にオーバーホールした時も酷い状態でした。

電気システムの故障の続きを書く予定でしたが、その前にデイーゼルプッシャーのエアーシステム並びにエアードライヤーに関して書きます。


町で見る大型バスやトラックにはエアーサスペンションやエアーブレーキが装備されていますが、デイーゼルプッシャーの殆どにもエアーシステムが装備されています。 

余談:
クラスA(バス型RV)の後部にデイーゼルエンジンを搭載しているRVをデイーゼルプッシャーと呼び、  ガソリンエンジンを後部に搭載していたり、デイーゼルエンジンを前部に搭載しているクラスAはデイーゼルプッシャーとは呼びません(当たり前ですが)。 約10年前から省エネを目的とした前方にデイーゼルエンジンを搭載したクラスA(FRED=Front Engine Diesel)が出回っていますが、これらの殆どはエアーシステムは装備して居らず、エアーサスペンションやエアーブレーキは装備されていません。 デイーゼルエンジンの効率の良さを利用、エンジンを前方に取り付ける事で冷却の効率を良くし、即ち後部や後部横で大きな冷却ファンを回す無駄を軽減、更にエアーコンプレッサーを回す無駄を省いて燃費を向上させる為です。 その為、燃費は同じクラスのデイーゼルプッシャーに比べて20%程度、ガソリンクラスAに比べて30-40%程度良い様です。

エアードライヤーは重要:
エアーシステムにはエアードライヤーと呼ばれる水分を取り除く装置が付いています。 この装置にはヒーターと共にエアーフィルターが付いていますが、多くの人が、私も含めてこのフィルターを軽視しがちです。 オイルフィルターやエンジン用のエアーフィルターは定期的に交換してもこのエアーシステムのフィルターを定期的に交換しているRVerは稀だと思います。 マニュアルに依りますと長距離大型トラックの場合は1年に1回との事ですが、RVフォーラムでの意見ではRVの場合は2-3年毎程度で良い様です。之はシャシーデイーラーの意見も反映されています。

ビデオ:
交換をしないと次のビデオの様な事になります。
要約しますと、朝3時に起きて牧草を遠方に運んでいたら変速が難しくなり、エアーブレーキにも支障(戻らない)が出て、新品エアードライヤーに$500余りを投じる。 エアードライヤーは機能しなくなっても外見からは分からないので困る。 之まで行った修理の中でも簡単な修理。 風邪を引いていて調子が悪い時にやりたくはないのだが。  自分で簡単に出来るので、怖がらずに自分でやりなさい。 簡単なので人に頼ってお金を無駄にする必要は無い。 修理の結果シフトが可能になる。
https://www.youtube.com/watch?v=RKuSgM-eLtE


デイーゼルプッシャーの殆どのエンジンにエアーコンプレッサーが取り付けられていて、空気ブレーキやエアーサスペンションが装備されています。  

エアーシステムは3つの重要部品、即ちエンジンに取り付けられたエアーコンプレッサー、プレッシャーガバナー、エアードライヤー、その他の配管、タンク、安全バルブ、圧力センサー、圧力ゲージ、更にサスペンション部品やエアーブレーキ部品等から成り立っていています。 

機械や電気部品ですので故障を起こす事もあって当然ですが、エアーシステム自体の問題は意外と少なくてRVフォーラム等で書き込みの主な物はエアー漏れで、部品機能の不具合は稀です。 従って、エアーシステムの定期的な点検を怠るオーナーは当然多く、稀にフィルター交換に関する書き込みがあります。

エアードライヤの内部状態:
本日、エアードライヤーを取り外して内部を確認したところ、内部は水、真っ黒な砂状のカーボン(写真右上)、オイルと水が混ざったドロドロの液体(写真下)等が溜まっていて、傾けるとゆっくり流れ出す状態でした。 ビデオでの説明と非常によく似ていました。

カートリッジフィルター内の状態は未だ開いて(壊して)確認していませんが、エアードライヤー内部が酷い状態でしたので、念の為にヒーターの導通を確認してみましたら、案の定ヒーターは切れていました。 早速交換ヒーターを注文しました(参考: ヒーターは寒冷地で水分の凍結を防ぐ為)。

次回はエアードライヤーに関して更に詳しく、又取り外し方法等に関しての説明もする予定です。

RVの電気システムの故障修理  その1 RVの部品構成概略

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“RVの初心者向け”としてRVの根本が理解出来て、修理の際に役立つ様に順を追って書きます。  RVを此れから始めようと思っている方や修理を余りした事が無い方を対象に、RVの電気に関連する故障ノミならず、一般的な故障が起った場合に役立つと思われる基礎知識を何度かに分けて書きたいと思います。

• 故障の例
RVの故障には電気に関係している問題が少なくありません。 例えば、①エンジンが掛からない、②方向指示器が点灯しない、③ステップが機能しない等や、④冷蔵庫が機能しない、⑤室内照明が点灯しない、⑥RVの周りに付いているマーカー灯が点灯しない等や、⑦テレビに電源が来ない、⑧電子レンジが使えない等、様々な問題が発生します。 ガレージの中に常に駐車させて置けば別ですが、家を車に積んで走り回り、時にはガタガタ道、時には大雨の中を走るのですから、振動テストや雨漏りテストをしているのと同じで、故障が起きても止むを得ないと考える冪なのでしょう。 後ほど、これ等の故障に関しての概要を説明します。

• 修理は誰にでも出来る
RVを所有していて修理が全く出来なくては大変です;目的地に向う途中で問題が起きたり、定期的な修理経費等は考えただけでも嫌になります。 しかし、RVを所有するからにはこれ等の問題に直面して行かなければ成りません。 よく修理は苦手、電気に弱いと言うような言葉を聞きますが、人間は少しづつやる事で段々得意になって行きます。 例え、全ての修理が出来なくても、自分で出来る修理と専門家に任せた方が良い修理との判断が付く様になりますし、予め故障の説明がある程度出来れば現実離れした法外な修理費を取られる事も無くなると思います。 又、修理の複雑さ、トラブルシューテイングの難しさを知れば高額修理代も納得が行き、気が楽になるかも知れません。 ある程度修理が出来るように成れば、修理工場では時間が掛かって採算が取れない(断られる)修理も自分で時間を掛けて出来る様な修理もあります。

