記事一覧

燃料フィルターの交換 (カミンズ エンジン)

既に書きました様に、カミンズISBエンジンには燃料ポンプが2種類付いており、1個はトランスファーポンプ又はリフトポンプと呼ばれるポンプで、もう1個は噴射ポンプです。

トランスファーポンプが壊れますとエンジンは掛からなくなりますが、走行中に壊れますとエンジン不調の状態で走行継続が可能の場合もある様で、この状態で無理に走行しますと噴射ポンプを駄目にして仕舞う可能性が増し、壊れれば多額の修理代が掛かります。

フィルターが目詰まりを起こしても、噴射ポンプに取ってはトランスファーポンプの故障と同様の状況に成ります。 

一般的にオイルフィルターは定期的に交換をする人が殆どだと思いますが、燃料フィルターの交換を定期的に行う人は稀だと思われます。 しかし、RVが故障しない様に、そして快適に走行して呉れる様にするには普段のメインテナンスは大切です。 次のサイトにカミンズエンジンの定期的検査項目が出ていますので、RVに関しては4頁を参考にして下さい(参考: 燃料フィルターの交換は19,000Km毎と表示がされています)。
http://www.cumminsbridgeway.com/pdf/parts/Recommended_Maintenance_Schedule.pdf


参考:
上のサイトのメインテナンス周期は、カミンズのオーナーマニュアルに書いてある周期より短く記されています。 一般的にはオイルフィルターは24,000Km毎(1年毎)、燃料フィルターはオイルフィルター交換時に行うと記されています。

燃料フィルターの交換方法  Cummins ISB 5.9 エンジン

ファイル 738-1.jpg

カミンズのメンテナンスガイドに依りますと、1998年以降に製造されたISB(5.9、又は6.7)エンジンの燃料フィルターはオイルフィルターを交換する度に、即ち15,000マイル(24,000Km)毎に交換する様に記されています。

燃料フィルターは2個付いており、1個はリフトポンプとインジェクションポンプの間に取り付けられたカートリッジタイプで、もう1個は燃料タンクとリフトポンプの間でシャシーに取り付けられたスピンオンタイプです。 今回は前者の燃料フィルターの交換に関して説明します。

燃料フィルターの選択:
見た目は全く同じでもフィルターの密度が、2、5、7、10マイクロン等色々あり、マニュアルに依って2マイクロンを奨励している様ですが手に入り難く、RVフォーラムでも色々な意見が出て議論されています。 カミンズ社に問い合わせて確認をした人の話ですと10マイクロンで大丈夫との事です。 私は一般的に売られているFleetgurd製のFS-19855(10マイクロン)、FS-19856(7マイクロン)、又は同等のフィルターを使用し、長期間使用せずに定期的に交換する事が大切だと思います。

燃料フィルター交換に必要な道具:
1-1/8 ソケットレンチ 又はスパナー

燃料フィルター交換ステップ:
1. フィルター交換の際に漏れ出す燃料を受止める準備

2. 1-1/8 レンチを使ってフィルターハウジングの上のカバーを緩める

3. カバーを緩めた後、短く切ったガーデンホース又はペットボトルで流れ出す燃料を受け止める用意をし、フィルターハウジングの左横のドレーンレバーを回転又は持ち上げて内部の燃料を抜く

4. フィルターカバーを完全に緩め、カバーとフィルターをユックリ左右、前後に動かしながら取り出す  この際、カバーだけが外れてフィルターがハウジング内に残る場合もある 

注意: フィルターが外れる際に燃料が更にあふれ出し、フィルターをユックリ持ち上げれば燃料はドレーンより流れ出す

5. フィルターハウジングの内部、特に水センサーの部分にゴミが無い事を確認、必要であれば取り除いてきれいにする

6. ドレーンレバーを完全に閉じた状態に戻す

注意: 此のドレーンは半開きの状態になり易く、作業完了後に燃料漏れを起こして苦労をする人(私も経験者)が多いので注意が必要

7. 古い“O”リングを新しい“O”リングと交換する(大小2個)

