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アメリカ製キャンピングカーの部品 その5 ― 日本からアメリカ車部品を購入する場合の注意

最近はインターネット販売(購入)が一般的になり、アメリカのネット販売店を利用して部品を購入している方やしたいと考えている方は多いのでは無いかと思います。 既に購入を行なっている方には当り前の事も多いかも知れませんが、気が付く事を書いてみます。

インターネット販売店:
インターネットで購入する場合は、表記されている部品は勿論販売している相手や会社を見る事は出来ませんし、販売者がアメリカ以外の国からであったり、架空であったりする事もあります。 出来ましたらレビュー(評価)や経験者の意見を元に信頼出来る店から購入する事をお勧めします、特にeBayやその他の個人販売からの購入には充分気を付けて下さい。 購入手続きをする前に疑問点(海外発送可否、送料、支払い方法等)をメールで問い合わせると疑問が解ける他に、相手の様子が少なからず理解出来たり将来問題が起こった場合に連絡が取れます。 電話番号が書いて無かったり、住所が書いてない販売店は多数ありますので、この様な場合はメールが唯一のコミュニケーションです。  もし、質問のメールに返信が来ない場合は他の販売店を探した方が無難でしょう。 (参考:アメリカ(カナダ)の無料局番は1-800、1-866、1-877等ですが、海外からこれらの番号には繋がりません)

再生品:
ネットで販売されている自動車部品、例えばウオーターポンプ、スターターモーター、オールタネーター、スモッグポンプ等は再生品が少なくありません。 その多くは1年程度の保証付きですが、純正部品に比べて当たり外れがある事を考慮する必要があります。 アメリカに住む者に取っては機能しなくなれば交換して貰えますが、日本からですと往復の送料を考えますと不合理です。 (参考:全く同じ再生部品をチェーン自動車部品店から購入した場合は一生保証付きの場合が多い)

コアーチャージ:
再生品購入の場合の多くはコアーチャージと呼ばれる代金が加算されます。 このコアーチャージは古い部品(それ迄使っていた部品)を返却する事で払い戻して呉れます。 又、返品する際は必ず再生品が入って来た箱を使用する必要があります。何らかの理由で箱を失なうと返金は無いと考えた方が良いでしょう。

例えばエンジンコンピューターを購入する場合を考えますと、再生コンピューターが$350で宣伝されていても別にコアーチャージ$150(?)が加算されます(コアーチャージに関して必ず説明がされていますので予め理解する必要があります)。従って$350+$150(?)+送料+(保険)+(消費税)と言う事になります。 店に返品する場合は直ぐに返金して貰えますが、郵送の場合は部品確認の為に時間が掛かり、問題の原因にも成りかねません。 全く同じ部品でも店によってコアーチャージの額が可なり異なりますので、日本からの送料や手間を考えますとコアーチャージが出来るだけ小さいか又は全く無い物を探し、コアーチャージは手数料と考えて返って来ない物と解釈した方が良いかも知れません。 又、少々高くてもコアーチャージの無い新品の方が安上がりの場合もあります。 (消費税に関しては既に説明済み)

返品:
例え、保証期間中でも返品をする時の送料は購入者の負担です。 又、購入した品物が販売者の過失で間違った物、又は機能しない物が届いた場合の返品も、購入者の送料負担一般的です。稀に返送料を支払って呉れる会社もありますが、この場合も送る前に予め了解を得ないと無効です。 日本(海外)からの返品は個人持ちと考えるべきでしょう。 尚、送料には関係無く、返品をする場合は返品の了解と承認番号を得るのが一般的です。 勝手に送り返しても知らないと言われればどうにも成りません。

支払い:
支払いはPaypal又はクレジットカード(VISA)が一般的で、販売者からこれら以外(特に現金)の支払いを要求された場合は疑問視した方が良いと思われます。 最近は海外からのクレジットカード支払いを受け入れるネット販売店も出て来ている様ですが、送り先とクレジットカードの持ち主が一致しない場合は拒否されます。

購入先:
最初から高価な部品の購入は避け、低価格の部品の購入を行って間違い無く購入出来る事を確認するべきでしょう。 大きな(販売量)ネット販売店では購入者の氏名や住所の情報を保管していますので、何度か購入するとお互いの信用も出て来て購入し易くなると思われますので、出来れば1箇所に絞った方が安心かも知れません。