• トラブルシューテイング
電機の故障には単なる使用器具(部品)の故障から、配線の接触問題、断線(ヒューズ)、部品の欠陥等様々ですが、故障の原因を特定、即ちトラブルシューテイングが必要です。 上に電気関係の故障の例を8個書きましたが、これらは異なる系統の故障です。  電気の故障の多くはトラブルシューテイングに時間が掛かり、欠陥修理にはそれほど時間が掛からないのが一般的です。 無論、部品交換が大変な場合もありますが。 

電気に関連した問題の場合、機能しない部品(製品)に近い所に原因がある事もありますが、近くばかりとは限りません、即ち、RV後部の電灯が点灯しない場合に前方にあるバッテリー付近の配線に問題がある場合もあり得ます。 従って、トラブルシューテイングをする為に欠かせないのは全体の構成を知っている事です。 

前置きが長くなりましたが、今回はRVを修理をする場合に知って於く必要のある基礎知識、即ち、RVの製造工程を書きます。

• RV製造工程概略
一般の乗用車や軽乗用車は通常自動車会社一社で製造されます、即ちトヨタ車、日産車、ダイハツ車は、それぞれの工場で全ての部品が取り付けられて完成車になります。 しかし、RVの場合は、特にクラスAやクラスCは自動車会社で完成させたバスやバン、又は半完成品のシャシーをRV製造会社で改造や居住部分を足されて、RVとしての完成車となります。 また、クラスA、特にデイーゼルプッシャーの多くは、シャシー部分はシャシー会社で、エンジン、車軸、サスペンション等が専門会社から寄せ集められて、自社製シャシーに組み立てられて製造されます。 出来上がったシャシーがRV会社に持ち込まれてRVとなります(スケッチ)。

• 車体番号(VIN)、RV番号、エンジン番号、トランスミッション番号に関して
自動車には必ずVIN(Vehichle Identivication Number)と呼ばれる車体番号があります。 エンジンには個々のエンジン番号があります。 同様にRVにはモデル名とRV製造会社の製造番号があります。 
部品を特定する場合にはこれ等の番号が大いに役立ち、時には不可欠な場合もあります。

• VIN(Vehichle Identivication Number=車体番号)
各シャシー固有の17桁のアルファベットを含んだ番号で製造国、メーカー、年式、モデル、製造工場、その他、エンジンやトランスミッション等の使用部品が分かります。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BB%8A%E4%B8%A1%E8%AD%98%E5%88%A5%E7%95%AA%E5%8F%B7
シャシー部品、例えばスターターモーターを探す場合は、“シャシー会社名(フォード、シボレー等)、年式(1995年型等)、モデル名(F350、E350 等)、エンジンサイズ(460CUI)”等が必要です。

• エンジン番号
エンジン固有の番号で、エンジン部品、例えばピストン、排気弁、オイルパン等を特定する場合に必要です。

• トランスミッション番号
エンジン番号同様、トランスミッションの部品を特定する場合に必要です。

• RV製造番号
此れはVINで代用出来る場合もありますが、RV製造会社、例えばウイニベーゴーやナショナルRV等のRV製造会社が必ず発行して番号で、通常キッチンキャビネットの中や運転席の横の壁に表示されてあります。  RVメーカーに直接問い合わせてハウス部分の配管関係部品、配線関係部品、装飾品部品等を特定する場合に役立ちます。 しかし、多くの場合、ハウス部分の使用部品は曖昧で、RV部品販売店で部品を購入する場合は、“RV会社名(アイタスカ等)、年式(1995年型等)、モデル名(サンフライヤー等)、フロアプラン(ICN27RT等)”、これ等があると、例えば飲料水用のウオーターポンプやヒーター等の特定に役立ちます。

• 部品を特定する方法
正しい部品を探す場合に欠かせないのが、部品特定に必要な事項を知る事です。 
例えば、バーノン(クラスC RV)のスパークプラグを買う場合に、“1992年型バーノン”と言って注文しても購入は不可能です。 バーノンはRVの名称であってシャシーとは全く関係がありません。 店員は自動車部品には精通していてもRVに関しての知識は全く無い場合が多く、バーノン、アイタスカ、カリビアン等のRVの名称は聞いた事が無いかも知れません。 又、部品表にはその様な名前では表示されていません。 必要なのはVIN又は“シャシー会社名(フォード、シボレー等)、年式(1995年型等)、モデル名(F350、E350 等)、エンジンサイズ(460CUI)”等の名称です。

VINやエンジン番号が非常に大切な場合があります。それはVINで特定出来た部品はほぼ100%間違いないからです。 例えば、1985年に部品変更があり、1986年型からは異なるデザイン(サイズ)が使用されていて、果たして1985年部品か1986年部品が使用されているのか特定が困難な場合があります。 又、年式、モデル名、装備エンジン等全ての条件が同じでもシャシーの重量、装備等で異なる部品が使用されている場合があります。 ブレーキ部品が良い例で、後輪がダブルタイヤか、4輪全てがデイスクブレーキか等でも異なる部品が使用されている場合があります。 この様な場合はVINが唯一の便りです。 

当たり前の事が書かれていると感じた読者も多いかも知れませんが、少しは役立ったとお感じなる読者がいらっしゃれば良いのですが?