8. ハウジングカバーから古いフィルターを外し、新しいフィルターに交換

9. フィルター、ハウジングカバーをハウジングに戻し、カバーをねじ込む(25ft-lbs)
注意: 締め過ぎない事

参考: カミンズのマニュアルの中には新しいフィルターに交換する際に、きれいな燃料をフィルターハウジング内に入れる事を勧めている場合もありますが、入れた燃料はフィルターをバイパスするので禁じている場合もあります。 次の方法でエアー抜きをすれば問題は起こらない筈です

エアー抜き:
10. イグニッションキーを瞬時にスタートにした後、オンの状態にしますとリフトポンプは振動音を発して30秒間起動し続けますが、此れを6-7回繰り返します

参考: 人に依っては2-3回で十分だと言う人も居ますが、私は5回行ってエンジンが掛からなくなった事があります。 もう少々正確に書きますと、この際一発でエンジンが掛かったのですが、問題無く始動すると早合点して5秒程度でエンジンを切って仕舞いました。 従って、エンジンが始動後は2分程度は1200rpm程度で回転を続けた方が無難でしょう。 

インジェクションポンプ内に残っている燃料でエンジンは始動しますので、インジェクションポンプ内にエアーが入った状態でエンジンを停止させない事が大切です。

リフト・ポンプ 機能確認方法  Cummins ISB 5.9 エンジン

ファイル 736-1.jpgファイル 736-2.jpgファイル 736-3.jpg

カミンズ(Cummins)のジーゼルエンジン 5.9リッターはナローボデイーのクラスA(デイーゼルプッシャー)に多数搭載されていますので、日本でも可也の数があるのでは無いかと思われます。 このエンジンに付いて居ますリフト・ポンプの機能確認に関する質問がありましたので、今回は此処で説明する事にしました。

リフトポンプはトランスファーポンプ、又は単に燃料ポンプとも呼ばれ、以前このブログで説明をした事があります。
参考:http://www.net-camper.com/cgi-bin/rv-ken/diarypro/diary.cgi?no=611


リフトポンプの機能確認:
燃料圧力ゲージがある場合はリフトポンプが10psi前後の圧力で燃料を送る事が確認出来ればリフトポンプは正常に機能しています。 圧力ゲージが無い場合は次の方法、即ちバンジョウ・フィテイングを半回転から1回転緩めてリフトポンプが十分な燃料を供給出来るかを調べます。 

2人で作業が出来れば理想的で、1人が運転席に座り、もう1人がエンジン付近でバンジョウ・フィテイングからの燃料が勢いよく漏れる事を確認出切る状態で、次の順に行います。

リフトポンプの確認:
1. 確認に使えそうなバンジョウ・フィテイングはエンジンの横(リフトポンプ側)に4個程度あり、フィルターからダウンストリーム(下流)の、簡単に手が届いて緩める事が出来れば利用出来ます。

2. 緩めるバンジョウ・フィテイングが決まれば、その付近の、特に下部の部品を漏れて出て来る燃料からビニールシートや布切れで保護し、出切れば燃料を受け止める事が出切る大き目なタライ状の受け皿を置くと良いでしょう。

3. バンジョウ・フィテイングを半回転緩めます。

4. 運転席でイグニッションキーを瞬時にスタートにした後、オンの状態にしますとリフトポンプは振動音を発して30秒間起動し続けます。  此の際、もう1人が燃料の漏れを確認します。 

5. 燃料漏れが大量(十分)な場合は運転席に合図を送り、イグニッションキーをオフにします。 漏れの量が少ない場合はバンジョウ・フィテイングを更に1半回転緩めて、大量に漏れる事を確認します。 リフトポンプが燃料を送る圧力は10psi 前後ですので、半回転でも正常に機能していれば相当量の燃料が漏れ出す筈です。