以上、私は日本から購入した事はありませんが、アメリカ国内での状況から判断して書きました。

アメリカ製キャンピングカーの部品 その4 ― 自動車部品販売店に関して

日本ではタイヤ、ホイール、バッテリー、アクセサリー(カーナビはGPSと呼ばれる)類、ワックス類は自動車部品店で簡単に購入する事が出来ますが、エンジン部品、トランスミッション部品、駆動部品等は難しいのではないかと思います? アメリカでは此れらの自動車部品の購入は簡単です。

購入先は4つに分ける事が出来ます。
1.  各デーラーにある部品部門
2.  チェーン自動車部品店(NAPA、Pepboys、O'Reilly<Kragen Checker, Schuck's>、Autozone)
3.  インターネットでの自動車部品店
4.  地方の個人自動車部品店

此れらの購入先には一長一短がありますので、それぞれの特徴を書いてみます。

1.のデーラーには殆どの部品(メーカー別)が在庫されており、無い場合は短時間(その日又は翌朝)で各地にある倉庫から取り寄せて呉れます。 一般的に品質が良い代わりに高価格で、値崩れを防ぐ為に割引はしてくれません。 又、数が出ない特殊部品(例えばメインシャフトのプーリーを支える特殊ボルト)はデーラーにしか置いてありません。 

2.のチェーン店は全国規模で、多くは中国製等の社外品の為にデーラーに比べて相当安い価格で販売しています。 又、ウオーターポンプ、CVジョイント、ACコンプレッサー等の再生品も多数販売しており、再生品の中には一生保証付きも少なくありません。 一生保証付きの場合は保証のデータを店のコンピューターに保管してくれますので、旅行中(他州)に故障すれば自宅の電話番号から一生保証付きである事を確認してくれ、当然ですが代替品を呉れます。 此れは全国規模の魅力です。 部品によって異なりますが、通常、再生品の場合は古い壊れた部品を購入した部品が入って来た箱に収めて返却しなければならず、返却するまではコアーチャージと呼ばれる部品代を取られます。 部品により、$10程度の場合もあれば$200、$300の場合もあります。

以前は再生品には粗悪品が多く純正品が評価されましたが、最近は洗浄、ひび割れ検査、大量生産等で高品質の部品を低価格で販売しています。 例えばウオーターポンプの場合はハウジング、内部の羽、ベアリングから出来ていてベアリングは規格品ですから純正品と変わらない品質です。 しかし、複雑な構造の部品、例えばバキュームポンプの様な部品は純正品の方が良い様です。 熟練工を使う訳では無く、又教育や技術訓練は最小限だと思われますので仕方が無いでしょう。

部品店には置いてあってもデーラーに置いて無い部品もあります。 例えば長年販売されているフォードエンジンのテンショナー(サーペンタインベルト)は一般部品店に再生テンショナーが多数出回って居る為にデーラーでは販売部品番号もありません。 製造しても売れないのでしょう。

3.のインターネット部品販売は最近非常に盛んです。 インターネットで購入の魅力は薄利多売や経費削減がもたらす低価格です。 欠点は数日掛かる事です。 チェーン自動車部品店でもインターネットを通して販売していますが魅力は半減です。 理由は送料の他に消費税が掛かる為に価格が高くなる為です。 住んでいる州以外のネット部品店から購入しますと消費税が掛かりません。 従って、特に軽くて高価な物は送料を払っても部品店で消費税を払って購入するよりも安く購入出来ます。 チェーン店は各州に店を出していますので、例えネットで購入しても消費税が掛かって仕舞います。 

インターネットには純正部品の欠点を取り除いた特殊部品も多く出回っています。 例えばトランスミッションの心臓部のバルブボデイーの改良型などは大小色々な会社から多数出回っています。イグニッション装置やデファレンシャルギヤーにも改良型が見られます。

4.の個人自動車部品店は人口の少ない田舎の町や、都市の場合はデーラーやチェーン店では扱っていない特殊な部品を提供したり特殊なサービス提供して対抗しています。

自動車部品は買い方が大切で、ネットで価格や品質に関する色々な情報を得る事が出来ます。

次回は日本から購入する場合の注意点に関して書く予定です。

アメリカ製キャンピングカーの部品 その3 ― 交換部品(初心者向け)

適切な言葉が見つかりませんでしたので“初心者”と書きましたが、“車の修理をした事が無い人”を意味します。 

故障をしている部品は当然交換しなくてはなりませんが、故障をしていなくても時間の経過や走行距離により交換をしなくてはならない部品も出て来ますし、調整も必要です。 車が若い内は此れらの交換部品を気にせずに乗り続けても旅行中に故障が起こる様な事は少ないかも知れません。 しかし、使用状況(長期無使用、適度、過酷)、環境(雨、乾燥、海水)、新車からの手入れの状態等に依り大きく異なりますが、15年(10年?)を越しますと走行距離には関係なく常に点検をする必要が出て来ます。 