次は電気システムの故障に役立つ基礎を書きたいと思います。

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エアーストリーム クラスA:

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今回、エアーストリームのクラスAを取り上げたのはネットキャンパーのメンバーからの質問が第一の理由ですが、エアーストリーム(クラシックモデル)はナローボデイーである為に日本での登録が可能であると共に、屋根を含めた外壁がアルミである為に手入れ次第で長期間の使用が可能です。 又、内装も豪華材料が使われて、高級RVとして受け取られていて、アメリカ国内でも現在も多くのエアーストリームが愛好家に依って大切に使用されていたり、リストアーされています。

エアーストリーム社が1974年にアガシー(Argosy)モデルのトラベルトレーラーを製造し始めた際にエアーストリーム社の初めてのクラスAが製造されました。 クラスAもエアーストリーム独特のアルミ板をリベットで組み立てる製法で、エアーストリームトラベルトレーラーと同じ形状をしていました。

アガシーモデル(トレーラーを含め)はそれまでのエアーストリームトラベルトレーラーに比べて前後のキャップ(前後全体)にアルミでは無くてブリキが使われました。 又、外壁全体が塗装されて居た為、製造過程で傷等でエアーストリームに使用出来ないアルミ外壁も利用し、製品開発用にも使われて一般のエアーストリームに比べて多少安かった様です。

余談:
1976-1976年?頃に私が働いていたロスアンジェルスの会社に、オレゴン州のお客さんが来て、“今このモーターホームを受け取って来た”と言って見せて呉れたのがArgosyでした。 その頃はガソリン不足もやや解消され、それまで主流であったピックアップトラックに載せたスライドインキャンパーからクラスBやクラスCがポピュラーに成り始めていました。 しかし、クラスAは滅多に見る事は無く、現在のモデルからは考えられない“之が”と思われる野暮ったい形状をしたクラスAモナコや高級感を感じさせたエギュゼキュテイブ クラスAが思い出されます。 私は、オイルショックでガソリン不足(高騰)の為に持っていたスライドインキャンパーを売って仕舞った頃でしたが、その時は覚悟が出来ていたのかそれ程RVが欲しいとは思わなかった様な気がしますが、その後1980年にホルクスワーゲンのウエストフェリアを、1985年にクラスAを購入しています。

1979年にArgosyからAirstreamの名称に変更、エクセラ(Excella)モデルとして独特のリベットで組み立てられたアルミの外壁で知られるエアーストリームのクラスAの製造が始まりました。 丁度この頃にエアーストリームは新しく設立されたThor社に経営が替わり、トラベルトレーラー、エクセラモデルのトラベルトレーラーが同じモデル名のクラスAと共に発売されました。 

エアーストリームはその後、数々の長さ、エンジン、フロアプラン等が製造し、1982年には後輪2軸の325、345モデル(スケッチ上)を登場させましました。 それぞれの番号は全長を、モデル名の345モデルは34.5フィートを示します。 

エンジンはシボレーの454エンジンが基本ですが、初期には少数の350エンジンも使用された様で、1982年からはいすゞの6気筒デイーゼルエンジンも加わり、その他フォード460エンジン、カミンズデイーゼルエンジン等も搭載され、カミンズの場合は1990年代にはデイーゼルプッシャーモデルも製造されました。

1989年からは製造コストを下げる為に、クラスAに関してはアルミの外壁の他にファイバーグラスを使用したLand Yachtの販売も開始されましたが、アルミ製外壁のエアーストリームクラスAは1996年を最後に、そして2006年にはエアーストリーム社製の全てのクラスAの製造が終わりました。


参考:
エアーストリーム社製(親会社は数回変更)のモデル名、年式は次の通りです。

Argosy モデル:
1974
Argosy 20' Front-Bath
Argosy 24' Rear Twins

1975
Argosy 20' Rear Bath, Front Bath
Argosy 24' Rear Twins, Rear Salon
Argosy 26' Rear Twins, Rear Salon

1976
Argosy 20’Rear Salon, 20' Rear Bath
Argosy 24’Rear Salon, 24' Rear Twins, Rear Salon
Argosy 26’Rear Salon, 26' Rear Twins
Argosy 28’Rear Salon, 28' Center Double, Center Twins

1977
Argosy 20' Rear Bath, 20’Rear Salon (Double)
Argosy 24' Rear Twins, 24' Double Sofa
Argosy 28' Rear Twins, 28' Double

1978
Argosy 20' Rear Bath
Argosy 24' Center Twins, 24' Double Sofa
Argosy 28' Center Twins, 28' Center Double, 28' Rear Salon

Airstream モデル:
1979
Excella 24' Rear Bath Double
Excella 28' Center Bath Twins, 28' Center Bath Double, 28' Rear Bath Twins, 28' Rear Bath Double

1981
Airstream 28' Rear Bath Twins, 28' Rear Bath Double

1982
Airstream 280 Rear Bath Twins Gas, 280 Rear Bath Double Gas, 280 Rear Bath Twins Isuzu Diesel, 280 Rear Bath Double Isuzu Diesel
Airstream 310 Center Bath Twins, 310 Center Bath Double, 310 Center Bath Rear Facing Sofas
Excella 28'
Excella 31'

1983
Airstream 280 Rear Bath Twins Gas, 280 Rear Bath Double Gas, 280 Rear Bath Twins Diesel, 280 Rear Bath Double Diesel
Airstream 300 Rear Bath Twins, 300 Rear Bath Double
Airstream 310 Center Bath Twins Gas, 310 Center Bath Double Gas, 310 Rear Facing Sofas Gas, 310 Center Bath Twins Diesel, 310 Center Bath Double Diesel, 310 Rear Facing Sofas Diesel

1984
Airstream 270 Rear Bath
Airstream 310 Center Bath Twin, 310 Center Bath Double, 310 Center Bath Rear Lounge
Airstream 325 Center Bath
Airstream 345 Center Bath Twin, 345 Center Bath Double

1985
Airstream 270 Rear Bath Double
Airstream 290 Center Bath Twins, 290 Center Bath Double
Airstream 325 Center Bath Twins, 325 Center Bath Double
Airstream 345 Center Bath Twins, 345 Center Bath Double

1986
Airstream 290 Center Bath Twins, 290 Center Bath Double
Airstream 325 Center Bath Twins, 325 Center Bath Double
Airstream 345 Center Bath Twins, 345 Center Bath Double, 345 Center Bath Island Double
Airstream 370 Custom

1987
Airstream 290 Center Bath Twins, 290 Center Bath Double
Airstream 325 Center Bath Twins, 325 Center Bath Double
Airstream 345 Center Bath Twins, 345 Center Bath Double, 345 Center Bath Island Double

1988
Airstream 290 Center Bath Twins, 290 Center Bath Double
Airstream 325 Center Bath Twins, 325 Center Bath Double
Airstream 345 Center Bath Twins, 345 Center Bath Double, 345 Center Bath Island Double
Airstream 365 Center Bath Double
Airstream 370 Center Bath Twins, 370 Center Bath Double