6. 漏れが十分で、リフトポンプが正常な事が確認出来れば、先ずバンジョウ・フィテイングを締め(18ft-lbs)、漏れた燃料の処置をします。 


若し、燃料の漏れ出す勢いが十分であれば、次の要領でエンジンを始動させます。
7. 既に行った 4.の要領で、緩めたバンジョウ・フィテイングから漏れが無い事の確認と、一種のエアー抜きを2回(各30秒)行います。  (燃料フィルターを交換した際は之を6-7回行うと確実にスタートすると言われています。)

8. 漏れが無い事を確認後、エンジンをスタートさせ、少々回転を上げて(1200RPM程度)少なくとも2分程度はエンジンを止めない方が無難です。 インジェクションポンプ内には十分な燃料がありますのでエンジンは直ぐにスタートする筈ですが、エアーがインジェクションポンプの中に入った状態でエンジンを停止させて仕舞いますと少々厄介です。


若し、燃料の漏れが無い、又は漏れ出す量が少ない場合はリフトポンプの不良と共にフィルターの目詰まり等の燃料系の問題が考えられます。  漏れが十分であるにも拘らずエンジンの回転数が上げない状態(デイレート)の場合は燃料関係以外の理由で、ECMが関係している可能性が考えられます。

バッファー  その2 艶出しカバー

ファイル 729-1.jpgファイル 729-2.jpgファイル 729-3.jpgファイル 729-4.jpgファイル 729-5.jpg

昨年の暮にバッファーに関して書きましたが、その際に行った事を補足します。

モーター付きのバッファーを使用する場合は通常シープスキン、布地、タオル地、スポンジ、その他の交換カバーを使用し、それらは市販されています。  以前購入した8インチのバッファーにはシープスキンと薄手の布地のカバーが付いて来ましたが、今回の10インチのバッファーにはカバーが付いて来ませんでした。

そこで作ったのが上の写真に見られるカバーです。
作り方は至って簡単、更に安価に出来ます。

作り方:
1.材料をデイスクの直径より3インチ(7cm)程度大きな円形に切ります(大き過ぎれば調整)。  
バッファーのデイスクの直径が10インチ(25cm)の場合は13インチ(33cm)。
デイスクの直径が8インチ(20cm)の場合は11インチ(28cm)。

2.円形に切る場合、折り紙をする様に4回程度折り曲げて扇型に切れば出来上がりです。
薄手の材料でしたら2-3枚重ねて切る事も可能ですし、少々歪でも問題はありません。

3.強めの糸で、周囲から1cm程度の所を円形に大雑把(3cm間隔程度)に縫い、糸の両端を長目(5cm程度)に残して切って完成です。


初めて試してみましたので、直ぐに破れたり汚くなって頻繁な交換も覚悟で取り合えず5枚を円形に切り、2枚に糸を通し、10インチのスポンジの上に均一に成るように被せて、糸の両端を引っ張って結びました。

結果は驚き、1枚のカバーでクラスAを1台バフしても壊れるどころか、表面はそれほど汚くならず、2-3台程度は使えそうな状態でした。

使用した材料:
キルテイングの芯に使用する材料で、家内が残していた端切れを利用しました。 薄い綿状の生地だと思っていましたが、ラベルにはフリース、100% ポリエスター、洗濯機可能、と記されていました。

どの様な古着を利用しても作る事が可能ですが、フリースが良いのでは無いかと思われます。 異なる材質を試してみるのも?

RVシーズンは終わり?