整備や修理をデーラーや整備工場に全て任せている方もご自分で時々点検をしたり、調子の良くない場合は原因を調べるのは大切だと思います。 

私事ですが、数日前にラグナット(ホイール)締め付け用工具を購入しましたので調子を調べて居ましたら、1本は見て明らかな程(約3回転)緩んで居ましたし、タイヤに空気を入れるバルブステムもナットが緩んでいるものがありました。昨年夏の旅行の帰りにタイヤを購入して以来ホイールを外して居ませんので、この間緩んだ事に成ります。色々な解釈が出来ます、ラグナットは1本緩んだだけで事故に繋がらなくて良かった、専門家(タイヤ屋)が締め付けても緩む時は緩む、運に頼るしか無い等。  しかし、矢張り一番確実で安全な方法は自分で行う点検だと思います。

(参考:乗用車用のバルブステム(金属製)の中にはタイヤの内部側にナットが付いている物もありますが、幸い私のは外側に付いていましたのでタイヤをホイールから外さずに9/16レンチで簡単に締め付ける事が出来ました。)

経験を積んだ(古い)キャンピングカーは、新車に比べて普段のチェックが重要です。 部品類、オイル類、不凍液等、定期的に正しい物を使用して整備がされているキャンピングカーは歳を取ってからも若いキャンピングカーの様に文句を言わずに走って呉れますが、交換を怠ったり間違った物(部品や液体)を使用すると老後に影響が出て仕舞います。 例えば、間違ったトランスミッションオイルに交換してシールが傷んで漏れ始めれば、正しいオイルに交換しても手遅れで、分解が必要です。 

日本にも10年以上経過しているキャンピングカーが多数走って居る様ですが、此れらのキャンピングカーにお乗りの方は一度次の部品を点検すると安心です。 状況により異なりますが、時間依存と距離依存の傾向の部品があります。

時間依存に依る交換部品:
•  不凍液、ブレーキオイル等
•  バッテリー
•  モーター類 (スターターモーター、オールタネーター、その他)
•  ゴム製品 (ラジエーター、ヒーター、バキュームホース)
•  エグゾースト関係 (マニフォールド、ガスケットの漏れ、変形やひび割れ、パイプの詰り、マフラーの詰りや漏れ)
•  エンジンセンサー類

距離依存に依る:
•  オイル類 (エンジン、シャーシー、トランスミッション、ブレーキ、パワーステアリング、デファレンシャル、ドライブシャフト等)
•  フィルター (エンジンオイル、エアー、フューエル、トランスミッション、冷却水?等)
•  ブレーキシュー (パッド)
•  ベルト類 (サーペンタインベルト、タイミングベルト、Vベルト等)
•  ポンプ類 (ウオーターポンプ、フューエルポンプ等)
•  タイヤ
•  サスペンションス、プリング
•  バルブ調整

古く成りますと、フューエルフィルターの詰りやエグゾーストパイプの詰りが原因でエンジン不調を来たす事も少なくありません。


次回は部品の購入に関して書く予定です。

アメリカ製キャンピングカーの部品 その2 ― 部品購入の際に必要な事項

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アメリカ車の部品購入は意外と複雑です。 理由は種類が多く様々な選択があるからです。

アメリカ製のキャンピングカーをお持ちの方は是非次の事項を調べて、出来ればマニュアルの最初のページにでも書き留めて置きますと将来役に立つと思います。 

A.  重要事項:
1.  VIN(Vehichle Identification Number=車両識別番号)
2.  年式
3.  シャーシーモデル名
4.  エンジン名称(排気量)
5.  トランスミッションモデル名

此れだけ分かって居ますとエンジン、トランスミッション、駆動関係部品は特定し易くなり、間違った部品を購入して仕舞う可能性は少なくなります。

B.  VINに関して:
通常、左側のダッシュボードの上に記されており、外側から前面ガラス越しに見ることが出来ます。 VINの持つ意味は次のサイトに説明されています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BB%8A%E4%B8%A1%E8%AD%98%E5%88%A5%E7%95%AA%E5%8F%B7