1989
Airstream 290 Center Bath Twins, 290 Center Bath Double
Airstream 325 Center Bath Twins, 325 Center Bath Double
Airstream 345 Center Bath Twins, 345 Center Bath Double, 345 Center Bath Island Double
Airstream 370 Center Bath Twins, 370 Center Bath Double
Land Yacht 36'Center Bath

1990
Airstream 250 Center Bath, 250 Rear Bath
Airstream 290 Center Bath
Airstream 325 Center Bath
Airstream 345 Center Bath
Airstream 350 Center Bath

Land Yacht 29' Rear Twins, 29' Rear Double
Land Yacht 32' Rear Twins, 32' Rear Short Queen
Land Yacht 33' Rear Twins, 33' Rear Short Queen
Land Yacht 35' Rear Twins, 35' Rear Short Queen

1991
Airstream 250 Center Bath
Airstream 300 Rear Twins, 300 Rear Queen
Airstream 350 Rear Twins, 350 Rear Queen

Land Yacht 30' Rear Twins, 30' Rear Queen
Land Yacht 33' Rear Twins, 33' Rear Queen
Land Yacht 36' Rear Twins, 36' Rear Queen

1992
Airstream 250 Corner Double
Airstream 300 Rear Twins, 300 Rear Queen
Airstream 350 Rear Twins, 350 Rear Queen

Land Yacht 33' Rear Twins, Land Yacht 33' Rear Queen
Land Yacht 34' Diesel Pusher
Land Yacht 36' Rear Twins, Land Yacht 36' Rear Queen
Legacy 30' Rear Twins, 30' Rear Queen
Legacy 34' Rear Twins, 34' Rear Queen

1993
Airstream 250 Corner Double
Airstream 340 Diesel Pusher Rear Queen
Airstream 360 Rear Queen

Land Yacht 30' Rear Twins, 30' Rear Queen
Land Yacht 33' Rear Twins, 33' Rear Queen
Land Yacht 34' Diesel Pusher
Land Yacht 36' Rear Twins, 36' Rear Queen
Legacy 30' Rear Twins, 30' Rear Queen
Legacy 34' Rear Twins, 34' Rear Queen, 34' Diesel Pusher

1994
Airstream Classic 340、360

Land Yacht 30' Rear Twins, 30' Rear Queen
Land Yacht 33' Rear Twins, 33' Rear Queen
Land Yacht 36' Rear Twins, 36' Rear Queen
Legacy 30' Rear Twins, 30' Rear Queen
Legacy 34' Rear Twins, 34' Rear Queen

1995
Airstream Classic 36' Diesel Pusher Twins, 36' Diesel Pusher Queen, 36' Gas Twins, 36' Gas Queen

Land Yacht Cutter Bus 30' Twins, 30' Queen
Land Yacht Cutter 33' Twin, 33' Queen
Land Yacht Cutter Bus 34' Twins, Bus 34' Queen
Land Yacht Cutter Bus 35' Diesel Pusher Queen
Land Yacht Cutter Bus 36' Twins, 36' Queen

1996
Airstream Classic 36' Queen

Land Yacht 30" Twins, 30" Queen
Land Yacht 33" Twins, 33" Queen
Land Yacht Widebody 35" Queen
Clipper Diesel Bus 36' Queen
Cutter Bus 30' Twins, 30' Queen
Cutter Diesel Pusher 32' Queen
Cutter Bus Chevy 34' Twins, Chevy 34' Queen
Cutter Bus Chevy 36' Twins, Chevy 36' Queen
Cutter Bus Ford 34' Twins, Ford 34' Queen
Cutter Bus Ford 36' Twins, Ford 36' Queen

Airstream Classic、Clipper  1996年を最後に製造終了
Legacy  1994年を最後に製造終了
Cutter Bus  1999年を最後に製造終了
Land Yacht  2006年を最後に製造終了

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RVパーク、トレーラーパーク

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今ではRV(Recreational Vehicle)、即ちレクレーショナルビーヘクルと言う言葉が一般的に使われ、文字通りエンジン付きで自力で走行出来るクラスA,クラスB、クラスC、スライドインキャンパー等や、エンジンが付いていない牽引タイプのトラベルトレーラー、フィフスホイール、ポップアップテントトレーラー等、レジャー旅行を目的に作られた車の総称です。 中にはATV(All Train Vehicle - 次のサイトを参照)、即ちオールトレインビヘクルと呼ばれる寝泊りが出来ない車も、レクレーションを目的と言う事でRVと呼ぶ場合もあります。
https://www.google.com/search?q=honda+yamaha+atv&biw=1226&bih=706&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ei=8ZR4VMTQFdXdoASK9IGoCA&ved=0CAgQ_AUoAw#tbm=isch&q=atv

RVと言う言葉は1970年代は殆ど使われず、キャンパー、モーターホーム、トレーラー等と呼んで、中にはメーカーに関わらずクラスAモーターホームは全てウイニベーゴーと呼ぶ人も相当数居ました。 今では不思議に感じますが、その頃は全てのコピー機はゼロックス(会社名)と呼ばれ、“コピーをする”の代わりに“ゼロックスする”が当たり前の時代でした。

RVパーク(写真上):
前置きが長くなりましたが、現在使われているRVパークと言う言葉は、1970年代に於いてはキャンプグラウンドが一般的で、グッドサムキャンプグラウンド(Good Sam Campground)や、KOA(Campgroud of America)が非常にポピュラーでした。 両者共現在もありますが、グッドサムキャンプグラウンドは組織名で個人経営のRVパークがこの組織に加盟しているもので、これに対してKOAは会社組織でアメリカ各地の要所に点在していて人が多く集まる都心やアミューズメントパークの近くにある場合もあれば、砂漠地帯や田舎町のインターステートハイウエー(国道)脇の閑散とした所に宿泊目的である場合もあります。

RVパークの代りにRVリゾート(RV Resort)と言う言葉を使う所もありますが、これらは高級感を感じさせる名前で、その多くはリゾート地や長期間宿泊が目的のRVパークですが、中には単なる名称の場合もあります。