ファイル 720-1.jpgファイル 720-2.jpgファイル 720-3.jpgファイル 720-4.png

既に12月に入り、寒さが段々厳しくなって来て、余程RVに凝って居る人達を除いて、RVシーズンは終わったと思います。

ウインターライズイング:
アメリカでもRVシーズンは春から秋までで、10月に入りますとRVのウインターライズイング(Winterizing=冬支度)を行う人は少なくありません。 数ヶ月の間RVを使用しませんので、キッチンシンク、洗面所、冷蔵庫、トイレ、その他室内を清掃し、寒い地方ではタンクや配管の水を抜くか、又はRV用(飲料水用)の不凍液を加えて凍ってタンクや配管が壊れる様な事が起こらない様にします。  長期間駐車させますので、タイヤの空気圧、車止めチョーク、屋根や窓付近から雨漏りが起こらない事、バッテリーの適切な処置、そしてワックス掛け等をし、来シーズンには快適に乗れる様にします。

RVシーズンの始まり?
例外もあります。 オフロードを走るバギー、ATV(クオッド)、オートバイ等で砂漠地帯を走り回って楽しむ人達にとってはシーズンの始まりです。 カルフォルニア州やアリゾナ州の砂漠地帯は夏の間は暑くて危険ですので、冬の間にRVを使って出掛けて楽しみます。

以前書きましたが、スノーバード(Snowbird)の活動時期も始まります。 当然個人に依って異なりますが、10月前後から翌年の4月前後に掛けてアメリカの北部やカナダからRVで毎年同じ場所に移動して冬の間の同じ顔ぶれのコミュニテイーが出来ます。 

よく知られているスノーバードの目的地:
カルフォルニア州 - パームスプリングス、パームデザート、インデイアンウエルズ
フロリダ州 - 半島の西側、東側、中央部、南部のキーウエスト
アリゾナ州 - コーツサイト、ユマ、メサ
テキサス州 - コーパス・クリステイー、ガルベストン
ニューメキシコ州 - アルバカーキー

以上が良く知られていますが、共通する事は暖かいのは勿論、何百台ものRVが集合出来る広い土地がある事や魚釣り、水遊び、ゴルフ、バギー等のレクリエーションが楽しめる様な場所でもあります。

RVは長期間使わない時に劣化を起こしますので、冬支度は念入りに行う必要があります。

トイホーラー (Toy Hauler) その2 クラスA、クラスC

ファイル 719-1.jpgファイル 719-2.jpgファイル 719-3.jpgファイル 719-4.jpgファイル 719-5.jpg

トイホーラーに牽引タイプが多い事は、考えてみれば理に適っています。 多くのオートバイ、バギー、キャンピング装備、その他のオモチャを搭載すれば相当の重量になります。 この重量をクラスAやクラスCの後部に搭載すれば重心が後部に移動し、前輪に十分な重量が掛からない為に直進性を失って操縦性が悪くなり、短時間の運転でも疲労を起こすどころか危険な,
特に風が強い時は運転不可能な状況に成りかねません。 それに対して牽引タイプの場合は設計時に車輪の位置を自由に設定出来ますので、許容重量とヒッチ重量を守れば操縦性が極端に悪くなる事は無い筈です。

従って、クラスAやクラスCのトイホーラーの場合は積載重量制限や操縦性の犠牲を十分に考慮する必要があります。  

上に添付された写真は:
上左 - クラスAの後部にATV(All Terrain Vehicle)又は単にクオッド(Quad)と呼ばれる車を2台積んでいます。 恐らく、ATVを2台積んでも、積まない状態に比べて相当操縦性に変化が現れると思われます。

上右 - ガソリン車のクラスAの場合はエンジンが前方の為に比較的重心が前方にありますので、エンジンが後方にあるデイーゼルプッシャーに比べて操縦性が良いと思われます。

中左 - デイーゼルプッシャーにオートバイ(ハーレー等の大型)を2台乗せる事が出来、ランプは格納後に収納可能になっています。

中右 - 大型トラックのコンバージョンタイプのトイホーラーで、エンジンが前方に在りますので操縦性が良く、デイーゼルエンジンを搭載したボンネットタイプの中型・大型のトイホーラー(スーパークラスC)はクラスAより多いかも知れません。
https://www.youtube.com/watch?v=k5-vc_I-bVY