VINは17桁あり、部品を特定する為に特に大切なのは次の桁です。 桁数は“左から”数えます。

5-7桁:  シャーシーモデル名称
8桁:  エンジン名称
10桁:  年式

フォード車の場合は次のサイトから詳しく知る事が出来ます。
http://www.angelfire.com/ca/TORONTO/VIN/ford.html

次のサイトを利用しますと多くの場合VINから上に記した重要事項を知る事が出来ます。
http://www.compnine.com/vid.php

車と一緒に来た書類に必要事項は記されてある筈ですが、書類が無い場合は参考になさって下さい。

参考:
既に書来ましたが、エンジン、トランスミッション、駆動関係部品等はシャーシーメーカー担当部品で、キャンピングカーメーカーには関係ありません。従って此れらの部品を探す場合にはウイニベーゴ、サンフライヤー等の名称は役に立ちません。

アメリカ製キャンピングカーの部品 その1 ― 部品担当会社

キャンピングカーは色々な部品の寄せ集めで出来ていますが、部品はそれぞれの担当会社が扱っており、全てキャンピングカー製造会社が担当している訳ではありません。 此れが分かる為に大雑把な工程を説明します。

シャーシー会社は自社製又は外部の専門会社から購入したエンジンやトランスミッション、デファレンシャル(駆動機構)、ハンドル機構、ブレーキ機構、サスペンション、タイヤやホイール、その他を加えてシャーシーを完成させます。

主なシャーシー会社:
ワークホース(Workhorse=以前のシボレー)
フォード
ダッジ(ベンツ)
フレートライナー
スパルタンモータース
その他

エンジン会社:
GM
フォード
ベンツ
カミンズ
キャタピラー
インターナショナル
その他

トランスミッション会社:
GM
フォード
ベンツ
アリソン
その他


キャンピングカーメーカーはシャシー会社からシャーシーをまとめ買いし、それらにハウス部分、燃料タンク、サスペンションの改造、運転操作部品等を取り付け、形状によりクラスA、クラスB、クラスC等のキャンピングカーとして販売します。 主なキャンピングカー会社は、Winnebago、Tiffin Motorhomes、Monaco、Rexhall Industries、Gulf Stream、Newmar Corp、Marathon Coach 、Forest River、その他。

此れで大体お分かりと思いますが、部品が必要な場合はエンジン部品、トランスミッション部品、シャーシー部品、ハウス(キャンピングカー)部品に分けて考える必要があります。 

例えば、エンジン(自動車)部品を購入する為に“1999年型、30フィート、サンフライヤー”の情報を提供しても何の意味も成しません、エンジンはキャンピングカー会社の担当ではありません。 大切なのは“1999年(1998年?)型、モデル名、エンジン排気量、AC(クーラー)の有無、トランスミッションモデル、VIN番号” 等エンジンに関連した情報が大切です。 例え自動車部品であっても、ゲージ類やその他キャンピングカー会社で取り付けた部品に関してはキャンピングカー会社又は部品製造元を探して購入する必要があります。

キャンピングカーデーラーにエンジン部品やトランスミッション部品を買いに行って売って呉れない事は無いと思いますが、極端に高かったり時間が掛かるのは当然です。 キャンピングカーであっても、エンジン部品やトランスミッション部品の多くは近所の自動車部品店で(キャンピングカーデーラーの半値?)で買えるでしょう。

日本でも同じ様な事が言えると思います。

注意:
アメリカ車の場合、同じ年式のシャーシー(エンジン排気量も同じ)でも前期と後期では全く異なる部品が使われている場合もあります。

キャンピングカー会社はシャーシーのまとめ買いをしますので、キャンピングカーの年式より1年、中には2年程度古いエンジン(シャーシー)が使われている場合もあります。 エンジン部品を購入する際はエンジンの年式を使う事が大切です。

RV ウオーターヒーターに関して ― その1 種類

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アメリカ製キャンピングカーの殆ど全てにウオーターヒーター(湯沸かし器)が付いていて、その多くはSuburban(サバーバン)製又はAtwood(アトウッド)製の2種類です。 両者とも信頼性は高く、フォーラムで点火不調、安全弁からの漏れ、熱くならない等の問題を見掛けますが、幸い私は一度も問題を経験した事はありません(アトウッド14年、サバーバン11年半使用)。 

今回は、サバーバン製を例に取って種類を説明、次回に調整やメインテナンスに関して書きます。
種類の概要を説明しますので、その後で添付サイトのビデオを参考になさって下さい。
種類はタンクの大きさと発熱方式の組み合わせで10種類以上あります。