トレーラーパーク:
トレーラーが駐車出来る場所には違いありませんが、RVパークとは大分意味が異なり、移動可能なトレーラー住宅を大型トラックで牽引して来て(写真左下)設置してある住宅地(敷地)を意味します。 設置後のトレーラー住宅は移動を目的しませんので、通常車輪は外して仕舞い、上下水道や電気メーターが取り付けられます。 中にはトレーラー住宅を2列3列に接続して30坪以上の大きさもあり(写真右下)、一般家屋と全く同様の生活が可能です。 設置工事は1-2日で、上の写真の様な大きなものですと1週間から10日程度で終わる様で、一般住宅に比べて低価格で経済的です。

一般住宅街に隣接していたり、リゾート地の立派なトレーラーパークもありますが、伝統的に低所得者が利用する事もあってトレーラーパークは“ネガテイブ”なイメージがあります。トレーラーパークはモービルパークとも呼ばれ、モービルパークの方が多少ポジテイブなイメージかも知れません。

次のサイトはトレーラーパークで検索したイメージです。
https://www.google.com/search?q=mobile+park+wikipedia&biw=1226&bih=706&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ei=m6l4VOeoOY_1oATQ04CwBg&ved=0CAcQ_AUoAg#tbm=isch&q=trailer+park

次のサイトはモービルホームで検索したイメージです。
https://www.google.com/search?q=mobile+park+wikipedia&biw=1226&bih=706&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ei=m6l4VOeoOY_1oATQ04CwBg&ved=0CAcQ_AUoAg#tbm=isch&q=mobile+home+

アルミ製トラベルトレーラー: エアーストリーム

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アルミボデイートラベルトレーラーは此れまでに相当数作られて特にエアーストリーム(Airstream)が有名で、RVに関心がある人は一度は何処かで見た記憶があると思います。  軽いと共に耐久性にも富んで居る為に好んで古いエアーストリームに乗り続けたり、リストアーして乗っている人も居ます。 以前、あるRVパークに行きましたら、エアーストリームのRVクラブが来ていて、クラスAを含めて数十台のエアーストリームが駐車していました(写真上)。

次のサイトで見られます様に、小さな食べ物屋さんや催し物の拠点として世界各地でエアーストリームが利用されて居る様です。 
https://www.facebook.com/pages/Trailer-Village/559432107451733

https://www.google.com/search?q=airstream+trailer+restaurants&biw=1264&bih=706&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ei=MJRhVPCTD8uxogS9uoHQAQ&ved=0CAgQ_AUoAw

アルミのトラベルトレーラーは相当多くの会社で作られた様ですが現在残っているのはエアーストリームだけです。 エアーストリームの他によく知られて居るのは殆ど同じ時期に誕生したストリームライン(Streamline)で同じ様な形状をしていますが、良く見ますと(又は見慣れますと)違いが明らかです。  


エアーストリームの大雑把な歴史:
大学を卒業して間もない旅行好きな一人の若者(Wally Byam)が1929年にテアードロップ(涙)型の小型トレーラーにレンジと冷蔵庫を積んで旅行をしたところ興味を示す人が多く、新聞社の仕事をしていた彼は“トレーラーの作り方”を説明した雑誌を出版しました。 その後、ビジネスになると感じた彼は1931年にカルフォルニア州に工場を開き、エアーストリームの始まりとなるTeardrop(涙)型の“Torpedo”(写真下右)の製造を始め、1936年には倒産しかけていた同じカルフォルニア州のRV製造会社を買い、“クリッパー”(写真下左)の製造を始めました。
http://www.airstream.com/travel-trailers/

その後、大恐慌や第二次世界大戦があって製造を中止、戦後の景気回復後に製造を再開し、1952年にはオハイオ州に工場を作り、カルフォルニア州の工場は1979年に閉鎖されました。 

他のRV会社と同様に何度か親会社が替わりながら、アルミ製トレーラーの外形は何度か変わりながら、多数のモデル名で多数のエアーストリームトレーラーが製造され、現在もオハイオ州でThor社の元でエアーストリームとして製造が続いていますが、実際の製造台数はエアーストリーム社でも分からないそうで、同社の歴史に関しても様々な異なる情報が流れています。

インバーター用リモートコントローラー

ファイル 625-1.jpgファイル 625-2.jpgファイル 625-3.jpgファイル 625-4.jpg

インバーター/コンバーターは適切な設定がされていませんと、DCからAC又はACからDCへの電気変換が正常にされませんし、バッテリーの充電状態も正確に表示されません。 設定はバッテリーの容量(アンプ時)、バッテリーの種類(硫酸鉛、Gel、AGM、..)等に依って異なります。

今回は上の写真(上段左)に写っていますフリーダム 458 (Heart又はXantrex)用のリモートコントローラーで、その説明書を元に要点と気が付いた事柄を書きます。
http://www.xantrex.com/documents/Discontinued-Products/FreedomRemote-445-0191-01-01_Rev-A(Artwork).pdf
  (アドレスのpdfを含めた全てをコピー/貼り付けをしますとリモートのマニュアルが表示されます)

リモートコントローラーの機能:
インバーター/コンバーター(チャージャー)をコントロールする事が出来ると同時に、バッテリーの充電状況、充電状態、更にインバーター/チャージャーの故障等を表示します。

リモートコントローラーを取り付け:
リモートコントローラーを使用する際はインバーター/コンバーター本体の前面のAuxiliary Switch(本体の説明書を参照)をオフの状態にして於く必要があり、又、本体とリモートを繋げる線は出来るだけ他のACやDCの線から離す様にした方が問題が起こりません。
http://www.xantrex.com/documents/Inverter-Chargers/Freedom-458/Freedom458(445-0193-01-01_rev-2).pdf  (アドレスのpdfを含めた全てをコピー/貼り付けをしますとインバータのマニュアルが表示されます)

バッテリーに接続、又は外部AC電源に差込みますと自動的にリモートコントローラーはオンの状態になりますが、リモートコントローラーと本体とのコミュニケーションが成立する迄に4秒程度掛かる事があります。 此の時の状態は写真(上段右)に示されています。