下左 - クラスCのトイホーラーですが、OUTLAW(アウトロー)は無法者と言う意味でワイルドな感じを与える為にクラスAやクラスCのトイホーラーを意味し、Thor、Damon、その他のRV製造会社のトイホーラーモデル名として使われています。 


参考1  RVの重心の位置:
乗用車と異なり、装備、即ち燃料、飲料水、汚水等のタンクの装備場所に依って重心の位置が異なり(移動し)ます。  全ての装備が中央部分に位置していれば良いのですが、それは不可能で、例えば、飲料水タンクとガソリンタンクが後輪の後ろに取り付けられていたとしますと、両タンクが満タンの時と空に近い状態の時では重心の位置が大きく変化します。 
私のRVの飲料水タンクは最後尾(燃料タンクは中央部)に取り付けてあった為に満タンにしますと重心が後方になり前輪に十分な重量が掛からない為に、更にカーブを切った場合に水が横に移動する衝撃で操縦性が非常に悪く、結局タンクを前方に移動させました。 その後は満タンでも空でも快適に操縦が可能になりました。

参考2  重量:
重心の位置と同時にRVで大切なのは重量です。  それぞれのRVはフロアープラン(間取り)、標準装備、積載する生活用品やキャンピング装備等で重量が大きくなりがちです。 従って、許容重量(超えてはならないRVの重量)を超えない様に十分注意する必要があります。 サスペンション、タイヤ、ホイール、駆動機関、その他全てが許容重量に耐える様に設計製造されている筈です。 しかし、シャシー製造会社からRV製造会社に移されて過度の重量の居住部分や装備を取り付けますと許容重量に近くなり、水や燃料の積載を制限しなくてはならない状況にもなります。 この様な場合にタイヤを大きくすれば問題が解決されると考えがちですが、他の部品の強度にも当然同じ様に問題が起こりますので、重量を下げる以外には問題解決の方法はありません(影響する全ての部品交換は現実的ではありません)。

トイホーラー (Toy Hauler) その1 牽引タイプ

ファイル 718-1.jpgファイル 718-2.jpgファイル 718-3.jpgファイル 718-4.jpgファイル 718-5.jpg

RVデイーラーや展示場に入って先ず目に付くのがトイホーラーです。 トイホーラーは目立つ所に置かれているばかりか数も多く、相当人気がある事を物語っています。

トイホーラーには色々あり、大人のオモチャを運ぶ機能が付いたRVで、最も多いのは牽引タイプ、即ち5thホイールやトラベルトレーラーですが、クラスA、クラスC、更にはボンネットタイプの特大トラックコンバージョンでも見られます。 

上に添付されている写真は全て牽引タイプです。 殆ど全てのトイホーラーにスライドアウトが付いている為、間取りはユッタリとしていて、乗せ降ろしのランプはデッキとしても使えますし、更に横にも余分のデッキが付いている物もあります。

写真の説明:
左上 - ズラリと並んだトラベルトレーラーのトイホーラーです。 5thホイールは他の列です。

右上 - 椅子が見えていますが、目的地に着くまでは椅子、テーブル、ベッド等は折りたたまれて壁や天井に沿って格納されます。 天井にベッドが見えています。

中段 - 後部から見たオモチャを乗せる部分です。

左下 - 6枚の写真は1台の5thホイール内の様子です。 左上の写真はRVの先頭付近の牽引ヒッチ(連結機構)の上の部分で、殆どの5thホイールはこの部分がベッドルームになっています。 中上の写真はRV中央部で、キッチン兼リビングエリアです。  中右の写真は中央部にあるデッキで、椅子やテーブルを置けば食事をしたり寛ぐ事が出来ます。  左下はベッドルームから後部を見た写真で電灯で明るい部分はシャワールームです。 中下は後方から前方を見た写真で左側にテレビ、その先がキッチン、一段高くなってベッドルームです。  右下は最後部の肝心なオモチャを乗せる部分で、写真右側にはリビングから出れるデッキが見えています。 最後部のランプも横たわっているフェンスを立てればデッキになります。