タンクの大きさ:
6ガロン、10ガロン、12ガロンで、大きな飲料水タンクを積載しているキャンピングカーを除いて6ガロン湯沸かし器が一般的です。

発熱方式:
ガスバーナーに依る発熱方式が基本モデルで、其の外に110Vのヒーター付きや熱交換器付き(キャンピングカーのエンジン冷却水を利用)があります。

モデル名称(サバーバンの場合):
SW6P SW6PE SW6PR
SW6D SW6DE SW6DEM
SW10P SW10PE SW10PR
SW10D SW10DE SW10DEM
SW12D SW12DE SW12DEM

6、10、12: 此れらの数字はタンクの大きさを示し、単位はガロン(3.8リットル/ガロン)です。 尚、12のサイズは奥行きが長いだけで10サイズと全く同じです。
P:  パイロットライト(Pilot Light)付きです。
R:  パイロットライトモデル用で、再点火装置(Reignitor)付きです。
D:  自動点火装置(Direct Ignite)付きで、最近のキャンピングカーの多くはこのタイプです。 室内から点火出来るばかりでは無く、風でパイロットライトが消える事もありあません。
E:  110V AC(Electric)ヒーター付きで、ガス又は電気が使え、早く熱くしたい場合は両方を使う事が出来ます。
M:  熱交換器(MotorAide)が付いていて、キャンピングカーが走行中にお湯が沸く仕組みです。 このタイプがついているキャンピングカーは少なく無く、ウィニベーゴーブレーブ等にも最初から取り付けられているものもあります。 参考: ガスや電気よりもお湯の温度は高くなり、翌朝まで加温しなくてもシャワーを使えるそうです。 このタイプ(M)を使っている人の殆どが非常に満足していますが、中には配管の漏れが原因で配管が取り外されている場合も或る様です(主に中古キャンピングカーを購入した場合)。

アトウッド(Atwood)製湯沸かし器の場合もほぼ同様です。

次のビデオを参考になさって下さい。
http://www.youtube.com/watch?v=n5rnozYjEVQ


次回は簡単な調整やメインテナンスに関して書きます。

LED ライト付きフューズ

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皆さんは写真の様なフューズを見た事はありますか?

此のフューズは切れると内蔵したLEDが点灯して切れている事を示すそうで、6-7年前から販売されているそうです。

フューズが切れるとライトが点灯する技術自体は昔からあって、私が乗っていたいすゞ製乗用車には10個程度のそれぞれのフューズの横に小さな豆球が付いていて、切れると点灯しました。

旅行中には威力を発揮する事は間違え無いので38個を交換する事にしました。 ネットで購入しますと11個のスペアーと送料を含め約$25(約2,000円)です。

日本はこの様な技術は進んでいますので案外私だけが知らなかったのかも知れませんが、安価で便利な物ですので皆様にも?

ベアリングプラー

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キャンピングカー(自動車)の修理に依っては特殊工具が必要な事があります。 その典型的な工具の一つがベアリングプラーです。 圧入されている部品はこの様な工具が無い場合は修理屋さんに頼む以外には解決法が無いでしょう。

写真上左は万能型で大小様々な物が市販されています。 多くの場所目的に使う事が出来ますが、難点もあります。 圧入されてた多くの部品は簡単には外れません。その為大きな力を加えて頭の6角部分をねじる事になりますが、その際先端に爪の付いた腕の部分が開いて仕舞う事が有りがちです。 又、爪の部分が厚過ぎて隙間に入らない場合もあります。 写真のものはグラインダーで削った跡がありますが、削り過ぎると強度を失います。

写真右上はツイ最近ホンだシビックのストラッドを交換した際に購入したものですが、大きな力が掛かって爪の部分が少々変形しているのがお分かりだと思います。 

写真中央の2枚は同じベアリングプラーですが、工夫が施されています、即ち上部の丸いハンドルを回す事で強い力を加えても爪の付いたアームが開らかない様になっています。 多くの場合、此れはとても重宝します。

写真左下は3本腕のベアリングプラーで同じく開き止めの工夫が施されています。 此れは現在のキャンピングカーのハンドル機能に問題があった時に購入してお世話になったものです。 3本アームはベアリングの様な丸い部品を外す時には威力を発揮しますが、角型や特殊な形状の部品には3本のアームが均一に引っかからない為に使い難い場合があります。


圧乳された部品を外す場合は非常に強い力が必要で、ベアリングプラー(ステアリングプーリープラー)類には強い力が掛かります。 安物は曲がったり折れたりしますので、少々高くても思い切って良い物を選ぶことをお勧めします。 又、リクイッドレンチと呼ばれる浸透性の高いオイルを使って圧入された接触面に適用すると外れ易くなる場合もあります。又、それでも外れない場合はトーチで炙らなければ成らない場合もあります(此れはお勧めしない方がよいのかも知れませんが?)。