コントローラーのスイッチ(表示)に関して:
“SETUP” 点滅中は設定モードである事を意味します。 
“CHARGE”  グリーンが点灯している時は充電中で、点灯していない時は充電がオフの状態です。 外部電源又は発電機のACが感知されますとグリーのLEDが点灯して自動的に充電が始まります。 チャージャーをオンにして置きますとバッテリーは常に満充電にされます。
“INVERT” グリーンが点灯している時はインバーターが作動していてバッテリーからのDC電気が115VACに変換をしています。 点灯していない場合はインバーターがオフの状態である事を示します。
“POWER SHARE” 外部電源に差し込む前に外部電源のブレーカーのサイズを知り、“POWER SHARE”を押し続けて適切なブレーカーサイズのランプが点灯する様に設定をする必要があります。 例えば15アンプのブレーカーの場合は15ampsが点灯する様に設定します。 頻繁にブレーカーが落ちる様でしたら更に下げる事も出来ます。

リモートコントローラーの設定:
設定は上のチャート(下段左)の表示を参考に行います。
“SETUP” を5秒間押し続けますと設定モードになります(5秒間何もしないと自動的に設定モードが解除となります)。 
“Set Ahrs” バッテリーの容量(アンプ時)を設定します。 容量はバッテリーの種類、大きさ、個数、接続の仕方(直列/並列)等に依って異なりますが、接続してある全容量を入力します。
例えば、100アンプ時の12Vバッテリーを4個又は200アンプ時の6Vバッテリーを4個搭載していますと400アンプ時です。
“Set Idle” 無駄なバッテリー消費を無くする為に最低電力を設定し、それ以下の場合はインバーターが寝ます。 即ち、照明や家電の電源が入れられた時のみインバーターが起動する様になります。 “0”に設定しますと常にインバーターが起動して無駄なバッテリー消費が起こります。
“Set Type”  バッテリーのタイプに依って充電の仕方が異なりますので、種類を入力します。 

インバーターが正常に機能していないと思われる場合は上に表示されているチャート(下段右)を参考にして下さい。 尚、LEDライトの点灯並びに点滅で異常が表示されます。

注意1: サブバッテリーには必ずサイクルバッテリーを使用する事をお勧めします。 自動車用に販売されている一般のバッテリーは頻繁な放電用に作られて居ませんので1年程度の寿命しか期待出来ませんし、過放電を数回すれば数ヶ月も持たない事も考えられます。

注意2: バッテリーは長期間使用しますと電極の表面に皮膜が出来る為、若返らせる為に通常より高い充電電圧を掛けるイクオライジング(Equolizing)と呼ばれる操作があり、硫酸鉛電池では良く使われます。 以前はAGM、Gel等のバッテリーは高電圧はタブーとされていましたが、最近ではこれらのバッテリーにもイクオライジングの操作が使われる事も在る様です。 何れにしても、イクオライジング操作は危険も伴いますので此処では省略します。 


Xantrexの他にもインバーター/チャージャーが有りますが、全て説明書に従って同じ様な初期設定をする必要があります。

エンジンオイル(ガソリン車)の交換時期は?

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オイル交換の時期は人それぞれ異なる意見を持っていると思われます。 マニュアルにはxxxxKm毎、又は xx月毎と記されて居ますが、車の使用頻度、距離、状況等により異なるのは当然で、一概には決める事は難しいところです。 それでも、我々は自分で信じる交換周期や人に薦められた周期でエンジンオイルを交換していると思います。

• エンジンに依り異なる周期:
エンジン(車)メーカーのマニュアルに寄りますと、ガソリンエンジンの場合は12000Km(7500マイル)が多い様です。 フォードの場合は、一般的な運転状態の場合は12000Km(7500マイル)毎で、牽引をしたり過酷な運転状態の場合は8000Km (5000マイル)となっています。 最近は(例えばホンダ、GMエンジンの様に)、走行距離、エンジン回転数、エンジン温度等よりコンピューターがオイル交換時期を知らせて呉れる様ですが、距離が幾ら少なくても1年に一回の交換に成るようです。 ベンツの多くは20800Km(13000マイル)ですが1年毎の交換です。  カミンズのISB/ISCのデイーゼルエンジンの場合は24000Km(15000マイル)毎と記されています。 デイーゼルエンジンの場合は距離が長く、10000マイル以上が一般的な様です。

参考:
Audi: 5,000 miles in first year; 10,000 miles in later years
BMW: Software senses when oil change is needed
Buick: Software senses when oil change is needed
Cadillac: Software senses when oil change is needed
Chevrolet: Software senses when oil change is needed
Chrysler: 6,000 miles or 6 months; 3,000 miles in severe conditions
Dodge: 6,000 miles or 6 months; 3,000 miles in severe conditions
Ford: 7,500 miles; 5,000 miles in special conditions
GMC: Software senses when oil change is needed
Honda: Software senses when oil change is needed
Hummer: Software senses when oil change is needed
Hyundai: 7,500 miles
Infiniti: 7,500 miles
Isuzu: Software senses when oil change is needed
Jaguar: 10,000 miles
Jeep: 6,000 miles or 6 months; 3,000 miles in severe conditions
Kia: 5,000 to 7,500 miles, depending on model
Land Rover: 7,500 miles
Lexus: 5,000 miles or 6 months
Lincoln: 7,500 miles; 5,000 miles in special conditions
Mazda: 7,500 miles
Mercedes: 13,000 miles or every year
Mercury: 7,500 miles; 5,000 miles in special conditions
Mini: Software senses when oil change is needed
Mitsubishi: 7,500 miles
Nissan: 7,500 miles
Pontiac: Software senses when oil change is needed
Porsche: 12,000 miles or every year
Saab: Software senses when oil change is needed
Saturn: Software senses when oil change is needed
Scion: 5,000 miles or 6 months
Subaru: 7,500 miles
Suzuki: 7,500 miles
Toyota: 5,000 miles or 6 months
Volkswagen: 5,000 miles
Volvo: 7,500 miles