RV(キャンピングカー)購入時の選択に関して:   その2

ファイル 716-1.jpg

RVは高価ですから、衣類や靴の様な買い替えは現実的ではありません。

RV展示場やインターネットのRV販売サイトに行きますと多数のRVを見る事が出来、特定の一車種に惚れ込んで直ぐに衝動買いに出て仕舞う人も居れば、購入に踏み切る事が出来ずに長期間掛けて結局満足出来ないRV買って仕舞う人も居れば、冷静に調べを進めて満足の行く購入をする人も居ると思います。

RVデイーラーや展示場では誘惑もあります;“今日購入を決めれば(紙にサインをすれば)”とセールスマンに言われたり、“惚れ込んで仕舞って他の人の手に渡るかも知れない”と思い込んだり、“天に運を任せて購入すれば後は何とかなる”と思ったりして購入すればよい結果になる可能性は減ります。 即ち、十分納得出来た上で購入する場合に比べて後悔する確立は高くなります。 RVフォーラム等を読んでいますと約半数の人が後悔をしている様に思われますし、自分で買ったRVを悪く思ったり悪く書いたりする事は避けたい心境にあるとの指摘もRVフォーラムでみますので実際は半数以上かも知れません。

選択肢は無限:
RVには自力走行タイプ/トレーラータイプ、大型/小型、大人数用/少人数用、高級/エコノミータイプ、新車/中古車、国産/外車、フロアープラン(間取り)、エンジンサイズ、装備、製造メーカー、その他色々の選択肢があります。 


RV購入者の理想に近いRVは極く少数:
選択肢は多数在るものの、更に、調べれば、故障が多かったり、苦情が多い車種/エンジン/シャーシー等の理由で避けた方が良いRVも出てきます。 更に、人それぞれ特有の必要条件があり、駐車場、使用頻度、家族構成、使用目的、長距離/近距離旅行、財布、今後の予定(RV並びに生活)、その他を考慮して理想的なRVを“現実的に冷静”に絞り込んで行きますと残る選択肢は極く僅か、又は残らない方が多かも知れません。

選択の基準:
我々の生活環境は常に変化しますし、満足度も変化します。 従って、購入時に理想RVだと感じても、2ヵ月後、1年後、3年後、10年後には状況や考え方は変化し、長期間満足感が持続する事は在り得ません。 例えば、小さな子供が居る家庭で子供達と一緒にRV旅行の楽しい思い出を作りたい為のRV選択と、定年2-3年前に定年後の自由な時間を楽しむ為のRV選択は異なります。 前者は出来るだけ早く決める必要がありますし、比較的短いRV使用期間になる可能性がありますので、数年後には買い替えの選択肢もあります。 しかし、後者の場合は時間を掛けて選択する余裕がありますし、長期間満足出来て買い替えの必要の起こらない選択が大切と思われます。

参考:
アメリカに於けるRV購入(所有)の傾向は、乗用車やワゴンにテントや装備を積んでキャンプや旅行をする事から始まり、クラスB、トレーラー、クラスC等を経て、退職後はクラスAや5thホイールに落ち着きます。 当然、RVには興味が無い人も居ますし、RVに凝る人は途中何度も買い換える人も居ます。 更に、定年後にRVに乗り続けても、何れは大きなクラスAや5thホイールの必要が無くなったり、運転が困難になる時が来ます。 その時は、多くの人は急にRVを止めるのでは無く、“ダウンサイズイング”、即ち、大きなRVからクラスBやクラスC等のより小さなRVに買い替えを行います。


理想的なRV選択、並びに購入:
“理想的なRV選択”は在り得ないと感じる人も居れば、満足する人も居て、個人の考え方の差は大きいと思われますが、冷静に時間を掛けてRVを選択し、納得した上で購入すれば後悔をする事は少ないと思います。 

次回は現実的にどの様な点に気を付ける冪かを書く予定です。