• 自動車関連会社の薦める周期:
オイル交換、又はオイルやフィルター販売に関連した人達は3000マイル(4800Km)が多い様ですが、自動車を販売する会社(新車、中古車)は10000マイル(16000Km)毎で大丈夫だと言う様です。 どちらも正しいかも知れませんが、自社の利益を考えての理由が含まれているかも知れません、即ち前者は頻繁にオイル交換を、後者は頻繁に車交換して欲しいかも知れません。

• 個人の思い込みに依る周期:
RVフォーラム等に書き込まれているエンジンオイル交換周期を読んで居ますと様々です。 3000マイル(4800Km)毎に交換している人も少なくありませんが、10000マイル(16000Km)毎に交換している人も同じ位居ると思われます。 自分の考えが正しいと議論している人もよく見掛けますが、科学的な根拠を元に主張している人は殆ど居らず、単なる意見ばかりです。

現実的なオイル交換周期:
日本にもあるかも知れませんが、アメリカには少量のオイルサンプルを送るとオイル交換の必要性を調べて呉れる会社があります。 RVerの中にはこの方法を利用している人が少なくありません。 この人達の意見を読んで居ますと25000万マイル(40000Km)以下で交換している人は見当たりませんし、100000マイル(160000Km)以上の人の書き込みも少なくありません。 私の記憶にある25000万マイルで交換した人の場合はサンプルは未だ使用可能であったにも拘らず交換していました。 

例えば、次の例は2000年型フォードのV10 搭載のクラスAでジープチェロキーを牽引していた人です。 この人はバイパスフィルター(25000マイル毎にフィルター交換)を取り付けていて、約40000マイル(64000Km)毎にオイル検査をして貰っているそうですが、127000マイルの時にスパークプラグが壊れてシリンダー内に入った為にヘッドを取り外し、その際に調べた結果、カムシャフトもバルブステムも磨耗は見られなかったそうです。
この人は現在は28フィートのフォードV10 を搭載したクラスCに乗っていて、オイル検査無しで、15000マイル(24000Km)毎にオイル交換をしているそうです。 

大切なのは、この人はオイル検査をしていた経験と、もう一つはバイパスオイルフィルターを使用している事です。

• 結論:
理想的なオイル交換周期を決める事は不可能と同時に、5000Km毎が短過ぎるか16000Km毎が長過ぎるかは誰も証明出来ません。 当然、16000Km毎で故障しないエンジンがあれば、5000Km毎でも故障をするエンジンも出て来ますが、果たしてオイル交換の差に関係しているかは証明不可能の場合が殆だと思われます。

私の考えは、自身の使用状況、将来の使用目標等を考えて決める事が大切で、総合的に“何れが自分に取って最も得なオイル交換周期か”だと思います。 例え、エンジンの磨耗に差が出るとしても、10万Km以内の故障に差が出るとは考え難く感じられます。  

車を長期間、例えば30万Km使用し続ける積りの人は5000Km毎の交換も意味がありますが、5万Km程度の使用で買い替えを考えている人には5000Km毎は無駄をしていると思われます。 

私(デイーゼル)は、以前はマニュアル通りに大体15000マイル(24000Km)で交換していましたが、最近は20000マイル以上走っていると思います。 バイパスフィルターである、遠心フィルターを使用していますので、オイルは少々黒くても透明を保っています。

確固たるオイル交換距離数が無くてガッカリ為さった方もいらっしゃるかも知れませんが、以上の事柄を参考にして、使用条件や将来の予定を考慮して最適なオイル交換周期を決めて下さい。 分からない場合はマニュアルに従うのが一番確実です。  

オイル交換をすると、丁度洗車をした後の様に、乗り心地は良くなる効果はあるかも知れませんが(錯覚?)。  しかし、単に人に言われたままに、3000Km毎にオイル交換をしているのでしたらお金を無駄にしているかも知れません。

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故障とスペアー部品

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修理に関して時々書いていますが、私は修理に関して大した事は知りません。 その為に問題が起こらない様に普段から気を付けていますが、其れでも旅先で故障は起ります。 

旅先で故障をしますと、特にエンジンや駆動関係ですと、地獄にでも行くような気持ちになります。 時間が経つにつれて気持ちが落ち着いて来ますと、“時間が解決をしてくれる”と自分に言い聞かせながら修理に専念します。 もう一つ考える事は、“修理が終えて旅を続ける事が出来さえすれば良い思い出が出来る”です。 故障をした時の状況を写真に写して置こうと思うのですが、ほとんど毎回忘れて仕舞います;故障をすると頭が修理で一杯になり、考えるユトリが無くなって仕舞うからでしょう。

動けなくなってレッカー車を呼んだり修理屋の世話になる様な最悪の事態にだけはしたくありません。  従って、常にスターターモーター、オールタネーター、トランスファーポンプ、サーペンタインベルト(ファンベルト)、プレッシャーコンバーター、エアーバッグ(サスペンション)、フィルター類等のスペアー部品を積んでいます。 スペアー部品は場所を取りますし重量もありますので、故障をして必要になる確立を考えますと複雑ですが、単に“後悔はしたくない”との思い込みで不可欠と思われるスペアーを積んでいます。

スペアー部品が在りますと、既に書きました様にその場で直ぐに問題解決が出来て便利であるのは当然ですが、それ以上に大切な理由は、直ぐには入手が困難で、部品に依っては2-3日(エアーバッグは3ヶ月)掛かって当たり前の物もありますし、普段は幾らでも手に入る部品でも緊急な場合に限って見付からない事が往々にして起こります。 又、最近はネットで非常に安く購入出来ます。 例えば、スターターモーターの場合、デイーラーから純正部品を購入すれば$700する物がネットでは$150程度で購入出来ます。 田舎の町で故障すれば、デイーラーから取り寄せる事になり、定価に送料を払う事になります。 

先日友人にメールをしていて気が付いたのですが、此れまでに上に書いた全てのスペアーを旅先で(エアーバッグを除く)交換しています。 そして、それらを交換した場所が記憶は残っています。 幸運にも(不幸にも)故障してスペアーを持ち合わせていたお陰で、旅を続ける事が出来ました。 エアーバッグはひび割れの為に家で交換をしましたが、ひび割れの理由は市販されているゴム製品手入れ商品を使用した為で、ゴム製品の手入れは水と石鹸水に限ります。 尚、タイヤのバーストに依ってエアーバッグを失った人がRVフォーラムで何人か居ます。

スターターモーター交換 #1:
之までに2度スターターモーターを交換しています(現在のRV)。 最初の交換はRVを購入して間も無くで、新車保証修理(何の修理かは記憶無し)をして貰っての帰りに様子の異常が気になり、家に帰って調べたところエンジンが掛からずスターターモーターが手で触れる事が出来ないほど熱くなっていました。 冷やしたとは思いますが、スターターモーターを直ぐに外してみましたらピニオンギヤーは完全に潰れて小さな円形になっていました。原因はピニオンギヤーが出っ放しになって、高速走行中に早いベルギヤーの回転に追い付けず、潰されて仕舞った様です。 

ギヤーが潰れているのを見たショックは非常に大きく、“ベルギヤー(クランクシャフトに取り付けてある大きなギヤー)が潰れたり、割れたり、少なくともエンジンをバラシテベルギヤーの交換が必要になった”と完全に思いました。 直ぐにカミンズデイーラーに行って“バーリングツール=Barring Tool”を購入してノゾキ穴から調べた結果、ベルギヤーには全く異常が見られなく、大儲けをした感じを受けました。 設計者はよく考えています、ベルギヤーには損傷が無いように、ベルギヤーに比べてピニオンギヤが柔らかく作られていました。 尚、代替スターターモーターはカミンズから購入しましたが、その後新車保証で返金して呉れました。

参考1  バーリングツール(カミンズ部品番号 3824591)
バーリングツールは写真上段の様な形状をしていて、此れを写真下段の様に所定の穴に差し込んでラチェットレンチで少量づつエンジンを回転させる事が出来ます。 タペット調整(Valve Lash Adjustment、Valve Clearance Adjustment)をする際には欠かせません。 

純正バーリングツールをカミンズデイーラーから購入しますと$70前後しますが、同じ純正品がネットでは$50少々で購入出来ます。 尚、安い社外品も$30台で出回っていますが、RVerの場合は滅多に使用しませんので此れで十分かも知れません。

参考2  タペット調整
カミンズのISBエンジンのタペット調整は241500Km(150000マイル)毎です。 私は之までに調整を2度行っていますが、最初に行った理由は、キャタピラーエンジンの場合は最初の調整が11000マイルと知り、確認の為に行いました。 しかし、全ての隙間が制限範囲内で調整の必要は無かったのですが、1個又は2個だけを微量調整した記憶があります。
2度目はヘッドガスケットの交換をした際で、それ以後約50000マイル程度走っていますが、調整は行っていません。
調整はそれほど難しい作業では無いと思いますし、乗用車のタペット調整の経験がある方には誰にでも出来ると思います。 しかし、この際にバーリングツールが必要となります。

スターターモーター交換 #2:
この件に関しては以前、触れた事があると思いますが、2-3年前の8月でした。 カナダ側からアメリカに入る国境検問所での渋滞で10m程度走っては1-2分の静止を繰り返し、騒音やエンジンから出る熱が周りの人の迷惑になる事を考えて毎回エンジンを停止させていました。 エンジンは一発で掛かってはいたのですが、何と無く掛りが普通では無い事が気になっていました。 1時間以上(2時間?)掛かって国境を通過し、ガソリンスタンドに寄ってアメリカ側の(カナダに比べて)安い燃料で空に近いタンクを満タンにしました。 入れ終えてガソリンスタンドを去ろうとしたところが、エンジンを掛けようとしてもバッテリーが上がっていてスターターモーターは回りません。 

ジャンパーケーブルを取り出してトウド(牽引している車)からスタートさせようとしましたがトウドのバッテリーも完全に上がっていました。 積んであるスペアーバッテリーを取り出してスタートさせようとしましたが、今度はスターターモーターは回転して呉れません。 ガソリンスタンド内で作業をする訳にも行かず、スペアーバッテリーでトウドのエンジンを掛けて、幸いにも前方にあったショッピングセンターの駐車場にトウドでモーターホームを押しました。

原因はスターターモーターがショートを起こしたらしく、モーターホームとトウドのバッテリーを消耗し、其の過程でスターターモーター自体の配線も焼け切れた様です。 スターターモーターをスペアーに交換後は直ぐにエンジンも掛かり、モーターホームとトウドのバッテリーにも大きな打撃は無かった様で、1時間(2時間?)程度の修理で思い出を残して出発出来ました。 (前回、故障は最悪の時に起こると書きましたが、この時は家内が腎臓結石でカナダの救急病院に行き薬を処方して貰い、アメリカ側の病院に急いで居た時でした。幸い、薬の効果で最悪の状態は過ぎ、病院には寄らずに家まで帰る事が出来ました。)

注意:
スターターモーターは帰宅後ネットで購入し、一度取り付けて機能を確かめた上でスペアーとして保管しました。 カミンズエンジン用のスターターモーターには色々あります。 見た目は同じでも使用不可能な物もあります。 購入後に必ず取り付け可能、並びに機能を確認して於く事も大切です。

続く


補足:
読み返していて気が付いた事がありますので補足します。 トウド(牽引車)のバッテリーが上がった理由が理解出来ない方もいらっしゃるかも知れませんが、トウドには補助ブレーキが付けてあり、其のブレーキは12Vの電動コンプレッサーのエアーで作動します。 補助ブレーキは急ブレーキを使用した場合だけに作動しますのでタンクのエアーの消耗は殆どありません。 しかし、トウドを外さずに数日間掛けて長距離を走る場合はバッテリーの消耗も考えられます。 過去に、ラジオを消し忘れてバッテリーを上げて仕舞った事もあります(ハンドルが回転出来る様にイグニッションキーはアクセサリーの位置でオン)。 この様な理由で、モーターホームからスイッチを通して配線がしてあります。 普段はスイッチをオフにしているのですが、長距離を走る場合はオンにしていました。 今後上に書いた様な事(モーターホームと一緒にバッテリー上がり)が起こらない為にダイオードを入れて於きます。